IS〜インフィニット・ストラトス 迷える天使達と滅びゆく世界 作:ダークエイジ
本来、並行世界とは交わらないモノだ。だが、こうして、二つの世界の住人が交わったのだ。未知なる世界で。キラ達はアークエンジェルのブリッチでお互いの世界の歴史とこの未知なる土地に来た経緯を話していた。そして、結論として自分達は二つの異なる世界から来た事と、共通点としてどちらの世界にも現れたアンノウンが存在する事。そして、元の世界に戻る鍵になるのはそのアンノウン達だ。
「つまり、ヤマト達の世界に現れたアンノウンの名前はストレイド・アレスと言うのか?」
「はい。そしてストレイド・アレスのパイロットは恐らくですが、この世界の住人。」
一応、分かっているのがアンノウンが何かゲートの様なモノでこの世界に帰還しようとした際にこちら側から攻撃をし掛けてしまった為にゲートが余計な干渉を受けた為に暴走。自分達までこの世界に連れて来てしまったと言う事である。
「一つ良いかキラ?」
「何でしょうムウさん?」
「俺が思ってる疑問なんだが、あいつらの持っていた機体の事だ。元々あいつらが持っていたのかが分からん。」
「つまり?」
「つまり、あいつらは元々MSやISを持っていたのか?それとも別の人型兵器なのかだ。」
ムウが言いたいのは、あのアンノウンがMSやISなのか分からないと言う事だ。この世界の人型兵器をMSやISに変化させたのか、それともMSやISを作ったのかと言う事である。
「確かに・・・。」
しかし、今は何も分からない。確かに分かるのはアンノウンを捕まえれば全てが分かるのだ。一方、一夏達はアークエンジェルの食堂で色々と驚いていた。
「本当、凄いよ!この戦艦!」
「そうですわね。これほどの大きさの船が空を飛ぶなんて・・・。」
因みに一組のメンバーは皆、民間居住区で一休みしている。砂漠にいるよりはマシだろう。
「それに、あの人型の兵器も気になる。あの大型の巨体であの機動力・・・動力源はなんだ?」
「あれが敵になったらかなり厄介よ。こちらの攻撃が通じるかどうか。それにもう一隻もあるのに。」
あのキラ達もどうやら自分達と同様、アンノウンと戦いこの世界に飛ばされて来たと言う話だ。
「ほんと、凄いな。こんな戦艦とかを作っちまうんだから。」
「一夏っ!何を呑気にしている!もし、彼等が敵になったらどうするつもりだ!」
呑気に感心している一夏に箒が突っかかる。どうやら彼女達はキラ達が敵になるかもしれないと心配している様だ。
「そうだよ一夏っ!もし、彼等があのアンノウンの仲間だったらどうするの!?」
「大丈夫だ。あいつ等は敵じゃない。」
「根拠は?」
「無いけど、分かるんだ。あいつ等は敵じゃない。」
「はぁ、あんたのお人好しもそこまで行くと心配だわ。」
その頃、ブリッチではレーダーが戦闘らしき熱を捉えていた。
「ミリアリアさん!場所は?」
「正面、4kmの地点です。」
二隻は直ちに発進して、その場所へ向った。運が良ければ何か分かるかも知れない。あるいは帰る方法を。しかし、二隻が到着した頃には戦闘は終わっていた。かなりの数のMSらしき残骸が黒焦げになって転がっていた。そして、人間の死体も。
「皆で残骸を調査して。」
二隻から降りて、大人数で調査する。やはり、この世界も人型兵器が存在する様だ。どちらも実弾兵器やらビーム兵器が搭載されている。しかし、機体の殆どは焼き尽くされて使い物にならない。しかし、三十分が過ぎた頃にアーサーが生存者を発見した。
「ヤマト隊長!生存者です!!!」
「生存者!!?」
アーサーの所へと行くとそこには二十代前半の若い男性が横たわっていた。とりあえず、生存者をミネルバの医務室に連れて行き治療を施した。彼が目を覚ましたのは半日が経った頃だった。
「ここは・・・?」
「ZAFT軍の戦艦、ミネルバの医務室です。」
「ZAFT軍?聞いた事無いな。それより、俺の部隊はしらないか?隊長達は・・・?」
まだ、薬で頭がぼーっとしているのかまだ自分の現状を理解できないみたいだ。
「そうだ・・・・、俺の部隊は全滅したんだ。あの傭兵に全滅させられて。くそぉぉぉぉっ!!!!」
「・・・・悲しんでる所悪いんだけど色々教えて欲しい事があるんだ。」
「教えて欲しい事?あんた企業連じゃないのか?」
「企業連?それは一体?」
とにかく、キラとその兵士はミネルバのブリッチへ移動した後、彼に事情を説明した。
「他の世界から?なるほどね。」
「あんまり、驚いてないみたいですね。」
普通なら、驚くか笑う所だが冷静に受け止めた彼の反応にまずアーサーが驚いた。
「まぁね。並行世界の事は色々聞いていたからね。」
「聞いていた?」
「俺たちの敵である。企業連がどうやってか他の世界に行く方法を見つけたって言う噂だ。」
「企業連?」
気になる事は一杯あるが、まずは自己紹介だ。
「僕はキラ・ヤマト。貴方は?」
「俺は国家再編成軍所属、リック中尉だ。」
「国家再編成軍?」
「ああ。この世界には国家が存在しない。代わりにあるのは国家以上の軍事力を持った企業だよ。」
「国家が無い?つまり、企業が国家の代わりと言う事ですか?」
「そうだな。国家は数年前に企業によって解体されたんだ。」
「国が企業に?」
「話してあげますよ。貴方達の知りたいこの世界の現状を。」
そして、キラ達は驚くべきこの世界の現状を知らされるのだった。
次回はこの世界の現状。まぁ、殆どはACFAと似てるんですけどね。