IS学園の男性教員   作:勝間 おとう党

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1話を執筆し直して、プロローグを加えました。
更新頻度は遅いですが、長い目で宜しくお願いします。

それとお気に入り登録してくれた方、評価してくれた方。本当にありがとうございます。

2019 1/22 書き直し済み


第1話 物語は始まる

 仕事とはなんだろうか?

 

 金を稼ぐ為の手段

 生きてくうえでやらなければいけ無い義務

 趣味、生き甲斐、社畜、暇つぶし

 答えは人によってまちまちだろう

 

 最初からこのような問いを投げかけてみたが、別に私は仕事を否定したいわけじゃ無い

 あまり自由に身動きが出来ない分、やることといったら仕事ぐらいしか無い

 そして私も生粋の日本人気質だったのだろう。社畜が良く合う

 

 とは言え、これには流石の私も我慢の限界というのがある

 私が今仕事をしているのは職員室

 あくまでも整備課の整備員でしか無い私には場違いだ

 なのに何故か整備室から駆り出されて教員の方の仕事を与えられている

 

 今は3月

 整備課の方の仕事なんて大きなイベント事は無いので

 アリーナの点検と借り出されたISの整備しかぐらいしか無いが

 私だけが手伝わされているのには納得がいか無い

 ずっとキーボードをたたいている手が疲れて痛い 

 

 つまり何が言いたいのかと言うと

 

「ふぁっきゅー織斑 一夏」

 

「口じゃなくて手を動かせ」

 

 バァン!

 

「グベッ?」

 

 隣の席の千冬さんに出席簿で殴られた (´;ω;`)

 

「……殴るなんて酷いじゃありませんか」

 

「人の弟を侮辱した罰だ」

 

「しょうが無いですよ。流石にこの仕事の量は」

 

 織斑 一夏がISを動かした男性の2人目として世界から脚光を浴びて数週間

 IS学園の教務課や理事の方は、その為にてんやわんやしている状態である

 一夏がこの学園に入学するにあたって発生しそうな問題の調整。その為の各国への対応。女性権利団体や非人道的な研究機関など、一夏の身柄を狙う組織の牽制

 今挙げたのはあくまでも一例で、全部説明するにはこっちの気が滅入る

 

 あの頃の自分は、いかにぬるま湯に浸かっていたかがわかる

 日本政府に監禁されてると思っていたが、実際はしがらみや悪意から守られていた

 確かに保護の理由の全てはが自分を守る為。これに尽きるものでは無い

 自国の利権や利益を確保するという目論見も勿論あるだろう

 しかし辛いのは自分だけだと思い込んで、まわりに目を向けずに、勝手に憎悪を募らせた

 

 あぁ、自己嫌悪だ。あの頃の自分が嫌になってくる

 

「おい、石見」

 

「……なんです?」

 

「ここは禁煙だ。タバコが吸いたいなら外で吸ってこい」

 

 千冬さんが何を言っているのか理解出来ない

 自分の姿を確認すると口にはタバコを咥え、右手は懐からライターを取り出してる途中だった

 どうやら無意識に吸おうとしていたらしい

 いつから無意識にタバコを吸おうとする人間に成り下がったのか

 別の自己嫌悪を抱き、それらを仕舞い直す

 

「すみません。無意識のうちに吸おうとしてました」

 

 頭を掻きながら溜息を1つ

 

「気持ちはわからんでもない。わたしも早く終わらせて酒が飲みたいからな」

 

「織斑先生は本当に酒が好きですね」

 

 気持ちがスッと軽くなる

 前は前。今は今だ

 前までの無知な学生では無く、今はIS学園の職員だ

 本当に千冬さんには頭が上がらない

 

「織斑先生はあとどのぐらいで終わりそうですか?」

 

「そうだな……。あと2、3時間といったところか」

 

「じゃあもう少しで私の分は終わるので半分まわしてください」

 

「それじゃあお前の仕事が増えるだろう」

 

「良いですよ。整備室に戻っても多分やる事がありませんし」

 

「………………………………」

 

 ……返事がない。

 千冬さんは真面目だし、任せるのに抵抗があるのだろう 

 

「酒が飲みたいんだったら私に任せて早く終わらせるべきですよ」

 

 念を押す

 

「……戻ってやることがなかったらどうする」

 

「そうですね。整備室にこもって研究でもしますよ」

 

 もしくは新しく出た論文をあさるか、投資でもして資金を増やすか

 どっちみち一人で部屋に引きこもる

 

「つまりは暇なんだな」

 

「暇と言われれば暇ですけど、暇じゃないと言えばh「暇だな」……はい」

 

 千冬さんからの圧力が凄い

 つい屈してしまった

 でもそんなに嫌じゃない私がいる

 

「よし。じゃあ早く終わらせて付き合ってもらうぞ」

 

「別に良いですけど何するんです?」

 

「酒盛りに決まっているだろう」

 

「外にでも出ますか」

 

「いや、店に入るには遅い。買いだめしてあるから部屋で飲むぞ」

 

「わかりました。では早く終わらせましょう」

 

 

 それから黙々と仕事をこなし、1時間程度で終わらせ酒盛りは始まった

 

 

 

 

 

○ △ □ ×

 

 

 

 

 

 たった今、寝落ちしたこの部屋の主‐石見を見る

 

 石見に初めて出会ったのは第二回モンド・グロッソのとき

 誘拐された一夏を救い出して大会に戻ると、私が決勝で戦うはずだった相手を降していた

 こいつは私のことを確認すると一夏の安否を訊いてきた

 それで誘拐犯の一人だと勘違いして切りかかったな。本当に余裕が無かったと思う

 

 それでドイツ軍の教官を終わらせて教師としてIS学園に呼ばれて行ったらあいつがいて、驚きのあまり、また切りかかって……

 こう考えると切りかかってばっかりだな。それなのにこいつは嫌な顔もせず笑顔でいた

 

 更識の情報だとこいつの戸籍は存在しなかったと

 初のISに乗れる男なだけあって全世界が血眼になって出生を調べたが、なに1つとして手がかりが見つからなかったらしい

 手がかりといえば、本人が自称している石見 銀山という名前だけ。だがそれも間違いなく偽名だろう

 どう考えたってふざけた名前だし、今はあまりないが最初の頃は名前を呼んでも反応しないときがあったからな

 

 女尊男卑とくだらん思想のせいで最初の頃は反発があったが、今ではこの学園にこいつを下に見るやつはいない。あっても新入生のひよっこどもが騒ぐだけだ

 必要以上の技術と知識を備えてたし、なによりイケメンだったから

 こいつのファンクラブが存在すると聞くし、イケメンは得だと常々思う

 

 そんなやつだが私は嫌いじゃない。いや、むしろ好んでい

 今までの云々は抜きとして、こいつと一緒にいると落ち着くというか、なぜか昔から知っているような気持ちになる

 

 布団もなしに寝るのは寒いだろうから、添い寝でもしてやるか

 




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