クズでもヒーローになれますかねェ?【諸事情により題名変更しました】 作:虚ろな勇者の影
どうも皆様、さっきぶりです。
私は今、田辺店という雑貨屋の3階にいるよォ。
あれだね、ヘドロ事件が起こる田等院商店街の中のお店の一つと言えばわかりやすいかな。
ちょっとお店の人と話し合いして少しだけ借りました。
「わァー、ヘドロって、実際に見てみると結構気持ち悪いね。
あー、本当に爆豪勝己が囚われてるんだねぇ。凄い凄い!頑張れー!」
スマホのカメラでカシャカシャと撮りながら見る。うーん、アングル的に爆豪勝己の顔が見えないなぁ。もうちょいこっち見てくんないかなぁ。
「結構、野次馬集まってきたね。……あっ、あれは!?
オールマイトじゃないか!!」
あのガリガリに痩せたトゥルーフォームだ!初めて見たけど……うん。分かっててみないと全くの別人だね。首めっちゃ長いね。
「原作で知ってたとはいえ、あっさり平和の象徴、No.1ヒーローの弱味握れちゃったよ…」
ヒョロくなったオールマイトの写真を眺めながら思う。でも、ある程度知ってたことだからね。あんま面白みないね。
実は五十代越えのジジイだったとか、もうちょい意外性が有る情報が欲しいなぁー。
「おっ!緑谷出久君が飛び出した!」
彼に沢山の制止の声がかる。だけど彼は止まらない。
多くのヒーローがいる中、誰も助けようとはしない。ただ1人を除いて。この場のヒーローでも何でもない、小心物で、”無個性”の彼だけが!!
────唯一、動いたんだ。前に進んだんだ。確かに爆豪勝己を助けようと動いたんだ!!
「カッコよすぎだよ……主人公ゥ!!」
緑谷出久は鞄をヴィランに向かって投げ、注意を逸らす──爆豪勝己を引っ張り出そうとするが、ヘドロと一体化しつつあるため、上手くいかない。
その行動を見ていたオールマイトは限界を超え、動き出す。動き出さずには居られない。
「ヒーローはいつだって命懸け!!!!!!」
DETROIT SMASH!!
突風が吹き荒れる。コンクリートであるハズの地面がまるでせんべいのようにパリパリと砕けていく。
「……オールマイトやべぇな。画風もそうだけど。右手1本でで天候変えるとか、人間やめてるでしょ」
降り出した雨を眺めながら感じる。
本格的に僕のヒーローアカデミアのストーリーが始まったのだと。
この後、オールマイトに見出された緑谷出久はワン・フォー・オールを受け継ぐため、必死のトレーニングが始まるのだろう。
「うん!ワクワクが止まらない!!
爆豪勝己君の恐怖に怯えた顔撮れたし、今日は本当いい日だ!」
☆☆☆☆☆
あの後。
私はさっさと店から離れ、ヘドロ回収の一部分を見た。
緑谷出久君はヒーロー達に怒られ、爆豪勝己君は逆に褒め称えられていた。
それを横目にしながら商店街を抜け、コンビニに寄り、あの写真を現像した。……明日が楽しみだ。
そうホクホクしながら家に変える道を歩いていた時だった。
「クソナードが!!!」
そう言って、こちらに向かってくる影。
マジかよ。アレか、緑谷出久の行動に色々プライドぶっ壊されて切れた爆豪勝己がブツブツ言う、あのシーンか!!
色々思い出してるその間にもずんずん近づいてくる。……関わりたくないなぁ。
「俺の前に立つな、殺すぞ」
うわぁお。こっわ。
私何もして無いよね?何この理不尽な八つ当たり。私ちょーっと怒ったよー?
私は嵌めていた手袋を外す。
「えーと、それはもしかして私のことかなァ?」
「うっせぇ、しゃべんなクソが」
……うん。弁解の余地なし。流石それはないよねぇ?
私は去っていこうとする爆豪勝己の手を掴み取り、個性発動。
ヘドロに向かって個性発動しまくってて今歩くのもやっと、振り払う気力も無いって事はしってるんだよ。
────『情報検索』、ヘドロに襲われている時の心情。
「離せ!この目死に野郎!!」
「先に喧嘩売ってきたのは君だよね?私はそれを売値で買ったまでだよ?
……それにしても、へぇー、ふーん。
君、緑谷出久が飛び出してきた時、ヘドロを取り除こうと必死になった時、彼に助けを求めてしまった、救われた……と思ってしまった!
こりゃー愉快愉快。無個性の彼に、勝ち組チート個性を持った爆豪勝己が救われたなんて!!」
「……黙、れ」
「あぁー、なるほどー。だからあんなに緑谷出久君に切れていたんだね?
自分の一瞬でも抱いてしまった感情を誤魔化すために!打ち消す為に!!……違うかい?」
「黙れ!!」
BooooM!!
「おっと、危ないよォ。私じゃなかったら当たってたぞ!」
あー、面白いなぁー。人の聞かれたくないこと、言われたくないことを堂々と、嘲るように言うのって。めちゃくちゃ楽しーなぁ!
いっつも、偉そうにしてる爆豪勝己だから余計かもね。
まぁ、でも、
「ちょっと言いすぎたわ、流石に。
原作の主要人物だからさ、テンション上がっちゃってさ……って何言ってるかわかんないか。とにかく、ごめんよ!」
あら?黙ったままだ。
「いやぁ、本当申し訳ない!
お詫びに友達になってあげるから!ねっ!
今、情報読んだけど君、友達少ないこと気にしt((BoooM!!
「気にしてなんかねぇ!」
ちょっと殺す気!?前髪焦げたんだけど!!
怒るとすぐ爆破するよね。ある意味、感情情報が読み取り易いけどさ。
今の爆破とかもう、バッチリ気にしてるよね。
「まったく、わかりやすい奴め。今日から私は君の友人だ!」
「いらねぇーよ」
「自分で言うのもんだけどさ、私と友人になっとくとお得だよ?あらゆる情報持ってるよ?友人なら無料で売るよ?
ていうか、私スマホばっかやってるせいか、友達一人もいなくて……中学入って一人も友人居ないとか、軽く絶望というか!!?」
「それてめぇが欲しいだけだろ」
「まぁ、それもある」
もうなんか、クラスでそれぞれのグループが出来ちゃってて、入りにくいし、声かけにくいんだよ!
その点、つるんでる仲間は居るものの、君は基本ボッチだろ?
あと、ヒロアカの重要キャラクターだからね。緑谷出久君とも友達になりたいけど、彼、これから色々忙しいからね。
「今、この時をもって君と私は友人となった!拒否すればこの写真を君の母さんに見せる!」
握った手からその写真情報を送る。本当便利だなこの個性。
「ほとんど脅しじゃーねか!つか、なんで持ってんだよ!!?」
「いいじゃん。細かいこと気にすんなって、禿げるぞォ!」
「ハゲねぇわ!」
「よし、早速友人としてフラフラの君に肩をかしてやろぅ!」
「友人じゃねぇ!!」
君、私の個性忘れてない?相手に触れている間、相手の情報読み放題、見放題なんだよ?
まったく、素直じゃないねぇ。
────本当はまんざらでも無いくせに。
よっこいしょっと。あらま。結構重いねぇ。
自慢じゃないが、私10キロ米抱えて走れないぐらいには、ひ弱なんだよなぁ。
支えたのはいいけど、爆豪勝己の家まで持つか?
「おい!やめろ!!!」
「はいはい。さっさと帰るよォ」
反抗も出来ないぐらい疲れてんだったら、大人しく肩借りろっての。
「はーい。進むよォ。いっちにーいっちにー」
「……もうお前本当黙れ」
☆☆☆☆☆
あの後、なんだかんだあって無事爆豪勝己を送り届けることが出来た。なんで彼の家を知ってるか、って?私の情報網舐めんなよ。
自慢だけど、来年の雄英高校1年Aクラスの人達の家はチェック済みだぞぉ!それと個性と好きな物、家族構成含め……凄いだろぉ!
どうも、私報情読気。受験生。気の置けない友人を作りつつ、毎日楽しく生きてます。
はい。最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
今回はタグの爆豪勝己回収話でした。いかがだったでしょうか?……感想お待ちしております。
【次回予告】
「私の成績がいいと、君はいつ錯覚した?!勉強はなぁ、やらないとよくならねぇんたよォ!!!」雄英高校受に向けて勉強を頑張るぞ!
もしかしたら、イレイザーヘッドが登場するかもだぞ!!