いつも通り登校していた私はふと、人の流れに違和感を感じた。
まるで何処かを避けるような…
そこまで考えた時、近くから衝撃音が聞こえてきた。
周りの人は聞こえていないようだったが、私にはもしかして、という予感があった。
そして私は発生源と思われる近くの空き地に、人の流れに逆らいながら走って行った。
○ * ○
私が空き地に着くとそこでは案の定、アギト___新庄くんと
怪人は杖のようなものを振るっているが、新庄くんはそれを素手で弾いてガラ空きになった怪人の体に蹴りを次々と叩き込んでいく。
この前の怪人には吹き飛ばされてしまったけど、今の弱っているこの怪人なら私の戦車の力も効くはず。
そう思って近づこうとして、
___吹き飛ばされ倒れていた怪人と目があった。
怪人は愉快そうに顔を歪ませると、頭の上に輪を発生させ指を鳴らした。
すると私の後ろに
やがて抵抗も虚しく穴に吸い込まれた瞬間、私は後を追って穴に入ってきた新庄くんに抱きかかえられた。
そして私達は上空に転移させられた。
○ * ○
いやー、まさかあの怪人、あんな能力があったなんてな〜。
あのとき大空に放り出された俺は、
そして今は学校に向けて二人で歩いている。
本当は急がなきゃいけないんだけど、どっちにしろ遅刻だからなぁ…。
それにしてもさっきから小猫ちゃんが喋らない。まぁ普段からあまり喋らないから不思議ではないんだけど。
でも俺には思い当たる節があったから、話しかけてみた。
「さっきのこと?」
小猫ちゃんの肩がビクッと震える。どうやら俺の考えは当たりみたいだな。
「あ、やっぱり小猫ちゃん高所恐怖症だったんだ!いやー、落ちてる最中ずっと目を瞑って俺にしがみついてたからそうじゃないかなーと思ってたんだよね。ということはもしかして、ジェットコースターとか乗れない感じ?」
小猫ちゃんはしばらく呆気にとられたような顔をしていたけど、しばらくするといつもの無表情___いや、いつもと違う苦しげな表情をして
「ごめんなさい。」
と言ってきた。
○ * ○
「え?なにが?」
私が謝ったあとに彼はこう言った。
…本気で言っているんだろうか。
「私があの時あそこにいなければ、今頃新庄くんはあの怪人を倒していたと思います。」
「いや、そんなことは「それだけじゃないです。」
私は彼の言葉を遮って話し続ける。
「私が穴に吸い込まれた時、新庄くんは私を助けるために穴に飛び込んできました。何が起こるか分からなかったのに。…もしかしたら死んでいたかもしれません。」
彼は黙って私の話をきいている。
「あなたは確かに特別な力を持っていますが、それでも人間です。悪魔で足手まといな私を命懸けで助ける意味なんて…」
そこまで言ったとき、今まで黙っていた彼が口を開いた。
「俺は部長に何のために戦うのかってきかれた時、分からなかったんだ。でも最近、俺は戦う理由を見つけることができた。」
「…戦う理由?」
「そう。俺は小猫ちゃんやオカルト研究部のみんな、クラスのみんなと過ごす毎日がとっても楽しいんだ。だから俺はみんなを、この日常を守るために戦う。それが俺の戦う理由。だから、俺が小猫ちゃんを命懸けで助けるのは当たり前なんだよ。」
彼はすごいと思った。普通、あんな力を持っても怪人と戦おうなんて思わず逃げ回ることしかできないだろう。
だから私は、そんな彼の想いに応えるため、
「ありがとう。」
と言った。
それと同時に私は強くなろうと決心した。
もう足手まといにならないように。
彼の助けになれるように。
み、短けえ…。まぁ翔一の戦う理由が書けたからよかったのですが…。
あ、冒頭の人の流れ〜の所ですが、ここのアンノウンは戦闘の際、人払いの結界的な何かをはっているよってことを表現しようとしました。分かりにくくてすいません。
アドバイス、感想、批評その他お待ちしております。
あとライダーアンケート、今週の土曜日までにします。
次回二巻。そしてまさかの展開。なのか?
次回もよろしくお願いします!