殺意に操られて   作:猫灯火

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1話 -殺意-

唐突だが私はひとつ思うんだ。友達とか恋人だとか必要無いだろうと。

私にとってはただ邪魔でしかない赤の他人。それなのにわさわざそんな関係に

なろうとする奴らの気が知れない。嬉しくも楽しくもない。

...って考えるのは可笑しいのかもな。私にはよく分からないけど。

 

 

 

 

 

「はーーっ、まじくそ。普通そうするか?」

何時ものように本音を吐き捨て、盛大な舌打ちをかましてやる。

黒いコントローラを握りしめ真剣に画面を見つめる。

そして狙いを定め....射つ。よっしゃきめてやった。ざまーみろ。

「てめ-トラップ仕掛けるだけ仕掛けてほっとくのかよ、チキンかよ」

理不尽気味な文句を言いながら淡々と作業をこなす。

今回は初心者が多すぎてつまらない。キル稼ぎは出来るが手応えが無い。

「は-あ、飽きたわ。」

ゲーム終了と同時にテレビの電源を切る。コントローラを雑に放り投げ

あぐらをかいた姿勢のまま後ろに倒れる。意外と身体は柔らかいほうだ。

手入れがダルくてなんもとかしてないぼさぼさの黒髪を気にせず床に付ける。

ばさり、と床に髪が広がり暑っくるしい。

短く切ってしまいたい所だが短いとそれはそれで面倒くさいことになる。

「...行くか。」

勢いよく立ち上がり身仕度を始める。

ナイフ、ライター、ロープ、ガムテープ、もう一本ナイフ....

いかにもサバイバルにでも行きそうな物をジャージのポケットに乱暴に入れる。

マスクを付け、靴を履き玄関の扉を開ける。鍵は..ダルいからかけなくていいか。

目の前には見慣れ、見飽きたくだらない世界がある。

いつの間にか夜になっていたようで大分暗かった。

少しの間ぼーっとしてしまった。疲れているのかもしれない。

けどそんな疲れも今から無くなると考えると少し笑えてきた。

ふと街灯の下を見れば親子が歩道を歩いている。なにか面白い話をしてるのか笑っている。

...笑っているのが気にくわなかったのか、何時ものように心の奥から“殺意”が込み上げてくる。

「今夜はあいつらでいっか..」

に、とにやけ独り言をつい言ってしまった。でも楽しみなのだから仕方がない。

人間は自分の欲望には勝てないものだ。言い訳にぴったりなこの言葉。私は好きだな。

少し遠回りをしながら親子に背後から近づく。サイドの髪を前に下げ顔が見えづらいようにする。

ポケットに手を突っ込み器用にナイフだけを取り出す。まだ気づいていないようだ。

この瞬間、私はいつも何しているんだろうって考えてしまう。これでいいのかって。

でもこうするしかないって自分に言い聞かせて丸く収めようとしてる。

ガキが気づいた。此方を向いて指を指す。...私を指指すな。

母親に伝える。...それ以上雑音を作るな。

母親が気付き...叫ぶ。でも私の耳には届かない。

私は足を速める。けど、走りはしない。親子は怪物から逃げるかのように慌てている。

母親は自分の子を逃がそうと背中へ回す。ガキは嫌な予感がしたのか涙を流している。

私は静かに、ゆっくりと走りだす。腰が抜けたのか母親の動きが鈍くなる。

そしてそのまま走り、勢いをつけ

 

母親の胸へとナイフを刺す。深く、ゆっくりと

同時に、悲鳴と血と...達成感、生き換え、幸せが生まれる。

ナイフを抜き下に払う。返り血が服に付着する...汚い。

ただの屍となった肉の固まりが崩れる。血溜まりが出来る。

私は冷酷な目で一人の人間という生物の終わりを見て嬉しくなる。

ガキが泣き叫ぶ。煩いなぁ..人の幸せを邪魔されるのは気分がよくない。

私はガキに血まみれのナイフを突き付けこう言う。

 

「幸せを盗られる気分はどうだ?」

 

 




読んで頂きありがとうございます!
こう...残虐な女の子好きなんです(汗
世界観てきには現実世界ですね..。主人公ちゃんが変わってるだけですw
これからシリーズとして書いていくつもりですので宜しくお願いします!
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