ハイスクールD×D〜目覚める龍〜   作:トイレの紙様

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遅くなりましたー、すいません!そしてその割な文量。
いやー忙しい。これからも忙しい…。
今回は後書きでアンケートのお知らせなどもございますので、よろしければご覧ください。
では、本編どうぞ!


エクスカリバー 前編

 

「いやー、ホームラン打つなんて小猫ちゃんやるなぁ!あれでも全力で投げてたんだけどなー」

 

「それより、悪魔の私からストライクをとれる新庄くんのほうがすごいと思うんですが…」

 

部長の結婚騒動から数日、あれから特に問題もなく人間界に戻ってきた俺達は、間近に控えた球技大会に向けて練習してるんだ。

 

「朝の訓練でもまだ攻撃が当たらないし、小柄なのにやっぱすごいね!」

 

「…そもそも生身で私の攻撃をほぼいなして、その上反撃しようとしてる新庄くんのほうがよっぽどおかしいです。あと小さいって言わないでください」

 

あれ?ちょっと怒らせちゃった?

そんなふうに話していると、木場先輩が部長に注意されているのが見えた。

うーん、最近木場先輩の調子がちょっと悪いな。

イッセー先輩の家でアルバムを見てからちょっと変だったけど…。何があったんだろう?

 

 

 

 

 

 

○ * ○

 

次の日の昼休み。なんでも球技大会の最終ミーティングをやるとかで小猫ちゃんと部室に向かうと、オカルト研究部の面々の他に知らない男女の二人組がいた。…ん?女子生徒の方はなんか見覚えがあるような?

すると、後ろから入ってきたイッセー先輩が

 

「せ、生徒会長…?」

 

と驚きの声をあげた。

あ、どうりで見覚えがあるわけだ。

でも、なぜここに?

 

「この学園の生徒会長、支取 蒼那さまの真実の名はソーナ・シトリー。上級悪魔シトリー家の次期当主ですわ」

 

それからの話を要約すると、まぁ昼はシトリー、夜はグレモリーって感じでこの学園を守ってて、二人とも魔王の妹で、となりの男子生徒は匙先輩っていう悪魔で兵士。

 

「って感じですよね、朱乃さん?」

 

「ええ、そんな感じですわ」

 

悪魔ってけっこう身近な存在だったんだな〜。

とりあえず俺は、いつまでも笑いながら固い握手を交わしているイッセー先輩と匙先輩に一番思ったことを言ってみた。

 

「お二人とも、仲が良いんですね!」

 

「「いや良くねぇよ!」」

 

「…息ぴったり」

 

小猫ちゃんのツッコミが決まった。

 

 

 

 

 

 

○ * ○

 

いよいよ今日は球技大会当日だ!

まずはクラス対抗戦。種目は男子がサッカー、女子がソフトボールか。女子の方は悪魔で戦車の小猫ちゃんや、その小猫ちゃんに負けないくらい力持ちな比奈ちゃんがいるから大丈夫だと思う。

男子の方のサッカーだけど、こっちも全く問題ないと思うな。

うちのクラスには参謀役のフィリップくんはじめ、サッカー部エースの晴人くん、あまりの速さから「神速」と呼ばれる天道くんなどなど、超高校級の人材が揃ってる。担任の日高先生にも喝を入れてもらったし、頑張らなくちゃな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

球技大会のクラス対抗戦サッカー部門。このトーナメントは駒王学園始まって以来最高の盛り上がりをみせたらしいんだ。らしい、というのは試合に集中してて観客のことなんて気にできなかったからなんだけど。

 

俺達のクラスは一試合目を圧勝すると快進撃を続け、決勝まで進んだ。だけど、決勝戦の相手がものすごく強かったんだ。

本郷先輩率いる2年K組。このクラスは、駒王学園の二学年で唯一男女比が1:1なんだって(リアス先輩もなぜかは知らないらしい)。

この決勝戦、すごく楽しかったな〜!だってさ、まさか「さぁ!オカルト研究部、行くわよ!」

 

「あ、もうそんな時間か!じゃあ頑張ろうか、小猫ちゃん。続きはまた後で!」

 

「…楽しかったようでよかったんですが、正直もういいです…」

 

残念だな〜。ここからが面白いのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○ * ○

 

「きゃっ!なんなのよコイツ!ゼノヴィア、ほんとにはぐれ悪魔じゃないの⁉︎」

 

「ああ…ハァッ!くそっ、たしかに、コイツからは悪魔の気配はしないん、だ!」

 

相方のイリナと共に剣を振るうが、この異形のモノはダメージを受けている様子はない。

私の破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)は、当たれば凄まじい破壊力を発揮するが、私のスピードでは奴に一撃を与えることはできない。これでは私の持つもう一つの聖剣を使っても同じだろう。

イリナは擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)を鞭のような形状にして奴を捉えようとしているが、擦り傷を与えるのが精一杯だ。

しかも、奴は攻撃を受ける度にスピードを増していく。

本当に、なんなんだコイツは。カラスのようなはぐれ悪魔なら以前何度か戦ったことがあるが、どいつもエクスカリバーを恐れていて、コイツのように突っ込んでくる者などいなかった。

 

ただ、私もバカではない。相手との力の差は分かるし、何より今回は教会からの「エクスカリバー回収」というミッションを受けている身だ。ここは撤退すべきだということはわかっているのだが…

 

「イリナ!なんとか隙を作ることは…」

 

「ムリよ!だってコイツ、明らかに私たちを狙ってるもの!」

 

そうなのだ、明らかにコイツは我々に敵意、というより殺意をもって襲い掛かってきている。

悪魔から聖剣使いが援護をもらえるとは思っていないし、教会からの増援など以ての外だ。

ここはやはり…

 

「このままでは二人とも殺される!イリナ、キミだけでも逃げろ!」

 

「そんな、あなたを見殺しにしろって言うの⁉︎」

 

「キミだってわかっているはずだ。それに、我々には大事な使命がある。キミはそれを成し遂げろ!さぁ、行くんだ!」

 

「…くっ!」

 

イリナが背を向けて走り出したのを見て奴はそちらに向かおうとするが、私はその進路上に飛び上がる。

 

「お前は刺し違えてでも倒させてもらおう!」

 

私は真正面に破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)を構える。

あのスピードで衝突されれば私など木っ端微塵に吹き飛ぶだろうが、それは相手も同じだ。

仮にも7本の聖剣のうち、破壊を司っているエクスカリバーだ。奴にもかなりのダメージが入るだろう。

そんなことを考えているうちに、あっという間に奴が近づいてくる。

私は死を覚悟し、思わず目を瞑ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐっ!…うん?」

 

しかし、感じた衝撃は予想していたものよりかなり少なく、何より生きている。

不思議に思って目を開けてみると、目に映ったのは地面。

顔を上げてみると、私を庇うように立つ金色の戦士と地面を転がり呻く化け物の姿が。

 

その戦士がこちらを振り返った時、私は小さい頃から教会で聞かされてきた童話を思い出し、無意識にその戦士の名を呟いた。

 

アギト、と。

 

 

 

○ * ○

 

降りしきる雨の中、アギトはゼノヴィアの無事を確認すると、未だ立ち上がろうともがいているカラスのような怪人(クロウロード コルウス・クロッキオ)に向き直る。

 

「Agito…」

 

「タァッ!」

 

物凄いスピードで飛び回ることは確認済みのアギトは、空に逃がすまいと接近して激しいラッシュを叩き込む。

 

アギトのストレートがクロッキオにきまり、よろけたところにキックを放つが、逆にその足を掴まれて投げ飛ばされてしまった。

これを好機と見たクロッキオは空に飛び上がり、急降下してアギトを狙う。

体勢を立て直したアギトはクロッキオの速さに超感覚で対応するためにベルトの右腰のボタンを押し、フレイムセイバーを取り出す。

しかし、フレイムフォームに変身したアギトが迎え討とうとクロッキオに視線を戻すと、すでに目前に迫っていた。

 

「なに⁉︎ぐおっ!」

 

「Kuakokoo…」

 

ぶつかられた衝撃でフレイムセイバーを取り落としたアギトだが、パワーに優れるフレイムフォームで逃がさないように必死に抑え込む。

だが、この膠着状態は長くは続かない。

徐々にアギトが押され始める。

そして、いよいよ吹き飛ばされそうになったその時。

 

「「ハァッ!」」

 

「Kuooo!?」

 

二本の聖剣がクロッキオを下から切り上げ、そのまま空に吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

○ * ○

 

時はアギトが戦闘を開始した頃まで遡る。

ゼノヴィアはアギトの戦いに見入っていた。

 

「かっこいい…」

 

…見入っていた。

 

(しかしアギトか…まさかおとぎ話が実在しているとは)

 

「ゼノヴィア〜!」

 

「イリナ!?どうしてここに!」

 

「悪魔の魔法陣が発動したから心配になって来ちゃったんだけど…ってえ⁉︎なにアレ!」

 

「ああ、助けてくれたんだ。名前はアギトだと思うんだが…知らな「ぐおっ!」⁉︎まずい、イリナ!」

 

「よくわからないけど、ゼノヴィアの恩人がピンチってことよね!」

 

「行くぞ!」

 

「ええ!」

 

「「ハァッ!」」

 

クロッキオは空に吹き飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

○ * ○

 

「待ってくれ!」

 

ゼノヴィアの言葉に立ち止まるアギト。

あの後空に打ち上げられたクロッキオは、かなりのダメージを負いながらも空の彼方に逃げていった。

 

「あなたは、アギトなのか?」

 

アギトはただ頷くと他には何も語らず、雨の中をどこかに向けて走っていった。

 

「ねぇ、結局アギトってなんなのかしら?あなたさっき何か言いかけてたみたいだったけれど」

 

「幼少期から、教会でよくきかされた童話があってね。正義の味方が異形のモノ共から人々を守る、という話なんだ。その本の主人公「アギト」の絵にそっくりなんだよ、さっきの戦士は。こういう話に聞き覚えは?」

 

「いいえ、聞いたことがないわ」

 

「そうか、やはりカトリックとプロテスタントでは違うのか…」

 

「それにしても、なんか意外ね。ゼノヴイアがそういうおとぎ話が好きなんて」

 

「ああ、この話は今でも好きでね。弱い人々を守るアギトは、私のヒーローだよ。」

 

「なるほ「だからまさか本物に会えるとは!」…は?」

 

「感激しているんだよ私は、イリナ!正直、今回の任務を受けた時はこんな極東の島国で死にたくはないから嫌だったんだが、今ならこれが天の導きだと分かるね。ありがとう、我らの神よ!」

 

「まだ本物だって決まった訳じゃないでしょう?」

 

「いーや、あれは本物に違いない!そもそも、アギトの絵本は何冊もあってだね、中でも私が一番気に入っているのは…」

 

「もう、イヤ…」

 




どの回もそうですが、戦闘描写はみなさん自由に脳内補完して下さい。その方が楽しいでしょう?
…ごめんなさい。早く戦闘描写上手くなりたい。

はい、ここでみなさんにお知らせが2つあります。
1つめ。以前活動報告に載せた設定に関してですが、少し注意書き?的なものをこれまた活動報告に載せておいたので、よろしければ是非。
2つ目。こちらが本題です。ヒロインアンケート取ることにしましたー!詳しくはまたまた活動報告に載せておいたので、そちらをご覧下さい。みなさま、ふるってご参加ください!

今回少し書き方を変えてみました。いつも通り、アドバイス、感想評価その他ございましたら遠慮なくお書きください。

因みに今回のゼノヴィアは、「自分の趣味を他の人に語るオタク」をイメージしています。ソースは俺。
では、次回もお楽しみに!尚次の投稿は年明けになる模様。頑張って冬休み中にあげたい。
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