IS学園の男性教員   作:勝間 おとう党

3 / 16
お久しぶりです。勝間です
文才が欲しい今日この頃

2019年 2月8日 書き直し済み


第2話 原作は始まる

 朝起きたら千冬さんに後ろから抱きしめられてた…………………

 

 千冬さん相手だったからつい気が向けて寝てしまっていた

 以後、注意しなくては色々と不都合が起きてしまう

 

 …………………………………

 しかし嬉しい(本音)

 

 そんな出来事があってから時間が経ち、激動の仕事ラッシュの原因である織斑 一夏が入学してくる

 つまりは新学期だ

 

 私達教員は後ろで始業式に参加するが、今年は新入生のそわそわした雰囲気が例年よりも強い

 と言うか全学年通して感じる

 これも一夏が入学したことによる弊害だろう

 壇上に立つ理事長先生よりも一夏が居る1年生の方が気になっている

 

 バン!

 

 あっ。見せしめに千冬さんに叩かれた

 場所的に2年生だな

 2年生の誰か。ご愁傷様

 

 そんな感じで始業式が終わる

 いつも通り千冬さんや山田先生などのクラス担任は教室に、私のような整備課の職員は整備室に向かう

 変わらない日常。そのはずだった

 

 私は何故かこの学園の真のボス。轡木 十蔵さんに呼び出されていた

 

 学園長室に着き、ネクタイを締め直す。そして決死の覚悟で扉を開いた

 

「失礼します十蔵さん。そして今までありがとうございました」

 

 誠心誠意。今日までの感謝を込めて頭を下げる

 

「……はい?」

 

「使ってた整備室も、寮の部屋もすぐに明け渡せる状態になってます」

 

「あっいえ。わたしには何を言ってるのか」

 

「ここに勤められて本当に楽しかったです。では、荷物をまとめてきま「ちょっと待て」グェッ……」

 

 扉に手をかけ、出ていこうとしたら後ろ襟を思いっきり引っ張られた

 気管が圧迫されたせいで乱れた呼吸を直し、引っ張った本人を確認する

 後ろに立っていたのは千冬さんだった

 

「なんでここに織斑先生が居るんです?」

 

「それも含めて説明しますから。どうぞこちらへおかけください」

 

 轡木さんに勧められ、千冬さんと同じソファーに座る

 流石はIS学園の理事長室。置かれてるソファーも一級品で体が沈む

 ソファーに少し嬉しくなっていると会話が始まる

 

「実は石見先生にお願いがありまして」

 

「こんな時間にわざわざですか?」

 

「そんなにかたっ苦しくならないでください。ちょっとしたお願いですから。まぁお茶でもどうぞ」

 

 出されたお茶を飲む。こちらも良い茶葉を使っている

 85点。私は少々お茶には思い入れがあるから味には厳しい

 

「それでお願いというのは織斑 一夏くんのことでして。石見先生には織斑くんのクラスの副担任になってもらいたいのです」

 

「それは同じ男として面倒をみろと」

 

「ざっくりいうならそういうことですね」

 

 なるほど。だから千冬さんもここに居るのか

 しかし、これは渡船だ。一夏のクラスの副担任になれば、より積極的に物語に参加出来る

 願ったり叶ったりだ

 だけど1つだけ問題がある

 

「整備課の方はどうなるんです?」

 

 世界初の男性IS乗りと肩書を持っているが、私の担当分野はISの整備である

 これはISの操縦は下手とかそういうのではない

 むしろ、この世界で私がどうやっても勝てないと思っているのは2人しかいない

 

 では何故整備課に属しているかというと、情報の漏洩を防ぐためである

 ISを動かすということはISに運用データが残るということである

 別にそれだけなら私もそれほど気にしない

 しかしこの世には1人だけこれだけの情報で私の正体を見破れる可能性をもつ人物がいるのだ

 私の正体は誰にも知られるわけにはいかない

 そういうわけでIS操縦などの実技を教えなければならない教務課の教師では無く、整備課の職員として雇ってもらっていたのである

 

「そちらの方は生徒から要望がありまして。石見先生の教習は予約制にして、決まった時ではなく先生の時間が空いているときに教えていただくようにしました」

 

 

 

 

「それなら大丈夫です。では副担任を務めさせてもらいます」

 

「私からの話しは以上です。以降は織斑先生に任せますので。織斑先生、宜しくお願いします」

 

「わかりました。では失礼します」

 

 礼をして学園長室を出て行く千冬さん

 それに習い、私も出る

 ツカツカとヒールを鳴らして歩いていく千冬さんの後ろをついて行く

 その道中で千冬さんから質問が来た

 

「初めての副担任だが、なにかわからないことはあるか?」

 

「学科と副担任についてはなにもありません。敢えて言うならば年下との接し方ですかね」

 

「整備科のやつらとさして変わらないだろう」

 

「あの子達は2年生ということもあり、自分を律してます。しかし中学校から上がったばっかり、しかもこの学園に入れたことで特別な人間というか、そういう驕りを制御する機会が無かったもので」

 

 例えるならイギリス出身のエリートとか、名門貴族の出自とか、金髪縦ロールの代表候補生とか

 つまりはセシリア・オルコットへの対応。この一言に尽きる

 

「たしかにそういうのもあるか。まあなに、なにかあったらフォローする」

 

 千冬さんから頼もしすぎる一言をもらう

 でもされるまでもないだろう。苦労するのは最初だけだ

 なにせ同じクラスに織斑 一夏がいるのだから

 

 やり取りをしながら歩き3分

 1年1組に到着する

 

「私が先に行く。合図するからそれから入って来い」

 

 そう言い残し独り廊下に待たされる

 

 バァン!

 

 そしてすぐに一夏が出席簿て叩かれた音が教室の方から響いて来た

 

『げっ関羽』

『だれが英雄うんたらかんたらー』

 

 バァン!

 

『ふべら!』

 

 この一夏も私の記憶と変わらず叩かれている

 そして……

 

『千冬様!モノホンの千冬様よ!』

『お姉様に憧れてこの学園に入学しました!』

『結婚を前提に付き合ってください!』

 

 相変わらずこのクラスは平和だなぁ( ´ Д ` )

 

 私の存在の有無によって何かしらの変化があると身構えていたが、あまり変わらないものだな

 それはそれでやりやすいことだが、自分の存在を否定されてるように感じる

 確かに極めて貴重な男性のIS乗りだろう

 自分でいうのもなんだが、かなり有能な人材だと思っている

 

 だが、それがどうした。

 

 その程度じゃ誰も変わらない

 居無いなら居無いで世界には何も影響を与え無い

 あったとしても取るに足らない差異だ

 

 まだ20程しか生きてない青二才だと、いい年こいてまだ厨二病かよと嘲られるだろうが

 世界というのはそうやって進んでいるのだ

 

 ISが開発されなかった……

 いや、篠ノ之 束がこの世に生まれなかったとしても、それも差異でしかないのだろう

 

 まぁでもそんなことを考えても意味が無い。考えたくも無い事だが

 そんなことになっては私の存在意義というか、過去をすべて否定されるのと同等のことだからだ

 

『急な話しだが、このクラスには特例として副担任がもう1人着くことになった。石見先生、なかに』

 

 思考に耽っていたらもう呼ばれてしまった

 身なりを確認し何か変なところがないか確認する

 私は深く考え込むと無意識にタバコを吸っていることが偶にあるからだ

 

 扉に手をかける。

 この扉と共に幕が上がるのだ……………

 

 

 

 

 

 ○ △ □ ×

 

 

 

 

 

 俺‐織斑 一夏はつい先日まで普通の男子中学生だった

 藍越学園に入試を受けに行ったはずが、会場を間違えてIS学園の方に行ってしまったのだ

 そこでISを起動させて史上2番目の男性適合者になって、このIS学園に強制的に入学させられたんだ

 男子生徒は俺だけだと

 先生や技師になんにんか男の人がいるらしいが、1年生のうちはほとんど関わり合いがないらしい

 最悪だ。鬱になりそうだ。

 この1年間、客寄せパンダのように過ごさなくちゃならないのか。

 

「……くん。織斑 一夏くんっ」

 

「はっはいっ!?」

 

 急に呼ばれたのでつい大声で応えてしまった。

 呼ばれた方を見ると小さな緑色の髪をした女の子が、怯えた様子でこっちを見ている。

 

「ごっこめんなさい!自己紹介、出席番号的に織斑くんなの。だから自己紹介して欲しいなって。だっダメかな?」

 

 どうやら考え込んでいて、声が聞こえてなかったらしい

 

「あっいや、大丈夫ですよ」

 

「本当ですか。じゃっじゃあ、宜しくお願いします」

 

 椅子から立ち上がって周りを見渡す

 すっごい興味津々な視線を全身に浴びる

 

「えーっとー…………。織斑……一夏です………」

 

 えっ?なにそのこれで終わりじゃないよね。みたいな雰囲気は。俺にもっと言えってか。

 しょうがないな

 じゃあ一つここはボケてみるか

 

「……………………………………以上……ですっ!」

 

 俺には無理だったよ……

 

 バァン!

 

「いってぇっ!?」

 

 頭に衝撃がはしる

 

「お前は高校生にもなって、自己紹介もマシに出来ないのか」

 

 聞き慣れた声だ。

 うっ嘘だろ?まさかそんなはずはない

 

 俺は恐る恐る声の方向を向く

 

「げっ関羽!?」

 

「だれが三国志の英雄だ。馬鹿者」

 

 バァン!

 

 再度頭に衝撃がはしる。

 いや、今はそんなことを気にしている場合ではない。

 何故かここにいる実姉に問だ出さねば

 

「ちっ千冬姉。なんでこk「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっっっ!!!」

 

「千冬様!モノホンの千冬様よ!」

「お姉様に憧れてこの学園に入学しました!」

「結婚を前提に付き合ってください!」

 

 女子達の叫び声で、俺の声を遮られてしまった

 というか千冬姉凄いな。こんなに慕われていたなんて

 今までまったく知らなかったぞ

 

「まったく。なんで毎年毎年こんだけのバカ共が集まるものだな」

 

 千冬姉のこめかみにシワがよってる

 弟としてはやめて欲しいんだけど

 

「きゃぁぁぁ!お姉様!もっと叱って!もっと罵って!」

「でも時には優しくして!」

「そしてつけあがらないように躾けして!」

 

 うーん。元気だなぁ

 今年1年間やっていけるか、もっと不安になってきたぞ

 このテンションについていかないといけないのか

 

「で、いいのか。その自己紹介で」

 

「あっいや。まってくれよ千冬姉-----」

 

 バァン!

 

「織斑先生だ」

 

 本日3回目となる頭の衝撃。ありがとうございます

 

「えっ?まさか千冬様の弟?」

「それじゃあISを動かせたのも?」

「いいなー。羨ましいなー」

 

 今度は羨望の眼差しを一心に受ける

 千冬姉は今だ少しざわついている教室の雰囲気を手を叩き、落ち着かせる。

 

「急な話しだが、このクラスには特例として副担任がもう1人つくことになった。石見先生どうぞ」

 

 千冬姉の呼び声の5秒ぐらいあとに、1人の男が教室に入ってきた

 

「今年からこのクラスの副担任を請負うことに成った石見だ。クラス担任、しかも1年生を担当したことが無い。なので不甲斐ない点は多々あるだろうが見逃してくれ」

 

 

 

 それが俺と石見先生との出会いだった




読んでくださいましてありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。