魔法少女リリカルなのはザ・ウォーカー ~繰り返される物語~ 作:普通の魔法使い
あれから数日、特に変わったことはなかった。
また何時襲って来るか分からなく、警戒はしていたがしばらくして警戒を解いた。
それと、今現在使える魔法をメビウスと確認したところ、先の戦いで使った魔法を無力化するバリアー、座標を指定し爆発させる魔法、自分の力を極限まで上げる魔法、小さな魔力弾を上空に配置し一斉に飛ばす魔法。
一見強そうに思うこれらの魔法は、それぞれ弱点もある。
魔法を無力化するバリアーは自身のまわりに常時展開されるからその範囲内に入ったら魔法抜きの戦闘をしなくてはならない。計自身、魔法を使わないである程度の相手は倒せるが、それが達人級の実力の持ち主ならば勝てないだろう。
座標を指定し爆発させる魔法は座標を計算するのが難しい。慣れればある程度早くはできるが、どこまで早くできるかは本人次第な魔法だ。その分奇襲には持って来いだし破壊力もそこそこあるので何とも言えないが。
自分の力を極限まで上げる魔法は、その名の通り自身の力を上げる魔法だ。純粋に攻撃力や防御力が高くなる魔法だが、多用してしまうと体がついていかずに筋肉が切れるたりする。成長すればましになるらしいが。
小さな魔力弾を上空に配置し一斉に飛ばす魔法は、面制圧にはもってこいの魔法だが、反面コントロールが効かず付近にいる仲間にも攻撃してしまう恐れがある。また、この魔法を使用中は動くことができなく、無防備な姿を晒すことになる。
他にも何回か魔法を見ればその魔法を改良し自分の魔法として使うことができるらしいが、まだ見た魔法の数が少なく、どうなるかは分からない。
「……何て言うか……扱いづらいやつばっかだな」
今のところはまだ間に合ってるが、この先手は多い方が良い。
肉体面は時間が解決してくれる。それまでに少なくともこれらの魔法だけでも完璧にしておかなくては……
「……ねぇ計」
「どうした?」
「……私を強くして」
「ッ!? どうした!? 誰かにいじめられてるのか!?」
「……違う。この前みたいな事になっても自分の身は守れるようにしたいから」
どうやらシグナムとの初戦のことを言っているらしい。
彩夏には戦い傷付いてほしくない。その為にここまで腕を磨き魔法にも手を出した。
「……どうしてもなのか?」
「……うん」
「……」
出来る事ならこれからも未来永劫彩夏には争い事をしてほしくはない。ましてや彩夏にも魔力がある。と言う事は魔法関係にもかかわる可能性も出てくる。
この世界には魔法なんて物はない。
良くて戦争などに使われるだろう。
だからと言って管理局なんかもあまり信用ならない。
リンディーさんは信用できるが他の奴がどうだかは知らないし、何よりかなりの規模の組織だ。中には黒い奴がいるだろう。最悪上層部は全て黒と思っておかないと駄目だろう。
だからと言って、このまま何も自己防衛の手段を持たせないのも不味い。
残念な事に完璧な人間など存在しない。
もし離れている時に襲撃を受けたら終わりだ。
そう言う意味では教えた方がいいのかもしれない。
彩夏に争い事はやらせたくない。たけど何時でも一緒にいられる訳でもない。
「……分かった。そこまで言うなら教える」
そう言ったら彩夏の顔が明るくなった。
「だけどこれだけは忘れるな」
「……何?」
「彩夏が手を出すのは本当に危なくなった時だけだ。そうじゃない時は俺がお前を護る」
この言葉はある意味自分にも言い付けているようなものだ。
──彩夏だけは何があっても傷付けない。
心の中でそう誓った。
「このガキが今回のターゲットなのだな?」
「はい。そのターゲット──小室計──は未知の魔法を使うようで、闇の書の守護騎士の一人、烈火の将の攻撃を無力化しました」
薄暗い部屋の中で一人の男が椅子に座りながら依頼者からの情報を聞いていた。
男は計の名を聞くとニヤリと笑った。
「それとターゲットのまわりに管理局の連中がうろついています。これは如何なさいますか?」
「管理局? お前の主に言って引かせれば良かろう」
いかにもめんどくさそうに言うこの部屋の主。
それに依頼者か答える。
「流石にそこまで介入するとこちらがこれからする行動を感付かれてしまいます」
その報告を聞き、溜め息をつく。
「……全く……それで他にも何か無いのか?」
「それが、ターゲットが何時も大事に扱っている人物が一人。これがその画像です」
ピッと表示された画面には今回のターゲットである計とその隣に歩く一人の少女が映っていた。
それを見たこの部屋の主は頬を吊り上げ笑う。
「excellent!
主は立ち上がり依頼者に最後の確認をとる。
「では依頼内用の最終確認といこう
──ターゲットはこのガキ、内容はターゲットの戦意喪失か抹殺。手段は問わず如何なる事をしても良い。
これで良いのだな?」
「はい」
依頼の確認を終えたあと、依頼者は立ち去る。
そして依頼者が立ち去ってしばらくした後、この部屋の主は片頬を吊り上げながら笑う。
男の名はゼロ──彼もまた《
一通り笑い終えたあとにゼロはこれから行われる
「やはりお前が来るとは……つくづくお前とは運があるな」
ゼロは顔に狂喜を浮かべながら言った。
──さぁ、楽しい
更新遅くなりました。多分4月まで月一更新になるかと……
と言う事で第九話になりますが、今更ながら原作キャラがほとんど出てこない事に気がつきどうしようかとかなり悩んでます。
このまま出さなくてもいいんじゃないかと思ってもそれじゃつまらないし、何よりその後の展開に響いてきちゃいますし……困ったなぁ……
ゼロのイメージはアーカードの旦那です。全く似てないけど。
それと最後に重大なことが発覚。
これ最終決戦24日のはずが下手したら18日とかになりかねない。
でも今の自分の腕じゃ修正してもおかしいところが出てきちゃう。
……いやぁ、参ったねぇ……