遊戯王 OCG次元で『友人』とデュエルするだけの小話   作:咲夜泪

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 ※ネタバレ このデュエル、1ターン目で終了です。

 「通常召喚に加えて1度だけ、召喚(通常召喚)を行うことができる」効果は、同名カード、別のカードの効果にかかわらず、1ターンに1回しか召喚権を増やすことができない為、《星杯竜イムドゥーク》の効果で召喚権を消費した後、《トロイメア・ゴブリン》の効果で召喚権を増やせません。効果処理に間違いがあり、修正しました。


星杯vs??????

「ふっふっふ、最強の布陣を思い付いたぞぉ!」

「《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》魔法宣言に相手ターン《外神アザトート》に神シリーズのカウンター罠3枚?」

「歴代で最もエグい全盛期『EMEm』の日常的な布陣じゃん!? 違う違う、今のリミットレギュレーションで出来る最強布陣さ!」

 

 互いにデッキを変え、準備完了。じゃんけんの結果、オレが勝利する。

 

「デュエル! 先行は貰ったー!」

 

 さて、初期手札は、と。うん、フルに展開出来る手札だ。おいおい、これじゃMeの勝ちじゃないかぁ!

 

「《レスキューラビット》を通常召喚! そして効果発動! フィールドのこのカードを除外し、デッキからレベル4以下の同名の通常モンスター2体を特殊召喚する! この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。オレは――」

「あ、チェーンで《増殖するG》」

 

 ぐぇっ、一番やって欲しくない手札誘発が飛んでくる。残念ながら《灰流うらら》とか『墓穴の指名者』みたいなカウンターの手段は無い。元々入ってない。そんな枠、このデッキには無いのだ……!

 

「……ぐぅ!? で、デッキから通常モンスターのレベル3《星杯に選ばれし者》2体を特殊召喚する」

「《増殖するG》の効果で1枚ドロー」

 

 ???

 LP8000

 手札5→4

 エクストラモンスターゾーン

  無し

 メインモンスターゾーン

 《星杯に選ばれし者》星3/炎属性/サイキック族/攻1600/守0

 《星杯に選ばれし者》星3/炎属性/サイキック族/攻1600/守0

 魔法・罠カードゾーン

  無し

 

「……うーむ、あと34回特殊召喚してデッキアウトさせるルートは無いものか……」

「そんな規制前の『十二獣』じゃないんだから。んで、動かずにターンエンド?」

 

 これ以上相手にカードを引かせたくないから、ある意味このままターンエンドが正解であるが、エンドフェイズに破壊され、無防備を晒すのは避けたい。

 何よりも棒立ちでエンドなど面白くない! デュエルはエンターテイメントでなければね!

 

「いや、オレの考えた最強の布陣の前では20枚ぐらいドローされても大丈夫、な筈……? 構わず動くぜ!」

「何という死亡フラグ、頑張れ~」

 

 何だか哀れな実験動物を眺めるような笑顔を浮かべておる。ぐぬぬ、すぐにその笑顔を消してやるぅ!

 

「《星杯に選ばれし者》1体でリンク召喚! 召喚条件はトークン以外の通常モンスター1体! リンク1《星杯竜イムドゥーク》!」

「1枚ドロー」

 

 これであっちの手札は6枚。まぁ、こっちが構わず動くとなると30枚前後になるんじゃないかな! デッキに解答が無いとかじゃないと確実に引っ繰り返される未来しか見えないが、ゴーゴー。命を粗末にするべし!

 

「《星杯竜イムドゥーク》がモンスターゾーンに存在する限り、通常召喚に加えて1度だけ自分メインフェイズに『星杯』モンスター1体を召喚出来る。オレは《星杯竜イムドゥーク》をリリースし、《星遺物-『星杯』》をアドバンス召喚」

 

 これは通常召喚なのでドローはされないが――。

 

「フィールドから墓地に送られた《星杯竜イムドゥーク》の効果、手札から『星杯』モンスター1体を特殊召喚する。オレは《星杯の妖精リース》を特殊召喚して効果発動、デッキから『星杯』モンスター1体を手札に加える。《星杯の守護竜》を手札に」

「1枚ドロー」

 

 ……7枚目。あ、相手の手札は気にしない方向性で行こう。

 

「召喚条件は『星杯』モンスター2体。《星遺物-『星杯』》と《星杯に選ばれし者》でリンク召喚、リンク2《星杯剣士アウラム》!」

「1枚ドロー」

 

 ……8枚目。うわぁ、オレもあんだけドローしたいぃ。

 

「通常召喚してフィールドから離れた《星遺物-『星杯』》の効果発動、デッキから《星遺物-『星杯』》以外の『星杯』モンスター2体を特殊召喚する。《星杯に誘われし者》と《星杯を戴く巫女》を特殊召喚」

「1枚ドロー」

 

 ???

 LP8000

 手札4→3→2→3(《星杯の守護竜》)

 エクストラモンスターゾーン

 《星杯剣士アウラム》リンク2/炎属性/サイバース族/攻2000/\

 メインモンスターゾーン

 《星杯の妖精リース》星2/光属性/天使族/攻100/守2000(/)

 《星杯に誘われし者》星4/地属性/戦士族/攻1800/守0

 《星杯を戴く巫女》星2/水属性/魔法使い族/攻0/守2100

 魔法・罠カードゾーン

  無し

 

「召喚条件は種族と属性が異なるモンスター2体。水属性・魔法使い族の《星杯を戴く巫女》と光属性・天使族の《星杯の妖精リース》でリンク召喚、リンク2《星杯神楽イヴ》!」

「1枚ドロー」

 

 ……10枚。ド、ドイツ軍人は狼狽えない……!

 

「《星杯剣士アウラム》の効果発動、このカードのリンク先の『星杯』モンスター1体をリリースし、そのモンスター以外のモンスター1体をこのカードのリンク先に特殊召喚する! 《星杯に誘われし者》をリリースし、蘇れ《星杯竜イムドゥーク》!」

「1枚ドロー」

「魔法カード『星遺物の加護』発動、自分の墓地のカード名が異なる『星杯』モンスター2体を手札に加える。《星杯に誘われし者》と《星杯に選ばれし者》を手札に」

 

 ???

 LP8000

 手札3→2→4(《星杯の守護竜》《星杯に誘われし者》《星杯に選ばれし者》)

 エクストラモンスターゾーン

 《星杯剣士アウラム》リンク2/炎属性/サイバース族/攻2000/\

 メインモンスターゾーン

 《星杯竜イムドゥーク》リンク1/風属性/ドラゴン族/攻800↑(/)

 《星杯神楽イヴ》リンク2/水属性/魔法使い族/攻1800←→(\)

 魔法・罠カードゾーン

  無し

 

「召喚条件はリンクモンスター2体以上。リンク2《星杯剣士アウラム》とリンク1《星杯竜イムドゥーク》でリンク3《星杯戦士ニンギルス》をリンク召喚!」

「1枚ドロー」

 

 12枚。……と、此処までが『星杯』デッキの基本的な動きである。

 ちなみに空いたエクストラモンスターゾーンではなく、《星杯神楽イヴ》の左に《星杯戦士ニンギルス》を配置する。

 

「チェーン1で《星杯戦士ニンギルス》、チェーン2《星杯剣士アウラム》、チェーン3《星杯竜イムドゥーク》」

 

 いつもの如く、逆次処理で最後から。

 

「フィールドから墓地に送られた事で手札の『星杯』モンスター《星杯の守護竜》を特殊召喚」

「1枚ドロー」

 

 13枚。……《星杯の守護竜》はリンク3《星杯戦士ニンギルス》の左に。

 

「同じく墓地に送られた《星杯剣士アウラム》の効果で手札の『星杯』モンスター《星杯に選ばれし者》を特殊召喚」

「1枚ドロー」

 

 14枚。……悲しい事に、デッキアウトさせれるほど特殊召喚出来ないんだよなぁ。デッキに『手札抹殺』でもあれば可能性は生まれたんだが、残念ながら入ってない。

 

「《星杯剣士ニンギルス》の効果、このカードがリンク召喚に成功した場合、このカードのリンク先の『星杯』モンスターの数だけデッキからドローする。《星杯剣士ニンギルス》の右には相互リンク中の《星杯神楽イヴ》、左には特殊召喚したばかりの《星杯の守護竜》、よって2枚ドロー!」

 

 ???

 LP8000

 手札4→3→2→4(《星杯に誘われし者》)

 エクストラモンスターゾーン

  無し

 メインモンスターゾーン

 《星杯神楽イヴ》リンク2/水属性/魔法使い族/攻1800←→(→)

 《星杯剣士ニンギルス》リンク3/地属性/戦士族/攻2500←↑→(←)

 《星杯の守護竜》星1/風属性/ドラゴン族/攻400/守400(←)

 《星杯に選ばれし者》星3/炎属性/サイキック族/攻1600/守0

 魔法・罠カードゾーン

  無し

 

 この貴重な2枚ドローするまでに相手の手札14枚になってるんだけど!?

 だ、大丈夫大丈夫、最強の布陣なら手札が30枚あろうと突破されない、筈……?

 しかし、心配なのはこんだけ引かれてると《灰流うらら》とか《幽鬼うさぎ》、『無限泡影』などの手札誘発を引かれる事だが、妨害して来ないな。何故だろう?

 

「召喚条件は効果モンスター2体以上、リンク3の《星杯剣士ニンギルス》と《星杯の守護竜》をリンク! リンク4《ファイアウォール・ドラゴン》! 墓地に送られた《星杯剣士ニンギルス》の効果で手札から《星杯に誘われし者》を特殊召喚!」

「2枚ドロー」

 

 ???

 LP8000

 手札4→3

 エクストラモンスターゾーン

  無し

 メインモンスターゾーン

 《星杯神楽イヴ》リンク2/水属性/魔法使い族/攻1800←→(→)

 《ファイアウォール・ドラゴン》リンク4/光属性/サイバース族/攻2500←↑→↓(←)

 《星杯に誘われし者》星4/地属性/戦士族/攻1800/守0(←)

 《星杯に選ばれし者》星3/炎属性/サイキック族/攻1600/守0

 魔法・罠カードゾーン

  無し

 

 16枚。か、考えるな。感じるんだ! 勝利が確実に近寄ってくる音を……破滅の足音じゃなければいいが。

 今作の主人公、藤木遊作ことプレイメイカーのエース(?)、現実で暴れすぎたせいで制限入りとなった《ファイアウォール・ドラゴン》を《星杯神楽イヴ》の左隣りに配置する。この位置が凄く良いのだ。

 ……つーか、この《ファイアウォール・ドラゴン》、主人公のエース格じゃなければリンクモンスターで初の禁止カードになっていただろうに。かなり頭おかしい効果で某所では『五代目満足竜』とさえ呼ばれているとか。

 

「召喚条件はカード名が異なるモンスター2体、《星杯に選ばれし者》と《星杯に誘われし者》でリンク2《トロイメア・ゴブリン》をリンク召喚! 効果は使わない」

「1枚ドロー」

 

 17枚目。そろそろ楽しくなってきた……!

 

「《トロイメア・ゴブリン》1体でリンク召喚! 召喚条件は《トロイメア・マーメイド》以外の『トロイメア』モンスター1体! リンク1《トロイメア・マーメイド》!」

「1枚ドロー」

 

 18枚目。リンク1の《トロイメア・マーメイド》を《ファイアウォール・ドラゴン》の上のエクストラモンスターゾーンに配置する。

 これで今の《ファイアウォール・ドラゴン》は上の《トロイメア・マーメイド》と右の《星杯神楽イヴ》と相互リンク状態となっている。

 相互リンク状態とはリンクモンスター2体以上のリンクマーカー(リンクモンスターの枠に書いてある上下左右斜め8方向のマーカー)がそれぞれお互いに向き合っている状態を指し、これによって効果を発揮するリンクモンスターも結構いるのだ。――このデッキは、その極みとも言えよう。

 

「このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動出来る。デッキから『トロイメア』モンスター1体、《夢幻崩界イヴリース》を特殊召喚する。この効果の発動時にこのカードが相互リンク状態だった場合、更に自分はデッキから1枚ドロー出来る!」

「1枚ドロー」

 

 ???

 LP8000

 手札3→2→3

 エクストラモンスターゾーン

 《トロイメア・マーメイド》リンク1/水属性/悪魔族/攻1000↓(↑)

 メインモンスターゾーン

 《星杯神楽イヴ》リンク2/水属性/魔法使い族/攻1800←→(→)

 《ファイアウォール・ドラゴン》リンク4/光属性/サイバース族/攻2500←↑→↓(←)(↓)

 《夢幻崩界イヴリース》星2/闇属性/サイバース族/攻0/守0(←)

 魔法・罠カードゾーン

  無し

 

「召喚条件はカード名が異なるモンスター2体以上。リンク2《星杯神楽イヴ》と《夢幻崩界イヴリース》でリンク3《トロイメア・ユニコーン》! 効果は使わない」

「1枚ドロー」

 

 遂に20枚目。残りのデッキ枚数と手札が同じとか凄い状況だなぁ。こっちは手札の切迫具合がパネェのに。

 

「墓地に送られた《星杯神楽イヴ》とリンク先が墓地に送られた事で発動する《ファイアウォール・ドラゴン》の効果にフリーチェーンで発動出来る《ファイアウォール・ドラゴン》の効果をチェーン!」

 

 ???

 LP8000

 手札3

 エクストラモンスターゾーン

 《トロイメア・マーメイド》リンク1/水属性/悪魔族/攻1000↓(↑)

 メインモンスターゾーン

 《トロイメア・ユニコーン》リンク3/闇属性/悪魔族/攻2200←↓→(→)

 《ファイアウォール・ドラゴン》リンク4/光属性/サイバース族/攻2500←↑→↓(←)(↓)

 魔法・罠カードゾーン

  無し

 

「《ファイアウォール・ドラゴン》のフリーチェーンの効果で、表側表示で存在する限り1度だけ、このカードと相互リンクしているモンスターの数まで自分または相手のフィールド・墓地のモンスターを持ち主の手札に戻す。相互リンクは《トロイメア・マーメイド》と《トロイメア・ユニコーン》の2体、オレは自分の墓地の《夢幻崩界イヴリース》と《星杯に選ばれし者》の2枚を手札に戻す」

 

 この効果が強力な為、《ファイアウォール・ドラゴン》は初期に出たリンクモンスターであるが、リンクモンスターが充実すれば充実するほど強くなる、もといぶっ壊れていくリンクモンスターなのである。

 

「そして《ファイアウォール・ドラゴン》の効果、このカードのリンク先のモンスターが戦闘で破壊、または墓地に送られた場合、手札のモンスター1体を特殊召喚する。墓地より舞い戻った《星杯に選ばれし者》を特殊召喚」

「1枚ドロー」

 

 21枚目。うーむ、あと18回の特殊召喚は流石に無理だぞ。

 

「最後に《星杯神楽イヴ》の効果で手札の《星杯の守護竜》を特殊召喚」

「1枚ドロー」

 

 22枚目。……《増殖するG》の効果でこんなに引かせたのは初めてだぜ! 良い子は真似したら次のターンに絶対殺されるから真似しないでね!

 

 ???

 LP8000

 手札3→5→4→3(《夢幻崩界イヴリース》)

 エクストラモンスターゾーン

 《トロイメア・マーメイド》リンク1/水属性/悪魔族/攻1000↓(↑)

 メインモンスターゾーン

 《トロイメア・ユニコーン》リンク3/闇属性/悪魔族/攻2200←↓→(→)

 《ファイアウォール・ドラゴン》リンク4/光属性/サイバース族/攻2500←↑→↓(←)(↓)

 《星杯の守護竜》星1/風属性/ドラゴン族/攻400/守400(←)

 《星杯に選ばれし者》星3/炎属性/サイキック族/攻1600/守0

 魔法・罠カードゾーン

  無し

 

「召喚条件はカード名が異なるモンスター2体。《星杯の守護竜》と《星杯に選ばれし者》でリンク2《トロイメア・ゴブリン》をリンク召喚。効果発動。このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動出来る。この効果の発動時に相互リンク状態だった場合、デッキから1枚ドロー出来る。自分は通常召喚に加えて1度だけ、このターンのメインフェイズにこのカードのリンク先となる自分フィールドに手札からモンスター1体を召喚出来る!」

 

 これで《ファイアウォール》で回収した《イブリース》を通常召喚してリンク4に繋げ――。

 

「――あ、それ出来ないよ」

「……え?」

 

 『友人』からの突然のダメ出しに思考を止める。

 

「もうこのターン、《星杯竜イムドゥーク》の効果で通常召喚に加えて1度だけ召喚しているじゃないか。その手の効果は別効果に関わらず、1度しか召喚権増やせないよ」

 

 な、なんだと。それは星杯モンスター限定の効果で、こっちはリンク先限定。違う効果扱いではないのか?! い、いや、通常召喚出来る条件は違っても通常召喚を1度増やす効果は共通、つまり、この手の効果は重複しない!?

 

「まーじーかー。あれ、此処からどうやって展開しよう……?」

「うん、それは今、思い悩む必要は無いよ」

 

 『友人』は23枚目にドローしたカードを見ながら、優しく残酷に微笑んだ。

 

 

「……え?」

 

 

「――僕の手札には《封印されしエクゾディア》。このカードと《封印されし者の右腕》《封印されし者の左腕》《封印されし者の右足》《封印されし者の左足》が手札に全て揃った時、そのプレイヤーはデュエルに勝利する! ――怒りの業火 エクゾード・フレイム!」

「なあああぁんですとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉ――!?」

 

 『友人』win! エクゾディアを揃えて特殊勝利。

 

 

 

 

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