魔法少女リリカルなのはザ・ウォーカー ~繰り返される物語~ 作:普通の魔法使い
俺が日野さんの養子になってから三年が経った。それまでに、色々な事があった。
まずは光爵さん(あの執事さんの事)の孫娘の彩夏と友達になった。彩夏はとても大人しく、そして俺によく懐いている。ただ初対面の人は俺の後ろに隠れてしまうのはどうかと思うが。
それと、剣術を習いだした。これは、今から約二年前に、俺と彩夏が公園で遊んでいると、チンピラが絡んできて彩夏を襲おうとした。俺は彩夏を助けようとしたが、こんなガキに負けるはずもなく、一瞬でボコボコにされてしまった。幸い、偶々近くを通った人に助けてもらったが、それ以降彩夏を護るためだけに頑張ってきた。そして晴れて小学校に入学した。その小学校の名は私立聖祥大付属小学校。俺は公立の小学校で良いと言ったが、彼曰く「君は私の息子なんだから良いんだよ」と言ってくれた。とても申し訳なかったが、無下に出来ず、お礼を言った。
そして現在、小三になった俺と彩夏は毎日登校するときは手を繋いでいる。周りからの視線に殺気が感じられるのは気のせいだろう。
「……計ちゃん、前」
「うぉ!? ……助かったよ、彩夏」
どうやら考え事をしていると周りが見えなくなるようだ。気を付けないと。それと彩夏の頭を撫でる。触り心地が良いな。
「……ん」
若干顔が赤くなっている。やっぱり恥ずかしかったかな? でも離すと何故か淋しそうな目で見てくるんだよな……
「やっほー、相変わらずイチャイチャしてんな、お二人は」
「うっせーよ。しかもイチャイチャとか今は死語だろ」
「……栞場君、おはよう」
こいつは栞場陽一。イケメン、頭脳明晰、運動神経抜群。……本当にこんな奴が居たのかと驚愕したのは良い思い出だ。まぁ、それを鼻に掛けず普通に接してくる良い奴である。
「小室君、日野さんおはよう……あと栞場も」
「おはよう伊藤」
「……愛、おはよう」
「俺はついでかい!?」
彼女は伊藤愛。栞場の女版と考えても大丈夫だろう。この二人、幼馴染みで結構気が合っているように見える。クラスの奴はできてんじゃね? と疑っていたりする。
「……そろそろ行かないと不味い」
彩夏が時計を見ながら言ってきた。現在の時刻八時十六分、二十分迄に席に着かないと怒られてしまう。
「お先にー」
「あ、ちょっと待ってよ!」
栞場と伊藤は走っていった。
「俺等も行くか」
「……うん」
放課後、俺と彩夏は公園に来ていた。俺は剣術の練習、彩夏は俺の練習をみる。いつもの光景だ。
練習が終わり、彩夏の元に行くと、何やら青色に輝く綺麗な石があった。
「彩夏、その石はどうしたの?」
「……そこで拾った。……計ちゃんにあげる」
「良いのか?」
「……うん」
ありがとな、と言い頭を撫でる。彩夏は気持ち良さそうにしていた。
「そろそろ帰るか」
「……うん、帰ろ」
彩夏と手を繋ぎ、星が綺麗な夜の道を歩いた。
「……こんぐらいで良いかな?」
家に帰り、直ぐに彩夏に貰った石を磨いた。丁寧に磨いていくと、どんどん綺麗に光っていった。
「……計ちゃん、宿題やった?」
彩夏が部屋に入ってきた。ちなみに、彩夏とは同じ部屋だ。彩夏が嫌そうにするのではないかと思っていたが、そんな事は杞憂だったようだ。
「今からやるところだよ」
「……今日は先に寝るね」
「おう、おやすみ」
……さて、宿題やりますか。小学生の宿題は簡単だが、量が異常だ。……確か俺が小学生の頃は宿題やった試しが無いな……いつも遊んでばかりいて、親や先生に怒られて……
──みんな元気なのかな……
ふと、そんな事を考えてしまった。しかし、そこまで考えた事を頭の中から飛ばす。今は宿題をやらなければいけない。
結局宿題が終わったのは夜の十一時、彩夏と話してから実に二時間が経過した頃だ。
今、計の体は小三と同じ感じなので遅くまで起きてると明日に響くのだ。
「ふぁぁ……眠い……」
そう呟くと、計は布団に潜り込んだ。横では彩夏が寝ているが、いつもの事なので気にしない。
──これからもこんな生活が続けば良いな……
意識が落ちる前にふとそんな事が頭を過った。
これから数ヵ月後、計達は非日常の世界に足を踏み入れるのをまだ知らない。
やっと完成……
この作品は無印は飛ばします。なのは達と接点がないからね……
今回出てきた綺麗な石(笑)はなんだかわかりますよねw
次回は数ヶ月飛んでA’S開始です。
一体いつの段階でヴォルゲンズと接触させようかな……
最後に無駄話。
何故か計の設定を書いていると、何か凄い事になってきたw
多分これで他の作品がかけそうだよw
まぁ、今はこれとなろうの方で書いているやつで一杯一杯だからやらないけど。