「ここにお母さんがいるの?」
「はい」
俺は護衛の人に聞くとそう答えたので俺は店の中に入った
「へぇ・・・お店の中はオシャレなんだね」
「そのようですね」
「来た事ある?」
「ありませんね。祐介様と一緒で今日初めて来ました」
「そっか」
「いらっしゃいませ!何名様でしょうか?」
「えっと待ち合わせで既に来ているかと思うのですが・・・」
「待ち合わせのお客さまですね?ご案内します」
お店の店員さんに案内されたのは奥側のテーブル席で4人は座れるだろうなっと思った。
「こちらになります」
「どうもありがとうございます」
店員さんが離れると俺は左側に座った。
「まずは何かを頼もうかな」
「その前にちょっと良いかしら」
「どうしたの?」
「ここからは息子と話しをしたいから別の席に座ってくれるかしら?」
「わかりました」
「よし!決めた!すいません」
護衛の人が離れるのを確認したお母さんは俺が注文を頼み終わった後に話しかけてきた。
「入学してから1週間経ったけど、どう?学校は」
「楽しくはないし、つまらなくもないから普通かな?」
「なんか嫌な事でもあった?」
「あった」
「えっ!」
お母さんが勢い良く立ち上がったから他の人達が一気に振り返った。
「お母さん・・・みんな見てるよ」
「そっ・・・そうね。でも何をされたの?」
俺はお母さんの目の前にビデオカメラを置いた。
「ビデオ?」
「とりあえず見てくれれば俺の言いたい事わかるから・・・・・」
それから10分が経ってお母さんが話しかけた。
「・・・・・そういう事ね」
「それで俺からの頼みなんだけど」
「この5人についてだったらすぐにでも何とかしておくわね」
「ありがとう!さすがに好きでもない人とは、やりたくないし」
「確かにそうね。私からは話しておきたい事あるのよ」
「何の話?」
「1つ目は私が今しているデザイナーの副社長をしてみない?」
「誰が?」
「祐介が」
「俺が!?」
「そうよ」
「何で俺が!」
「前に普段着を任せた事あったじゃない?あれが思ってた以上に好評で凄い人気なのよ」
「その理由は?」
「若い子だったら見た目がカワイイ系と値段が安いのとそれぞれの年代に合わせた他の服とかが袋に完全に入っている所が良いみたいね」
「そうなんだ?」
「さすがにサンプルは出してあるけど袋に入っていれば開けるまでは汚されないし畳み直さなくて済むのもありがたいのよ」
「1度その服を手に取って広げて見た時にその服の絵が気に入らなかったり色が気に入らなかったりするとメチャメチャにして置く人がいるでしょ?」
「確かにいるね」
「お店の人からすると畳み直さなくちゃならないから嫌なのよ」
「あー・・・・・」
「そこで!祐介が考えた服を袋に入れたら服が汚れなくて済むし畳み直さなくて良いから店員も助かるのよ」
「なるほどな」
「仮にされてもサンプルだけだから数は多くないしそんなに時間も使わずに済むしね」
「俺が副社長になったら周りの人達は反対するんじゃないのか?」
「それについては大丈夫よ」
「何でそんな事が言えるのさ」
「祐介が小学校と中学校の時にお世話になった人達しかいないから祐介から見て知らない人はいないでしょ?」
「確かにそれなら知らない人はいないな」
「そしてその全員に聞いてみたら全員が賛成したのよ」
「そうなの!?てっきり俺は・・・・・」
「反対する人達がいると思った?」
「ああ・・・思ってた」
「どう?デザイナーを本格的にしてみない?」
「俺まだ高校生なんだが?」
「学校から帰って来てからでもいいわよ」
「常にデザイナーの仕事なんて出来ないよ」
「そこは全員が納得してるわ」
「時間通りに来れないかも知れないのに?」
「そこは連絡さえしてくれれば問題ないわよ」
「・・・・・」
「終わりかしら?」
「デザイナーの話については降参だ。他に話す事は?」
「最後に1つあるわ」
「それって何の話し?」
「それはね・・・・・」
「それは・・・・・」
「お見合いしてみない?」
「えっ・・・・・えええええ!?」
まさかの発言に俺はフリーズしてしまった。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「あっ!?再起動した」
「まさかの発言に止まってしまったよ」
「それだけすごかったのね」
「けどなんでお見合いなんさ?」
「理由ならあるわよ?1つ目は付き合って結婚すれば他の女性達は祐介に手を出さなくなるからよ」
「・・・・・」
「少なくても今回のように犯罪に巻き込まれなくなるわ」
「それに祐介は好きな人だったら別に構わないんでしょう?」
「それは・・・」
「会うだけ会ってみて無理そうなら断っても構わないわしこの人ならば大丈夫って人がいるならその人と付き合っても構わないわ」
「それだったら・・・考えちゃうな」
「ちなみにどういう女の子がタイプ?」
「優しい人で歳があまり離れてない人で料理が出きる人かな?」
「逆に嫌いな人は?」
「気が強い人とか束縛する人とか、うるさい人とかかな?」
「なるほどね」
「けどなんでそんな事を聞くの?」
「好きな人なら良いけど嫌いな人とは一緒にいたくないでしょ?」
「まあね」
「それだったら自分の好きな人と一緒に過ごしたいと思うでしょ?」
「そうだね」
「なら私の方でお嫁さん候補を探しておくわね」
「もしだよ?もし俺が自分の意思で見つけた場合どうなるの?」
「それはそれで構わないけど相手がどう動くかが気になるわね」
「お待たせしました」
料理が運ばれてきたので俺達1度話すのを止めた。
「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
「はい」
「それでは、ごゆっくりしてください」
店員さんが離れるとまた話しかけてきた。
「でも私としては早く孫の顔が見たいんだけどね」
「いったい何を言ってるの?」
「楽しみで仕方ないわ」
「俺は自分でこの人なら良いって人じゃなければしたくないな」
「でも私の時は男の子が産まれたから良かったわ」
「男の子が産まれると良いんだ?」
「産まれた子供が男の子だった場合は政府から1等の宝くじ並の金額を貰えるのよ」
「そんなに!」
「女の子だったら何も無いけど男の子は人数が少ないから特に喜ばれるし」
「あれ?ちょっと待って?じゃあデザイナーとか俺が趣味でしている店は・・・」
「デザイナーの方は私のお母さん・・・祐介から見たらおばあちゃんだけど、おばあちゃんが店を継ぐようになってから特に人が来るようになって私の代で日本全国の服を扱うようになったのよ」
「その中には学校の制服が・・・」
「入ってるわよ?学校だけじゃなく普段着は祐介に任せてるけど後はファミレスの服とかメイドさんの服とか医療関係の服とかも作ってるわよ」
「言われてみると結構あるんだね」
「工事してる人達とかOL達の服も作ってるしね」
「じゃあ俺の家って結構続いてるの?」
「祐介がデザイナーを継げば35代目よ」
「そうなの!」
「ちなみに私は34代目」
「そんなに歴史があったとは」
「今すぐ決めなくてもいいけど良く考えてから返事してね」
「そうする・・・・・お見合いについては任せるけどデザイナーとしては帰ってから考えるよ」
「わかったわ」
「いつまでに返事を出せば良いの?」
「少なくとも高校を卒業するまでは待つつもりだけど」
「まだ入学したばかりなんだけど?」
「入学したけど1年なんてすぐに経ってしまうものよ」
「そんなもん?」
「そんなものよ・・・・・いつかわかる時が来るわ」
「だと良いがな」
「20歳を過ぎると特にそう思うようになるわよ」
「その言葉・・・覚えとくよ」
「それじゃあ食べ終わったし行きましょうか」
「そうだね」
「祐介様」
「どうかしましたか?」
「この後はどうされますか?」
「冷蔵庫の食材が無いから買い物に行きたいんだけど」
「なら付き合いますよ」
「ありがとうございます」
「じゃあ私は行くけど祐介の事を頼むわね」
「わかりました」
「お母さん」
「うん?」
「気をつけていってらっしゃい」
「いってきます」
まだ1話しか無かったにも関わらず数人の人達がお気に入り登録をしてくれたので嬉しいです。お気に入り登録をしてくれて本当にありがとうございます。見てくれた人達も本当にありがとうございます。コレからも頑張って書いていくのでよろしくお願いいたします。