IS学園の男性教員   作:勝間 おとう党

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たぶん4ヶ月ぶりの本編投稿

書いた時期が開いた為、間の開け方とか変わってます
そして石見のキャラとか若干忘れた


第6話 空港(たぶん羽田)

 私は独り、国際空港のロビー近くのコーヒー屋で人を待っている。

 

 待ってると言ってと明日から正式に入学する、代表候補生の鳳 鈴音だが。

 本来なら迎えはいなかったのだが、私が代表候補生にそれはどうかと意見したら、言い出しっぺの法則で迎えに行けと言われてしまった。

 

 半休を貰えたと思えば安いものだが、視界の片隅チラホラと映る政府の役人が正直鬱陶しい。更識の関係者なだけマシだが。

 私に下心は無いし、仕事なんだから監視する必要性は無いと思う。

 素性が知れないISの男性適合者を野放しにする程、私は信用されて無いという事か。

 

 それにしてもここのココアは美味い

 あまり期待してなかったが、これなら毎日通ってもいいレベルだ。学園から遠いから無理だが。

 

 こんな感じで1時間程待ちぼうけている。

 カップのなかのココアも飲み干して、次の一杯をおかわりしに行くかどうか迷っていると、後ろから声をかけられた。

 

「そこの貴方。暇なら私のコーヒーを持って来なさい」

 

 内心、溜息を吐いた。

 またくだらない女尊男卑思考に染まった女に声をかけられたとうんざりする。

 しかしここで返答しないと、ヒステリックな声で凶弾されると相場が決まっている。

 何と言って断ろうかと考えながら声の方に顔を向けると、金髪の美女が佇んでいた。

 

 あぁ、なるほど。そういうことか。

 

「では、そこに座って待っててください」

「そうさせてもらうわ」

 

 近くに座っていた男性客から同情の視線を浴びながら、注文カウンターまで行く。

 そこで頼まれたコーヒーとおかわりのココアを注文し、会計。番号札と適当に砂糖とミルクを持って席に戻る。

 

「頼んで来ましたよ。コーヒーは店員が持って来てくれますから」

「あら、ありがとう」

「それで、今日はどうしました?」

「知り合いがここに立ち寄るのよ。だから会いに来たの」

「それは羨ましいですね。貴女みたいな美人に待ってもらえるなんて」

「ふふっ。だったらあなただって幸運じゃない」

 

 ちょっとした会話を重ねていると店員がコーヒーとココアを持って来る。

 

「ちょっと聴いてくれる。わたしね、2人の娘のような子がいるのだけど、その2人の仲が悪いのよ」

「どんな娘達なんですか」

「1人は貴方ぐらいの歳の娘でね。言うことは聞いてくれるのだけど、少し口が悪いのよね」

 

 明るい茶髪の男嫌いな娘なんですね

 

「もう1人は15歳ぐらいの娘でね。こっちは無口で必要最低限のことしか喋ってくれないの」

「きっと思春期なんでしょう。何かハマってる事とか無いんですか?」

「機械いじりかしら。基本的に部屋に引きこもってるから、なにをやってるかあんまりわからないのよね」

 

 なんだ。まだそんな生活を送ってるのか

 

「あぁでも、最近カメラを持ち歩いてるわね。べつに撮るわけでもないのに」

「それって片手で持てる大きさで、黒いデジカメですか?」

「そうよ」

 

 口角が少し上がるのを抑える。

 渡した時はなんだかんだと文句を言ってた割に、ちゃんと持っていてくれてた事が嬉しい。

 

「あぁ、そういうことね」

 

 訳知り顔をして頷く

 

「どうしてあの子を贔屓するのかわからないのだけど、やっぱりあの人に似てるからかしら?」

 

 学園で教員をやっているし、距離が近いからそう見えるのか。やはり

 たぶんあの娘を気にかけるのは、そういうことじゃないんだが。

 

「さあ。どうでしょうね」

「やっぱりそうやってはぐらかす。そろそろ気を許してもいいとおもうの」

「何を馬鹿な」

 

 少し冷めたココアを啜って間を取る

 

「私達は利害が一致しているから手を組んでいるだけで、それが無くなったら喜々として襲って来るでしょう。なのに弱点になるかもしれない情報を提示するわけないじゃないですか」

 

 なにせ男性なのにISに乗れる片割れ。

 ブリュンヒルデの弟等と言う後ろ盾も、国籍も学歴も無いのだから。薬品漬けのモルモットにされる自信しか無い。

 

「でもまぁ。私を組織のトップに据えてくれるなら、考え無くも無いですよ」

 

 向かいの女性と視線が交差する。

 何も読み取れ無い。相変わらず深い闇を持った瞳をしている。

 

「冗談ですよ」

 

 先に軽く笑いを含ませながら肩をくすめる。

 この人と腹を探り合った所で旨みが無い。それどころか不易を生む可能性もある。

 

 視界の淵にポニーテールの娘を捉えた

 

「すみませんが私はここで」

 

 椅子から立ち上がり、女性の横を通る

 

「それではスコール。また会いましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君が鳳 鈴音で間違いは無いか」

 

 失敗した

 自分でも思う程硬い声を出してしまった

 前にコミュ力と人との付き合い方の論文を読んだのに、全く活かされてない

 

「そうだけど…………。あんたは?」

 

 やはり警戒された

 

「IS学園に務めてる石見だ。急な決定で君を迎えに行くよう事になってる」

 

 訳を話しても、まだなお警戒されてる

 何故だ

 

「そんなの聞いてないんだけど」

「なら確認すればいい。そこの柱の側なら通行の邪魔にならないだろう」

 

 近くに居ても邪魔にならないと考え、鳳との向いにある柱に背をもたらせる

 

 少し距離があっても、こちらにも聞こえる声で鳳が電話をかけた主と応答する

 そして鳳が端末を仕舞ったので近付いた。

 

「IS学園の関係者ってのはホントみたいね」

 

 本当も何も。最初から嘘は付いて無い

 

「疑いが晴れた所で行こう。まだ日が暮れるのも早いからな」

「ちょっと待ちなさいよ」

 

 早速駐車場について向おうとしてたのに止められる

 

「ほら」

 

 ボストンバックを突き出される

 

「…………何のつもりだ」

「あんたは女の子にこんな重いもの持たせ続ける気?」

 

 何だ。男なら荷物を代わりに持てと言う事か

 

「何キロある?」

「だいたい10キロないぐらいよ」

「なら持とう」

 

 右腕に精一杯力を込めて持ち上げる

 

「なによ。重かったら持たないつもり?」

「そうだ。私は片手で10キロ以上は腕力的に持ち上げられ無いからな」

「貧弱すぎじゃない」

 

 しょうがないだろう。基本的に私は技術者だ

 

「あんたホントにそんなのでIS強いの」

「なんだ。私の事を知っているのか」

 

 一夏にしか興味持って無いと思っていた

 

「そりゃね。上のやつらがうっさいのよ」

 

 なるほど。そう言う事か

 

「ISの強さは身体能力だけで決まるものでは無い。アスリートの全員が喧嘩が強い訳では無いだろう」

 

 こうしてるうちに目的の場所に着く

 

「この車だ。好きな所に乗れ」

 

 そろそろ帰り道が混む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 案の定道が混んでいた。そして日も暮れた

 鳳を事務室の近くで降ろし、園内の駐車場に愛車を停めて、学園長にも報告を済ます

 

 今日あったを事を千冬さんか山田先生に聞こうと思い、職員室に顔を出すが2人共不在だ

 

 まだ机に書類が出てると言う事は帰っては無いだろう

 と言うより2人共仕事が少し残ってる

 手持ち無沙汰だし、待つ間に代わりにやろう

 

 

 えー、と…………

 

 一夏の詳細データの提示願い

 はい。ボツ

 

 一夏の好みのタイプを教えて云々

 ……自分で聞け

 

 千冬お姉さま。お付き合いを前提に結婚してください

 日本は同性婚は認めて無い

 

 

 何だこの内容は(驚愕)

 

 

 いや、まだだ

 山田先生の仕事をやろう

 

 今日のISの授業内容の報告書

 

 請け負ってる部活動の手続き書類

 

 一夏の授業態度の報告書

 

 

 うん。普通だ

 山田先生の仕事に対して千冬さんの仕事を比較すると不憫に思えてくる

 

 学年主任って大変なんだな……

 …………………………………………………………

 

 

「なんだ。帰って来てたのか」

 

「あっ石見先生おかえりなさい」

 

 思考に更けていたら2人が戻って来た

 

「はい。先程戻って来て今日の居なかった分の事を聞こうと思いまして。それと残ってた仕事は勝手ながら終わらせときました」

 

「それは助かる。それと今日だが、特に言うほどのことは無いな」

 

「そうですね。……あっ今学食を貸し切って織斑くんのクラス代表のお祝いをやってますよ」

 

 それは重畳。学園に馴染めてるみたいだ

 

「それで私たちも行ってたんですよ。石見先生も行ってみたらどうですか?まだやってるはずですよ」

 

「いえ、私はいいですよ。学生だけで楽しみたいでしょう」

 

 こう言うのは大人がしゃしゃり出ても仕方が無い

 

「いや待て。一夏がお前がいないのを気にかけてたぞ。少しぐらいは顔を出してやれ」

 

「本当ですか」

 

 それなら行こうか。うん

 

「なら少しだけ行ってみます。それでは失礼しました」

 

「あぁまた明日」

 

「おやすみなさい」

 




いわみ「まだやってるか~?」(^_^)/

いちか「あっ石見先生」(*゚▽゚*)

いわみ「クラス代表おめでとう」ヾ(・ω・*)ナデナデ

のほほん「あーおりむーずるいーわたしも~」(っ*´∀`*)っ
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