獣電戦隊キョウリュウジャー~バカとブレイブな召喚獣!~ 作:へもそな
デーボローヤローヤを倒した翌日……
カフェ、ラ・ペディスで……
チャランチャラン
アミィ「二人共、差し入れ持ってきたよ!」
明久「ちょっと休憩しない?」
きなこ「きな粉餅も持ってきたやんね!」
ソウジ「菜花先輩、差し入れでお餅は流石に……。へぇ、結構うまいじゃないか」
ソウジが目をやったその先にはカフェのメニューが書かれた看板があった。看板のはずだがほぼアートのようになってしまっているが。
ダイゴ「へへ、これでも小学生の時はアートキングとも呼ばれたことがあるんだぜ?」
ノブハル「いやあ、助かったよキング!二年生の分の新しい教材の準備してたらこっちの仕事が遅れちゃってさ。」
ソウジ「ノッさんの何でも屋の仕事に頼もしい助っ人が加わったって事だね。」
ノブハル「うわ……ついにノッさんがソウジ君にまで定着しちゃった……。はあ。でもキング、ほんとにお給料いいの?手伝ってもらって流石にさぁ……」
ダイゴ「いいって、気にすんなよノッさん!振り分け試験の勉強で煮詰まってたところだったからいい気分転換になったしよ。」
ノブハル「そっか……。そういえば三人は勉強はかどってる?試験までもう少しだし。」
明久「ああ~、まあ前よりかは結構良くなりましたよ。得意教科も見つけたし。」
きなこ「明久は真面目にやったらいろいろちゃんとできるようになるやんね!これからも一緒に頑張るやんね!」
明久「迷惑かけるけどよろしく頼むよ。」
ノブハル「まるで長年連れ添った夫婦みたいなセリフだね……」
ダイゴ「まあ、あのふたりはそれぐらい一緒にいるってことさ。それこそもの心つくまえからな。」
ノブハル「そうか……僕も非常勤とは言え生徒のことをよく知っておかないとな。っと、これで完成だ!」
二人は話しながらも作業をし看板が完成した。
ダイゴ「おし!」
???「よう、労働者諸君。せいが出るな。」
ダイゴ「ん?あ、お前確かあんときの!」
カフェの窓側の席にいたのは以前、アミィをナンパしていた黒い服の青年であった。……女性を抱き寄せながらダイゴたちの方に向かっていた。
アミィ「なんかあの時と連れてる女の子が違う人なんだけど……」
ノブハル「あれ、イアン君?」
イアン「あ、確かあんた……ノッさん先生だったか?」
ズルッ!
ノブハル「違うよ!有働ノブハル!!先生つけてるのになんで名前はあだ名!?」
ダイゴ「あれ、ノッさん。もしかしてあいつ……」
ノブハル「ああ、彼も文月の生徒だよ。二年Aクラスのイアン・ヨークランド君。Aクラスの中でもトップ10に入るほどの高得点者だよ。」
明久「二年生……じゃあ先輩ってこと!?」
きなこ「それもAクラスのトップ10はすごい人やんね!」
アミィ「じゃあ、私とソウジくんの二つ上の先輩ってことだよね。」
ソウジ「確かに。何かいやだな。」
イアン「おいおい、ひがむなよ。おれの弾丸は百発百中、いずれ君たちにも当たるさ。」
イアンは指でっぽうでアミィときなこに向かって打つような仕草を見せた。
イアン「そこのリトルレディはあと五年ぐらい待っててくれるかな?おにいさんがいろいろ教えてあげるよ。」
きなこ「……うち、先輩のいっこしたやんね。」
イアン「え!?……し、失礼。」
明久「あはは……まあ小学生くらいちっちゃいからね。」
きなこ「あんまりちっちゃいとか言わないでやんね!」
ダイゴ「にしてもすげえな!一発も外したことねえのか!」
ダイゴがイアンの肩に手をかけると……
イアン「……大きなお世話だ。行こうぜ、ハニー。」
バッ
イアンはその手を振りほどき女性とともに店を出て行った。
ダイゴ「?」
イアンと女性が歩いていると……
ドガァァァァン!!
店主「わ、私の店の宝石がァ!」
???「ふっふっふ!私に盗めないものなどないのですよ!さらば!」
突然宝石店からマントを羽織った謎の人物が出て行った!
イアン「(!?今のは、まさか!)……悪い、ちょっと急用を思い出した。先に帰っててくれ。」
女性「え?うん、わかった。じゃあまたね、イアン。」
イアン「ああ、またな。」
投げキッスをするとイアンは先ほどの人物をおって倉庫に行く。そして入口の前で……
イアン「ブレイブ、イン!」
『ガブリンチョ!パラァァァサガン!』
イアン「キョウリュウチェンジ!」
『ピーピーピーピ、ピーピーピーピピーピー、ピーピーピーピピーピーピピー!』
イアン「ファイヤー!」
『ジャッジャッジャッジャッジャッジャンジャン、ジャン、ジャン、ジャン!』
イアンはキョウリュウブラックに変身した!
『ガブリンチョ!パラァァァサガン!パラァァァサガン!』
『メッチャムーチョ!』
イアン「アームド、オン!」
さらにイアンはパラサショットを装備した。
ドロンボス「ふふ、このデーボドロンボスにかかればこの程度……」
ドシュンドシュン!
ドロンボス「!無敵マント!」
ドロンボスはエネルギー弾をマントで弾いた!
イアン「間違いない、そのマント!士郎の敵!うおぉぉぉぉぉぉ!」
ドシュンドシュンドシュンドシュン!
イアンは攻撃するが全てマントに弾かれてしまう!
ドロンボス「ふん、この程度ですか?はぁ!」
ドガァァン!
イアン「うぁぁぁぁ!!」
攻撃をくらったイアンは吹き飛ばされた!
ダイゴ「大丈夫か、ブラック!」
そこに変身した四人が駆けつけた。
ダイゴ「デーボモンスターか!行くぞ、みんな!」
ノブハル「ああ!」
ソウジ「一気に決めよう!」
アミィ「ええ!ブレイブ、イン!」
『メッチャムーチョ!』×4
四人「アームド、オン!」
四人は獣電アームズを装備した!
ダイゴ「行くぜ、ガブティラ岩烈パンチ!」
サッ!
ドロンボス「ハッ!」
ノブハル「ステゴシールドパンチ!」
ガキン!
ドロンボス「ふん!」
ソウジ「ザクトルスラッシャー!」
アミィ「ドリケランス!」
ガキキン!
ソウジ「なんだと!」
アミィ「攻撃が、全然効かない!」
キョウリュウジャーたちの攻撃は全てはじかれてしまい、全くドロンボスには当たらなかった。
ノブハル「マントびっくり!」
アミィ「ノッさん!」
ノブハル「あ、ごめん……」
イアン「こんどこそ……外さねえ!」
イアンはドロンボスのマントの隙間を狙っていた!
ダイゴ「くそ、くらえ!」
ドロンボス「ききませんよ、は!」
ダイゴが背後をつき攻撃しようとしたがかわされてしまい、逆にドロンボスに捕まってしまった。
イアン「な!?」
ダイゴ「ブラック!俺に構うな、撃て!」
その時、イアンの脳裏にある映像が写った。
???「イァァァァァン!!!」
イアン「う……うぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ガシャン!
ブラックはパラサショットを落としてしまった。
ダイゴ「ブラック!」
アミィ「ノッさん!ソウジ君!」
ノブハル「ああ!」
ソウジ「わかった!」
ノブハルがドロンボスに向かって突撃した!
ドロンボス「く!」
アミィ「はぁ!」
ソウジ「くらえ!」
そのすきを狙い、アミィとソウジがダイゴを救出した。
ダイゴ「すまねえ、二人共。」
ノブハル「いいって、気にしないでよ。」
アミィ「ブラック、大丈夫?」
ソウジ「平気なら、あんたも頼む。」
イアン「……ああ。」
ダイゴ「よし、全員で決めるぞ!」
『ガブリンチョ!ガブティィィラ!ガブティィィラ!』
『ガブリンチョ!パラァァァサガン!パラァァァサガン!』
『ガブリンチョ!ステゴッチィィィ!ステゴッチィィィ!』
『ガブリンチョ!ザクトォォォル!ザクトォォォル!』
『ガブリンチョ!ドリケェェェラ!ドリケェェェラ!』
ダイゴ「獣電ブレイブフィニィィィィッシュ!!!」
『バモラ!ムーチョ!』
『ガッブーン!ガッブゥゥゥゥゥン!』
『ガッガーン!ガッガァァァァン!』
『ゴッチーン!ゴッチィィィィン!』
『ザックーン!ザックゥゥゥゥン!』
『ドッドリーン!ドッドリィィィン!』
ドガァァァァァァァン!
五人は同時に必殺技を放った!しかし……
ダイゴ「!?いないだと!」
そこにドロンボスの姿はなかった。
ノブハル「逃げられちゃったのか……」
アミィ「どうすればいいの、あんな敵。」
ソウジ「攻撃が効かないとなると……」
イアン「…………」
ポン
イアン「!?」
ダイゴ「ブラック、さっきはどうしたんだ?何かあったのか?」
イアン「……大きなお世話だ。」
バッ
イアンはダイゴの手を振り払いその場から立ち去った。
ダイゴ「……!今のって……」
一方、氷結城では……
アイガロン「おお、人間どもの悲しみの感情がこんなに!お前ってやっぱり理想の部下だな!どうですか、カオス様!俺のお気に入りの部下の働き振りは!」
カオス「見事だな、アイガロン。このまま人間どもの感情を集めるのだ。」
ドゴルド「ふん、またアイガロンか。腹立たしい!」
ドゴルドはその場を出て行った。
ラッキューロ「あー、やっぱり喜びの感情だからかなかなか選ばれないっすね、キャンデリラ様。」
キャンデリラ「いいえ!こう考えればいいのよ、ラッキューロ!エステの時間が増えたって!それに次の作戦のためによりいいモンスターのアイディアを考える時間も増えたのよ!ほらほら、キープスマイリングよ!」
そして、スピリットベースでは……
トリン「みんな、戻ってきたか。明久ときなこも、よく来てくれた。実は少し手伝って欲しいことがあってな。」
ダイゴたちはあのあと明久、きなこと合流し一緒にスピリットベースへやってきた。
明久「どうかしたの?」
きなこ「なんでも言って欲しいやんね!」
トリン「ああ、ありがとう。先ほどの戦いのことをダイゴたちから聞いたと思うがデーボモンスターに対抗するためにケントロスパイカーの力を借りようと思ってな。」
ダイゴ「ケントロスパイカー?」
ノブハル「もしかして、ディノチェイサーと同じガーディアンズの?」
トリン「ああ、彼の攻撃能力ならあのモンスターにもダメージを与えられると思ってな。」
アミィ「WAO!そんなにすごいの!?」
ソウジ「俺たちの獣電ブレイブフィニッシュも効かなかったからね……」
明久「それで頼みって何?」
トリン「ああ……実は13番、そのケントロスパイカーの獣電池が見当たらないんだ。」
全員「え!?」
ソウジ「まさか、盗まれたんじゃ!」
きなこ「もしかして、そのドロンボスっていうモンスターが盗んだのかもしれないやんね!」
トリン「いや、それは考えにくい。このスピリットベースにはガブリボルバーを持った状態でないと入れない。以前明久たちには来るときはダイゴと一緒にとしか行ってなかったからな。」
明久「じゃあ、一体……」
ダイゴ「…………」
その時、トリンのヒゲが揺れた!
トリン「!?デーボモンスターだと!先ほど現れたばかりだというのに……」
ダイゴ「何!行くぞ、みんな!」
ダイゴはトリン以外のメンバーを連れてモンスターのいる場所に向かった!
トリン「しかし、ここまですぐに攻めてくるとは。……ん?いかん!先ほど使った獣電池を持ったまま出撃してしまったか!もしまた逃げられでもしたら!」
ドロンボス「さて、今度はこの建物を盗みますか!」
ブゥゥゥゥゥン!
ダイゴ「はぁ!」
ドガ!
ドロンボス「ぐほぉ!」
変身したダイゴののったディノチェイサーの特攻に不意をつかれたドロンボスはダメージを負った!
ノブハル「おおおおお!!」
アミィ「てぇぇぇぇい!」
ソウジ「はぁぁぁぁぁ!」
ドロンボス「そう何度も喰らいますか!はぁ!」
ドガン!
ノブハルたちも突撃するがドロンボスに吹き飛ばされた!
ノブハル「うわぁ!」
アミィ「きゃぁ!」
ソウジ「く、やっぱり普通の攻撃じゃダメか!」
イアン「おら、どいてな!」
そこに変身したイアンが現れた!
ダイゴ「ブラック!」
イアン「普通の攻撃がダメならコイツはどうだ?ブレイブ、イン!」
イアンが持っていたのはケントロスパイカーの獣電池だった!
明久「きなこ、あれって!」
きなこ「13て書いてあるやんね!あの人が持ち出してたやんね!?」
『ガブリンチョ!ケントロスパイカァァァ!」
ギュゥゥゥッゥゥゥ、ギギギギ、ギギギギギ!
ドガァァァァッァン!!!
イアン「うぁぁぁぁぁ!!!」
ダイゴ「ブラック!」
突然、ケントロスパイカーの獣電池を装填したイアンのガブリボルバーが暴走し吹き飛ばされたイアン!かばおうとするダイゴであったが一緒に爆発に巻き込まれてしまった!
ドロンボス「ふん、自滅ですか?では、さらば!」
そのすきにドロンボスは逃げてしまった。
明久「二人共、大丈夫!?」
そばに駆け寄る明久たち。イアンはまだ軽傷のようであったがダイゴはかなりのダメージをおったようで変身が解けてしまっていた。
ダイゴ「くっ、イってててて……ああ、なんとかな。大丈夫か、ブラック。」
イアン「…………」
スピリットベース内
ダイゴ「こいつはひとりで使うには、威力が強すぎるみたいだな。」
明久「どうして勝手にあれを持っていったんですか!」
きなこ「明久、落ち着くやんね!」
イアン「…………」
イアンは変身を解除せず黙ったまま。
ダイゴ「まあ、次は力を合わせようぜ。……イアン。」
ダイゴ以外「!!!???」
ノブハル「え!今なんて!」
ソウジ「ブラックが……」
アミィ「ヨークランド先輩!?」
イアン「……」
カチャン
イアン「ったく、余計な世話しやがって。おまけに勝手に傷つくとはな。」
ノブハル「……なんだと!獣電池を勝手に持ち出すような泥棒みたいな真似しておいて!」
ソウジ「キングが誰をかばって怪我をしたと思ってるんだ!」
アミィ「二人共、やめて!」
きなこ「ほら、明久も落ち着くやんね!」
明久「でも!」
イアン「ふん、仲間か?俺には必要ないな。」
そう言ってイアンは自分の獣電池をおいて出て行ってしまった。
ダイゴ「イアン……。二人共、ちょっと頼みがある。」
きなこ「え?」
明久「……何?」
海沿いの公園……
イアン「ちょっといろいろあってな。今日は一緒にいてくれないか?」
女性「…………」
女性は突然イアンの出した花を払い除けた。
女性「へこんでるあなたなんて、全然魅力がないわ。さよなら。」
そのまま去っていく女性。
イアン「OH MY!?マジかよ。」
ダイゴ「外すこともあるんだな?」
そこにダイゴがやってきた。
イアン「お前!それにそっちの二人も。」
明久「……さっきは、すいません。」
きなこ「ちょっと聞きたいことがあるやんね。」
ダイゴ「教えてくれるまでつきまとうからな!」
明久「あはは、こうなったらもう止められないんですよ。」
きなこ「観念して喋ったほうがいいやんね。」
イアン「……はあ、まあいいか。確かに、外す時もある。でも、それも今となっちゃ不幸の予兆だな。あの時もそうだった。」
ダイゴ「あの時?」
イアン「俺は昔から親友、御船士郎とともに長期休みのあいだは古代の遺跡などの発掘調査をしていた。士郎がある調査隊のリーダーの息子で独自に発掘する許可をもらっていてな。俺と士郎はコンビでいろんな遺跡を発掘してきた。……だが、この前の冬休み。ある国の遺跡で琥珀のような石を見つけたと思ったら謎の化物に襲われ琥珀を奪われた。士郎は化物にとらえられたがおれはそいつが落とした拳銃で化物を狙った。……マントの隙間をな。」
明久「それって!?」
きなこ「さっきのモンスターやんね!?」
イアン「ああ、マントが全く同じだった。おれは銃を撃ったがそいつによけられ士郎は殺された……おれも攻撃をくらいかけたがその時助けてくれた人物がいた。」
ダイゴ「もしかして、トリンか。」
イアン「ああ。そして俺は士郎の敵を取るためにキョウリュウジャーになった。ほかのことは興味ないし仲間もいらない。」
明久「…………怖いんですか?またその士郎って人みたいに仲間を殺されるのが。」
イアン「なに?」
きなこ「だってあなたはさっきダイゴに傷つくなっていったやんね。またそのお友達みたいに誰かが傷つくのを見るのが辛いから仲間はいらないなんて言うやんね。」
イアン「……俺は……」
ダイゴ「イアン、お前が仲間がいらないっていうのならそれでもいい。それでも俺たちは戦隊、お前がピンチなら勝手に俺たちは助けるだけだ。だけどな、そうだとしてもお前は自分でそのモンスターに一発ぶち込まねえとお前は進めない。誰でもない、お前自身の力でな。」
イアン「…………」
その場から立ち去るイアン。しかし、ダイゴは信じている。イアンが変わることを。
一方街中では
ドロンボス「ふっふっふ!建物とは言わず、この景色そのものを盗んでしまいますか!」
ドロンボスはなんと自らの胸にある金庫のような穴の中に街の景色を吸い込もうとしていた!
アイガロン「この街そのものがなくなっちまえばたくさんの人間が悲しむこと間違いなしだな!だけどもしもの時は頼むぞ、ラッキューロ。」
ラッキューロ「はいはい、わかってますってアイガロン様。ふう、やっぱりドゴルド様に比べればまだマシだなぁ。」
アイガロン「しみるわぁ、ドゴルドと一緒にされるとは。でも、なんだかカオス様から聞いた話とはちょっと性格が違うような気がするんだよなあいつ……」
スピリットベース内
ダイゴ「よう、戻ってきたぜ。」
トリン「……イアンも落ち着けば理解してくれるはずだ。……!?またデーボモンスターか!厄介だぞ……」
明久「どうしたっていのさ!」
トリン「それが、短時間に戦闘が続きすぎてダイゴたちの獣電池が全て使用不能になっているんだ。チャージがおわるまであと少しなんだが……」
ノブハル「うそ!?」
ソウジ「つまり俺たちは今……」
アミィ「変身できないってこと……」
ダイゴ「……いや、そうだとしても行くしかねえ!チャージが終わるまでじっとしてたら街がめちゃくちゃにされちまう。」
きなこ「ダイゴ……でも危ないやんね!」
ダイゴ「安心しろ、全力で時間稼ぎするだけだ。……イアンも含めてな。」
ノブハル「イアンも!?」
ソウジ「全く……相変わらずお人好しだね。」
アミィ「まあでも……」
きなこ「そこがいいところやんね!」
明久「ダイゴ……。よし、僕も手伝うよ!あのゾーリ魔っていうやつなら少しは手伝えるだろうし。」
ダイゴ「わりいな、明久。」
きなこ「相変わらず無茶なこと言うやんね。明久、それにダイゴも!」
ダイゴ「まあな!」
明久「へへ。」
ノブハル「よし、じゃあ……」
ソウジ「行くか……」
アミィ「ええ……」
ダイゴ「さて、行くぜみんな!」
ダイゴたちはドロンボスの居場所へと向かった。無茶だと分かっていても。
ドロンボス「さーて、あともう少し……」
ダイゴ「おーりゃ!」
ゲシ!
ドロンボス「うわぁ!」
ダイゴの飛び蹴りをくらったドロンボスは怯み吸い込みをやめた。
アイガロン「くぅぅぅ、しみるわぁ!邪魔されて最初からやり直しになっちまったじゃねえか!」
ラッキューロ「はいはいはい、頼むよーゾーリ魔!」
ラッキューロの号令と同時にゾーリ魔が地面から湧き出た!
ノブハル「さて、全部ぶっ飛ばすとしますか!」
ソウジ「装備が使えるのが唯一の救いってとこだね。」
アミィ「うん、さぁてかかってきなさい!」
ダイゴ「明久、俺のカリバーを使ってくれ。流石に素手じゃ危険すぎるからな。」
明久「うん、ありがとう。」
ダイゴ「よし、行くぜみんな!」
全員「おう!」
ゾーリ魔と戦うダイゴたち。それを遠くから見つめているイアン……。
イアン「ったく、バカの癖に正論言ってきやがって。……行くしかねえよな!」
ゾーリ魔を倒したダイゴたちであったが……
アイガロン「ほぁ!」
ドガ!
ノブハル「うわぁ!」
ソウジ「ノッさん!」
バキ!
ソウジ「ぐぁ!」
アイガロン「しみるわぁ、変身せずに戦うなんてすんごいなめられてる俺?」
ラッキューロ「ほい、へへーん、たぁ!」
アミィ「くぅ!」
ドロンボス「ふん、はぁ!」
明久「うぁぁぁ!」
ダイゴ「明久!」
ドロンボス「よそ見している場合ですか!」
ガシ!
ダイゴ「うわ!」
明久「……だ、ダイゴ……」
ノブハル「キング……」
ソウジ「く、くそ……」
アミィ「やっぱりこいつら、つよい……」
いくらガブリボルバーが使える状態でもやはり生身。ゾーリ魔ならともかくそれと一線を超えた能力をもつドロンボスたちには通用しなかった。
アイガロン「おいドロンボス!そいつさっさと始末しちゃえ!」
ドシュンドシュンドシュン!
アイガロン「うお!」
ラッキューロ「アンラッキュー!?」
すると後方から弾丸が発射されてきた!
カツ、カツ、カツ
イアン「…………」
明久「イ、イアンさん!」
ノブハル「イアン!?」
ソウジ「あいつ……」
アミィ「助けに来てくれたの?」
イアン「勘違いしないでくれ。俺はそこで捕まってるバカに一言言いに来ただけだ。」
ドロンボス「おやおや、仲間を助けに来たようですが無駄ですよ?私には攻撃は通用しません!」
ドロンボスはダイゴを盾にするような形に体制を変えた!
ドロンボス「まあ万が一の保険もかけておきますが。」
イアン「……」
カチャ
イアンはガブリボルバーを構えた。
イアン「覚悟しとけよ。さっきも言ったが不幸の前兆が今日は起こっちまってるからな。」
ダイゴ「大丈夫だ!俺は死なねぇ!安心して撃て、イアン!」
イアン「……………。(士郎、俺に力を貸してくれ。俺はこいつを死なせたくねえんだ!)」
ドシュン!
イアンは引き金を引いた!
ドロンボス「ぐはぁぁ!」
その弾丸は見事にドロンボスのマントの隙間をぬって命中した!
バッ
イアン「大丈夫か!」
イアンは倒れ込みそうになったダイゴを支えた。
ダイゴ「ああ、いててて。もう少し早くうってくれよな。」
ノブハル、ソウジ、アミィ、明久が駆け寄る。
イアン「一言言いに来たぜ。……おせっかいやろう、ありがとな。」
ダイゴ「へへへ、これで俺たち正真正銘の戦隊だな!」
ノブハル「うん。」
ソウジ「これが……」
アミィ「チームね!」
明久「今結構すごい瞬間に立ち会ってるよね、僕。」
ヒュン!
五人「!?」
パシ!
突然降ってきたその物体は獣電池だった!
ダイゴ「これは……トリン!」
トリン「キョウリュウジャーの諸君!チャージ完了だ。今こそ見せてくれ、心がつながった真の獣電戦隊の姿を!」
ダイゴ「よし、下がっててくれ明久。行くぜみんな!」
五人「ブレイブ、イン!」
『ガブリンチョ!ガブティィィラ!』
『ガブリンチョ!パラァァァサガン!』
『ガブリンチョ!ステゴッチィィィ!』
『ガブリンチョ!ザクトォォォル!』
『ガブリンチョ!ドリケェェェラ!』
五人「キョウリュウチェンジ!」
『ピーピーピーピ、ピーピーピーピピーピー、ピーピーピーピピーピーピピー!』
五人「ファイヤー!」
『ジャッジャッジャッジャッジャッジャンジャン、ジャン、ジャン、ジャン!』
五人はキョウリュウジャーに変身した!
ダイゴ「きいぃて驚けぇぇぇ!」
ダイゴ「牙の勇者!キョウリュウレッド!」
イアン「弾丸の勇者!キョウリュウブラック!」
ノブハル「鎧の勇者!キョウリュウブルー!」
ソウジ「斬撃の勇者!キョウリュウグリーン!」
アミィ「角の勇者!キョウリュウピンク!」
5人「史上最強のブレイブ!」
ダイゴ「獣電戦隊!」
五人「キョウリュウジャー!!!」
五人「アームド、オン!」
『メッチャムーチョ!』
ダイゴ「あぁぁぁぁれぇぇぇぇるぅぅぅぅぜぇぇぇぇぇ!!!五人揃って、止めてみなァ!」
アイガロン「しみるわぁ!」
ドロンボス「えーい変身しようが!」
ラッキューロ「アンラッキュー!もう、なんか嫌な予感してたんすよ!」
ダイゴ「行くぜみんな!」
ノブハル「ステゴシールドアタァァック!」
ステゴシールドを構えた状態でアイガロンに突進するノブハル!
アイガロン「喰らうかよそんなの!ほ!」
上空に回避するアイガロン、しかし!
ノブハル「今だ、ソウジ君!」
ソウジ「ザクトルスラッシャー、斬撃無双剣!」
ズバァァァァァ!
アイガロン「しみるわァァァァ!」
アミィ「えい、やぁ、はぁ!」
ゲシゲシゲシ!
ラッキューロ「いててててててて!!」
アミィ「ドリケランス!」
ドガァ!
ラッキューロ「アンラッキュゥゥゥゥ!」
ドロンボス「ははは!もうこの隙間は狙わせません!」
ダイゴ「くそ!」
イアン「さすがに学習しやがったか。」
アイガロンたちを退けた3人が集まった。
ソウジ「どうする……」
ノブハル「弱点を狙えないんじゃ……」
アミィ「うーん……」
ダイゴ「5人はそろった!何か手があるはずだ!」
イアン「……待てよ?そうか、今こそケントロスパイカーの出番だ!」
ダイゴ「おお、そうか!ブレイブ、イン!」
ビュン!
ダイゴはケントロスパイカーの獣電池を中に投げた!
ダイゴ「みんなの武器をひとつにするんだ!」
4人「おう!」
空中で五人の武器が獣電池を中心に合体した!
『ケントロスパイカァァァァ!』
ダイゴ「よっしゃ行くぜ!」
五人「ケントロスパイカァァァ!!!」
ダイゴ「獣電ブレイブ、フィニィィィィィッシュ!!!」
『スパパーン!』
ケントロスパイカーはドロンボスの無敵マントを貫いた!
ドロンボス「私の、無敵のマントがぁぁぁぁぁ!」
ドカァァァァァァン!
ダイゴ「ブレイブだぜ!」
アイガロン「うっそーん、まじぃー!?」
ラッキューロ「こういう時のために、ジャーン!スクスクジョイロ!じょ-ろじょーろ。」
巨大ドロンボス「こうなったらやけくそデース!」
ダイゴ「巨大化しやがった!」
イアン「ふん、任せろ。来い、パラサガン!」
ソウジ「俺だって!行くぞ、ザクトル!」
バトルモードになったパラサガン、ザクトルが現れた!
ダイゴ「おお!あれがイアンの獣電竜か!」
トリン「ダイゴ、イアン、ソウジ!今の戦隊力ならば君たちのパートナーたちの合体ができるはずだ!」
ダイゴ「そうか!よし、行くぜ二人共!」
ソウジ「まあ、キングが言うなら。」
イアン「男ばっかは嫌だけど、まあしょうがない。」
ダイゴ「よし、来いガブティラ!カミツキ合体だ!」
バトルモードのガブティが現れると同時に二体の獣電池をカミついた!
『ガブリンチョ、パラァァァサガン!ザクトォォォル!ガブティィィラ!』
ピ~プ~!ピーピーピーピ、ピーピーピーピピーピー、ピーピーピーピピーピーピピー!』
『ガブリンチョ!パラァァァサガン!』
『ピーピーピーピ、ピーピーピーピピーピー、ピーピーピーピピーピーピピー!』
『ガブリンチョ!ザクトォォォル!』
『ハッハッ!シンハッハ!ハッハ!シンハッハ!ハッハ!シンハッハ!ハッハ!シンハッハ!』
『ジャージャジャージャージャジャジャジャージャージャァァァァン!』
『キョォォォリュウゥゥゥジン!ウエスタン!イィィィィハァァァァ!』
三人「完成!キョウリュウジン、ウエスタン!」
アミィ「すごい!」
ノブハル「ガンマンスタイルってことか!」
右腕がパラサガン、左腕がザクトルの銃と剣を使いこなす新たなキュリュウジン、キョウリュウジンウエスタンが完成した!
巨大ドロンボス「そんなもの!はぁ!」
ドロンボスは羽のような弾丸を放ってきた!
イアン「くらうか、はぁ!」
バッ!ドシュシュシュシュシュシュン!
キョウリュウジンウエスタンはそれを華麗にかわしパラサガンライフルで銃弾を打ち込んでいく!
ソウジ「せい!」
ズバァァァァン!
ザクトルソードさらに切り裂く!
ドロンボス「ぐぁぁぁぁ!!」
ダイゴ「よし、今だ!」
三人「キョウリュウジンウエスタン、ブレイブフィニィィィィッシュ!」
ズバ!ギュゥゥゥゥゥン、ドシュゥゥゥゥゥン!
ザクトルソードの斬撃とパラサガンライフルの弾丸が合体し発射された!
ドガァァァァァァァン!!!
ドロンボス「ば、馬鹿ナァァァァァァ!」
ダイゴ「へへ、やったぜ!」
キョウリュウジンからおり、残っていた二人と明久、きなこと合流した三人はドロンボスが盗んだ金品を拾っていた。
ノブハル「ふう、これ全部持ち主に返すのか。大変だぞ。」
イアン「……」
明久「イアンさん……」
きなこ「お友達が見つけた宝物、ないやんね?」
イアン「ああ…………まあいいさ。これからは新しい仲間を守るだけさ、俺の弾丸でな。」
ダイゴ「ああ、よろしく頼むぜ!」
今、獣電戦隊が真の結成を果たした!
その頃、氷結城では……
アイガロン「ああ、ドロンボスゥゥゥゥ。無敵マントを授けたほど気に入ってたのにぃぃぃ。しみるわぁぁぁぁぁ。」
そんなアイガロンの手にはかつてイアンと士郎が見つけた琥珀が……
それからしばらくして、振り分け試験の日が来た。今まさに試験を受けている真っ最中の明久、ダイゴ、きなこの三人。
明久(よし、これなら少なくともEにはいけるはず!二人が勉強教えてくれたおかげだ!)
ダイゴ(さて、どうすっかなぁぁぁ。点数を調整してEぐらいにしとくかな。いや、でもそれじゃ明久に悪いな。ここはやっぱり全力で行くか。)
きなこ(ふふーん♪楽勝やんね!あ、でも明久と同じクラスにいきたいやんね……)
それぞれいろんな思いを浮かべながら問題をといていたその時……
バタン!
三人「!?」
姫路「はぁ……はぁ……」
明久「姫路さん!」
ダイゴ「おい、大丈夫か!」
きなこ「しっかりするやんね!」
突然倒れた姫路。彼女の顔は明らかに体調が悪いことを示していた。
教師「おい、何をしている。」
明久「あ、先生!姫路さんが倒れて!」
ダイゴ「早く保健室に連れて行ってくれ!」
教師「……姫路、ひとりで行けるな?」
姫路「……は……はい」
きなこ「ちょ!何言ってるやんね!」
ダイゴ「んな状態でほっとくつもりか!」
教師「私はいま試験監督をしているんだ。ここを離れてお前たちが不正をしないとでも?」
明久「……てめぇ……」
ダイゴ「よせ、明久!」
きなこ「……なら、うちが連れてくやんね。それなら文句ないやんね?」
教師「好きにしろ。その代わり、姫路はもちろんお前もFクラスいきだがな。」
明久「僕も行くよ、一人じゃ大変でしょ?」
ダイゴ「俺も行く。こんな野郎がいる教室じゃテストする気も起きねえしな!」
バン!
三人は姫路を連れて保健室へ行った。
教師「全く、観察処分者どもが。菜花もよく付き合ってるものだ。」
姫路「す、すいません。私のせいで……」
ダイゴ「きにすんなよ、姫路。小学校の頃からのなかなんだしよ。」
明久「うん、そうだよ。」
きなこ「困ったときはお互い様やんね!」
ノブハル「あれ、キングたち!?いま試験中じゃ……姫路さん!どうしたんだい!」
保健室にいく途中でノブハルとあったダイゴたち。
ダイゴ「あ、ノッさん!ちょうどいい時にあったな!」
明久「姫路さんの家に連絡してくれませんか!」
きなこ「体壊しちゃったみたいやんね!」
ノブハル「大変だ!わかった、すぐ連絡するよ!保健室で待っててくれ!」
職員室にいったノブハル。そしてその姿を教室から見ているものが……
???(明久?桐生に菜花、それに姫路も……これは、行けるかもな。)
この三人の行動が、戦争のきっかけになるとはまだ三人は知らなかった……
さて、いよいよバカテス編に入っていきます。次章が終わったら再びキョウリュウジャー編になります!
次回!獣電戦隊キョウリュウジャー~バカとブレイブな召喚獣!~
キングたちの活躍によって体制を立て直し始めたデーボス軍。すぐにまた動き始めるだろうが今はつかの間の休息を楽しむ……こともできる訳もなく新学期が始まった!入学した頃からの友人たちも揃ったFクラスに安心する明久たち。しかし、戦争の引き金が引かれた!召喚獣を使った戦いを明久たちは勝つことができるか!
次回、一学期試験召喚戦争編 ブレイブ5 「開幕!試験召喚戦争!」
荒れるぜ、止めてみな!
えーすいません、次回はキャラ紹介です(^_^;)お楽しみに!