デスゲームでこんなことやるのはおかしいだろ   作:カミユ

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今回はハルのキチガイなる所以が披露されます
話は進みません


第3話 『性格がおかしい=キチガイ』の方程式は成り立つ

 現在のシュンはディアベルの近くで頭から膝くらいまで地面に突き刺さっている。先ほどの出来事は普段温厚な彼だとしても解せないだろう

 

(出たら真っ先に勝負を仕掛けるか)

 

 そう心に誓い、もぞもぞと動き出した。側から見たら気持ち悪い事この上ないだろう。しかし本人は至って真面目だ。この世界がゲームではなく現実なのならばとっくに死んではいるが

 

「うおォォォォォ!!!!!燃えろー!俺の中に眠る何かー!!!」

 

 地面の中で全力で叫び、ろくにSTRをあげていない力で全身の力を使う。結果としては抜け出せた

 

「ハ(怒気)…ル(冷静)…お前またやったのか(呆れ)?」

 

 最初は怒気を含まれていたが、目の前の光景にシュンは怒気よりも呆れの方が優った

 何故なら、シュンの目の前ではキバオウがハルを畏怖の目で見ながら尻餅をついていたからだ

 シュンの問いかけにハルは平然と言う

 

「いや?シンプが…」

「ほう?」

「あ、すみません。はい、僕がやりましたなのでその剣をお納めくださいシンプー!」

 

 いつものような口ぶりでシンプに罪をなすりつけようとするが威圧的なシンプの声と共にゆっくりと抜刀される片手剣に、ハルは早口で謝ってから振り下ろされる片手剣を真剣白刃取りする

 2人がふざけあっている時でもキバオウが尻餅をついている。ディアベルはどうしたものかと頭を抱えている

 

(あー、こりゃあハル少しはしゃいでないか?一層のボス攻略はパスかな)

 

 どうしてキバオウが尻餅をついているのか。それはシュンが脱出する10分前まで遡る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「痛た……何するんやワレ共!」

「?」←名前を言われないと反応しない体制の欠伸

「?」←そもそも自分は関係ない(と思っている)ので今日の夕飯は麻婆豆腐にしてもらおうと考えている顔

「お前らや!そこのデカブツに乗って来たお前ら2人や!」

「ねぇシンプ。デカブツって何かな?」

「さあ?デカブツがわからないのに乗ってくるってさらにわからない」

 

 キバオウはこの2人に何を言っても意味がないと察したのか、立ってある2人を怒鳴りながら座るようにいう。が、それを拒否するような行動をする2人を飛行人体にぶつかったキリトが座るように言うと笑いながら座る2人。キバオウの苛立ちがさらに上がっていくが仕方がないこと

 ステージ上ではディアベルはすでに立ち上がっている。その近くに突き刺さっているシュンは脱出を試みているらしく、気持ち悪い動きをしている

 

「ねぇシンプ。あの青髪の人の近くで動いている人の足が動いているんだけど怖いよー」

「仕方がないね。あとで引っこ抜いてあげましょう」

 

 やった張本人は気味がるような様子で隣に座っているシンプに話しかける。それを聞いていた近くに座っているキリトはどこかでこの2人とあったような気がしていた

 

(この2人……確かβテストであったような……)

 

 3人がそれぞれ考えているとステージ上のキバオウは飛行人体によって中断されてしまったことを怒鳴り散らすようにいう

 

「何か言っているね。怒鳴り散らしすぎて何言ってるのか全くわからないよ」

「確かに(早くシュン出て来てくれないかな)」

 

 キリトの補助も加えて2人が理解するのに5分かかったとか

 簡単にまとめれば、キバオウは新参プレイヤーを見捨てたβテスターが気に食わないからアイテムと金を全て置いて土下座しろということらしい

 

「は?あの人(頭)大丈夫かな?過ぎた事じゃん。冷静に考えればおかしいでしょ。デスゲームになったSAOのルールに則った死であるから憤りを感じるのは」

「早くシュン脱出しないと」

 

 キバオウの憤りは行き場をなくしたものだ。知人を亡くした気持ちは本人しかわからない。それをハルはどうでも良さそうに言葉を吐き、そっぽを向いてしまう

 それを視界に捉えたキバオウは即座にハルに憤りを失った怒りの矛先を向ける

 

「そこのワレェ!さっきから何ゴチャゴチャほざいとる!」

「さー何のことだか」

「とぼけるでないわ!名を名乗れ!」

 

 キバオウの指示に従いハルはやれやれ、といった風に名を名乗る。この時点で愉悦部の部員であるシンプはどこかに録画機器がないか探すが、ゲーム内だということを思い出し舌打ちをする。さらに、キリトは「こいつらと一緒にいると矛先向けられそうだから離れとこ」と、そそくさと距離を取る

 

「えー、どうもハルでーす。何故かβテスターに怒っているカルシウム不足のキバオウさんから指名入りましたー」

「このクソガキ!」

 

 年上に対して敬意というものを全く表さないハルに激昂するキバオウ。当然だ、殴れ

 

「つまりまとめれば、第1層攻略に当たって、βテスターは信用できないから信用できるように指定したものを出せと」

「せや!」

「んー、じゃあキバオウさんは参加しなければいいんじゃない?」

「は?」

 

 キバオウは虚を疲れたようなまの抜けた声を出す

 

「いやいや、は?じゃなくて、不安があるなら参加しなければいいでしょ。βテスターがこの中に居るとして、指定されたものを出したからって安易に信用しちゃうの?不用心だよ。例えるなら通り魔が出るという道に深夜1人で音楽を聴きながら歩くようなもの。アイテムを奪われた恨みとか難癖つけられて後ろから刺されて、ハイ、キバオウの人生はおしまいちゃんちゃん、になるかもしれない。今の今までで何が起きたのかはわからない。見たことのないプレイヤーが500人くらいログアウトした。でもそんなものはテレビで放送されている殺人事件の犠牲者を見ていちいち悲しむようなもの。毎回悲しんでいたら身がもたないよ。もしかしたらリア友が目の前で殺されたかもしれない。もしそうなら今の憤りはおかしいよ。βテスターだからって全く関与できないところでプレイヤーが殺されそうになっているところにスーパーマンみたいに行けるわけないでしょ」

「な、何いってるんやお前」

「はい、ストップ」

「うわ、何をするやm…」

 

 ハルがキバオウに詰め寄りながらまくしたてるように言う。更には目に光が灯っていなかった。キバオウは言い表すことのできない恐怖で尻餅をついてしまった。キバオウから見ればハルは神話生物に見えていることだろう

 シンプはキバオウが尻餅をついた時点で愉悦部部長としての行動よりもハルの暴走を止めるために動いた

 

「ハルは正気を取り戻した」

「取り戻していないやつ」

 

 ハルが元に戻るとシンプと何事もなかったかのように話し始める

 それとほぼ同時に地面に不時着して突き刺さっていたシュンが怒気を〜〜(冒頭へ)

 

「えー、つまり、ハルのスイッチが入ったのか。愉悦部部長、君はよくやってくれた。今日の夕飯は麻婆豆腐だ」

「ふっ同然だ(綺礼ボイス)」

 

 ハルのスイッチとは、ハルが、「それはおかしいよ!(苗木君ボイス)」と思ったら徹底的に考え、あまりにも飛躍しすぎる考えを本人に言ってしまうこと。この事が原因でクラスメート20人と、教師5人の心をポッキリおった。これを受けて、主にシュンがそのスイッチが入る前に対処、できなかった場合は精神分析をかけることになっている

 

「あーはいはい、じゃあ俺たちは第一層ボス攻略には参加しないから。ご武運を祈っておくよ」

 

 シュンはさっさとこの場から去りたいがために適当にまくしたてるように2人を担ぐ。が、それを許すハルではない

 

「え?なんでまた持ってるの?」

「え?今からレベ上げするからここからの直行でいけば早いじゃん。何言っているの?」

「助けてシンプ!」

「助けるとでも?」

 

 シンプの言葉が合図になり、シュンは再び飛行物体になった

 3人が嵐のように去ってからステージにいたキリトは

 

「なんだったんだあいつらは」

 

 呆然とするしかなかった




3人の性格

シュン……温厚、面倒見が良い
ハル……情緒不安定、思ったことを言える偉い子
シンプ……Fateの綺礼参照
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