GAMERA-ガメラ-/シンフォギアの守護者~EXTRA~:番外編&コラボ外伝集   作:フォレス・ノースウッド

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前回の戦姫と勇者の二重奏XDUコラボ外伝の後編でございます。
こちらは勇者サイドの絡みが多くなりました。
こっちもちゃんとアウスさんから了承もらっています。




8.5B-朱音の神世紀の一日 後編

 SONG本部たる潜水艦が停泊している軍港で、他の装者と勇者たちと合流した私たちは、本部内に入った。

 潜水艦としては中々大型なのもあって、内部のキャットウォークも、一人で歩く分には閉塞感は感じられないくらいの結構な広さ。

 

(なんか、学校の教室より多くない?)

「実際多いよトト、分校のクラスよりもね」

 

 けれども―――さすがにリディアン四国分校一クラス分より多めな三〇人以上もいる装者勇者たちが、ずらりと通路を歩くとなると、さすがに狭さを感じてしまうし、実体化していない霊体時なトトもたじろぐくらいだった。

 

「あやちゃん、噂に聞いた学校の遠足って、こんな感じデスか?」

「ああ、大体こんな感じだな」

 

 切歌が言った遠足とは、言い得て妙。

 下は小学校高学年、上からだと大学生くらいと、結構歳の差はバラけているとは言え、メンバーの大半は年頃のティーンエイジャーたち。

 ブリーフィングルームに着くまで通路内は、それはもう各々のトークたちが重ね重ねでフェスティバルばりに賑やかで、遠足にも修学旅行にも見える光景と化してました。

 そういう自分もその一人なんだけどね、たとえ前世の記憶があっても、私だって年頃の女子なのです。

 

「来たな」

 

 そうして目的地に着けば、早々弦さんの竹を割ったような豪気なお声で私たちを出迎えた。

 彼の他にも、既にブリーフィングルームにいる者たちがいる。

 

「皆さん、お疲れ様です」

「今日も今日で、相変わらずの人数なものだ

 

 わた飴を連想させるくらいボリューミーな独特の髪型をした、外見上は小学校の低学年くらいに見える、生き写し、な程に容姿が瓜二つである二人の少女。

 髪色が淡く、内向的で気弱そうな印象を受ける子の方はエルフナイン。

 反対に髪色が濃く、幼く可憐な外見に反し、一人称(じぶん)を〝俺〟だと呼びそうな(実際そうなんだけど)激情的な趣きが窺えるもう一人の方は、キャロル・マールス・ディーンハイム。

 二人はSONGの技術部門の見習いと言う形で所属している。

 

「ごきげんよう」

 

 と、二人と同じく技術部見習いの身なもう一人の少女、イクス。

 彼女たちとこの世界の響たちにあったことを話すと、とても長くなるので、申し訳ないが中略させてもらう。

 

「師匠、エルフナインちゃんにキャロルちゃん、イクスちゃんもお疲れ!」

 

 響はいつもの元気さで、弦さんたちに挨拶を返した。

 

「そういえば師匠、今日は春信さんたちも一緒なんですね」

「あ、本当だ!」

 

 そして彼ら以外にも、ここには私からは初顔合わせになる大人たちが、もう三人いた。

 SONGの職員か? あるいは他の組織から出向しているのか?

 気になりつつ周りを見れば、大きく分けて反応が三つに分かれている。

 乃木若葉ら三〇〇年前の西暦末期から来た勇者たちと、私の世界でも新進気鋭のアーティストで名を上げ始めていた、あのマリア・カデンツァヴナ・イヴの妹のセレナは、私と同じ初対面の様。

 響たちこの世界の装者と、結城友奈らリディアンに在籍している勇者たちは緒川さんと歳が近そうな青年と見知った様子でやり取りをし。

 六年前の過去(じかんじく)より来た、中学生時代の風鳴静音――鷲尾清美ら、友奈たちからは先代に当る勇者たちは、眼鏡をかけた二人の妙齢の女性に驚いた様子を見せていた。

 後でご本人たちから自己紹介があるだろうから、この方々が何者で、装者勇者たちとどんな関係であるかの疑問には、もう少し待たせてもらおう。

 

 

 

 

 そして静音と、彼女と幼馴染であり、同時期から静音とともに勇者として戦ってきた戦友でもある篠崎奏芽(しのざき・かなめ)が、翼と奏さんとマリア・カデンツァヴナ・イヴ、を連れて入室してきたところで、本日の作戦会議(でもあるけど)―――の皮を被った交流会が幕を開けた。

 

 

 

 

「さて、それじゃ今日の話し合いの前に、みんなに紹介しておきたい人たちがいるわ」

「知ってる人も何人かいるだろうけど、改めてってことね、それじゃ、安芸先生、神崎先生、春信さん」

 

 場を仕切る静音と奏芽に促される形で、かの三人は私たちの前に立つと、自己紹介を始めた。

 

 青年の方は、三好晴信(みよし・はるのぶ)。

 友奈らな今代の勇者の一人。

 

〝あたしは三好夏凛、完成型勇者よ〟

 

 私への自己紹介の際にも自らをそう称した、三好夏凛の実兄。

 大赦の者だが、出向の形で現在SONGに所属しているとのこと。

 ルーム内に勇者装者たちからの歓迎の拍手が鳴る中、私は今朝の大赦の面々との接触時以上の安堵を抱いていた。

 あの組織にも、このような温かさと自立心を持った人格者がいることに。

 今朝は大赦に対する積年の恨み辛みを打ち明けていた静音も、彼には好意的に接しているし。

 

「まあ、あんな兄貴だけど……どうぞよろしく」

 

 夏凛本人が、直球に表すればそれはもう、照れ顔に腕組みと、絵に描いた〝ツンデレ〟的態度から見ても、兄妹間の関係性は決して悪くないことが窺えた。

 

 次に、女性一人目の方は、神崎律子(かんざき・りつこ)。

 先代勇者の頃は、中学時代の静音――清美たちが通っていたと言う国立小中高一貫校の神樹館で、現在はリディアンで教鞭を振るう教師である。

 清美たち先代勇者を補佐する監督官でもあったらしい。

 

 もう一人の方は、安芸真鈴(あき・ますず)。

 神崎先生と同じく、先代の頃は神樹館の教師で、静音の義理の妹で勇者部メンバーの一人な東郷美森の小学生時代――鷲尾須美と、乃木園子、そして三ノ輪銀が在籍していたクラスの担任教師であり、先代勇者小学生組の方の監督役だった。

 

 二人の教え子たち、この時代に呼ばれた先代勇者たちは一様に彼女たちとの再会を喜んでおり、それだけお二方が慕われて人徳があるのが窺え。

 当人たちも、中には死に別れた者もいる教え子たちへの複雑な心境の中に、たった一時の幻であったとしても、久方振りに再会できたことに対し嬉しく感じているのを、私の目も感じ取れた。

 

 でも、彼らの自己紹介の折に、一つ気になることが………。

 神崎先生と違い、安芸先生は現在、大赦内で新たに設置された〝戦士隊〟の監督官をしている――と静音と奏芽は言っていた。

 けど、私自身に喩えるなら、父と母や………浅黄に、もう一度会えたに等しい、せっかくの再会の場に水を差したくもなかったので、この疑念は一旦、胸の内に止めておくことにした。

 

 

 

 

 

 前置きの春信さんらの自己紹介はそこそこに、交流会は本題に入り。

 

「さて、先に来訪した奏君、セレナ君、朱音君も加わり、装者及び勇者たちこちら側の戦力はかなり整ったと言える、だが、それでも造反神に奪われた土地は極めて広大だ」

 

 弦さん――司令と、勇者を補佐するお役目を担う巫女である上里(うえさと)ひなたと藤森水都(ふじもり・みと)が正面のモニターの横に立つと、状況の整理も兼ねての、一連の事態の経緯を改めて説明し始めた。

 

 おさらいとして、改めて神樹様とは、この世界の地球は今か約三百年前の西暦二〇一五年より人類を滅亡するべく猛威を振るってきたバーテックスらを含めた脅威から、人類を守護する為に、日本の神道における八百万の地の神たちが結集した、神々の集合体なのだが。

 

 

〝魔法少女事変〟

 

 そう名付けられた、響や静音たち、装者と勇者たちと、世界解剖と言う名の、世界の破滅を目論む〝錬金術師〟と真の黒幕であったあるバーテックスとの戦いで、地球の血液とも言えるマナが流れる血脈――レイラインに多大なダメージを受け、一度は大規模な錬金術で分解されかけた世界の再生で、神樹様は無理がたたって消耗。

 その影響で、神樹を構成する神々の統率が乱れ、とうとうその内の一柱の神が造反し、内乱(シビルウォー)を起こした。

 この緊急事態に、神樹様は自らの内部にこの世界を模倣した結界を作り、自分も入れた装者と勇者、サポート役たる巫女やSONGの面々を召喚、それ以外のこちらの人類の魂も呼び寄せ、ほとんど現実と変わらない世界を作り上げた。

 要は――私たちはいわば、あのマト○クスの中にいるのだ。

 で、この事態を起こした張本人の造反神は元々、天の神に属していたのだが追放され、なし崩し的に地の神側に鞍替えし、神樹様の一部となったと言う。

 昨日私もその脅威の洗礼を受けたバーテックスたちは、その造反神が生み出したものとのこと。

 

 モニターに日本列島の地図が表示される。

 リディアン本校もある地区も入れた東京と四国の香川の一部分が青色になっているのを除けば、ほぼ列島全体が血に似た赤に染められている。

 この赤色の部分こそ、造反神の侵略によるもので、静音たちが事態を知った当初は、土地がここまで奴に制圧、占領されていたそうだ。

 大方奴は、神樹様の弱体化を手土産に、自らを追放した天の神に許しを請うつもり、ってところか。

 もし自分の推測が当たりなら、位こそ高いのに、なんて………未練たらたらの、甘ちゃんな神様だこと。

 今朝の静音からの口頭越しでも、天の神の人類に対する憎悪すら生ぬるい表現と感じる〝殺意〟。

 そんな連中が、自ら切り捨てたとは言え、人類に味方する側に与した神を、今さら迎い入れるとは………私には到底思えない。

 

「で、現在の勢力図はこうなっている」

 

 次に、現在の列島図に切り替わる。

 侵攻を寸前で免れた東京と香川の一部地域は、静音たちの奮戦による解放で少しばかり青色の範囲が広くなり、二課の前身組織である風鳴機関の本部がある長野の松代辺りの地域も取り戻されていた。

 依然、列島の大部分が、造反神に乗っ取られたことを示す赤色のままではあるのには、変わりないんだけど。

 それでも、当初よりこちら側の戦力も増強されているから、東京、香川、松代の三区にそれぞれ戦力を配置しつつ、そこを起点にこちらから攻勢に打って出て、開放地域を広めていくのが最も適した手であり、現に司令もその方針を提示こそしたのだが、

 

「どうも、ひなた君に水都君ら巫女の話では、それは難しいとのことだ」

 

 安易に、こちらが取れる最も効率の良い方針を取るに取れない事情があった。

 

「はい、弦十郎さんの言うとおり、本来ならこれだけの戦力、開放地域それぞれで担当する勇者、装者を分けた方が効率的に造反神に奪われた土地を解放できるのですが」

「相手が神様なだけに、何が起きるかの予測が、とても付けられないんです。システムはそれぞれ最新式のモノになっていて、西暦時代の勇者や先代の人たちは特段戦いやすくなってはいますが……」

 

 その理由を、ひなたと水都が司令に代わって説明する。

 かみ砕いて端的に言えば、相手も文字通り人知を超えた能力を隠し持っている神様であるということだ。

 もしこちらが下手に攻勢に出て土地を解放していけば、向こうがその神の力で、どのような報復に打って出るのか、こちらでは予測も見当もままならないのが実状なのである。

 

 よって、現状は神樹様からの巫女たちに伝えられる信託――指示に従う形で、侵略された地区を少しずつ解放して取り戻していく、慎重かつ受け身の方針を選ばざるを得なかった。

 もっとはっきり、一言で言うと、諺にもある通り――〝神頼み〟――なわけ。

 

「随分と面倒なもんなんだな」

「そうよね、もっとこう~スパッとできたらいいのに」

 

 この実状に対し、血気盛んなクリスと夏凛が愚痴を零す。

 割と最初から確信を持ってたけど、やっぱりこの二人、似た者同士だ。

 実際口にしたら、同じタイミングで違うと、意図せず口を揃えて反論してくる様すら、容易に想像できた。

 

「こればかりは仕方ないさ、ことわざでもあるだろ? 〝触らぬ神に祟りなし〟相手が神様だからね、人を相手にするのと同じようにはいかないものさ」

 

 一応、元神様であった私は、もう一つ神様絡みの諺を引用して、忠告も込みの補足を付け加えておいた。

 くどいようだが、今戦っている相手は〝神〟そのもの、迂闊な手を切り出しでもしたら、逆にこちらにとって致命的なしっぺ返しを貰い受けることにもなる。

 人間を相手にしているのとでは次元が違う、一欠けらの油断と慢心すら、滅亡と言う敗北に直結してしまうのだ………かの造反神との、武力も駆け引きも駆使した、ここの〝戦争〟は。

 生憎私は表現を美化して着飾るつもりはない、この世界は今まさに戦争の渦中にあり、造反神を鎮め、最後まで勝ち抜くその時まで、私たちは常に………背後には水面さえ見えない、底なしの奈落が待つ〝背水の陣〟に立っているに他ならないのだ。

 

「さて、ここまでで何か質問はあるか?」

 

 おさらいと今後の方針の大まかな説明が終わり、質問タイムへと移った。

 

「はい!」

 

 真っ先に、明朗快活さたっぷりにピンと垂直に手を挙げたのは結城友奈。

 響と並んで、風鳴司令のお弟子でもある。

 

「師匠、これで召喚される勇者、装者は全員なんですか?」

 

 友奈は、私も気になっていた質問を投げかける。

 次元の壁を越えて、私とトトまでも呼び寄せるくらいの事態だ。

 戦力の収集が、私たちで打ち止めになるとは思えない。

 

「うむ、それに関してはひなたくん」

「はい、実はあと二人、来る予定です」

 

 読み通り、もう後二人の勇者が、結界(こちら)に召喚されるらしい。

 

「戦力は十分だと思うけれど、神樹様からしたらまだ足りないという事なのかしら?」

「はい、神託だとこれでもまだ不足とのことで、ただ今回は特殊なケースとも神託できています」

 

 静音からの問いに、水都は補足を加えた。

 

「私からも一つ聞きたい」

 

 友奈、静音に続いて、私は挙手し。

 

「これは異邦人としての感想なのだが、その神託とはどういう形で巫女に送られるものなんだ? 私の場合は、頭の中に流れてくる、ある種の映像を見るという感じなのだが」

 

 神樹様から巫女に伝えられる神託について、質問を投げてみた。

〝私の場合〟と言うのは、私の世界の〝地球の意志〟が、両親の形見である勾玉にマナを送り、シンフォギアへと変質させた際、同時に地球(ほし)そのものが記録していた、翼と奏さんによる、装者たちの戦いの記憶が、私の脳に直接送りこまれた経験を指している。

 

 この神託に関しては、響たちも詳細は知らないようで、友奈と、同じ今代の勇者の一人である犬吠埼樹(いぬぼうざき・いつき)が同様の質問を送った。

 

「はい、神託は具体的にいうと、言葉ではなくイメージとして伝えてくる感じですね」

「それを私たちの言葉に直したりして、解釈するんです」

「そうね……神託に関しては、具体的に言葉で説明するのは難しいわ……琴音姉さまにも前に聞いたことがあったけど、本人もどう説明したらいいのかって言ってたもの」

 

 ひなたと水都、そして勇者にして巫女の資質もある静音からの体験談を聞く限り、神託の形は、大体一緒らしい。

 実際に神樹様からの〝お言葉〟を受け取る巫女当人でも、それを他者に人間の言葉に翻訳して説明するのは難しい、と言うわけか。

 人間同士の、異なる言語を訳すことさえ苦労するのに、神様となれば尚更なのも無理ない。

 神託の件はさておいて………問題は今回の神託、新たに召喚される手筈となっている勇者二人。

 平行世界より呼ぶ手なんて、私が元神の身の上だったから為せたからでもある上に、内乱で少なからず力が弱まっている以上、神樹様とてそう何度も使える手ではない。

 となると、若葉たち同様、この世界の過去より呼んでくるのが妥当だけど。

 どの時代の、どの場所の、誰が召喚されるのか。

 

「へ~そうなんだね。うちのところは精霊が色々教えてくれるケド」

 

 自分なりに考えてみようと思ったが、その必要はなくなった。

 

「えっ!?」

「だ―――誰!?」

 

 たった今、その二人の内一人が、このブリーフィングルーム内に、突如召喚されたからである。

 しかし神樹様や。

 実際にタイムトラベル現象を目の前で起こしておいて、その〝演出〟は素っ気無さすぎるのではありませんか?

 未来から送られてくる悪党を始末する殺し屋が、その未来から来た〝自分〟に振り回されるSF映画で描かれたタイムトラベル並みに、味気ない。

 私の時はあんな盛大な演出で連れて来たと言うのに。

 せめてター○ネーターのタイムトラベル並みの特殊効果を付加するくらいは、凝ってほしいものである。

 

「いつの間に……」

 

 なんて悠長に神樹様の演出力に内心私は苦言を呈している一方、周りは状況も状況なので、ほとんどが突然ふっと現れた、ボブカットな灰色の髪にヘアバンドをつけて眼鏡をかけた見てくれの少女に驚愕しており。

 咄嗟に友里さんと藤尭さんは、腰に掛けたホルスターに携帯している拳銃に手を掛けた。

 

「あわわ~~なんか物騒なもんに手をかけてるけど私味方ですって!」

 

 騒ぎの中心にいる張本人は、大慌てで手を挙げて敵ではないとアピール。

 

「あおいさん藤尭さん、大丈夫です、どうやら先にお話しした残りの勇者の方で、間違いはなさそうですので」

「ひなたちゃん!?」

「ですから、どうか警戒なさらないでください」

 

 これは止めた方がいいと立ち上がろうとした矢先、友里さんらが銃を引き抜く直前にひなたが二人を引き止め、諭してくれたのもあって、それ以上の大事にはならずに済んだ。

 

「さすがアヤミー、神樹様のドッキリにも全然動じてないね♪」

「ドッキリなのは同感だけどね」

 

 私の後ろの席に座っていた現在(こうこうせい)の方の園子が、傍目からはポーカーフェイスをキープしていた私をそう表した。

 アヤミーとは、その園子が付けた私のニックネーム。

 彼女は創世と同じく、親しい相手にはあだ名を作って呼ぶ一面があった。

 響には創世と同じく、〝ビッキー〟と呼んでいたから、てっきり私も〝アーヤ〟になるかなと予想してただけに、アヤミーになったのは意外だった。

 

「それにこれでもびっくりはしたさ、彼女がいきなり現れたことじゃなくて、神樹様の、毎度毎度な召喚のタイミングの悪さと雑さに」

「ああ……あたしと園子と須美を時間差置いて呼んだりとか、バーテックスが出た時にいきなり清美さんたちに若葉さんたちにあや姉さんを樹海に放り込んだりとか、考えてみると神樹様の呼び方って、確かに雑っすよね」

「だろ? 神樹様には敵を欺く前に味方を欺いてどうするって言いたいよ」

 

 隣の席にいた銀も、神樹様の雑な召喚っ振りに同意を示して、私もニコっと応じる。

 小学生時代の乃木園子――園子ちゃんとは親友の仲だった彼女の方は、私のことを〝あや姉さん〟と呼んでいた。

 創作の産物であるこの世界の〝ガメラ〟の一つな〝平成ガメラ〟の子どもにはショッキングな内容――私の境遇を知った後でも、弟たちと一緒に見てきた〝ヒーロー〟そのものでもある自分に、憧憬の気持ちがあるらしい。

 悪い気は一切しない。

 私は子どものそういう眩しい眼差しが、大好きだからだ。

 

「でもよく一目であの人が敵じゃないって分かりましたね?」

「これだけいる中、バーテックスでもない戦力一人送り込んで正面から喧嘩吹っ掛けても勝算がないだろう? もし私が造反神で、彼女がその差し金だったら―――こっそり本部(ここ)の心臓部に送り込んで艦艇丸ごと爆破してどっか~ん♪」

「姉さん………アメリカンジョークにしちゃブラック過ぎますって……」

 

 私が故意に投げた満面の笑みからのブラックジョークに、案の定銀君は中性的な顔を青ざめさせていた。

 

「あら? 〝敵を知り、己を知れば、百戦危うからず〟だよ、銀君」

「何ですかそれ?」

「最も有名な兵法書、『孫子』の一節さ、ようは〝自分も味方も敵も、常に知る努力を怠るな〟ってこと」

「おお……あや姉さんが言うと、良い意味で何かすっごい重みを感じます」

「よ~く覚えておくように」

「はい!」

 

 うん、良い子だ。あるモノクロ映画の、もう直ぐ四十郎になる凄腕浪人ばりに頷く私。

 その真っ直ぐで純白な声に、思わずなでなでしてあげたいくらい。

 

「ほよよ~~♪ ミノさんとアヤミーの百合おねショタ、これはメモらないとね、メモメモ~♪」

 

 さて、瞳をキラキラとした〝しいたけ目〟で何やら表紙に〝ネタ帳〟と書かれたメモ帳を書き書きし始めた園子の様子はさておいて、新たな勇者さんに挨拶でもしておこうか。

 彼女の第一声から、親近感と、ゾクゾクするくらい興味深い言葉があったからな。

 

 

 

 

 

「エクスキューズミー?」

 

 一騒動起きつつも、新たに召喚された勇者へ、フランクにお声を掛けたのは、西暦時代の諏訪の勇者――白鳥歌野(しらとり・うたの)。

 それも英語で。

 何かいわゆるマシレスみたいになって嫌だし、彼女の人柄ゆえだからケチまで付けやしない(だってそれが、歌野たらしめる大事な個性だからだ)けど、なまじアメリカ暮らしの長かったこちらからしたら、典型的日本人英語のイントネーションだった。

 

「貴方はどなた?」

「私は秋原雪花、北海道から来た勇者だよ、よろしくお願いシャス」

 

 歌野とまた違った陽気な調子ながら、漠然とだが私の目からは狐のイメージが浮かんだ雰囲気を感じさせる秋原雪(あきはら・せっか)花は、試される大地こと、北海道から来た勇者であると名とともに自己紹介した。

 となると、雪花に勇者の力を与えた〝土地神たち〟は、神樹様と別系統の神で間違いない。

 恐らく、アイヌ民族が信仰していた神々――〝カムイ〟と見ていい。

 

「ふぅ~流石にビビったよ、突然見ず知らずの場所に連れて行かれたと思ったら、こんな歓迎なんだもん、まぁ、精霊が事前に色々教えてくれてたから、事情は大体飲み込めてはいるけれど」

「君のところの精霊も、言葉を話すタイプなのかい?」

 

 雑な神樹様の召喚のせいでえらい目に遭い、やっとほっと一息つけた雪花に、私は歌野に続いて話しかけた。

 

「その通りだよ、黒髪の美人のお姉さん。ん? 君のところもって?」

「私もここに来る際に、いろいろとこの子(せいれい)、トトに教えてもらったからね」

 

 掌を上向きにして宙に翳すと、零体でいたトトが実体化し、私の頭にひょこっと宙返りして乗ると。

 

(どうも、朱音の精霊のトトです)

 

 はい、と挙手して挨拶した。

 

「うわぁかわいい!」

 

 だろう? そうだろう?

 雪花もトトも可愛らしさに、イチコロな様子だ、お目が高い。

 トトの可愛らしさは万国を越えて、万世界共通だと言っても過言ではないからな!

 

「言葉っていうより、ある種のテレパシーってやつかな、この子みたいな感じの、ところであなたのお名前は?」

「草凪朱音だ、よろしく」

 

 尋ねられた私は改めて自己紹介をし、手を差し出して彼女と握手し合った。

 

「紹介ありがとネ、あ、ちなみに私の精霊は、この桂蔵坊」

 

 雪花のボブカットの横に、侍の装束に刀を腰に差し、編み笠を被り、時代劇の渡世人でよく見られる口に枝を銜えた狐――〝桂蔵坊〟が実体化し現れる。

 

「北海道なのに、精霊は鳥取の妖狐なのか?」

「朱音さん詳しいネ、私も最初に会った時は、おんなじこと思ったヨ」

 

 桂蔵坊とは、今私が口にした通り、鳥取の伝承に登場する、久松山の中坂神社に祀られている化け狐である。

 精霊の方の桂蔵坊が侍の格好をしているのは、若侍に化けたエピソード繋がりだろうな。

 まさか神樹様、大雑把に狐繋がりでこの桂蔵坊を彼女に遣わしたんじゃ。

 ちょっとした下衆の勘繰りが私に過ったのを差し置いて、雪花は静音らに中央のモニター側へと連れ添われて、ここに召喚されるまでの流れを話していたのだが。

 

「あ……あの……」

「こちらにもう一人、いらっしゃるのですが……」

 

 西暦時代の勇者の一人の伊予島杏と、先代勇者の一人な雪野上舞彩の二人に挟まれる形で、神託におけるもう一人の新たな勇者が、さっきの雪花くらい素っ気ない演出でこの場に召喚されていた。

 中々背が高いスレンダーな体格に、褐色の肌、髪は銀色がかったショートヘア……と正面から見えるが実際は一本結いされたロングヘア。

 活発そうな外見の一方、口元は中々大きく開く機会がなさそうな寡黙さがあり、でも不愛想ではなく、義理堅さを感じさせる印象が窺えた少女。

 

「はぁ……ここ、かなりのセキュリティで守られてるはずなんだけどな……」

「神様が相手だと、全く機能しないのね……」

 

 一度ならず二度目な、神樹様が厳重な本部のセキュリティをあっさり飛び越えて連れてこられた勇者の突然の訪問を前に、ボヤキ癖のある藤尭さんどころか友里さんまで、ぼやくしかない。

 場所を移動した関係上、今は私と隣り合わせに立つ静音も、溜息を吐いて困り顔となっていた。

 ただ頭を抱えているだけなのに、何か妙に静音のその様が、ツボに入り。

 

「言いにくいことだけど、なんというか何でもありの神様だね、神樹様っていうのは、ふふっ」

「まぁ否定しないけど、いくら何でも、〝何でもあり〟が過ぎるわよコレは……」

 

 つい、翼と義姉妹だけあり真面目ちゃんな静音に、ちょっとばかり猫目と猫口な笑顔でからかってしまった。

 

「でもその〝何でもあり〟をいちいち真に受けてたら、身ももたないよ、多少はスルーした方がいい」

「忠告どうも……善処しておくわ、神樹様のとんでもだって今に始まったわけじゃないしね」

 

 そりゃ本物の神様だから、人様からしたら〝何でもあり〟なのは言わずもがなであるんだから、ある程度はなだらかに巧く受け流してやり過ごした方が賢明である。

 私の場合だと、さっきみたいに映画の演出に喩えるのがその一つだ。

 

「と、とりあえずお名前の方を聞いてもいいかしら?」

 

 その静音と、ほぼ同様の心境らしい奏芽は、二人目の勇者の名を尋ねると。

 

「古波蔵棗、沖縄から来た」

 

 もう一人の勇者――古波蔵棗(こはぐら・なつめ)は、抑揚が………乏しいと言うより、凪の日の海原の様に穏やかと言った方が相応しい声音で名乗った。

 

 

 

 

 

「以上がこの世界の現状と各勇者、シンフォギア装者たちの紹介だ、大体は理解できたかね?」

 

 それから棗と雪花は、司令から、世界の現状と、装者勇者らメンバーのことなどの大まかな諸々を、一通り説明を受けていた。

 

「把握した、分かりやすい説明、感謝する」

「私もです、大体の状況は精霊から聞いてましたけど、更に理解できましたよ」

 

 追加で質問を投げかける必要がないくらい、大体は把握できたみたいである。

 

「しかし、朱音の連れてたトトの時も驚いたけど、雪花、あんたの精霊も喋れたりするなんてね」

「三好の精霊と私の正宗も言葉を話せはするが、会話らしい会話は不得手故な、驚くばかりだ」

 

 するとそこへ、トトと同じく〝喋れる〟精霊をパートナーにしている雪花に、夏凛とこの世界の翼が、傍らに自分の精霊を見せて話題を振りかけてきた。

 二人の精霊は、どちらもデフォルメ化された鎧武者の風体をしていて、赤色の方は夏凛ので、剣豪としても名を馳せた(夏凛と春信さんと同じ苗字な戦国大名と因縁浅からぬ)一三代目室町幕府将軍と、同じ名を冠した義輝。

 対して青色の方の、翼の精霊は、最も著名な刀工かつ、日本のフィクションにも度々登場する名刀と同名の、正宗。

 一応、この二体の精霊も、言葉を発するには発するんだけど。

 

『諸行無常』

『常在戦場』

 

 こんな感じで、予めいくつかの音声が入力されたおもちゃと大差がなくて、ボキャブラリーはお世辞にも多くはなかった。

 だからテレパシーで難なく会話できる私とトトに対して、昨日からとても羨ましがられていたりする。

 あ、そう言えば………昨日見た、義輝が実体化してる時に起きた惨劇が脳内で再生される。

 

「あぁ~~牛鬼ってばダメだって!」

「義輝逃げて~ッ!」

 

 いきなり、名前と裏腹に花びらめいた小さな羽の生えた愛らしい子牛、友奈の精霊の牛鬼が勝手に実体化し、義輝を襲おうとしたが。

 

「トト」

(あいよ!)

 

 トトは私の頭からジャンプすると、四肢と顔を引っ込め、ガメラの十八番である〝回転ジェット〟で、あわや義輝を噛みつきかけた牛鬼に体当たり。

 加減はしてあるけど、トトの世界のギャオスの死骸を食べて怪獣化した大蜥蜴――ジーダスの巨体も突き飛ばしたジェットアタックを、腹部にもろにくらった牛鬼は宙をくるくるとたっぷり回り、勢いが止まってからも目を大きく回し、顔の上に小鳥たちをも浮かべていた。

 

「ありがとね、朱音ちゃん、トトちゃん」

「助かったわよ……私からも義輝に代わって礼を言っとくわ」

『諸行無常……』

(昨日も食べられてたけど、いつもこんな感じなの?)

「そう……ちょっとでも油断してたら、この友奈の牛鬼が勝手に出て来て、他の精霊をガブリってしてくるのよ、もっぱら義輝が」

「それは、災難だな」

(ご愁傷さま)

 

 苦笑する私とトトの額に、ジト汗が同時に流れた。

 友奈の牛鬼は、本人と響ばりに食いしん坊であり、隙あらば勝手に実体化して他の精霊に噛みついちゃう困ったちゃんなところがあり、ご覧の通り主な被害者は義輝だった。

 しかも好物はビーフジャーキーらしく………二重の意味で、〝共食い〟か。

 

「………」

「お姉ちゃん、どうしたの?」

 

 樹の姉で、歌手活動をしている彼女のマネージャーである犬吠埼風が、羨望の眼差しを送ってくる。

 

「あんな風に自然と会話できるトトが相棒な朱音が羨ましくなってきた……あたしも犬神たちとお喋りしたい~~!」

「お姉ちゃんってば……あはは」

「でも確かにね、私のヤタや奏芽の飛燕のような上位精霊は、色々とできることが豊富ではあるけれど、言葉を使ってのコミュケーション能力とかは皆無だもの」

 

 勇者の相棒たる精霊の中で、格が上位の精霊を有しているらしい静音に奏芽ら含めたみんなの反応をまたぞろ見回しても、やはりトトや雪花の桂蔵坊みたく明確にコミュニケーションできる精霊は、前代未聞の域で珍しいもので、各々に差があるけど、メンバーの大半がどうしても気になってしょうがない様子が、眼差しだけで読み取れた。

 

「こほん、ではお話すると――」

 

 好奇心って感情(特に小さき子どもたちの)は嫌いじゃないので、ここはちゃんと説明しておこう。

 

「――そもそも精霊は、神樹様に記録されているこの地球(ほし)全ての、あらゆる神話や伝承を元に具現化されたものだ」

 

 人間の世界に喩えれば、神樹様はある種の巨大なネットの海に保管された膨大なデータベース。

 そこから勇者一人一人の相性に合わせた〝モチーフ〟を、ゆるキャラの形で姿(かたち)を与えたのが、神世紀時代の精霊たち。

 

「でも私の――いや私とトトは、ある意味で平行世界の同一存在でもあり、あり方で言うのなら、神様そのものでもあったからな、今の私は〝元〟が付くけど、トトは今でも現役の神様、テレパシーくらい造作もないのさ」

 

 いわば本物の神そのものである守護神ガメラ――トトの魂を、映画〝小さき勇者たち~ガメラ~〟を元として編み出された精霊の器に宿しているってわけ。

 

(その朱音に関しても、ある種のテレパシーみたいな感じで人である少女と意思疎通みたいなことしてたって言ってたもんね)

「そうだね、私も前世では何かと浅黄……私と心を通わせた少女の名だが、彼女に助けられ、時に学ばされもしたものだ。今でも彼女には感謝しているよ」

 

 浅黄がいてくれなかったら………彼女と精神(こころ)を繋ぎ合っていなかったら、私は戦場の泥沼の中で、修羅の奈落に落ちたまま、二度と這い上がれなかったかもしれない………じゃないな、確実にそんな結末に至っていた。

 だから、どこまでも、たとえ私から一方的に繋がりを断ち切られたとしても、信じ続けてくれた浅黄への感謝の想いは、ありがとうを一言だけでは、言い尽くせなかった。

 目を閉じれば………あの時の浅黄の笑顔を、今でも昨日のことのようにはっきり思い出すことができる。

 けれど、今思い出すとだ……何だかこうして、たくさんの同年代の子や歳の近い方々に囲まれているのを、祝福されている気もしてきて、ちょっと………こそばゆくなった。

 顔にまで出てなきゃいいんだけど………大丈夫か、みんなの様子を見る限りは、そこまで顔に出てなくて、ほっとした。

 

「しっかし、まさか朱音さんの前世があのガメラとはね~雪花さん驚いちゃったよ、平行世界とやらで実在した存在だったとはね」

 

 その雪花の口からも出た〝平行世界――パラレルワールド〟、またの名を多次元宇宙――マルチバースからピンと来たのか。

 

「もしや、沖縄の守り神であるキン○シーサーも、別の世界では勇者だったりするのだろうか?」

 

 お、生まれも育ちも沖縄とは言え、かの怪獣の王が主演の映画シリーズに出てくる、あの目覚めの歌を二代目まで歌わないと起きてこないのがご愛嬌なシーサーの怪獣をご存知とは………特撮オタとして、お目が高い(ニヤリ。

 

「アハハ……もしそうなら屋久杉から自然の恵みをもらった巨大な昆虫型怪獣とか、某核の落とし子様もそうなっててもおかしくはないわね……」

「実際なっているかもしれないな、こことは違う別の世界とかでは」

 

 映画としても特撮としても、オタ友の仲ともなった静音と私はそれぞれの表現(ことば)を返した。

 真面目ちゃんな静音は若干困惑してたけど、多次元宇宙が実在していることをこの肌で知っている私からすれば、至って自然も同然だった。

 

「「「………?」」」

「こっちの話しだ、気にしないでくれ」

 

 私達の話題をさっぱり理解できず付いて行けてない面々に、私はこの一言で片づけておいた。

 実際詳しく話そうとすると、とんでもなく長くなる上に、オタ友の静音、もしかしたら友奈とも、周囲置き去りにして進めまくるマニアトークの花を開かせてしまいかねないからな、自重自重と。

 

 

 

 

 

 そこからの、交流会を大まかに並べると。

 

 静音の生家と、中学時代の彼女の、現在(いま)は亡き仲間の家の文献に、雪花と棗のことと思われる記録が残されていたとか。

 

 静音の言葉越しで一応知っている、勇者たちの身の上とか。

 

 それらに気を重くしつつも、改めて自分たちが精一杯支える決意を固めた弦さんら、大人たちとか。

 

「みんな、なんだかんだで凄く真面目なんだね。もっとそこそこでいいのににゃあ」

「お役目でそこそこなんて、そんな事は……」

「須美、生憎だけど、私は雪花の言うことに賛成だよ」

 

 雪花のジョークに、幼さと真面目な性分で真に受けてしまった須美に、ちょっとしたアドバイスを伝えたりとか(具体的に私の口から話すのは、ちょっと恥ずかしいので、ここでは遠慮させてもらいたい)、色々あったんだけど。

 

 

 ~~~♪

 

 

 さすが、元は天の神の一派かつ、神樹様の一角として人の世を管理してきた、空気をわざと読まない造反神さん。

 人間側からすれば、実に嫌~~なタイミングで、使徒どもを寄越してくること。

 私も、二度目まで後れを取るつもりはない。

 

 それじゃ―――行きましょうかッ!

 

 

 

 

 

戦姫と勇者の二重奏XDU:09に続く。

 


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