ソレは突然やって来た
「っ⁉︎
うぐぅ…がっ!
ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
激しい頭痛、腹部に感じる熱、何かが近づいて来る感覚、そして今まで普通の生活をしていたただの少年でも感じ取れる明確な殺意。
「………。」
やがて少年は落ち着きを取り戻し、闇に向かって駆け出した。
腰に全てを照らす、輝くベルトを身に付けて____
○ * ○
私は今まで感じたことのないモノに戸惑っていた。
ここら辺一帯は私、リアス・グレモリーの領地だ。
はぐれ悪魔や、もし万が一(そんな事あり得ないとは思うが)堕天使が領地内に侵入したら、探知用の術式などを通してすぐ感知することができる。
しかし、今感じたモノはそのどちらとも違う。私は言いようのない恐怖に襲われた。
どうやら、それは眷属のみんなも同じようだ。
「部長、コレは…?」
「ええ、私もよくは分からないけれど…。
とりあえず私達に害を為すモノに違いないわね。朱乃、転送用の魔法陣の準備を。」
「分かりましたわ。」
「みんな、行くわよ!」
相手が何かは分からない。
でも、私達ならいけるわ!
○ * ○
なんて強さなの…。
この
騎士の祐斗の速さにも余裕で対応できるスピード。
戦車の小猫を軽く吹き飛ばす攻撃力。
そして朱乃の雷でもほとんどダメージが通らない防御力。
私の滅びの魔力でも体表を削るのがやっとだった。
これはソーナにも応援を頼んだほうがいいかもしれないわね…。
「みんな!
一旦退いて態勢を立て直すわよ!」
と私が言った瞬間だった。
私以外の三人が吹き飛ばされた。
いきなりの事に、私は一瞬固まってしまった。
しかし奴が私を殺すにはその一瞬は十分すぎる時間だ。
奴は私の前に現れ、鋭い爪を持つその腕を私目掛けて降りおろ___
突然、辺りが白い光に包まれた。
そして、私の目の前に金色の戦士が現れた。
○ * ○
「AGITΩoo…」
怪人は、憎しみを露わにしてその戦士を”アギト”と呼んだ。
「…。」
対してアギトはただ構えるだけ。
「Guooooo!」
しびれを切らした怪人が雄たけびをあげながら突っ込んで行く。
「ハッ!」
しかしアギトは冷静に蹴りでカウンターを入れる。
「ハァッ!ハッ!タァッ!テヤッ!」
回し蹴り、パンチ、チョップ、アッパー。
様々な攻撃で怪人にラッシュを叩き込む。
最後に右ストレートが胸に刺さり、怪人が吹き飛んでいく。
そして、頭のクロスホーンが開き、地面にアギトの紋章が浮かび上がり、
「ハァァァ…タァッ!」
ライダーキックが決まった。
「Ga…gyaaaaaaa!」
アギトがポーズを決めた瞬間、怪人の頭上に天使の輪が現れ断末魔をあげながら爆散した。
○ * ○
私は戦士が戦っている間、その圧倒的力を目の当たりにして、終始呆然と突っ立っていた。
気づけば他のみんなも同じように目の前の光景に圧倒されている。
やがて戦闘が終わり、戦士が立ち去ろうとしていた。
「待って!」
私が我に返って呼び止めると、戦士は此方を振り返り、そして新たに現れた二体の怪人の攻撃を受け止めた。
○ * ○
新たに現れたのは、雪豹のような怪人(ジャガーロード_パンテラス・アルビュス)と黒豹のような怪人(ジャガーロード_パンテラス・トリスティス)。
アギトはいきなり現れた二体の攻撃を受け止め、回し蹴りでまとめて吹き飛ばした。
すると二体はそれぞれの頭上に天使の輪を出現させ、アルビュスは弓矢を、トリティスは槍を取り出した。
しかしアギトは焦ることなくベルトの腰の左側のボタンを押し、専用武器<ストームハルバード>を取り出し、ベルトの前にかざす。
直後アギトの体が青くなり、左腕が発達した姿になった。
風を司るストームフォームだ。
時には風を操り矢を逸らし、槍はストームハルバードで弾きながら、二体に華麗な棒術でダメージを与えていく。
槍を持つトリスティスにダメージが溜まったところで、ストームハルバードの刃を展開し、超高速で回転させ突風を起こし始める。
当然矢は風で届かず、トリスティスもあまりの突風に一歩も動けないところを、アギトはすれ違いざまに斬り裂いた。
このストームフォームの必殺技「ハルバードスピン」をくらったトリスティスは、天使の輪を発生させながら爆発した。
直後、技を決めた後の硬直を狙って放たれたアルビュスの矢をジャンプで難なく避けたアギトは、空中でベルトの腰の右のボタンを押し、専用武器<フレイムセイバー>を取り出す。
すると、アギトの体色が赤に変わり、右腕の筋肉が発達していく。
火を司るフレイムフォームである。
アギトはフレイムフォームの知覚の鋭敏化によって、向かって来る矢を全て叩き割りながら一歩一歩近づいて行く。
そしてフレイムセイバーの鍔の角を展開し、敵を斬り伏せた。
フレイムフォームの必殺技「セイバースラッシュ」を受けたアルビュスは、他の二体と同じ様に天使の輪を発生させ、爆発した。
○ * ○
戦闘が今度こそ終わったのを確認して、私はあの戦士に声をかけた。
「さっきは助けて頂きありがとう
ございました。
…それで、あなたは何者?」
彼は数秒考えるかのような素ぶりを見せたが、すぐに私達に向き直った。
そして、彼の体が光り輝いた。
「え…?」
小猫が驚きとも困惑ともとれる声を出した。
果たして、光がやんだ先に居たのは___
「えーと、こんばんわ?
俺の名前は新庄 翔一。
今日から駒王学園に通ってる一年生です。
あ、もしかして小猫ちゃんがいるってことは皆さんも悪魔だったりします?」
___ただの人間だった。
はい。戦闘とは名ばかりのアギト無双とフォーム見せでしたね。量もそんなにないし。ホントすいません。こんなことなら、前後編にしなけりゃ良かった…。
今回、一人称になったり第三者視点になったりして訳わからん。ココはこうしろ!などのアドバイス、またその他感想などお待ちしております。
それと、活動報告に設定を載せておきましたので、良ければご覧下さい。
※ただし、設定は変更する場合もございます。
それでは、また次回!