クズでもヒーローになれますかねェ?【諸事情により題名変更しました】   作:虚ろな勇者の影

7 / 7
第7話

「始めよう有精卵共!!戦闘訓練のお時間だ!!!」

 

はい。皆様こんにちは!!ただ今ヒーロー基礎学始まったばかり。皆のコスチュームが色んな意味で最高。

 

「要望ちゃんと書けば良かったよ…パツパツスーツんなった。……はずかしい」

 

麗日お茶子くっそかわいすぎかよ!!

私のスマホシャッターが火を吹くぜぇ!様々な角度から撮りまくる。

他の生徒も満遍なく撮っておく。……八百万百は色んな意味でやべぇ。

カシャカシャを撮影しているとブドウ頭の……峰田実がグッドサインを出しつつ話しかけてきた。

 

「ヒーロー科最高」

「それな……!」

「その写真オイラにも譲ってくれ」

「1枚200円から」

「20枚女子、アングル下で」

「毎度ありぃー」

 

商談成立。峰田実、彼はいい客になりそうだ。

 

「読気ちゃんのコスチュームはなんて言うか……私服?」

「そうだよォ、情報収集すんのに目立つ格好は出来ないからねぇ!」

 

私は尋ねてくる麗日お茶子に答える。

私のは戦闘服では無い。ワイシャツにベストセーター、短パン、腰巻状のスマホ収納袋、武器は辛うじてゴム弾入りの銃があるぐらいだ。……だって戦闘する気ないからね。弱いし、出来れば動き回りたくないし!

 

 

「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか?!」

「いいや、もう2歩先に踏み込む!屋内での対人戦戦闘訓練さ!」

 

うん。知ってた。アメリカ設定のあれでしょ。

 

「監禁・軟禁・裏商売…このヒーロー飽和社会──ゲフン

真に賢しい(ヴィラン)は、屋内に潜む!!」

 

…………。

……私のこと言ってるんじゃないよねぇ?

屋内電話1本サイバー犯罪(情報収集)裏商売(情報提供)やってる身としては結構ビビる話だなぁ。気をつけよォ。

 

「君らにはこれから『敵組』と『ヒーロー組』に分かれて2対2の屋内戦を行ってもらう!!」

 

「基礎訓練も無しに?」

「その基礎を知る為の実践さ!!

ただし、今度はぶっ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ」

 

確かに、生徒ぶっ壊したらただの殺人だもんね。

 

「勝敗のシステムはどうなります?」

「ブッ飛ばしてもいいんスか」

「駄目と言われても君はブッ飛ばすよねぇ?」

「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか……?」

「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか」

「このマントヤバくない?」

 

「んんん~~聖徳太子ィィ!!!」

 

先生なんだからこれぐらいは読み取れないと。

私だって5人ぐらいなら同時に喋っても読み取れるぞ。

……まぁ、まだ新人だしね、頑張れオールマイト!!

 

「いいかい!?状況設定は『敵』がアジトに『核兵器』を隠していて『ヒーロー』はそれを処理しようとしている!」

 

カンペ取り出して読み始めた。カンペちっちゃ!違うか、オールマイトがでかいのか?

 

「『ヒーロー』は時間内に『敵』をこの確保テープで捕まえるか、『核兵器』を回収する事。

『ヴィラン』は制限時間まで『核兵器』を守るか『ヒーロー』を同じく確保テープで捕まえる事。制限時間は15分だ!!」

 

ふむふむ、なるへそー。絶対にヒーローにはなりたくないな。どう考えても不利だし、兵器を探す、室内侵入、……やる事が多い。

その点ヴィランは核兵器を15分間守るだけでいい。

そう思いながら、用意されたクジを引く。

 

────F。口田甲司と一緒か。

他は原作どおりの組み合わせみたいだね。

 

 

と、なると……最初の組み合わせは、

 

「Aコンビが『ヒーロー』、Dコンビが『敵』だ!!」

 

Aコンビは緑谷出久と麗日お茶子。

対してDコンビは爆豪勝己と飯田天哉。

 

まぁ、緑谷出久VS爆豪勝己の因縁の戦いだねぇ。

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

「飯田少年、爆豪少年は敵の思考をよく学ぶように!

これはほぼ実践!怪我を恐れず思いっきりな!度が過ぎたら中断するけど……」

 

私含め、戦わない生徒達は地下のモニタールームに移動する。

 

「さぁ君たちも考えて見るんだぞ!」

 

ビルの至る所に設置されたカメラ映像が壁一面に映し出される。

緑谷出久君達がビルに潜入。だが間を置かずに……

 

「いきなり奇襲?!」

 

爆豪勝己の奇襲。緑谷出久はそれを辛うじて避ける。うーん。やっぱ音がないとつまんないなぁ。会話も聞きたいし……

 

「爆豪ズッケぇ!!奇襲なんて男らしくねぇ!!」

「奇襲も戦略!彼らは今実践の最中なんだぜ!」

「緑くん、よく避けれたな!」

 

 

うーん。こっちから行けば音声だけすぐに取れるか?

 

『───され───程度に────たらぁ!!』

 

音が飛ぶなぁ。もうちょい精度上げて……めんどくさいから通信機器ごとハッキングしちゃうか!

私はタブレットPCと、スマホを出して操作する。

いぇーい。2台同時操作ァ。

 

 

『────”「頑張れ!!」って感じのデク”だ!!』

 

 

あっきたきた。うわぁ、一本背負い見逃しちゃったなぁ。……後でカメラ映像見とくか。

 

『爆豪くんめ!勝手に飛び出してしまった…

なんなのだ彼は!もう!!!』

 

飯田天哉君頑張れ。彼、これからもっと暴走するから。

 

『ムカツクなああ!!!』

『オイ爆豪くん!!状況を教えたまえ!とうなってる!?』

『黙って守備してろ…!ムカついてんだよ俺ぁ今ぁ…!!』

『気分を聞いているんじゃない!!おい!?切れた…!!マジか奴!!』

 

うわぁ、なんかもう本当頑張れ、飯田天哉君。あれ、緑谷出久に対する執着本当異常だから。もう、熱烈な恋と言っても過言ではないぐらいだから。

 

「定点カメラで音声ないとわかんねぇな……って報情?何聞いてんだ?」

「ん?小型無線と設置された音声カメラの音だよォ?────聞く?」

「えっ?ちょ、君ィ!何したの?!」

「普通にハッキングしましたァ」

「なんでそれ先に言わねぇんだよ!」

「聞く聞くー!」

 

オールマイトがなんか言ってるが、無視する。

イヤホンをとり音声がスピーカーから出るようにセットする。よし、これで皆聞けるね。

 

 

『麗日さん行っ』

『余所見か余裕だな!!』

 

 

爆破───避ける─テープ足に───攻撃─右の大振り───避ける────

 

 

「うん。すごいねぇ!感情的になって読みやすい相手とは言え、個性も使わず入試1位と渡り合っているよォ」

「爆発音うるさくて会話がよく聞こえない」

「芦戸三奈君、なんだったら、会話音声だけにするかい?」

「えっ?出来るの?!」

「もちろんだともォ!」

 

 

『なァオイ!!俺を騙してたんだろォ!?楽しかったかずっとぉ!!』

『あ?!ずいぶんと派手な”個性”じゃねぇか!?

使ってこいや、俺の方が上だからよぉ!!』

 

「なんか、爆豪すっげーイラついてる」

「コワっ!」

「騙すとは、どういうことでしょうか?」

 

うーん。自尊心肥大化しすぎだねぇ。別にそんな熱くなる必要無いじゃあないかぁ?

ぶっちゃけ、緑谷出久より、爆豪勝己の方がずっと強いぞォ?

 

視点変わって、麗日お茶子は核兵器のある場所に辿り着いたようだ。そこには飯田天哉の姿が見える。

 

『俺はぁ…至極悪いぞぉお』

 

「「「ブフッ!!」」」

 

モニタールームが湧いた。真面目かよ!!

麗日お茶子も思わず笑ってしまったようだ。うん。あれは仕方ないよォ。しかしそれにより、飯田天哉に存在を気が付かれた。

 

『これで君は小細工出来ない!ぬかったなヒーロー!!フハハハハ』

 

おぉ!流石飯田天哉。ちゃんと麗日お茶子対策してる。ジリジリと距離を詰められている。麗日お茶子は緑谷出久に通信を入れるが、緑谷出久は今爆豪勝己で手一杯だ。

時間も押してきている。

 

 

『「要望」通りの設計ならこの篭手はそいつを内部に貯めて…』

「爆豪少年ストップだ!!」

 

これから行われることに気が付いたオールマイトは慌てて制止の声を上げる。まぁ、それを聞く爆豪勝己じゃないのだが。

 

「殺す気か!!」

『当たんなきゃ死なねぇよ』

 

なんだその『バレなきゃ罪じゃねぇよ』みたいなノリは。まぁ、確かに当たんなきゃ死なないわな。

だけどそれって言外に当たったら死ぬって言ってんのと同じじゃね?

 

 

 

ドオォ!!!

 

 

「授業だぞコレ!」

 

切島鋭児郎が叫ぶ。スゴい威力だなぁ。ビル半壊しちゃったねぇ。

 

『”個性”使えよデク、全力のてめェをねじふせる』

 

そしてもう君の顔、それ絶対ヒーローじゃないわ。写真撮っとこ。

この爆発の混乱に生じて麗日お茶子が核兵器に触れようとするが、難なく飯田天哉に阻止される。

 

『麗日さん状況は?!』

『無視かよ、すっげえな』

 

「先生止めた方がいいって!

ずっと聞いてたけど、爆豪あいつ相当クレイジーだぜ!殺しちまうぜ!?」

「……いや」

「いえ、止めなくてもいいと思いますわ。

彼は妙な部分で冷静ですから、殺すような事は起こさないと思われます。なんと言うんでしょう……?」

「『みみっちい』ってやつだね!」

「それですわ!えっと芦戸さん?」

「そうだよ!芦戸三奈!よろしくねー」

 

どうする。爆豪勝己君、君もう既にクラスメイトからみみっちいって認識されてるぞ。

 

「室内戦において大規模な攻撃は守るべき牙城の損害を招く!ヒーローとしてはもちろん、敵としても愚策だそれは!大幅減点だからな!」

 

『~~ああ~じゃあもう、殴り合いだ!』

 

馬鹿じゃねぇーの?……と失礼。つい本音が。

 

 

────爆風に乗り飛ぶ───正面からの攻撃───いや、───そのまま背後を──爆破────体勢を整える暇もなく────右の大振り!!

 

 

「目くらましをかけた爆破で軌道変更。そして即座にもう1回…考えるタイプには見えねぇが、意外と繊細だな」

「慣性を殺しつつ、有効打を加えるには左右の爆発力を微調整しなければなりませんしね」

 

おぉ、轟焦凍に八百万百、解説上手いなぁ。

 

「才能マンだ才能マン、ヤダヤダ……」

 

上鳴電気君、私もそう思う。その運動神経と才能、私にも欲しかった!!

 

爆豪勝己のターンは終わらない。緑谷出久はひたすら打たれるのみ。

 

「リンチだよコレ!テープ巻き付ければ捕らえたことになるのに!」

「ヒーローの所業に非ず…」

「緑谷もすげぇって思ったけどよ…

戦闘能力に於いて爆豪は間違いなく、センスの塊だぜ」

 

まったく。ふざけてるのかなぁ?彼は。……おっとまた失言。

 

「男のすることじゃねえけど仕方ないぜ。しかし変だよな…」

 

『なんで個性使わねぇんだ!?俺を舐めてんのか?!ガキの頃からずっと!!そうやって!!!

 

俺を舐めてたんかてめェはぁ!!!』

 

彼、頭悪くはないはずなんだけどねぇー。

やっぱ感情っていうのは人を狂わせるねぇ。

 

 

 

『君が凄い人だから、勝ちたいんじゃないか!!

勝って!!超えたいんじゃないかバカヤロー!!!』

 

 

 

モニタールームがシンとする。緑谷出久のあまりの強い思いに、意思に、輝きに。

ヒーローとは言えどもまだ卵の彼が、無個性だった彼はその姿勢で私達を圧倒する。

 

『その面やめろや、クソナード!!!』

 

 

「まぁ、爆豪勝己君の方が余裕無いねぇ」

 

「おい、ホントにやばそうだってコレ!」

「双方…、中止……!」

「いやぁ、その必要はないんじゃないかなぁ?」

 

私はオールマイトを止める。

 

 

『麗日さん行くぞ!!!』

 

 

──緑谷出久はDETROIT SMASHを上に思いっきり打ち上げる。

───麗日お茶子がそれによって出来た瓦礫を無重力化、『彗星ホームラン』で飯田天哉を圧倒。

────かくして、核兵器を回収。

 

 

 

『ヒーローチーム、WIーーーーーーN!!!』

 

 

 

「スゴかったな!!」

「1戦目からあんなの見せられちゃ、オレたちも力入るぜ!」

「僕がさらに輝くよ☆」

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

その後、緑谷出久はハンソーロボに回収され、保健室に、残りの飯田天哉、爆豪勝己、麗日お茶子はほとんど八百万百による講評を聞いた。オールマイト頑張れぇ。

 

不思議な事にバカスカ言われても爆豪勝己は何も言い返さなかった。そんな無言を貫く彼に私は声をかける。

 

「やぁ、爆豪勝己君!酷い戦いだったねぇ!」

「おい!やめろって、殺されっぞ!」

「大丈夫だよォ、切島鋭児郎君。心配ご無用」

 

 

私は手袋を外し頭をぶっ叩く。思いっきり。

 

 

────個性『情報提供』

 

 

「っ?!」

「今の戦闘の映像。わかってると思うから私からは1つだけ言わせろ……高くくってた相手に感情的になって負けるとか、馬鹿じゃねーの?」

 

 

たっく、個性練習してた時のパフォーマンスを100だと仮定したら、さっきの戦闘は50も出せてなかったよぉ?

酷いねぇ。私この対戦楽しみにしてたのに……。

まぁ、飯田天哉君面白かったし、麗日お茶子可愛かったし、緑谷出久カッコよかったから、いっか。

 

「報情だっけか、アイツヤベェな!あの状態のやつをぶっ叩いた挙句、煽るなんて!」

「あいつも相当クレイジーだぜ」

 

なんか後ろで言ってるけど気にしない気にしない。

そんなこんなしているうちに次の組み合わせが決まったみたいだ。

 

ヒーローチーム、障子目蔵&轟焦凍のBチーム。

対するヴィランチームは尾白猿夫&葉隠透のIチーム。

 

 

☆☆☆☆☆

 

「圧倒的だなぁー」

 

轟焦凍はビルの全てを氷漬けにしてしまった。やばいねぇー。化け物かよ!!

これで個性半分なんでしょ?もう1つ炎が出せる個性あるらしいし。でもなんだかんだ理由付けて封印している、と。

 

「うん。もう彼、氷だけで充分強いよ。わざわざ封印されし左の個性使わせなくていいよねぇ?」

 

なんであんな嫌がるのを無視してでも、必死に原作では左側使わせようとしてたのか……。

ちょっと理解出来ないねぇ。

 

そして、障子目蔵君の個性、私も欲しい。羨ましい。あれあったら遠くからでも知りたい情報を聞けるじゃん!!

……ぜひとも友人にならねば!!

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

「次の対戦相手は!!こいつらだ!!

Eコンビがヒーロー、Fコンビがヴィラン!!」

 

Eコンビが芦戸三奈&青山優雅。

対するFコンビが口田甲司&報情読気……つまり私かぁ。

 

 

 

「芦戸三奈君、青山優雅君!!敵どうしお互い頑張ろうねっ!」

 

私は手袋をとって、2人と握手する。はい、私の勝ち。

体をはった戦い?馬鹿じゃないのぉ?楽して勝つ!出来れば戦わない方向性で生きる!

もしも戦いになったら、逃げる!誰かを囮にしてチョー逃げる!!

どんな手を使ってでも私はこれで押し通す!!

 

────個性『情報書き換え』

 

 

 

────()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「うん。手加減しないからねぇー!!」

「僕の輝きで動けないだろうけどね☆」

 

何も知らない2人は笑顔で握手を返してくれる。

それが既に私の罠だとは気が付かずに……

 

 

私のヒーロー基礎学が始まって、終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「報情少女!今回は戦闘前からの敵との接触はなしだぞ!!」

 

 

 

「マジかよォ!!オールマイト!もう情報書き換えしちゃいましたァ!!」

 

「なんだって!」

「大丈夫です!20分に設定したんで、その時間経てば解けます!」

 

 

 

 

私のヒーロー基礎学は終わらなかった……

 

 

 




はい、今回も最後まで読んで頂き、感謝感激、ありがとうございます。
ここ2話ほど主人公のクズさを書てないので次の話ではかけるよう、頑張りたいです。

あと、主人公の見た目兼コスチューム描きました。イメージ崩壊になってしまうかもなので、閲覧は自己責任でお願いします。


【挿絵表示】


そして、予告詐欺やらかしました。次回、主人公がちゃんと?戦います。

いつも誤字報告本当にありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。