前書き企画!
~バカテスト!~
問題『「物事は繰り返されるものである」という意味のことわざを答えなさい』
市ヶ谷有咲の答え
『2度あることは3度ある』
教師のコメント
「正解です。さすがですね。
これと同意義のことわざとしては他に
『ある事3度』『一災起こればニ災』といわれるものもあります。どれも悪いことが続く時に用いられることわざですので覚えておくとともに、同じ過ちを繰り返さないために1度目の失敗で得た教訓を大事にしていきましょう」
吉井明久の答え
『七転び八起き』
教師のコメント
「珍しく、まともでよくある間違いをして先生は驚いてます。七転び八起きというのは『何回失敗してもそれに臆することなく立ち向かう』という意味ですので覚えておきましょう」
木下秀吉の答え
「輪廻転生」
教師のコメント
「来世もFクラスですか?」
明久side
「そっか・・・パスパレは保留なんだね」
「うん、でも絶対参加してもらえるよ!」
「多分交渉が上手い須川じゃから問題はないじゃろう・・・じゃが、こんなことになったのは
『・・・面目ないです・・・』
今日僕らは、残ったあとひとつのバンド『ハロー!ハッピーワールド!』の勧誘をしに街へ繰り出していた。メンバーは僕と美波、香澄ちゃんとりみちゃん、そして、パスパレ勧誘の時に僕がやらかしたことによって須川くん経由で僕らの暴走ストッパーとして駆り出された秀吉の5人である。
「いや~でも、麻弥先輩を助けるために秀吉先輩が出したあの声は本当にすごかったです!本当に演劇部だからこそ出せる声ですよね~!」
「いやぁー恥ずかしいのじゃ・・・でも、演劇の経験がこんなところで活きるとはのう・・・」
香澄ちゃんに素直に喜ばれたのか、秀吉は顔を赤くして喜んでいた。これで、秀吉が女の子だったらどんなに良かったか・・・
「まあ、秀吉の演技はすごいからね!うちの学校では『演劇部のホープ』っていわれてるしさ!」
「いやぁ、わしもまだまだじゃ。わしももっと頑張らねばならんからの。あの時明久たちに話したじゃろう、わしにも超えるべき壁ができたと」
「そういえば、そんなこと話してたわね・・・もしかしてそれって、麻弥ちゃんのこと?」
「いやいや、麻弥ではない。別の人物じゃ、そやつはすごくてのう・・・皆を引きつける演技力、抜群のカリスマ性、それらはわしが嫉妬するほどじゃった。」
「あの秀吉が嫉妬するほどって・・・よっぽど凄かったんだね、その演技。でも、秀吉もびっくりしたでしょ?
なぜか周りがシーンとなった。えっ!?僕なんか変なこと言った?
「・・・明久よ・・・この時の超えるべき壁というものは、目標とか人物のことなのじゃが・・・」
「ええ~!そうなんですか!?アキ兄みたいな感じに考えてたんですけど違ったんですね!勉強になります!」
「お主もかの!?」
秀吉は深くため息をつきながら僕らを哀れみな目で見つめていた。
やめて~!秀吉!僕のメンタルが傷つく・・・!
「・・・香澄ちゃんが勉強が苦手な理由が少しわかった気がする・・・」
「りみりん!?そんな目で見つめながらそんなこと言わないで!?恥ずかしいよ・・・」
りみちゃんのふとしたそして、今の僕のメンタルにどストライクでぶち当たる発言と共に僕らを暖かい目で見つめる様子に香澄ちゃんが驚き、恥ずかしがっていた。そして、僕は心の中で泣いていた・・・
やめて!そんな目で見ないで二人とも!僕のメンタルはもう崩壊寸前だよ!
「まあまあ・・・それよりも木下でさえそこまで言わしめるそのライバルってどんな人なの?」
美波が僕らを気遣ったのか、話題を変え秀吉にその人のことを聞き出そうとしていた。
「そうじゃの~簡単に言えば、王子様じゃのう・・・」
『王子様?』
王子様って・・・その人って男なのかな?
「言っておくが明久よ、そやつは女子じゃから男ではないぞ」
何?僕の心の声って読まれやすいの!?
秀吉の突然の指摘に僕は苦笑いを浮かべるしかなかった
__________
「あれっ、あの人だかり・・・なんだろう?」
それから数分後、駅前広場にやってきた僕らは、りみちゃんの言葉によってある人だかりを発見した。
「世界を笑顔に!ほらほら!私も笑顔になるから、あなたも笑顔!」
「君の笑顔・・・儚く美しいね・・・眩しいくらいだ」
『キャー!!薫さま~!!』
そこには、金髪の少女が周りの人に笑顔を振りまき、紫髪の人にはたくさんの女性ファンが集まっていた。その人はまるで、今さっき秀吉が言っていた王子様のような人であった。
「あれって、同じ学校の弦巻こころちゃんだよね?なんか楽しそうなことしてる!ねぇ、行ってみよう!」
「えっ、ちょっと、香澄ちゃん~」
またまた、様子が気になった香澄ちゃんが走り出しりみちゃんは慌てて追いかけていった。
「あちゃー、香澄ちゃんは相変わらずだよ・・・」
「明久よ、お主も大変じゃのう・・・」
「とりあえず、行きましょう!あれがガールズバンドだったら勧誘できるかもしれないし!」
美波の提案で僕ら3人も2人を追いかけていった。
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香澄side
「あれ?かーくん?」
私がいの一番で人混みに来た時、聞き覚えのある声がしたのでその方向へ振り返ると、そこには懐かしい人がいた。
「やっほー、はぐだ!ハグハグ!こんなところでなにしてんの?」
オレンジ色のショートヘアをした私のもう1人の幼なじみ、はぐこと北沢はぐみちゃん。アキ兄と一緒に小学生まで遊んでて、それ以降は会えなくなってたけど、高校進学後にたまたま、同じクラスになって、再会した活発な女の子!
「ライブだよ、今終わったところなんだ~
はぐみたちはね、世界を笑顔にするためにバンドをやってるんだ~」
「へぇー、はぐたちもバンドやってるんだ~知らなかったよ」
「ふぅ・・・追いついた・・・相変わらず香澄ちゃんの行動は・・・って、クマ!?しかもピンク!?」
私がはぐの近況に感心してるとアキ兄が遅れてやってきた。そして、いきなり私たちの視線に入ったピンクのクマの着ぐるみ・・・でいいんだよね?とりあえずそれに驚いていた。
「クマだけどクマって名前じゃないよ~!って、あーくん!?」
「その声って、はぐみちゃん!?久しぶりだね!」
「やっぱりあーくんだ!久しぶり~!小学校以来だ~!まさか今年に入ってかーくんだけじゃなくて、あーくんにも再会できるなんて、はぐ嬉しいよ~!」
はぐは遅れてきたアキ兄に気づいたらしくとても驚きながらも喜んでいた。アキ兄もアキ兄で嬉しそうであった。そんなこんなで再会を喜んでいると、遅れて美波先輩と秀吉先輩がやってきたそしてアキ兄と同じように『く、クマっ!?』って驚いていた。
「ところで、はぐ?そのクマの着ぐるみもバンドメンバーなの?」
「キグルミじゃなくて、ミッシェルだよ!ミッシェルはDJをしてもらってるんだ!」
「な、なかなかカオスなバンドじゃのう・・・」
呆気に取られる私たちの声を代弁するかのように秀吉先輩はバンドのことについて言っていた。秀吉先輩の意見もそうだけどとても楽しそうなバンドだと私は思った。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・香澄ちゃん、足速すぎるよ・・・」
すると遅れてりみりんもやってきた。かなり必死に走ってきたのかなかなかに息を切らしている。すると近くでファンの対応をしていた紫髪の人がこちらに気づいてやってきた。
「そんなに、息を切らせて駆けてくるなんて、なんて愛らしいんだ。君も私に会いに来てくれたのかな?」
「・・・・・・っ!!!」
「ええっ!?りみりん顔を真っ赤だよ!大丈夫?」
「えっ、本当!?あれっ、なんでだろう?」
「もしかして、熱があるんじゃ・・・」
いきなりの顔の紅潮にりみりんが戸惑っていると近くにいた水色の髪をした女の子がりみりんを心配してくれていた。
「りみりん、熱があるの?大丈夫!?」
「なんと可哀想に・・・君のような可憐な女性が・・・・・・もしかして、恋の病ってやつかな?」
「~~~~~~~~~~~~っ!!」
「もっと、顔が赤くなった!?りみちゃん大丈夫!?」
紫髪の人の言葉によってさらに顔を赤くするりみりん・・・って本当に大丈夫!?
アキ兄が心配して顔が真っ赤になっちゃったりみりんを落ち着かせていると・・・
「瀬田よ・・・お主は相変わらずじゃのう・・・」
「やあ、秀吉じゃないか。合同公演以来だね・・・君も男装という仮の仮面を私によって解き放たれにきたのかな?」
「何度も言っておるがわしは男じゃ・・・男装女子ではない・・・」
秀吉先輩がその人に話しかけていたということは・・・
「木下、まさかこの人が、あんたの超えるべき壁の?」
「その通りじゃ、彼女は瀬田薫という。わしらと同い年の一応王子様じゃ」
美波先輩の疑問は正しく彼女、瀬田薫先輩が秀吉先輩のライバルだったみたいだった。
「えっ、薫くん、知り合いがいたの?はぐみ、知らなかったよ~!」
「ああ、秀吉は私が認める演劇でのライバルだ。彼女には私にない演劇のスキルを持っている。切磋琢磨するためにはよい相手だよ」
「褒めてくれるのは嬉しいのじゃが、わしは男じゃと・・・」
秀吉先輩、薫先輩だっけ?その人に色々苦労かけさせられているんだなぁ・・・
あっ、そういえばりみりんは大丈夫かな?
「・・・・・・っ!」
「はわわ!!どうしよう・・・とりあえず、救急車を・・・!」
「落ち着いて、落ち着いて!大丈夫だから!とりあえず深呼吸しよう、深呼吸!」
・・・全然大丈夫じゃなかった!水色の髪の人はすごい慌ててるしアキ兄が落ち着かせようとしてるけど、あんまり上手く行ってないみたいだし、なんとかしないと!
「あーあーあー!花音さん落ち着いて!大丈夫だから!」
「松原さん、大丈夫だよ、君が慌ててしまったらなんの元も子もないからね」
私がアキ兄の手伝いをしようとした時、突然メガネをかけた男の人と黒髪ロングヘアの少女が2人でピンクのクマの着ぐるみを抱えながら『花音さん』と呼ばれた水色の髪の人を落ち着かせていた。あれっ、この子ってたしか・・・
「あれっ、たしかA組の戸山さんと牛込さん・・・?」
「吉井君に島田さん、木下君!君たちもいたのか」
「あっ、美咲ちゃん!やっぱり、ミッシェルって美咲ちゃんがやってたんだね♪そういえば、美咲ちゃんの隣にいるメガネの人って・・・」
「あらっ?あなたたちどこかで見たことあるわね・・・」
といった感じでメガネの男の人のことを聞こうとしたその時ファンとの交流が終わった弦巻こころちゃんが話しかけてきた。
「あっ、そうだわ学校よ、学校で見たことあるんだわ!」
「いや、同じ学校だし、同じ学園でしょうが。・・・・・・てか、あんたが話すと余計話がややこしくなるから少し黙ってようか」
そういって、こころちゃんを止める美咲ちゃん。話をスムーズに進めるとはいえ、結構辛辣だね・・・やっぱり『
「それで、なんでここに来たんですか?」
「ええっと・・・。吉井先輩お願いします!」
「結局僕になるんだね・・・でも、お互い面識ない人もいるだろうから自己紹介がてら説明するね」
そんなこんなで、アキ兄の提案で私たちはお互いに自己紹介してから勧誘を始めていった。
_________
明久side
「いいわね!楽しそう!ぜひ参加するわ!!」
自己紹介が終わり、僕がライブイベントの説明をしている最中に、それを遮ってまで『ハロー、ハッピーワールド!』のボーカルで金髪の少女、弦巻こころちゃんがイベントの参加を勝手に表明した。
「いやいや、早くない!決めるの!?もうちょい、出てるバンドとか把握しないと・・・」
流石に、全てを聞いてから判断しようとしていたのか『ハロー、ハッピーワールド!』のスタッフで黒髪セミロングの少女、奥沢美咲ちゃんはいきなり参加を決めようとするこころちゃんを静止しようとした。
ん?クマのDJミッシェルの中の人が美咲ちゃんじゃないのかって?ミッシェルはミッシェルでしょ?おそらく・・・
「誰が出るかなんて関係あるの?私たちは世界を笑顔にするために活動してるのよ、だったら、こんな楽しそうなイベント参加する他ないわ!」
「かのシェイクスピアもこう言っている『行動は雄弁である』・・・つまり、そういうことさ」
「薫さん・・・素敵・・・・・・」
「あ~!はいはいわかりましたよ。そうですね、そういうことですね!まあ、スタッフである吉井先輩は悪い人じゃなさそうですし、戸山さんと牛込さんもいるから大丈夫なのかな・・・?」
こころちゃんの妙に説得力のある発言と『ハロー、ハッピーワールド!』のギターで紫色の髪で長身な女性瀬田薫さんの説得によって、美咲ちゃんはしふしぶ納得してくれたようだ。
「やった~!ありがとう!」
「いろんなバンドと一緒に演奏できるんだね~対バンだ!対バン!」
「たくさんのバンドがいるからいつもより、もっと緊張しちゃうかもしれないけど・・・私も頑張ります!」
「まぁ、弦巻さんがやるって言ったらもう変えられないからね。僕も全力でお手伝いさせていただくよ。」
ベースをやってるはぐみちゃんはやる気満々だし、『ハロー、ハッピーワールド!』のドラム担当で水色の髪をした松原花音さんも頑張ろうとしているし、スタッフとして手伝っている久保くんも同意を示してくれた。
「・・・・・・というわけなんで、よろしくお願いしますね吉井先輩。」
「OK!
『・・・』
あれっ!?僕なんかおかしなこと言った!?
「明久よ・・・それを言うなら大船じゃ・・・」
「泥船ならすぐに沈みますよ・・・」
「そ、そうだった、そうだったね・・・アハハハハ・・・」
「え~でもはぐみもそうだと思ってた!初めて知ったよ、ありがとう!みーくん、
はぐみちゃん・・・僕のメンタルをこれ以上壊さないでおくれ・・・
_________
「ん?久保じゃねーか!どうしたんだよこんなところでさ!」
僕がメンタルを軽くブレイクされている時、銀髪のストレートヘアーで顔がまるでニ〇コイの主人公みたいな顔つきをした人が、久保くんに話しかけていた。え~っとたしか名前は・・・西野亮二くんだっけ?
「やぁ、西野くんじゃないか!どうしたんだい?こんな所で?」
「いやぁ~俺がスタッフとして働いているバンドの所へ行った帰りさ、ん?・・・あーーーっ!!吉井ーーー!!」
西野くんは僕を見つけるなりすぐに駆け寄ってきた。えっ、何!?僕なんかした!?
「に、西野くん!?ど、どうしたのさ?」
「おめー、うちの麻弥をなんで秀吉と間違えてるんだよ!!」
西野くんは僕がパスパレ勧誘時に起こした事件で怒っているようだ。というかなんでその事知ってるんだろう・・・
というか、
「ご、ごめん!本当にごめん!大切な彼女である麻弥さんにすごい迷惑をかけちゃったみたいで・・・」
「全くだぜ・・・どれだけ迷惑をかけたんだと思ってるんだ・・・って、
「えっ?麻弥さんと付き合ってるんじゃないの?」
「いや、付き合ってねーけど・・・というかそれだったら俺に示しがつかねーだろ!こっちは彼女いるってのに、他のメンバーに手を出したら終わりだろうが!」
「じ、じゃあ、なんで・・・うちのって・・・」
「うちのバンドって意味で言ったんだが・・・?」
ああ、神様・・・僕はとんでもない勘違いをしていたようです・・・僕に慈悲の恵みを・・・
「って、どうした?なんであいつの周りが神々しくなってるんだ?」
「アキは完全にメンタルが撃ち抜かれた時あんなことになっちゃうのよ・・・」
「うおっ、島田いたのか・・・すまんな気づかなくて・・・」
「良いのよ。というか西野、あんたがなんで麻弥ちゃんのことを知ってて、あの事件も知ってるのよ?特にあの事件を知ってるのウチ以外に知ってるのアキと木下くらいよ」
「ああ、それは俺が『Pasttel*Palette』の後援スタッフをアルバイトではあるがやっているからだよ。」
まさかのカミングアウトに神様に祈っていた僕も一瞬で現実に引き戻された・・・
って、後援スタッフ!?須川くんも西野くんもなんだかスゴすぎるよ・・・
「そうだったの!?全然知らなかったわよ・・・」
「まあ、
「それは・・・近々ライブイベントが実はあってね、僕は開催場所のライブハウスでアルバイトしてるんだよ。だから、その勧誘活動のひとつとしてパスパレの勧誘のために事務所にいたんだ。」
「ふ~ん、そうなのか、まぁあいつらなら絶対参加するさ・・・俺が保証するよ!」
「うんありがとう!」
「良いってことよ!ん?・・・あいつは・・・」
僕が西野くんへあの事件の誤解が解けて安心していると、突然西野くんの目線がハロハピのメンバーへと向かった。
って、あれ?瀬田さんはどこ行ったんだろう・・・?
__________
香澄side
「利光さん、あの人って誰なんですか?」
「そうよ、利光!私にも教えて欲しいわ!」
「うんうん!教えて利くん先輩!」
アキ兄が西野先輩と呼ばれた男の人となにか話し合っている時、私たちは彼の素性を聞き出すために彼やアキ兄たちの知り合いである、久保利光先輩に話しかけていた。
「ああ、彼は西野亮二くん。僕や吉井くんや島田さん達が通っている文月学園の生徒で僕と同じAクラスの生徒だよ」
Aクラス・・・たしか有咲がある練習の日に言ってたっけ・・・
「文月学園ってなぁ完全実力主義の高校でクラスもクラス替え前に行われる学力試験の結果で振り分けられるんだ!しかもAクラスは成績優秀者ばかりが集まるクラスらしい・・・くぅ~私も1度でいいから行ってみたかったぜ~!」
あの時の有咲はおたえの天然発言もスルーするくらい熱弁してたな・・・
そういえば、Roseliaを勧誘しにいった時にに坂本先輩と一緒にいた霧島先輩もAクラスだったっけ・・・そんなクラスにいるなんて、やっぱり凄いんだなぁ~
あっ、もちろんアキ兄もすごいけどね!
「そんなすごい人と知り合いだったなんて・・・久保先輩も凄いですね!」
「あはは、ありがとう、戸山さん。」
「ふ~ん。私には少し分からないけど利光がそういうなら亮二もすごい人なのね!
ねぇ、薫はどう思う?」
そういって、こころちゃんが薫先輩に意見を求めようとして隣を見るとそこに、薫先輩はいなかった。
「あれっ!?薫くんがいないよ?」
「本当だ・・・薫さん・・・どこ行っちゃったのかな・・・?」
はぐやりみりんも彼女がいないことに気づいて、突然の状況に困惑する私たち。
「ん?・・・あいつは・・・」
「西野くん?どうしたんだい?」
すると、アキ兄と話してた西野先輩が突然私たちの方向を向きそそくさと歩いてきた。そして私たちを・・・通り過ぎその奥にあったゴミ箱に近づいていった。私たちは「なんでゴミ箱に?」という疑問が浮かんだけど、その疑問はすぐに解決されることになった。
「よう!薫っち!久しぶりだなぁ!」
なぜか、薫先輩はゴミ箱の後ろに縮こまって隠れていたのだ。
「や、やあ・・・亮二じゃないか。ひ、久しぶりだな・・・」
「おう、久しぶり!!いやぁ、やっぱりお前も変わらないな~」
「そうか・・・やっぱり君も変わっていないようだね・・・久々の再開は天が与えた産物かもしれないな・・・ああ・・・儚い・・・」
「ところで、お前ってそんなこと言うキャラだったっけ?『天が与えた産物』とか、『儚い』とか・・・恥ずかしがりやの印象しかお前になかったんだけど・・・」
「私は生まれ変わったのだよ・・・今までの私から・・・いわゆる輪廻転生と言うやつさ・・・」
「いや、輪廻転生だったら1回死んでるからな、薫っち普通に生きてるだろ」
「・・・ああ、そうだったな・・・だったら・・・あれだ・・・シェイクスピアもこう言っている・・・『天は人の上に人を作らず人の下に人を作らない』・・・つまり、そういうことさ・・・」
「いや、どういうことかさっぱり分からん。というか今言った言葉シェイクスピアじゃなくて福沢諭吉だからな」
なぜか西野先輩に攻められている薫先輩・・・初めて見た時に感じたキラキラ感はもう薫先輩からは消えていた。そしてこんな西野先輩の変わりように、こころちゃんとはぐは「新たな薫(くん)の一面が見れた!!」と目を輝かせているし、美咲ちゃんと花音先輩はどちらかというとあんなに薫先輩が押されていることに驚きを隠せていないようで、久保先輩はため息をつかながら呆れていた。
「あ、あんなに動揺している薫さんはじめてみた・・・」
「ふええ・・・ど、どうしよう・・・薫さんが助けを求めてる目をしてこっち向いてるよ・・・」
「はぁ・・・またやっちゃったね西野くん・・・仕方ない・・・」
そう呟くとため息を吐きながら、久保先輩は西野先輩をを止めに向かった。
「西野くん、流石にやりすぎ、瀬田さん見てみなよ・・・」
「はっ?久保、それってどういう・・・えっ・・・!!」
「・・・プスプス」チーン
西野先輩が不思議に思って見てみると、そこには自慢の髪が垂れ下がりもはや目も焦点が合ってないほど機能停止寸前になっている薫先輩がいた・・・
「あっ・・・すすすすすすまん!!!!!まさかお前をここまで攻めていたなんて、誠に申し訳ない!!」
「あっ、いや、大丈夫だ・・・ただ少し焦っただけだ・・・私としたことが・・・もっと鍛錬が必要なようだ・・・」
そういって深々と頭を下げる西野先輩・・・でも、薫先輩は気にしてないようだった。まだ完全に本調子っぽくない感じだけど・・・
「ねえねえ久保くん・・・僕あんな姿の、西野くん初めて見たんだけど・・・あれってまさか・・・」
「ああ・・・彼はね・・・天性のドSなんだ、しかも・・・無自覚のね・・・」
「やっぱり、そうだったんだ・・・」
「・・・て、天性で無自覚って・・・」
西野先輩をなんとか抑えて戻ってきた久保先輩にアキ兄が不思議に思って質問してみると、案の定の答えが久保先輩から帰ってきたのでアキ兄は絶句し、美波先輩は苦笑いを浮かべていた・・・
その後、本調子に戻りつつあった薫先輩に西野先輩が必死になって謝っている姿を私たちはただ単に見つめることだけしかできなかった・・・
む、無自覚ってコワイね・・・アハハ・・・
「あんなに謝っているのに紳士的な対応する薫先輩・・・やっぱり素敵・・・」
りみりんは結局、あの余裕のない薫先輩を見ていたけど、顔を赤くして羨望の眼差しで薫先輩を見つめていた。本当にある意味凄いよりみりん・・・
新しくできたゲーセンに行ったらバンドリコラボがスタート時から決まってるSEGAの新しい音ゲーが設置されてて、興奮が隠せません!!しかも、SRに各バンドのボーカルの初期星3の特訓後イラストなので、もう欲しくて仕方ないです!!とりあえず初日稼働が明後日かららしいので頑張ってGETしてきます!!
あと、次の話から各イベントストーリーを織り交ぜたオリジナル展開に突入します!ぜひとも楽しみにしててください!!
それでは次回!!