クズでもヒーローになれますかねェ?【諸事情により題名変更しました】 作:虚ろな勇者の影
誤字報告、マジでありがとうございます。沢山あり過ぎて、自分で自分の日本語能力を疑いましたが、元気です。
お気に入り登録、最高にありがとうございます。最高の活力です。更新がんばります。それに伴り、さらに楽しんで頂けたら幸いです。
長々と失礼しました。では第5話、今回も主人公のクズっぷりをご覧下さい!!
「やぁこんにちは!今日はお互い頑張ろうねっ!!」
「えっ?!あっ……そうですね?」
はい。皆様、お久しぶりです。色々ありましたが本日、ようやっと受験日当日。
私は現在、白い息で眼鏡を曇らせております。そう、なんと私最近、視力の低下により、眼鏡デビューを果しましたァ!
……まぁ、有り体に言えばスマホ等の画面の見すぎという情けない理由でかけることになったんだけどね。
そして今は、雄英高校校門前で、通り過ぎる受験生に片っ端から声を掛け、握手や、頭を撫でるなど身体接触により、片っ端から個性をかけまくっているよぉ!
もう、100人ぐらいは私の術中にハマってるだろうね。アハッ!
────『君は何故か入試テストに集中出来ない』ってね。
何故そんな事を必死でやるかって?
理由は単純ですよォ。平均点をできる限り下げ、私が合格しやすくするため!!
ズルい?酷い?セコい?……バカバカしい。全ては結果次第。誰がなんと言おうと、
「全ては負け犬の遠吠え!私に触れたのが運のつきだねぇ!」
それに、雄英は”自由”な校風が売り文句。つまり、入試試験だって自由に各々の力で合格したっていいってこと。
───誰が、試験だけで純粋に勉強して、努力して合格しろと言ったァ?
───誰が、試験会場までの道のりで『個性を使ってはいけません』なぁんて言ったァ?
「つまり、試験はもう始まっているんだよォ!!
無知ってほんとに愚かだねぇー!!そして私は天才だァアッハッハッハッハッ!!」
「うるせぇ、俺の前に立つなブッ潰す」
「あいたっ!」
頭叩かれた。なんだよォ、折角人が悦に入ってる時に。
……っておい!頭揺さぶるなよォ、ただでさえクシャクシャな髪がもっとぐしゃぐしゃになるじゃないか!……っておい!そのまま通り過ぎないでよォ!?
「何がしたかったんだ?
……ってあれ?あの縮れ毛は緑谷出久君?」
何故か口を押さえて立っている。
「どけデク!!」
「かっちゃん?!」
「俺の前に立つな殺すぞ」
その文句、さっき私に言ったのと殆ど変わってなくね?
「おっ、お早う!頑張ろうねっ、お互い……」
めっちゃ震えてるし。そして爆豪勝己は言うことだけ言ってそのまま行っちゃったし。
流石に可哀想だねぇ。
「うん、頑張ろぉ!緑谷出久君も頑張ってね!!」
「えっ?!ほっ、報情さん?!」
だから、声をかけてあげた。うん、たまにはいい事しとかないとね。最近チンピラヴィランがたむろってる場所をヤバそうな組織に教えたり悪い事ばっかやってるからね。
ちゃんと、徳積んでおかないと。
結構受験生潰せたし、さっさと会場に入っちゃうか。
私はありえないぐらい足がブヨブヨ震えてる緑谷出久を置いて試験会場に向かった。
───遂に、私の雄英高校入試が始まるのだ。いや、もう始まってたわ。
☆☆☆☆☆
「今日は俺のライヴにようこそー!!!エビバディセイヘイ!!!」
「
おぉ!プレゼント・マイクの生掛け声だァ!チケットの倍率高すぎて、1回もライヴ行けなかったんだよなぁ!
もうこれは全力で返答するしかないっしょ!ノリノリだぜぇ!!
「おっ!可愛い受験生のリスナーちゃん!元気な返しサンキュー!!!
他のリスナーのミンナも盛り上がっていこーぜー!!!
「それじゃ、実技試験の概要をサクッとプレゼンしてくぜ!!アーユーレディー!?」
「
「ボイスヒーロー『プレゼント・マイク』だすごい…!!
ラジオで毎週聞いてるよ、感激だなあ。雄英の講師は皆プロのヒーローなんだ」
「うるせぇ」
「あいたっ!足蹴んないでよォ!…緑谷出久君だってうるさいじゃないか!なんで私だけぇ?暴力反対!
……昨日試験への緊張で眠れなくて寝不足なくせに!」
全く、すぅーぐ足出す、手出す、爆破するぅ。
「なんだとゴラ!」
「あっれぇー?図星ぃ?
まさかホントに寝れなかったのォ?意外と君ってば繊細なのね」
ギャーギャーと言い合う私達。そこに────
「ついでに、そこの3人組!
先程からボソボソ、ギャーギャーと…気が散る!!
物見遊山のつもりなら、即刻
前方の方に座っていた男子が私達に向かって注意する。
「すみません…」
「ごめんねェ」
「チッ!」
って彼は、愛すべき眼鏡の皆んな大好き真面目系委員長の、飯田天哉君じゃないか!
そんな彼に注意されるなんて……感激だ!!
でも、なんだろ、あれだね。謝り方って結構その人の性格出るね。
「オーケーオーケー受験番号7111君ナイスなお便りサンキューな!
4種目の
プレゼント・マイクによるテンションの高い説明は続く。この辺は原作で知ってるからね。聞かなくてもわかるね。
……とっ、そろそろ名言来るね。私は話もそこそにスマホの録画をセットする。
「俺からは以上だ!!
最後にリスナーへ、我が校の”校訓”をプレゼントしよう。
かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!
『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えて行く者』と!!
”
『Plus ultra!!』名言来たァー!くぅー。シビレるぅ!!
……うん。ちゃんと録画も出来てるぅ。はぁー、幸せだなぁー。憧れのヒロアカの世界の名言を生で聞けるなんて!
本当、自称神、転生させてくれてありがとォ!!
☆☆☆☆☆
ところ変わって、入試会場前。
何故か同中にもかかわらず、緑谷出久と同じ会場になった。
爆豪勝己は盛大な舌打ちをしながらボソッと「てめぇを潰せねぇじゃねえか」言っていた。緑谷出久と2人で震えた。この時私達の心は強く結ばれていたと思う。
それは兎も角、この試験会場漫画でも、広いと思ったけど、実際ほんとに広い。馬鹿でかい。馬鹿みたいに金かかってんだろぉーなー。
そんな、ビルの並ぶフィールドを見て受験生たちは、精神統一したり、ひたすら感動したりしている。緑谷出久は何故か飯田に注意されてる。原作通りなら、麗日お茶子に話しかけようとでもしたのだろう。
私?私が何をしているかって?そんなの決まってるじゃないか!────監視カメラのハッキングだよォ。
しかし、流石雄英高校、フィルタリングが硬い固い。ショッピングモールの監視カメラぐらいなら秒で入れるのに。さっきからやってるけどダミーが多くて時間かかるっ!
……けど
「よし、オーケー!やっと出来た!!」
ふぃー。久しぶりだよこんな時間かかったの。まぁ、始まる前に終わってよかったよかった。
ん?これは、個性関係ないよ?
純粋なハッキング能力。前世から合わせて約20年ずーっとやってきたんだ。舐めないでほしいね!
大抵のものならハッキングできるよォ?
まぁ、流石に雄英高校の入試結果とかは出来ないけど。そのうちそれぐらいは出来るようになりたいなぁー。
「ハイ、スタート」
よし、カメラ映像250台全てクリア。……ボチボチ行きますか。
私はタブレットPC片手に歩き出す。走るとコケるからね。
ん?誰も来ない?……あーそっか、原作でもそういうシーンもあったねぇ。
「どうした?!
実戦じゃカウントなんざねぇんだよ!!走れ走れぇ!!
賽は投げられてんぞ!!!」
その声とともに我に返った受験生達が後ろから来る……こっわ。さっさと路地入ってしまおう。
「「標的捕捉!!ブッ殺ス!!」」
カメラ情報通り、4Pの敵2体!完全背後も取れた。
手袋は既に外してある。指先が触れた───
────個性発動。『情報操作』
「
4Pの敵はちゃんと標的を受験生では無く、3Pにして銃などをぶっぱなしている。
これで、私がポイント稼ぎにあの野蛮極まるギミック共と戦わなくともいいわけだ。
「情報を操る者、大局をも操るぅ!!この会場全てのカメラ情報が見える私に、死角は無しぃ!!」
アッハッハッハッハッ!!
いやぁー、気持ちいいわぁ。……よし、次はレスキューポイントも稼がないとね。原作情報が役に立つ役に立つ。本当、転生ってチートだよなぁ。
そう思いつつ、カメラに表示される受験生達から怪我人を探す。まぁ、こんな危ないやつが所狭しと暴れ回るんだ。負傷者だらけだね。
「はぁーい、怪我してますねぇ、治療しますねぇ」
私は準備していたバッグから救急セットを取り出し、手際よく怪我の処置を行っていく。
それが終わったら、またカメラ映像を見て、負傷者を探し、治療に向かう。もちろんギミックにかち合わないルートで、だ。……1Pでも正面から戦ったら確実に負ける。私は戦闘に関して言えば物凄く弱いのだ!!
大体、10人ぐらいの怪我を治していた所だろうか、突如地面が揺れた。慌ててカメラ映像を確認する。
「圧倒的脅威、0Pギミックのお出ましか!
こうしては居られない!さっさとスマホ持って緑谷出久君のSMASHを撮影せねば!!」
私は大急ぎで、0Pギミックを追いかける。
あれ?これ正面から見ると恐ろしいけど後ろを追いかけるように走ってるぶんには安全なんだねぇ。
皆逃げてる逃げてる。頑張れー。私はその様子を後ろからカメラで撮っておいてあげよぅ───敵から逃げる未来のヒーロー達、ってね!
「まっ、あんなのに勝てる訳ないし、何より0Pだしね。当たり前の行動か」
私だったら絶対逃げるしね。味方囮にしてでもチョー逃げる。誰だってけがしたくないし、死にたくない。
……でも、
「いったぁ…」
1人の女の子が降ってきた瓦礫で足を潰されており、逃げられないようだ。あれは麗日お茶子だね。ここも原作通り、と。
何にせよ、このままだと0Pギミックの進行により踏まれてしまうだろう。
「だけど、それがなんだ。倒すメリットは一切無い、私だったら確実に見捨てる」
……でも、
……例え敵わない敵だろうと、例えまだ1ポイントも取っていなくとも、それでも尚、一切の躊躇なく!彼はただ1人駆けるんだ。
「────だからこそ色濃く、浮かび上がる時がある」
SMASH!!!
圧倒的脅威は1人の少年の、1つのパンチにより瓦礫の山となった。
「ほんっと、カッコ良すぎだよォ!
漫画で知ってたけど、リアルはヤバイわァ!」
しっかりとそのシーンを撮ったスマホを握りしめ、緑谷出久が上空から落ちて来るのを眺める。
「「「終ー了!!!!」」」
程なくして、終了の声がかかった。
緑谷出久は地面に平伏している。泣いているのだろうか?……そりゃ、そうか。1ポイントも取れなかったのだから、当然、不合格なのだから。
私は知っている。彼がちゃんと合格し、雄英高校の生徒となる事を。だから、
「緑谷出久君、君はこの場の誰よりもヒーローだったよ」
合格するっては言えないけど、これくらいは許されるだろう。私を感動させるまでの情報をくれたお礼だ。……既に気絶してて、聞こえなかったかもだけどね。
☆☆☆☆☆
そんなこんなあって、入試試験は終わった。
名言も撮れたし、緑谷出久君の勇姿も撮れた。監視カメラ映像は容量が大き過ぎて全てを保存することは出来なかったけど、1年Aクラスの皆の様子は全て保存した。ハッキング頑張った。
それから、瞬く間に1週間が過ぎさり、雄英高校からの通知が手紙に入って来た。
────ちゃんと合格だった。オールマイト映し出された時はびっくりした。
筆記はギリギリで合格。何故か今年は合格点が毎年より低かったらしい。……何のことかわからないなぁー。実技試験は合計47ポイントで12位通過だった。
「……えっ?配属クラスA?!
砂藤力道君がいなくなってる?!はっ?!」
はっ?!
私は慌ててスマホを取り出し、ある物を検索、調査、確認する。
「……砂藤力道君がB組になってる。落ちた訳では無いにしても……うわぁ。ごめん!ほんっと、ごめん!!」
でも、私がA組かぁー!登校初日の体力測定しかり、USJしかり!主人公達を間近で見れるじゃないか!!
「ヤッホオオオオオオい!!登校日が楽しみだなぁー!!」
私は1人、家で叫んだ。
☆☆☆☆☆
────春。ドキドキワクワクの高校生の始まり!!
雄英高校1年A組。
担任、相澤先生の合理的判断により、入学式、ガイダンスをすっ飛ばし、個性把握テストを行うことになった。
────────そこに、報情読気の姿は
はい、最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。
今日も今日とて、クズな主人公でした。
【次回予告】
「オールマイトさん!サイン下さいっ!!」というわけでなんだかんだあって除籍の危機に晒されるぞ!!!
感想、何時でもお待ちしております。