俺が上履きから靴に履き替えて外に出ると車が止まっていたので俺は車が止まっている場所まで歩いて行ったら向こうもこちらに気付いてくれた。
「お疲れ様でした。祐介様」
「どうもありがとう」
「この後は本社で良いんですよね?」
「そうだね。それじゃあお願いします」
「わかりました」
その後は車で移動して向かう事30分後に着いたので俺達は車から降りて本社に移動した。
「そこの学生さん!お待ち下さい」
「はい?」
「学生の方ですよね?どうしてこちらに?」
「この人は社長の子供です。通してあげてください」
「もっ・・・申し訳ありませんでした!」
「まあ俺の事は知らない人がいてもおかしくないからね。お母さんは今いますか?」
「社長ならば最上階の方にいます」
「どうもありがとう」
俺が本社の中に入ると中にいた人達は慌ててこちらに来て話しかけてきた。
「祐介様!どうしてこちらに?」
「今日の朝なんだがお母さんから連絡があってね。こちらに来るようにと言われたんでな」
「そうだったのですか?」
「ちなみにコレが証拠だ」
「・・・・・確かに本物ですね。」
「って訳で案内して欲しいんだけど・・・」
「わかりました。それではご案内いたします」
俺達は少し歩くとエレベーターが見えたのでエレベーターに乗って移動した。エレベーターが最上階に着くとドアが開いたのでまた少し歩いた所に扉があった。
「ここが社長室になります」
「案内してくれてありがとうございます」
「それでは私はコレで」
案内してくれた人が離れたので俺はノックをした。そうすると中から返事が返ってきたので俺達は中に入る事にした。中に入るとお母さんを抜いて10人以上の人達がいて全員が立ち上がった。
「こんにちは」
「こんにちは」
「所でお母さん?俺をここに来るようにと連絡があって来たんだけど・・・」
「確かに私は祐介が住んでいる家に連絡したわ」
「どうして俺が呼ばれたんだ?」
「まず1つ目はお見合い相手が何人か見つかったわ」
「そうなの!」
「ただし複数ではあるけれどね」
「どういう事?」
「1人目は龍門渕の人なのよ」
「その名前・・・確か麻雀で去年の長野の県予選で全国行きを決めた学校だよね?」
「良く知っていたわね?そこの副将が祐介の1人目のお見合い相手よ」
俺は相手の名前を忘れないように名前をメモ帳に書いた。
「龍門渕の副将・・・っと!まだいるんだよね?」
「2人目は東京の辻垣戸って名前なんだけど・・・」
「どうかしたの?」
「この子の家は正直に言って良くないのよ」
「まさか・・・」
「そう・・・裏の住人なのよ」
「だと思った」
「この子本人は違うんだけどね」
「でも家は家なんだよね?」
「そうなのよ」
「何か嫌だな・・・」
「3人目は奈良県で旅館を経営してる子よ」
「旅館か・・・」
「ここの旅館には2人の姉妹がいるんだけどその姉の方になるわ」
「旅館の人なら2人目の人よりかは話しやすそうだな」
「4人目は同じ長野だけど学校が風越で麻雀部に所属してるみたいなのよ」
「その人の名前は?」
「福路って言う名前で今年の麻雀のキャプテンだそうよ」
(あれ?その人の事・・・どっかで聞いたような気がするのは気のせいか?)
「そうなんだ」
「興味ないの?」
「麻雀には興味ないからね。俺はお菓子作りとかデザイナーの方が好きだから」
「最後の5人目なんだけど実は学生じゃないのよ」
「学生じゃない!どうしてこちらに?」
「この人は今テレビに1番出ている人なのよ」
「有名人って事?」
「有名よ?今の日本の麻雀で強い人なんだけどこの人が着ている衣装は全部私達が・・・普段着は祐介が作った物を着ているのだから」
「俺が作った服を・・・」
「その人は祐介から見て10歳も年上で今の牌のお姉さん何だけど・・・知ってる?」
「名前は知ってるよ?テレビで何回か歌ってる所を見た事あるし」
「その5人からの話があったのよ」
「1人目と5人目は知ってるけど後の3人の人達は知らないな」
「福路さんについては私の隣にいる人がその子の母親よ」
「初めまして祐介様」
「こちらこそ初めまして!姫川祐介です」
「社長から話には聞いてましたが・・・似ていますね」
「そうですか?」
「そんな感じで福路さんにはもう話はしてあるのよ」
「そうなんだ?」
「だけど娘さんにはまだ話してないみたいでね」
「そうなの?」
「県予選がもうすぐ始まるんですよ」
「県予選?」
「麻雀の県予選です。これに優勝すれば全国行きが決まるんです。知りませんか?」
「麻雀その物は知ってますが麻雀は俺してないので良くわからないんですよ」
「それならば確かに知らないのも無理は無いですよ」
「風越って学校は長野では麻雀の強豪校なのよ」
「そうなの?」
「福路さんの娘さんは風越女子1年生の時はレギュラーで全国に行ったけど去年は龍門渕に負けちゃったから全国には行けなかったのよ」
「なるけどね」
「それで今年は3年生だからやっぱり今年は優勝したいと思うのよ」
「そりゃあ誰だって負けたくないし誰だって勝ちたいからね」
「娘さんは団体戦と個人戦にも出るのよ」
「団体戦と個人戦?何が違うの?」
「団体戦はメンバー5人で各学校の人達と麻雀をするんですよ。個人戦は団体戦と違って1人でも出場が出来ます。個人戦は団体戦の人数が足りないとか、そういった人数の関係で団体戦に出られない場合は個人戦だけなら出られるんですよ。もちろん団体戦と個人戦の両方に出る人もいますけどね」
「じゃあ実力は、ともかく初心者でも個人戦には出られるって話なんですね」
「そうですね」
「娘さんはどっちに出るんですか?」
「娘は団体戦と個人戦の両方に出ますね」
「全国に行けると良いですね」
「親としては勝って欲しいなって思いますけどね」
「そんな事でお見合いの相手についての話はコレで終わり・・・次はデザイナーについてよ」
「まあそうだよな」
「どう?継いでみる気になったかしら?」
「ああ・・・継ぐよ」
「それは良かった」
「でも俺は、まだ学生だから」
「卒業までは待つから心配しなくても良いわよ」
「それは良かった」
「じゃあ今の内に私が知ってる事を少しずつ教えるから日曜日の朝に本社に来るようにね」
「わかった」
「とりあえず私の話したい事は終わったけど何か聞きたい事あるかしら?」
「俺がスーパーに買い物に行く時に車を運転してくれた人いるよね?」
「いるわね」
「あの人の名前・・・・・何て名前の人?」
「あの子の名前は水崎(みさき・まり)真理って名前よ」
「その名前が俺の護衛をしてる人の名前か」
「そうよ」
「教えてくれてありがとう」
「他に何かあるかしら?」
「最後に1つだけ・・・お見合い相手には、いつ会えば良いんだ?会わなければならないのか?」
「いつ会えば良いのか?だけどそれは今年の全国大会が終わるまでは待ってほしいって話よ。会わなければならないのか?って話だけど会わなければならないわね」
「そっか」
「だけど会って話してみて無理だと思ったら断っても構わないから」
「わかった」
「もう無いかしら?」
「大丈夫だ。もう無いよ」
「じゃあ悪いけど見送りお願いね」
「わかりました」
「お母さん」
「何?」
「体調には気をつけてね」
「そうね・・・気を付けるわ」
良く見たら評価されていたのでまた驚きました!だけど評価してくれてありがとうございます。