魔法少女リリカルなのはザ・ウォーカー ~繰り返される物語~   作:普通の魔法使い

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episode9

また数日が過ぎていった。

彩夏は才能があったのか教えた事をスポンジが水を吸うように吸収していった。

だけど未だに魔法は教えていない。

少し前に管理局の人に護身用の訓練を聞いたら魔法に関することしか教えてもらえなかった。

確かに魔法は便利かもしれないが、魔法だけに頼っているともし魔法が使えない状況になったら何もできないって事になったら本末転倒だ。

まずは基礎をやり、ある程度出来てきたら魔法を教える。

これが今できる訓練方法だ。

 

「……終わった」

 

息を少し切らしながら彩夏は言う。

 

「おう、なら次は対人戦でもやるか」

 

「……計が相手?」

 

「んー別にそれでも良いんだけど、基本的に大人を相手にしたほうが良いからそこの茂みに隠れている日野さんを相手に──」

 

そこからの彩夏の動きは速かった。

茂みに飛び込むと日野さんの悲鳴と何かを殴る音が聞こえ、しばらくすると頬を赤く染めた彩夏が出てきた。

 

「……あー、あんまり暴力は振るっちゃダメだよ?」

 

こくりと彩夏は頷いた。

 

「お二人方、そろそろお風呂に入られては如何ですかな」

 

家の方から蝶野さんがやってきた。

ふと時計を見てみると6時を回っていた。

 

「それもそうですね……じゃあ今日はお終いにしようか」

 

そう言い訓練を切り上げる。

彩夏は物足りなさそうにこっちを見るが流石に寒くなってきたのか、素直に従う。

 

「あ、蝶野さん。そこら辺の茂みに日野さんが倒れているんで」

 

「わかりました」

 

蝶野さんは茂みに向かった。

さて、後は彩夏が寝た後に魔法の練習を少しやるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これどう思います?」

 

「そうね……こんな魔法陣見たことが無いわ」

 

アースラの中にある一室でリンディ、クロノ、ユーノ、エイミーの4人がパネルの前で話し合っていた。

パネルにはこの前計が襲われ、撃退した時の映像が流れていた。

 

「僕の方でも無限書庫を使って調べてみてるんですが、今のところ手掛かりはゼロです」

 

「そう……それにしても厄介な魔法ね」

 

「効果範囲内ではあらゆる魔法が使えないのは痛いですね」

 

「もし彼が管理局と争う事になったら……」

 

それぞれ不安な顔つきになる。

本来魔導士は魔法を使うことを前提に訓練されており、自らの肉体を使うことはあまり無い。

何故なら、筋肉を付けずとも身体強化の魔法があるので事足りるし、大前提今の魔導士達は中、遠距離魔法を重視する傾向にある。

古代では近距離戦に特化したベルカ式と言う魔法形態があったのだが、使用者の能力を一時的にあげるカートリッジシステムの適性者が少なく、現在では主流のミッドチルダ式より数が圧倒的に少ない。

理想としては近接特化のベルカ式と中、遠距離対応型のミッドチルダ式がコンビを組めば良いのだが、両者の間では互いが互いを低く見ているためになかなかそう言うことができない。

 

「……今わからないことを考えても仕方ないわ。それより闇の書の事について何か分かったかしら?」

 

こうして会議は明朝まで続けられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩夏が寝た後、首にかけてあったメビウスをだし机の上に置く。

 

「さて、今回は魔力の運用効率を上げるのが目的だったっけ?」

 

『はい。本来の魔導士ならそれだけの魔力があれは運用効率を上げる事などせず魔法のバリエーションを増やす事に尽力しますが』

 

魔導士は基本的に肉弾戦をやらないのだろうか? シグナムはちゃんと接近戦ができるからそう言うもんだと思っていたが。

 

「まぁ、今は考えていてもしょうがないし、早くやろうか」

 

『では、指示どうりにやってください』

 

それからメビウスの指示どうりに魔力の運用効率を上げる練習をする。

その後何時ものように石を研き箱にしまってから寝る。

この時、ちゃんと辺りを確認してをけばあのような事にならなかったのだろうが、今は知る由も無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クリスマスどうするぅ!?」

 

「会って早々何言ってんだお前は」

 

次の日、学校につくと栞場が話し掛けてきた。

栞場達とはイベントがあるたびに集まっているが、今回もその一貫なのだろう。

 

「言っておくが、俺は彩夏が良いって言わなきゃ行かねーぞ」

 

彩夏は余り集まりが好きではない。と言うより人見知りが激しいからなのだが。

 

「フッフッフ、この俺を誰だと思っているのかね?」

 

「栞場陽一」

 

この子もうボケが来てるのか。可愛そうだな。

 

「ちっがぁう! そう言う意味で言った訳じゃないし、そう言う目線で見るなぁぁぁ!」

 

「じゃあ何なんだよ」

 

「陽一! 連れてきたよー」

 

栞場が答えようとした時、伊藤が彩夏を連れてこっちへ来た。

 

「おぉ! キタ! これで勝てる!!」

 

「いったい何に勝つんだよ」

 

「……計」

 

彩夏が話し掛けてくる。

 

「ん? どうした?」

 

ニコニコしながら応える。

 

「……クリスマスうちでやる」

 

瞬間自分の顔が固まった気がした。

 

「……悪い、もう一度言ってくれ」

 

「……クリスマスうちでやる」

 

「……人数は?」

 

「……クラスの人」

 

この教室には男女合わせて37人はいる。

確かにあの屋敷なら十分入るだろう。

だが、まさか彩夏がこんなことを言うなんて思ってもいなかった。

最近変わってきたかなとは思っていたが、成長したな……

 

「なに孫を見るお爺ちゃんみたいな顔をしてんだよ」

 

「いやぁ、成長したなーって」

 

彩夏の頭をなでなでしながら栞場の言葉に答える。

 

「確かに成長したよね」

 

「あぁ、俺なんか会った当初は酷かったもんな」

 

「えっ? あれがデフォじゃないの?」

 

「どうせそう言うと思ったよ、畜生!」

 

こっちは彩夏をなで、向こうは漫才を繰り広げていると先生が入ってくる。

 

「おう、みんなおはよー。……ってまたお前等か」

 

先生諦めて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室で計達が授業を受けている頃、その姿を望遠鏡を使わずに遠くから眺めている一人の男──ゼロ──がいた。

暫く計を観察した後、来た道を戻りながらこれからの事を頭の中で反復させる。

 

──まず今日やつの帰りを襲う。それで楽しければ良いが、もしつまらんかったらあの小娘を人質として後日また再戦と行こうか。

やつにはきっちりと俺の玩具として働いてもらおうか。

 

ニヤリと狂気に満ちた笑みを浮かべながらその場を去っていった。




なんか知らんが、気がついたら一話かけてた。内容は保証せんけど……

彩夏のキャラが変わって来たのは仕様です。成長してきたんです。
そしてアースラチームは計の能力に危機感を抱いています。しょうがない、彼らは魔法が無くては何も出来ないんだから。実際stsでも地上本部に閉じ込められた時、大半の人は何もできなかったからこれはあってる気がする。
そして作者でさえあまり分からないキャラのゼロ。本来なら出るはずはなかったんだけど気がついたら出ていた。今まで考えてた内容が崩れ始めたぞこれ……
栞場達が出ると日常やってるなぁ~と思うのは俺だけなのか?

そんなこんなでepisode9見ていただきありがとうございました。
また次回は何時になるか検討つきませんが、細々と書いていきますので見捨てないでください。
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