朝になったので布団から出てまだ眠いけれど制服に着替えてから1階に降りた。
「おはようございます。祐介様」
「おはようございます」
「朝ごはんが出来ましたよ」
「ありがとう」
今日の朝ごはんは豆腐とワカメの味噌汁と白米と納豆と目玉焼きだった。
「いただきます」
「いただきます」
「いただきます」
俺の家では今お母さんがいないので住み込みメイドさん達2人と一緒に食事をしている。1人でごはんを食べるよりも誰かと一緒にごはんを食べた方が良いんじゃないかな?っと思ったからだった。
「今日は何かあったりする?」
「社長から連絡があって学校が終わったら本社に来て欲しいと言ってました。」
「学校が終わったら?まあわかった。そうしよう」
「他は特に無いですね」
「出張は終わったのかな?」
「どうやら終わったみたいですね」
「じゃあ良かった」
「社長が家に帰って来たらどうします?」
「どうするか・・・・・おかえりなさいって言うかな?まずはそこだな」
「特に無いのですか?」
「俺から見たらお母さんって親でしょ?今は家にいないけどさ」
「確かにそうですね」
「そろそろ家を出ないと行けない時間だな」
「お見送りしますね」
「ありがとう」
「おはようございます。祐介様」
「おはようございます」
「学校に行きますよね?乗ってください」
「それじゃあ出してください」
「わかりました」
「気をつけて」
「いってらっしゃい」
車が出て5分が経ったので俺は護衛の人に話しかけた。
「今日なんですが帰りに本社に行ってくれませんか?」
「それは別に構いませんが、めずらしいですね」
「朝ごはんを食べてる時に聞いたらどうやら連絡が来たみたいなんですよ」
「そういう事ならば確かに行かないと不味いですね」
「とは言ってもまずは学校に行かないと何ですけどね」
「それもそうですね」
「でも何で俺を本社に?って思ったんですよね」
「確かにそう思いますね」
「着いたら教えてくれるのかな?」
「まず聞いてみなければ何とも言えませんからね」
「どんな話なんだか気になりますけどね」
「学校に着きましたよ」
「もう着いたのか?話していると、あっという間だな」
「それと祐介様に大切なお話が・・・」
「何ですか?」
「実は祐介様が車に乗る前の話なんですが社長から連絡が来まして」
「お母さんから?」
「何でも転校生が祐介様のいる清澄に来るとかの話でした」
「転校生・・・名前は?わかってるの?」
「転校生の名前は中村(なかむら・やよい)弥生と言うそうです」
「その転校生のクラスは?」
「祐介様のいるクラスに決まっているそうです」
「転校生って事は前に違う学校にいたんだよね?」
「この転校生の親が社長と同じ仕事場にいまして・・・何でも風越女子に前いたそうです」
「その学校・・・確か長野の麻雀で強豪校って言ったっけ?」
「去年は龍門渕に負けましたがその前までは全国に何度も出場していて実力は確かです」
「麻雀には詳しくないが風越の名前だけならお母さんから聞いていたからな」
「ちなみにこの転校生は元々風越の麻雀部に所属していて今の風越のナンバー2だったそうですよ?1位は3年のキャプテンで片目を閉じている人らしいです」
「片目を閉じているねぇ・・・」
「気になりますか?」
「気にならないって言えば嘘になるけどね」
「なんでしたら調べておきましょうか?」
「そうだね・・・それじゃあ、わかる範囲で頼む!無理そうなら止めて構わないから」
「わかりました」
「他に何か連絡する事ありますか?」
「特に無いですね」
「また何かあったら連絡してくれませんか?」
「わかりました」
「それじゃあ、いってきます」
「お気をつけて」
俺は護衛の人と話が終わったので車から降りて少し歩いた後に上履きに履き替えて教室に向かって歩いていた。教室に着いたので教室のドアを開けて教室の中を見ると10人ぐらいの人が俺を見てきた。俺はそれらの視線に気付いてはいるけど気付かないフリをした。何故そんな風にしているのか?って話だけど前みたいに複数の人達に襲われたくもないし外と違って学校だから教師と生徒の他には入って来るはずもないので護衛の人もさすがに学校の中までは入って来れないので困るからだった。俺は家から持ってきた小説を見ていると全員が揃ったので待つ事5分後に先生が教室に入ってきた。
「皆おはよう!今日このクラスに転校生が来たぞ」
先生がそれを言った瞬間に周りの人達が騒ぎだしたので先生がまた話しかけた。
「静かにするように!今から呼ぶから待つように、それじゃあ転校生!入ってきてくれ」
転校生と言われた人は教室の中に入ると見た目は黒髪をポニーテールにして目の色は赤で身長は生徒会長ぐらいだった。
「初めまして・・・風越女子から来た中村(なかむら・やよい)弥生です。よろしくお願いします」
自己紹介が終わると周りの人達から拍手をされたので俺も拍手していた。
「中村の席は・・・姫川の隣が空いているから姫川の隣だ」
「はい」
転校生の中村さんがこちらに歩いて来ると俺は立ち上がって挨拶をした。
「俺の名前は姫川祐介って言うんだ。よろしくな」
「先程も言いましたが中村弥生です。こちらこそよろしくお願いします」
「それじゃあ授業を始めるから2人とも席に座るように」
「はい」
「はい」
(この人が転校生の人か・・・見た感じは普通だけど・・・警戒だけはしておこうかな?)
そう考えながら俺は授業の話を聞く事にした。転校生の中村さんは転校生に良くある質問タイムをされていたので俺は全員に聞こえるように話した。
「みんな!そんな一気に聞くと中村さんが困るから1人1つの質問をした方が良いんじゃないの?」
「それもそうだね」
「姫川君がそう言うなら」
その後は1人につき1つの質問になって中村さんも少し楽になったように見えた。
お昼ごはんは俺1人で食べて放課後になったので俺は帰る準備が出来たので俺は外に出ようとしていた。
「姫川君」
「中村さん?」
「休み時間の時ありがとう」
「そんなたいした事してないから」
「この後は何か予定あるのかな?」
「実は予定あるんだ。だからごめんね」
「それなら仕方ないよね」
「また明日になったら会おうね」
「そうだね」
「それじゃあまたね」
「さよなら」
「さよなら」
ちなみに転校生ですが阿知賀女子の大将シズの髪の色を黒くした感じだと思ってください