狼娘のヒーローアカデミア   作:三元新

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新年明けましておめでとうございます。

そして皆々様がた、大変長らくお待たせいたしました。やっと闘病生活に打ち勝ち普通の人生を送れる今日この頃に感謝をします。

みなさん、タバコは気をつけてくださいね?例えタバコを吸わなくても家族が吸っている近くにいたりするとそれだけでも大丈夫だと油断していると全然肺がんになってしまいますから。ウチみたいに。いや本当にキツイですわ、真面目に。


手なわけでまた筆記を開始させていただくのですが1つ言わせてくださいね?…………なんかヒロアカやっべぇ事になってません?なんか3年間見ないうちに凄いことになってません?……いや、何となくヒロアカがMARVEL作品のようなアメコミ作品に非常によく似た作品だと思ってはいましたしなんならもしかしたら絶望シーンも多そうだと思っていましたが……いやぁ……想像以上なのです。はい。

まぁ、元々オリキャラを複数参戦する以上原作を多少なりとも改変し、原作の流れをあまり変えず本来居た敵キャラを別のキャラにすり替える考えでいたのである程度はどうにかなると思ってましたが……どうにかなるか不安になってきました。

でも、せっかく生き残りを賭けて闘病生活を少しでも早く治す為にこの3年間と少し一切の娯楽を妄想以外封じただ治療に専念したので、せっかく復活できたのだから妄想してきたこの作品たちを途中で放棄するつもりは一切ありませんけど……いや、何とか頑張っていきます。

ちなみにですが最初は元原作の年齢通りに八雲藍と雪風を長女と次女にし黒歌を三女にしようと思いましたが結局女神のダイスの結果、黒歌が長女に繰り上がりして黒歌、藍、雪風の順になっていましたが……いまのヒロアカを見ているとあれでしたのでやっぱり最初の設定通り藍、雪風、黒歌の順に変更した事をお知らせします。

てなわけでして、不甲斐ながらもこれからも応援してくれる事を願います。よろしくお願いいたします!!


8話

 

 

―――ジリリリリリリリ!!!!!!

 

大音量の警報が食堂に木霊する。

 

 

 

「警報!?」

 

「何だ……!?」

 

 

 

 根津校長、八木さん、そして私は咄嗟に立ち上がる。

 

 私達は突然の緊急事態故に少し固まって―――続くアナウンスは。

 

 

 

『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難してください』

 

―――と、アナウンスが流れた。

 

「な、なんだって!?何が起きたのさ!」

 

「私が――「待ってください」――……椛くん?」

 

私は八木さん――オールマイトが動こうとしたので手で制した。……なぜこの人は変身時間は有限だと言うのに動こうとしているのでしょうか?……いえ、愚問ですね。まったく

 

「根津校長、私の能力を使い原因の確認をしてもよろしいでしょうか?私の個性の1つ『千里眼』は文字通り千里の先まで見通す眼ですが、この個性の性能の一つとして千里以内ならどんな場所でも見通す……つまり透視の力があります。私の実力不足故にかなり集中しなければいけませんが、この学園内であれば色どころか葉っぱの細部まで見る事ができますゆえに個性発動の許可を」

 

私は根津校長の目を見ながら真剣に問う。根津校長は私の目に目を合わせたあとゆっくり頷いた。

 

「わかったのさ。なら任せるのさ!」

 

「ありがとうございます!」

 

いい笑顔でサムズアップをいただいたので早速私は個性を発動させた。

 

「『千里眼』」

 

私は発動した千里眼を集中して学園内のみに限定させる。最初は校長室の窓からずっと先に見える民家を見通していたがそれが縮まり、目線をかえ学園を上空から見るように個性を集中させる。

するとふと校門近くの壁に集まる人集りに目が入る。

 

「……これは」

 

私はその集まりが今朝のマスコミだと気づいた。校門近くにいたマスコミのコレが原因だと思い私は根津校長へと伝える。

 

 

「根津校長。原因はマスコミです。壁を破壊して大勢の無関係者が侵入してきたようです――――ん?破壊して?」

 

私はふと違和感に気づく。……確かに校門の壁は破壊されそこになだれ込むようにマスコミが侵入しているが……仮にマスコミの誰かが破壊して侵入したとして何故今頃なのか。壊せる個性がいてこうして壊してでも侵入するなら何故最初のうちにそれをしなかったのか……―――私は獣の勘だと言おうか。嫌な予感がしたので学園により集中して本来予定していた透視の能力を発動させる。私は学園の隅々まで透視し見ていくと……

 

 

――――見つけた

 

 

「――根津校長!緊急事態です!!マスコミとは別口に職員室にて侵入者を発見!!人物は2人。1人は手が身体中に付いた男と、もう1人はバーテンダーの服を着た黒いモヤのような肉体を持つ人物!その2人が現在原因究明で不在の職員室にて何か予定表の様な紙を物色中! 職員室内への侵入経路は外の破壊された壁とは違い壁や床など壊れた部分が無いのを察するにワープ系の個性と判断。どちらかが雄英高校の壁を破壊できるほどの個性と誰にも悟らせず見つからずピンポイントの侵入を出来るワープ系の個性と予想。ただ侵入者2人の特徴を察するに、私の獣神一族の沢山の個性持ちの特徴から予想して、恐らく手が沢山の男が破壊系の、黒モヤの男がワープ系の個性持ちと判断いたします。」

 

「わかった!オールマイト行けるかい!?」

 

「何時でも!」

 

私は早口でそう伝えると根津校長は短く八木さんに頼み。八木さんも既にマッスルフォーム。つまりオールマイトになっており動こうとしたので居なくなる前に咄嗟に私は伝えるべき事を伝える。

 

「オールマイト!敵はワープ個性。恐らく何かの確認だけのもよう。個性の関係上直ぐに居なくなることを考えて相澤先生の机を探っていたのでそこに何があったのか確認してください!恐らくソレが敵の最重要な物です!」

 

「わかった!ありがとう椛くん!では言ってくる!!」

 

そう言いきったオールマイトは校長室の扉に手をかけた瞬間姿が消えた。衰えていてもすごい速さだ。

 

「椛くん、まだ侵入者はいるかい?」

 

「はい。まだ物色中です。しかし黒モヤはわかりませんが手の男の方は口の動きから読み取るにもう目的の物は確認できたようで黒霧?という方にゲートを開くよう伝えてます――ってえ?」

 

そんな私は再度集中して2人の様子を監視している。2人は私の視線には全く気がついていないようで呑気に何かを物色している。そんな2人の元にオールマイトはあと数秒で職員室に到達するだろう……がしかしその前に予想外な事がおきた

 

「そ、そんな――影狼!?」

 

「なんだって!?」

 

オールマイトよりも先にいつの間にいたのか影狼が2人の前に姿を現していたのだ。まるで突然出てきたかのような影狼に2人は驚きそんな2人を影狼は険しい顔で威嚇していた。

 

そんな彼女を見た手の男は見つかったゲームオーバーだと口にして黒霧と呼ばれた黒モヤもすぐさま人を複数人包み込める程の黒い大きなモヤを作り出しそれに飲み込まれて行った。そんな2人を捕まえようとしたのか影狼は追撃しようとしていたので

 

「影狼!やめなさい!!」

 

私は思わず影狼を叱った。聞こえるわけがないと高を括っていたのにそんな私の叱咤が聞こえたのか影狼はびっくりした顔で止まった…………そう言えば影狼は家族の中で1番耳が良かったのを今更ながら思い出した。

 

そうしている間にも侵入者の2人はどんどんとモヤの中に姿が飲み込まれており、私の発見が遅れたためと予想外の人物の登場でオールマイトが職員室に入る頃には敵の2人は黒い大きなモヤに包まれ消えていった。2人はオールマイトには気が付かなかったのかそのまま扉の方を見ずにモヤの中へと消えていった。

 

オールマイトはそんなモヤの方へと厳しそうな悔しそうな目で睨みながら、影狼に目線がいきそこで初めて気がついたのかびっくりした表情をして見つめていた。そんな影狼もオールマイトの目線に居た堪れない様な申し訳なさそうな気まづい表情でシュンと項垂れていた。

 

オールマイトはそんな影狼に困惑するような顔をしながらも私が言った事を思い出したのかすぐさま相澤先生の机のところに向かい険しい顔をしながら物色していた。しばらく探していると何かを見つけたのかオールマイトの顔はさらに険しくなった。気になった私もオールマイトの手元を見るとそこには……

 

「……学園の…予定表」

 

そう、学園のそれも我々1年生のヒーロー科の予定表だ。

 

「――校長先生。もしかしたら侵入者に知られたかもしれません」

 

しかも相澤先生の机の物ならそこから察するにそれは―――

 

「…………私達、1年A組のこれからの予定表を」

 

「なんだって?」

 

私の言葉に根津校長は顎に手を当て考え出す。

 

「…………何故、どう言う理由で侵入者はそれを確認したのかは今の所はわからないのさ。まだこの2人が何者か、どう言う人物達なのか、侵入した理由、何を探していたのか、本当にその予定表を確認したのか……まだわからない事がありすぎて僕の頭脳を持ってしてもありとあらゆる可能性は考えれど、情報があまりにも少なすぎてそのどの可能性なのかキッチリとした答えは出てこないのさ。――でも」

 

根津校長は真剣な顔をして私を見る。

 

「1つわかった事はある。彼らは敵(ヴィラン)。僕たちの敵なのさ。」

 

そう言い切った根津校長は指を1本立てる。

 

「今考えられる事でもし仮にその予定表が目的だったとして彼らがまた何かしらの方法で侵入してくる。そしたら必ず何処かのタイミングで君たちに襲撃してくる可能性は考えられるのさ」

 

「あくまでも今の情報量から考えられる事だから必ず起きるという確証はないのさ。でも、今回普通は考えられない事が実際にいま正に起きている。だから最悪の可能性も考えるべきなのさ」

 

そういった根津校長は私を安心させるかのようにいつものような笑顔で笑いかける

 

「だからまずやる事は、暫くはこの雄英高校の警備の見直しと強化から始めるのさ!そして放送でパニックになっている大事な生徒たちを安心させるのさ!」

 

笑顔で言い切った根津校長は校長室に設備させてある受話器を取り何処かへ連絡を入れる。一言二言喋ったあと受話器を置いて私に微笑みかけた。

 

「心配かけたのさ。だからもう大丈夫。個性を解いてもいいよ椛くん」

 

私は安心させるかのような優しい言葉で語りかけてくる根津校長に、自分でも無意識に力んでいたのか自然と力が抜けていく感覚と同時に、オールマイトに何故いるのか正座させられ説教されている影狼を最後に一目見ながら個性を解いた。

 

………………あの子は帰ってきたら家族会議決定ね

 

 

私はそう心に誓い根津校長に一言お礼を言ってから校長室を後にしたのであった。

 

――――――――――――――――――――――――――

 

そして時間が過ぎて午後。

 

「ほら、委員長始めて」

 

「では他の委員決めを執り行って参ります!けど、その前に良いですか!?」

 

 

 

トラブルのあった昼休みも校長先生達の努力の末に無事終了して午後の授業となったが、未だに決まっていない他の委員を決める話になっていました。クラス委員長になった緑谷くんはももちゃんに促される。緑谷くんはガチガチに緊張していた。が、皆を見渡してから続きを話す。

 

 

 

「委員長はやっぱり飯田君が良いと思います。お昼の時、僕は何も出来なかったけど飯田君は皆を上手く纏めていたから、それが正しいと思うんだ」

 

「あ、良いんじゃね飯田、食堂で超活躍してたし!」

 

「非常口の標識みてえになってたよな」

 

 

私は先程から気になっていた単語が出てきているので影狼に聞いた。なんでも非常口飯田とは食堂にて影狼は食事をしていたところあのトラブルの時に食堂の生徒が一斉に出口に殺到するというパニックが起きたそう。その時にどこからともなく飯田くんが飛んできて扉の上……丁度、非常口マークのような体制でビタっと張り付きその場の全員を釘付けにしてパニックを収めたそうだ。その姿と様子から非常口飯田と今もからかわれているみたい。

 

……私がいない間そんな事があったんだ。――だからあの時、食堂にて壁に変な体勢でくっついてたんだね飯田くん

 

 

「緑谷君……ふ、委員長の指名なら仕方あるまい!しっかりクラス委員長を務めさせて貰おう!」

 

「任せたぜ非常口!!」

 

「非常口飯田! しっかりやれよー!」

 

 

 

緑谷くんに後を任され、皆の声援を受けて、飯田くんは委員長の交代を承諾した。

 

ももちゃんは少し不満そうな顔をしていたがクラス委員長が飯田くん。副委員長にももちゃんが就任した。私と影狼で委員長になれなかったので少し落ち込んでいたももちゃんを励ましながら今日を1日終えるのでした。

 

――――――――――――――――――――――――――

 

そして更に時が過ぎ自宅にて…………家族会議が開かれていた

 

 

「………………あぅ」

 

畳一面の家族の集まりや会議、そして宴会等で使われる大広間にて、上座に現当主の我らが父・神狼(シント)が、その隣に母・紅月狐(アキコ)が、その1段下の正面から見て左に祖父・篁(タカムラ)とその隣に祖母・狼奈(ロウナ)が、反対側には母親に近い順で藍姉様、雪風姉様、黒歌姉様の3人が。

 

そしてその家族達に挟まれるように真ん中に正座させられているのが影狼。

 

そんな影狼の背後に私とその両隣にそれぞれ妹達がみんな正座して座っている。……本来は私も一緒に怒られるつもりでいたので影狼の事を報告したついでに私の事も一緒に叱って欲しいと報告したのだが、事前に根津校長とオールマイトから連絡が来ていたのか私の案は却下。お前は影狼をすぐ甘やかすから影狼の後ろで妹達を見ていろと、母様に怒られてしまいついでに姉様たちにも似たような事を言われ今はちょっと落ち着きのない1部の妹達の世話をしながら影狼の行く末を見ていた。

 

「……影狼よ。なぜこうして家族会議をしているかわかるかえ?」

 

沈黙に目を閉じ腕を組む父様を横目に見つつ、影狼の方へ目線を向けた母様が険しい顔をしながら開いた扇で口元を隠しつつそう問いた。

 

「…………は、はいぃ。勝手に敵(ヴィラン)に接触した挙句、1人でそいつらを捕まえようと動いたからですぅ」

 

涙目になり耳もパタンと下に閉じ、ビクビクしながら母様の問に答える影狼。私はそんな彼女をハラハラしながら見ていた。大丈夫なのかこの子

 

 

「……はぁ。何故そのような事を?」

 

母様は呆れたかのように一つため息を吐きまた問いただす。父様は先程から相変わらずで、お祖母様も表情の読めない顔で静かに見ていて、お爺様もお父様以上に沈黙したような顔で目を閉じて腕を組んでいる。藍姉様は怒ったように、雪風姉様は困ったように、黒歌姉様は呆れた顔をしてそれぞれ影狼を見ていた。

 

妹達だが、白猫(シロネ)以外はあまり理解していないのかキョトンとした顔をしていた。可愛い……じゃなかった――私は目を閉じ邪念を取り払ってから再度、影狼を見る。ふと黒歌姉様と目が合った。すると黒歌姉様からはジト目をもらった…………ごめんなさい。

 

 

私は黒歌姉様に心の中で土下座をしつつ謝りながら心を再度引き締め母様と話している影狼をみる。

 

影狼曰く、食堂にていつも通り食事しているといきなりサイレンがなり緊急事態が発生した事を伝える放送が鳴り響く。その放送を聞いた上級生の人達がパニックを起こし我先にと出口に殺到したため大混乱。

私はそんな人達を見つつどうにかしようとするとふと椛の千里眼を発動した際に感じる視線を察したので本当に何か緊急事態が起きていると判断。

パニックを他所に自慢の耳をすまして集中するとまず外の騒がしいマスコミの音を拾う。コレが原因かと思ったがあくまでもコレは放送とサイレンの原因。千里眼は学園の『外』ではなく『内』それも学園内から感じた。だとすると椛の千里眼の特性を思い出しおそらく【透視】の能力を使っていると断定。だとすると侵入者はマスコミ以外にいると判断し外の音を拾わず捨て去り学園の中だけに集中して音を拾う。すると、職員室にて学園中を駆け回っていて誰もいない無人のはずの部屋にて何者かの音をひろった。

聞いた事のない人物の音だった為、食堂のパニックは飯田くんが収めたため安全と判断し、全員の意識が飯田くんに集中しているその間に影に潜る個性を使用し食堂を脱出。そのまま職員室に向かいその侵入者の前に姿を現したと。無防備に姿を表した理由は音を探している時オールマイトが校長室から出たのを確認しているのでオールマイトが来るまでの足止めしようとしたのだと言う。

ただ誤算だったのは自分の姿を見た瞬間に逃げ出した事。流石に侵入者を逃す訳には行かないと思い後先考えずに飛び出してしまった……と。そう言う理由だそうだった。

 

 

「――あのな?お主のぉ。もしもその者達が凶悪な人物達であればお主は只ではすまぬかったのだぞ?怪我をしとった可能性はあるし、最悪死んでいたかもしれぬ。椛の話によると少なくても1人はワープの個性持ち。しかも任意の場所に飛べる厄介なタイプののぉ。あくまでも仮定故に確定ではないが、それでもそのような個性持ちの敵(ヴィラン)なら、首や胴体の間にワープゲートを開きそのまま閉じて切断するぐらいはできよう。本当に危険な行為をお主はした自覚があるのかえ?のう、御母様」

 

母様はお祖母様にパスをする

 

「うむ。確かにその通りだ。紅月狐の言う通り。一歩間違えたら死んでいたのは影狼。そなただ。無作為に無意味に敵の方へと飛び出すのは危険だとあれ程注意したではないか」

 

…………とそのような感じの説教が2時間続いた。他にも姉達の説教やお父様とお爺様の静かな淡々とした感情の感じられない説教など続いた。その説教は既に2時間を超え3時間になりそうだがまだ終わりそうにない。私は更に粘り3時間過ぎまでは影狼が心配故にずっといたが、白猫以外の妹達がいい加減痺れを切らしだし時間も時間で夕飯の支度もしなくてはいけなかったので、ついに母様とお祖母様から先に夕飯を作って妹達を連れ食間にて待っていて欲しいと念話が来た。私は影狼を1人にする事に抵抗を覚えたが一度説教が始まったこのお二人は長いので、流石にご飯も遅くなるのは妹達の発育にもわるいと思い妹達を連れて広間を後にするのだった。

 

「さぁ、みんな。今日は私が晩御飯を作ります。もう献立は決まっていますが―――デザートは何がいいかな?」

 

キッチンにたどり着いた私はエプロンをつけながら妹達に問いた。食堂というか広間同様の畳一面の食間にて長テーブルに座る妹達はそれを聞いた途端に目を輝かせながらそれぞれ答える。

 

「姉様、私はアイスクリームがいいです」

 

白猫(シロネ)がアイスクリームね

 

「姉様私は、ドーナツが、いい…です」

 

泉奈(イズナ)がドーナツっと

 

「ねぇさま!ねぇさま!わたしは甘いものがいいでしゅ!」

 

橙香(トウカ)が甘い物……ね、良し!

 

「うん、わかったわ。じゃぁみんな!好きなデザートを作ってあげるから料理ができたら運ぶのを手伝ってくれるかな?手伝ってくれる人は手を上げて〜」

 

私がそう言い手を上げると

 

「はい」

「はい、です!」

「は〜いなのでしゅ!」

 

みんながみんな目をキラキラと輝かせながら元気に手を上げる。普段クールな白猫も嬉しそうな顔をしているので余程楽しみにしていると見てる。私はくすりと笑いながら妹達の期待に応える為と、コレから説教が終わり疲れているであろう家族のため……そして、酷く落ち込んでいるであろう私の大切な半身である影狼の為に全力全開でそして愛情を込めて料理を作り始めるのだった。

 

因みに影狼の説教が終わって家族が食間にて揃ったのは私が丁度料理をデザートまで作り終えた2時間後だった。

 

つまり影狼は合計5時間ほどこってり絞られたのだった

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