GAMERA-ガメラ-/シンフォギアの守護者~EXTRA~:番外編&コラボ外伝集   作:フォレス・ノースウッド

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さて、アニメ本編は一応の完結を迎えたのに衝撃のコラボ『ゴジラvsシンフォギア』によって特撮界隈を巻き込んでまだまだ賑わいを見せてるシンフォギアシリーズ(ソシャゲのイベントですがガチで映像化してほしいのは私だけではない筈)。
当然重度の特撮及び怪獣オタである為にシンフォギア適合者となり、ガメラを『草凪朱音』と言う名のシンフォギア装者美少女に転生させた(GAMERA-ガメラ-シンフォギアの守護者~The Guardian of Symphogear~を参照)私がこの衝動を抑圧できるわけもなく(汗、ausu(アウス)さんと協議を重ねて了承を貰った上でアウスさんからの熱烈オファーから端を発してコラボ中であるシンフォギアと結城友奈は勇者であるのクロス小説『戦姫と勇者の二重奏XDU』のIFパラレル派生作品の体で世に出ることになりました。
アウスさんも怪獣オタでゴジラコラボを書きたいが為の意志も尊重した上での措置です(ただいつ頃になるやら)

さて、超ド変化球過ぎるゴジラvsガメラでもある今回の小説をとくとご覧あれ。


戦姫と勇者の二重奏XDU異伝~GODZILLA UNIVERSE~
Prologue-Godzilla Appearance


 その日、SONG本部は私と奏さん、珍しく歌手活動はお休みだったマリアと彼女のマネージャー兼我らがリーダー風鳴静音の幼馴染である篠崎奏芽ぐらいしか艦内にはいなかった。

 ここ数日はバーテックス及び赤嶺一味も出現して樹海化警報が鳴ることなく、今日も比較的平穏に一日が終わればいいのにと思っていたのだが。

 

〝~~~♪〟

 

 樹海化警報とも、SONG本部のものとも違う、明らかに特殊な緊急事態(エマージェンシー)の発生を報せるアラート。

 もしやと思って、日課の鍛錬の為に着替えを始める直前だった私は更衣室から飛び出して、本部内のある〝区画〟へと向かう。

 

「朱音!」

「奏さん!」

 

 途中、同じく艦内で待機していた奏さんと鉢合わせ。

 

「この警報、もしかしてと思うけどさ」

「恐らく、例の〝ギャラルホルン〟がお目覚めになったのでしょう」

「(静音たちの話を聞く限り、ある意味バーテックスと赤嶺たち以上に嫌なタイミングで起きてくるよね)」

「「同感だ」」

 

 トトの皮肉に、私と奏さんは声を重ねて同意した。

 ギャラルホルン――北欧神話の神たちの国の門番が〝ラグナロク〟の到来を告げる角笛と同じ名を持つ、この本部内で保管されている完全聖遺物。

 その機能を端的に説明すれば、次元と次元を繋ぐワームホールを作り出す〝成功世界転移装置〟なのだが……普段この完全聖遺物は休眠状態であり、喩え起動しても、行き先がどんなパラレルワールドなのか行って見なければ分からず、その世界で起きた脅威と戦わなければならないおまけ付きである。

事実造反神のクーデターが起きる以前から、静音たちは平行世界に渡っては向こうで起きた災いと戦った経験があった。しかし、神樹様の作った仮想現実(このせかい)でも起きるとはね。

 神樹様とギャラルホルンが利害一致するくらいの事態が起きようとしているのか?

 

「奏! 朱音も!」

 

 ギャラルホルンの保管室の前に到着すると、同じくこの警報におっとり刀で駆けつけたマリアと奏芽とも鉢合わせる。

 

「状況は大体把握している」

「アタシらも同行させていいか? 猫の手も借りたいとこだろ?」

「ええ、私達二人だけでは心もとなかったから助かるわ」

 

 私達は保管室に入ると………ほら貝によく似た形状しているるギャラルホルンが、緑の光を放って浮遊し、そのすぐ傍にはワームホールの輪ができ、輪の中は樹海内に負けず劣らず鮮やかな多色で彩られ、蠢いていた。

 

「これより先行してワームホールに突入します」

『分かった、四人とも注意を怠るなよ』

「了解、さあ行くわよ!」

 

 マリアの号令を合図に私達は〝聖詠〟を唱えて変身。

 このワームホールを潜って平行世界へと転移できるのは、装者か勇者のみなのだ。

 そして私達は、次元(せかい)同士を繋ぐ〝橋〟の中へと飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 極彩色のワームホール内に進入すれば、身体は自然を向こうまで自動で送り込まれる仕様。

 行き先の平行世界に繋がっている光の輪は、次第に大きくなっていき、私達を呑み込む感じで光が視界一色に染まったかと思うと………目的地の異世界に到着した。

 

「ぱっと見アタシらの世界とそう変わんねえみたいだけど、朱音はどうだ?」

「私もだよ奏さん、この公園は私のいた次元(せかい)にも存在してる」

「まあ、その分調査がし易くて助かるけど」

 

 私達は一旦変身を解き、まずはこの世界そのものに対する下調べの為、市街地に出て散策。

 

「これと言って異変は見当たらないわね……」

 

 私達が歩き進めた範囲では、一見すると平和な日常が広がっており、横浜埠頭の臨界公園近く辺りに付いた。

 

「あ、ちょっと待ってて」

 

 丁度この辺りに、新聞も販売してる完全自動化された仕様らしい宝くじの販売店を見つけた私は、そこで新聞を現金で買う。硬貨のデザインは静音たちのいる世界と同じデザインだったので問題なし。

 

「なるほど、そいつでこの世界で今何が起きてるか載ってても不思議じゃないな」

「そういうこと」

 

 私は早速四つ折りな新聞を開いて、一ページを捲り………。

 

「…………」

 

 一ページ目の全面に記載されていた記事の内容と、写真を目の当たりにして絶句し。

 

「最悪だ……」

 

 ようやく出た言葉が、この一言………確かにこれ程の〝災禍〟に人類が見舞われている世界であれば、神樹様とギャラルホルンが協力して扉を開くだろう。

 

「な……何が書いてあったのよ?」

 

 マリアが私の様子を気がかりに思い、私を尋ねた直後、東京湾の方から当然………不気味な轟音が響き始め、この地区周辺を飛んでいた海鳥たちが………一斉に何かから逃げる様に悲鳴を上げ続け、大慌てで飛び去っていく。

 それを見上げていた私たちは、今度は東京湾の海流が荒々しく蠢き始め、海中から閃光が走ったかと思うと次の瞬間―――海面を突き破って、チェレンコフ光に似た青色の熱線が空へと飛びあがった。

 

「(気を付けて、この辺りから急に〝放射性物質〟の反応を感じた……濃度もたっぷりに)」

「トトが防護結界を張ってくれているから、今の内に」

「ああ」

「ええ」

 

 再び聖詠を唱えてギアを纏う、これで放射能汚染の心配はない。

 

「これが神樹様とギャラルホルンが私たちをこの世界に呼ばせた理由だ」

 

 そして私は持っていた新聞記事を三人に見せる。

 

「う、嘘でしょ? さっきのも、何かの見間違いじゃ……」

「その記事だって、何かの……コラボ新聞か何かじゃないのか?」

「残念ながら………この世界での〝彼〟は――」

 

 ほんの一瞬、潮風が止まり、海面が龍の蛇行の如くさらに荒ぶっていき。

 

「――〝虚構〟じゃない」

 

 そう私が発した刹那、強風が再び吹き荒れ、巨大な海中から先に放射された〝熱線〟と同じ輝きが増した次の瞬間…………ほぼ垂直に巨大な海注が舞い上がった。

 一度高く舞った水流たちのベールが海面へと落ちていくごとに………〝奴〟の姿がはっきり露わになっていく。

 

「〝現実〟だ……」

 

 黒い岩肌の如き巨体、海面を叩きつけ水しぶきを上げる尾……の先端から胴体へ視線を追いかければ、そこには死した珊瑚にも見えなくない三列に並ぶ背びれがそびえ。

 

「(来るよ……みんな覚悟を決めておいて)」

 

 肉食恐竜のものとは似て非なる………爬虫類寄りで、自分以外の全ての存在に敵意をむき出しにする〝怒り〟が発せられる瞳を携えた、厳めしい容貌を私達に………いや、人類全てに突きつける。

 

「まさか、お前とも直に会う日が来るとはな……… THE KING(王よ) ――」

 

 虚構と言う銀幕から現実に姿を現した奴をみんなが見上げて絶句する中、私は〝ガメラ〟としてヤツに前世から変わらぬ翡翠色の双眸でその巨体を見据え………かの〝King of Monster〟の名を口にした。

 

「―――〝ゴジラ〟」

 

 汝の異名は――破壊神――怪獣王。

 その名は――ゴジラ。

 

〝ガァァァァァーーーオォォォォォッーーーーンッ!〟

 

 空へと向けて王の咆哮が盛大に轟き、天地共々、戦慄させ、鮮烈に震撼させる。

 この次元(パラレルワールド)は………奴含めた〝怪獣〟が、実在する世界だったのだ。

 

 そして……かなり捻りが利き過ぎた形で、守護神と破壊神、二者の対決が、迫ろうともしていた。

 

つづく。

 

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