もう増やさない 2票
ギルスだけ出す 2票
その他のライダー 1票
…G3?知らない子ですね。
龍は力を呼び寄せる。
この街でアギトが目覚めたのは偶然か、それとも___
○ * ○
今は夕暮れ時。あと十分もすれば日が落ちて、辺りは闇に包まれるだろう。
そんな中、寂れた教会へ向かって雑木林を歩く一人の女性がいた。
彼女は浮かれていた。なぜなら彼女達の計画の邪魔になる可能性のある危険因子を排除できたから。
故に彼女は気づかない。
後ろから忍び寄る異形のモノに。
そして、その禍々しい視線に。
○ * ○
俺が力に目覚めてから一週間がたった。
あの怪人はあれ以来現れていないけどね。
でも、この一週間で部活のみんなとは随分仲良くなれたと思うんだ。
部長(そう呼べって言われた)とはよくお喋りするし、
朱乃さん(部長と同じく)にはお茶の入れ方を教えてもらっているし、
木場先輩には女の子と仲良くなる方法を教えてもらってる。
そして小猫ちゃんにはお菓子を作ってあげてるんだ。
そんな事を考えていたら最終下校30分前のチャイムが鳴った。
人間である俺は、最終下校時刻の19時に帰らなくてはいけないんだ。
帰り支度をしていると、いきなり床の魔法陣が輝いた。
「あら、珍しいわね。私が呼ばれるなんて。それにこの感覚は…まさか堕天使⁉︎」
と言うが早いか部長は急いで魔法陣に乗ると、何処かへジャンプしていった。
ただごとじゃなさそうだけど、いったいどうしたん___ッ!
…この感じ、間違いない。
「朱乃さん!たぶんあの怪人です!転送してもらっていいですか?」
「分かりましたわ!それでどこに送れば?」
俺にはどうやら魔力がある(らしい)。
だから怪人が出たらすぐ行けるように、予め魔法陣を手に書いておいたんだ。
チャリで現場に向かうとか、カッコつかないから魔力があってよかった〜。
「えーと…たぶん教会の近くです!」
「分かりました…では転送しますわ。どうかお気をつけて。」
「翔一君、頑張ってね!」
「…無事に帰って来て下さい。」
木場先輩、小猫ちゃんも声をかけてもらっちゃった。
これは頑張らなくっちゃな!
「はい!行ってきます!」
そうして俺は光に包まれていった。
○ * ○
私は今、窮地に立たされている。
確かに、計画の障害となりうるモノを潰したことで気が緩んでいた。
でも、よりにもよってこいつら___アンノウンに見つかるなんて…。
さっきから光の槍を投げてはいるが、いくら当ててもほとんど効いていない。
やはり私程度の力では無理か…。
だけど幸い相手は空を飛べないタイプのようだ。
私は隙を見て空へ飛び上がり___
___地中から出てきた二体目のタックルをモロにくらった。
「ぐはっ!」
肺の中の空気が全て押し出され、思わずそんな声が出てしまう。
思い切り地面に叩きつけられたが、二体から距離ができた私は改めて状況を確認する。
一体でも全く歯が立たないバケモノが二体。
誰がどう見ても最悪だ。
せっかく距離があいたのに、私は体が重くて動けなかったので、奴らはあっという間に目の前に来た。
その時私は柄にもなく
(罪のない人間を殺したから天罰が下ったのかな)
なんて思っていた。
アンノウンが私を殺そうと腕を振り上げたのを見て、私は思わず目を瞑った。
しかし、いつまで経っても痛みが襲って来ない。
不思議に思って恐る恐る目を開けてみるとそこには。
「まさか…アギト、なの?」
金色の戦士が私を守るように立っていた。
○ * ○
辺りが夕焼けに染まる中、二体の怪人と一人の戦士が戦っている。
二体の怪人はそれぞれ銀色のウミガメのような怪人(トータスロード_
テストゥード・オケアヌス)と金色のリクガメのような怪人(トータスロード_
テストゥード・テレストリス)。
二体は絶妙なコンビネーションでお襲いかかってくるが、アギトは冷静に攻撃を捌いていく。
やがて痺れを切らしたのか好戦的な方(テレストリス)が単身突っ込んでくるが、対するアギトはクロスホーンを展開し、じっと構える。
そしてテレストリスを弾いて倒し、それを踏み台として様子を伺っていたオケアヌスにライダーキックを放つ!
しかしトータスロードはその名の通り亀のような怪人だ。
その甲羅は例えアギトのライダーキックといえども突破することは難しく、甲羅でキックを受け止めたオケアヌスは無傷で立ち上がった。
その事実にアギトの動きが思わず止まる。
そこに後ろからテレストリスが攻撃を仕掛ける。
「ウアッ⁉︎」
その攻撃にはなんとか耐えたアギトだったが、
「グアァァァ!」
直後に襲ってきた二体の同時タックルにはたまらず吹き飛んだ。
すぐに立ち上がろうとしたアギトは、突如現れた沼に片足をとられ動けないことに気づく。
トータスロードは土を液状化させることができる。
この沼は、先程の攻防の際に仕掛けられたものだった。
足を引き抜こうと苦心するアギトを尻目に、二体はすっかり闇に包まれた雑木林の奥に消えていった。
○ * ○
アギトがこちらに戻ってきた。
どうやら二体は一旦引いたようだ。
気配が感じられないことから、地中に潜って行動しているのだろう。
アギトは私の無事を確認したかのように頷くと、踵を返して去って行く。
私は試しに光の槍を出して威嚇してみる。
まぁ投げる気力なんてもう残ってないから、本当に出してるだけなんだけど。
しかし、アギトはこちらを振り返ることなく一瞬青く輝いたと思うと、空に消えていった。
戦闘…。
はい。懲りずに前後編にしたバカはこちらです。
この辺りのストーリー(1,2巻)はハイスクールD×Dのストーリーもアギトのアンノウンとの戦いもほぼ本編通りなので文字数も余りないし、戦闘もあまり面白くないんですよねー。
早く3巻に行きたい…。
アドバイス、感想その他お待ちしております。
貰えると嬉しいです。
では、次回もよろしくお願いします!