俺のもう一つの姿は間違っていない。   作:ニコラス・シーバー

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どうも、ニコラスです。
前回のお話で沢山の感想とご指摘ありがとうございます!
今回はタイトル通り奉仕部2人が生まれ変わった八幡と再会します。
それとあのカースト野郎も出ます。
それではどうぞ!


第2話 再開と波乱

 

総武高校の教室は他の学校と違い黒板がデジタルモニターである。

生徒の机にもモニターが埋め込まれてあり木製から鉄製に変わっている。

床も樹脂製で教室は近未来だ。

「2年A組」と表札に書かれている教室にトーマス・シュタインこと如月エイトが男性担任に連れられ教壇に立たされていた。

自分の席に座っている生徒達はエイトを注目する。

 

「今日からこのA組のみんなと一緒に過ごす『如月エイト』君です。」

 

40後半の担任がエイトの隣で軽く紹介する。

デジタル黒板に縦文字で『如月エイト』と表示された。

 

エイト「如月エイトです。日本へ来る前に皆さんと一緒に新しい高校生活を送れる事を楽しみにしておりました。1年間よろしくお願いします」

 

軽く自己紹介したエイトは表情1つも変えず軽く頭を下げた。

 

エイト(昔の俺だったら絶対こんな事言わなかったな)

 

人の視線が自分に向けられるのが嫌いだった昔のエイトは今では普通に気にしなくなった。

心の中でそう呟いたエイトは頭を上げ後ろから1番左の3番目の空いている席を見た。

 

エイト(そこが俺の席か)

 

空いている席は自分の席だと悟った。

 

「えー彼の質問等は授業後の放課で。じゃあ如月君、あそこに空いている席が君の席だよ」

 

エイト「わかりました」

 

エイトは教壇から降り自分の席に座った。

普通科と魔法科のクラス名はそれぞれ違う。

普通科はアルファベットで魔法科は数字で別々に分けられている。

この学校は制服の色も紋章も全て「別々に分けられてる」所為で4割の生徒が差別すると言う情報がある。

特に魔法科生徒(サクラ)が普通科生徒(クローバー)を差別する事が多い。

その所為で逆に普通科生徒が魔法科生徒を憎む者も生まれる。

配布物と連絡事項授業が終わり放課になった。

するとエイトの周りに大勢の生徒が集まった。

 

「ねぇねぇ私ーーーって言うのよろしくね!」

 

「俺はーーーーって言うんだ!」

 

「アメリカのどこに住んでたの⁉︎」

 

「いい体付きだな、もしかしてスポーツとかやってたのか?」

 

我が先と言わんばかりに様々な質問が飛び交う。

驚いたエイトは一瞬目を丸くしたが落ち着いた態度で質問を返した。

エイトを一目見たいと廊下からギャラリーが集まっていた。

 

エイト(こりゃ......休憩出来ないな)

 

 

 

 

一方その頃、

魔法科3年B組の教室でも同じ目にあっている者がいた。

 

 

 

 

「エリナさん!エリナさんはどのくらい魔法をお持ちなのですか!」

 

「どうやってエリナさんみたいに強い魔法を放てるんですか?」

 

「エリナさんはなんで此処に来たんですか?」

 

エリナ「そんなに一気に喋らなくても....」

 

エリナもエイト同じく教室で質問責めに会っていた。

彼女は毎年魔法の国際大会に出ている選手だった為ギャラリーが多い。

その中で特に男子が多く頬を赤くして質問する男子もいた。

お姫様感があるのか、生徒達は彼女の事を「エリナさん」と呼ぶ。

最初は上手く対処出来たが質問が飛び交う量が多く今では対処出来ない状態になった。

 

エリナ(助けてぇエイト〜)

 

笑顔で笑っているが心の中ではエイトにSOSを求めている。

するとそこにクラスメイトで現魔法科生徒会会長の西門字 七海が割って入って来た。

 

七海「みんな、エリナちゃんが困ってるでしょ?そろそろそこら辺にしてちょうだい」

 

笑顔で周囲を呼びかける七海は黒いオーラが放たれていた。

威圧感を覚えたギャラリー達は大人しく去って行った。

 

エリナ「ありがとう七海。お陰で助かったわ」

 

七海「いいのいいの、これも生徒会の仕事だからそれにーーー」

 

七海は前に転入生が来た時同じように質問責めに会って大変な事になったと事をエリナに話した。

それを聞いてエリナは苦笑いした。

 

七海「まっ、今週1週間はさっきみたいな事があるから帰りはエイト君と風香ちゃんと一緒に帰った方がいいわ」

 

エリナ「最初からそのつもりよ?

 

 

 

 

だってーーー

 

 

 

 

 

 

 

私とエイトと風香ちゃん

 

 

 

 

同じ家に住んでるから」

 

 

七海「えぇ⁉︎」

 

 

同棲していると普通に口にしたエリナに対し七海は驚いた。

 

七海「ど、どうゆう事なの⁉︎」

 

エリナ「私とエイトは親戚、従姉弟で風香ちゃんは昔からの幼馴染で日本語で言う『妹分』だから」

 

エリナはそう口にしているが実際それはシナリオで嘘である。

本当の事はエリナと風香は「トーマス・シュタインをサポートする」為だ。

それの嘘を信じた七海は「そ、そうなんだ」と不思議そうに言ったのだった。

 

 

 

 

学校は午前で終わり。

授業を終えたエイトは鞄を手にしてみんなに挨拶してから教室を出た。

廊下は下校する生徒や友達を待つ生徒でいっぱいだった。

そんな中エイトはひとり廊下を歩いた。

階段を降りようとしたその時だった。

 

 

 

 

比企谷君ッ!

 

ヒッキーッ!

 

 

後ろから懐かしい声が2つ耳に入った。

ピタッと動きを止めたエイトは後ろを振り返った。

 

雪ノ下 雪乃

 

由比ヶ浜 結衣

 

 

2年前エイトが八幡だった時、奉仕部で共に活動し自分のやり方を非難した2人がいた。

2人は涙を溜めている。

 

 

エイト「.........」

 

 

こうなると予測したのかエイトは驚きもせずただ哀しげに此方を見る2人を顔色変えなかった。

 

結衣「やっぱり...やっぱりヒッキーだよねぇ⁉︎」

 

由比ヶ浜が大声で口にした所為で廊下にいた生徒達の視線が集まった。

 

エイト(まずいな...)

 

周りにギャラリーが出来てしまった事に困ったエイトはある2人に提案をした。

 

 

エイト「場所を変えよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋上

空は青く雲1つもなく冷たい風が吹く。

誰もいないこの屋上に編入生の如月エイトと普通科の雪ノ下 雪乃と由比ヶ浜 結衣が居た。

エイトは雪ノ下と由比ヶ浜に対立する形で距離を置いていた。

最初に第一声を放ったのはエイトだった。

 

エイト「なんで俺だと分かった」

 

エイトは何故正体が分かったのか2人に問う。

 

雪乃「髪を整えてメガネを掛けただけでバレないとでも思うのッ!」

 

大声で口にする雪ノ下。

胸が張り裂けそうな痛み何かが溢れ出るこの感覚。

雪ノ下は抑えきれなかった。

 

雪乃「今まで何処に行ってたの!心配したわよ!2年間皆んなであなたを探したけど見つからないからッ!私はッ!」

 

雪ノ下の次に由比ヶ浜も続く。

 

結衣「小町ちゃんも私も心配したよヒッキー!急に居なくなるんだか....私...」

 

 

突然由比ヶ浜は駆け出しエイトに抱き付いた。

そして後に雪ノ下も抱き付いた。

2人は何もかも我慢出来なかった。

この行動にエイトは目を丸め驚いた。

 

雪乃「海老名さんが話してくれた。修学旅行の時あなたが海老名さんに嘘の告白をしたのは海老名さんの為だって。

私はあなたにとんでもない事をしてしまった!

許して欲しいとか言わない!....けど...ごめんなさい.....本当にごめんなさい!.....」

 

結衣「私も何も知らないであんな事を....言ってごめんなさい!憎んだって構わない!でも.....私たちの前から消えないで.....」

 

涙を流しながら2年前の修学旅行の事を謝る雪ノ下と由比ヶ浜。

エイトは少し笑った表情で口を開いた。

 

エイト「心配かけて済まないな、ありがとう。」

 

次は真剣な表情へと変える。

 

エイト「けど俺は『比企谷八幡』じゃない『如月エイト』だ。』

 

エイトは自分は『比企谷八幡』ではなく『如月エイト』だと断言した。

 

エイト「事情は言えないが『如月エイト』だからこそお前達を許せれるかもしれん。俺は『如月エイト』お前達が生まれ変わった俺を認めてくれなければ俺はお前らの前から居なくなる」

 

如月エイトだから2人を許せる。

それが新しく生まれ変わった彼の「優しさ」

 

結衣「うん...うん!だからもう行かないで.....」

 

雪乃「今ならあなたを受け入れられる....私もあなたと一緒に居たい....もう何処にも行かないでッ!」

 

震える声で2人はエイトを認めてくれた。

それを聞いたエイトは真剣な眼差しを解きまた優しい笑みになり優しく2人をそっと撫でた。

エイトに撫でられた雪ノ下と由比ヶ浜は感情が抑えきれなくなり大粒の涙を流しもう二度と彼を離さないように強く抱きしめた。

 

 

 

 

こうしてすれ違った者同士が始めて1つの線へと繋がった。

 

 

 

 

 

 

後は小町だった。

雪ノ下と由比ヶ浜はエイトの元に行く時、小町には連絡しなかった。

エイトが本当に八幡なのか分からないからだった。

だが結果本人だったと分かり由比ヶ浜は小町へ連絡しようとした。

しかしエイトは由比ヶ浜を止めた。

理由はショックが大きすぎるからだ。

目の前に現れてもう兄ではないと本人に告げれば唖然とした絶望するのが目に見える。

雪ノ下も賛成だった。

エイトは「俺がいる事をまだ黙っていて欲しい」と2人に言った。

そうでなければ小町は何も知らずエイトの所へ行ってしまうからだ。

ここはまだ話さず時間をかけて小町とどう向き合うのか考えるのが先決だとエイトは思った。

2人はエイトに同意した。

しかし時間をかけると言っても1週間や2週間である。

1ヶ月や2ヶ月、そんな長々とやる必要はない。

そんな時エイトのズボンのポケットにあるスマホが鳴る。

スマホを取り出すと風香から一件のメールが来た。

メールの内容を見た。

 

[SOS!正門前でエリ姉が大変な事になってる!早く来て!]

 

風香のメッセージに驚いたエイトは急ぎ屋上を後にしよとしたが雪ノ下に止められた。

 

雪乃「ひきっ、如月君どうしたの?」

 

エイト「連れが何か巻き込まれたらしい助けに行ってくる」

 

結衣「ちょっと待って!」

 

そう言ってエイトはドアを開けこの場を去るが雪ノ下と由比ヶ浜も続いた。

 

 

 

 

校舎を出たエイトは正門前に走ってた。

すると正門の左端に何やら人溜まりが出来ていた。

その中心に困っているエリナと生徒と口論している風香がいた。

よく見ると風香が口論している相手は魔法科生徒の男子達だった。

 

風香「私とエリ姉はある人と待ち合わせをしているんです!だからもう関わらないで下さい!」

 

エリナの前に立ち盾になる風香は目の前にいる黒髪の短髪男子に苛立ちを立てながら言う。

 

森「だからエリナさんもそいつも含めて一緒に帰ろうって言っただろ!しつこいぞ!」

 

その短髪の生徒も風香に対し反発する。

生徒の名は森 綾。

3年生。

彼の父親は量産型デバイスを作る大企業「モリツール」の社長で有名である。

エイトは見た限り「エリナ目的で一緒に帰ろうと誘った生徒が風香と口論になった」と察する。

他にもその生徒を味方をする者もいた。

その中にエイトは見覚えがある者もいた。

 

戸部「そー言ったてまだエリナ先輩の意見きーてないしそこんとこどーなの?」

 

エリナ「私は嫌に決まってます!」

 

葉山「まぁまぁ落ち着いて下さいエリナ先輩。先輩が嫌でももう1人の人がいいなら別にいいじゃないですか?」

 

戸部と葉山だった。

まるでナンパだ。

エイトはこの2人を見て無用に腹が立った。

 

エイト「エリナ、風香!」

 

エイトは中に割ってエリナと風香の元へ来た。

 

エリナ「エイト!」

 

風香「ハチ兄!」

 

エリナと風香はエイトの名を呼んだ。

戸部と葉山はエイトの顔を見て驚きを隠せなかった。

 

葉山「もしかして...ヒキタニ君か⁉︎」

 

エイト「風香、状況は後ろからわかったが説明してくれ」

 

エイトは葉山を無視して風香に説明を要求した。

 

風香「私とエリ姉はハチ兄のーーーーーーー」

 

風香が事情を話している間、雪ノ下と由比ヶ浜がやって来た。

 

風香「ーーーーーーって事なの」

 

エイト「そうゆう事か....」

 

風香から大体の事情を知ったエイトは冷徹な無表情で綾を見る。

 

エイト「すみませんが先輩、エリナが嫌がっているのでこれ以上関わらないで下さい」

 

森「なんだとッ⁉︎」

 

葉山「ヒキタニ君ッ⁉︎」

 

エイトはさらに追い討ちをかけた。

 

エイト「身内が嫌がっている所をみすみす見逃すわけには行きません。お引き取り願います。それとそこのお前。」

 

今度は葉山に目を合わせた。

葉山は少し驚いた表情だった。

 

エイト「さっきから何回も『ヒキタニ』と呼んでいるが俺の名は『如月』だ。誰と影を合わせているか知らないが俺は『ヒキタニ』じゃない」

 

エイトはヒキタニじゃないと葉山に言う。

何か物言いたげな葉山はエイトを睨む。

 

エイト「さっ、帰ろうか2人共」

 

エイトは森達に背を向けエリナと風香の方を向いた。

そのときだった。

普通科生徒に屈辱を受けた魔法科生徒 森 綾は両手を強く握りしめ肩を震わせ下を向いていたこう言った。

 

森「.......クローバー(普通科)の分際でッ」

 

差別用語だった。

それの事を聞いたエイトは一瞬動きを止め眉を寄せた。

 

森「たかが口数で勝ったからっていい気なるなよ....」

 

堪忍袋の尾が切れている綾はブレザーのポケットからスマートフォン式魔法デバイスを取り出した。

魔法を使用する。

周りの葉山と戸部以外のギャラリーは綾が魔法を使用する事に気付き綾から離れた。

デバイスを持っていない右手を背を向けているエイトに向け睨む。

 

森「魔法科に逆らった事を思い知れ!」

 

デバイスのボタンを押し魔法が起動し右手から魔法が放たれた。

放った魔法は振動。

威力は当たれば骨折する程だった。

雪ノ下と由比ヶ浜は驚愕した。

綾は「勝った」と言わんばかりの満足気な笑みを浮かべた。

 

 

しかし

 

 

 

放った振動魔法は「見えない壁」によって防がれた。

 

森「なっ⁉︎」

 

葉山・戸部「「ッ⁉︎(っべー⁉︎)」」

 

綾や葉山、戸部、そして雪ノ下や由比ヶ浜、周りのギャラリーは驚いた。

一瞬何が起きたかわからなかった。

しばらくしてエイトが魔法を発動した事が分かった。

周りがざわめき始めた。

 

「見ろよ、普通科生が魔法を放ったぞ」

 

「普通科生に魔法が使える人がいるなんて」

 

エイトが放った魔法は防御系魔法。

空気を極限までに圧縮し強い壁を作ったのだ。

 

森「お、お前、魔法が使えたのかよ...」

 

エイト「総武高校魔法科規則第1条『授業以外での魔法の使用は禁止』」

 

魔法科の規則を言いながらエイトはメガネを外しエリナに預け再び綾の方へと振り向く。

 

エイト「『しかし自己防衛若しくは正当防衛であれば使用は許される』」

 

綾を睨んだ。

エイトが放つ殺気溢れたオーラは綾を恐怖へと変えた。

 

エイト「俺の後ろにはエリナと風香が居た。それでもお前は魔法を放ったんだ.......覚悟はいいな?」

 

さっきまで1つ年上の先輩の事を敬語で話していたが完全に憤怒しているエイトはタメ口になった。

 

森「ヒッ!?」

 

再度エイトに睨まれた綾は完全に恐怖心に満ちた。

そして魔法を放とうとした。

しかしさっきまでそこに居たエイトは居なかった。

その前にエイトが足の裏に加速魔法を発動し綾の懐にいるからだ。

腰を落とし低い姿勢で右手で拳を作り右膝に加速魔法を再度発動しありえない速さで綾の腹を殴った。

エイトの拳が綾の腹にめり込む。

そして左手で綾の右手首を掴み、右足で綾の右足を引っ掛け地面に綾を落とした。

綾は気を失った。

 

葉山「よくもっ!」

 

今度は葉山が相手だった。

葉山の魔法デバイスはモリツール製の拳銃型デバイスだった。

引き金を引き拳銃型デバイスから魔法が放たれた。

しかしその魔法も防がれる。

防御系魔法ではなく今度は分解魔法「パージョン」を使った。

葉山が放った魔法はパージョンによって分解され煙となった。

そして物を解体する事が出来る解体魔法「リバッグ」を発動し葉山が手にしている拳銃型デバイスを解体した。

 

葉山「なっ!?どうして⁉︎」

 

さらにキラーネットを展開し葉山の動きを止めた。

エイトは葉山に近づき肩を掴み振動魔法を流し気絶させた。

残るは戸部だった。

 

戸部「ヒッ!ヒィィィ!」

 

腰を抜かし尻餅ついている戸部はエイトが怖すぎて戦う意思がなかった。

 

 

七海「そこまでよエイトくん!」

 

誰かが強く言葉を放った。

エイトは声がする方へ振り向いた。

振り向いた先には魔法科生徒会長の七海ともう1人の女子がいた。

その女子は魔法いつでも発動出来るよう右手をエイトに向けられている。

 

恵「風紀委員の鈴木 恵だ。事情を聞きます、関係者は魔法科生徒会室にご同行してください」

 

こうしてこの出来事は風紀委員会と生徒会の登場で幕が閉じた。




感想の中で特に雪乃と結衣の和解方法を教えて貰いましたが
今回は2人をこの話で和解させました。
ですが小町の和解話は大事にする予定です。
脱字・誤字等がありましたら報告して下さい。
また高評価・感想お待ちしております!
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