GAMERA-ガメラ-/シンフォギアの守護者~EXTRA~:番外編&コラボ外伝集   作:フォレス・ノースウッド

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草凪朱音-ガメラ-の勇者御記~戦姫と勇者の二重奏XDU外伝~:24.5-千景からの相談 ◆

24.5-千景からの相談-You Are Not Alone-

 

 勇者と装者の心身に憑依する特殊な精霊を用いた、いわゆる〝精神攻撃〟と言う搦め手を切り出してきた赤嶺ら造反神側の勇者たちとの本格的武力衝突の二度目(と言っても、赤嶺が自分らの戦力を見せつけるを〝目的の一つ〟としたバーテックスの同士討ちで今回の未開放地区が解放されたので、ほとんど戦っていない)から、翌日。

 私は敢えて、寄宿舎の自分の部屋かつ紙とペンを用いて、すっかり日課の一つになった戦果報告書(レポート)を書き進めていた。

 効果覿面だったな――私は筆の進み具合を緩めずに内心ほくそ笑む。

 今日も赤嶺たちはドローンバーテックスを使って私達に出歯亀を行っていたが、私を監視していた(姿と位置まではまだ特定できていないが、気配は完全に把握できるようになっている)個体は早急に退却した。

 目的はレポートの内容を盗み読もうとしたが、私の書き方で断念せざるを得なかったのは分かっている。

 なぜなら書面の文体は、ローマ字を筆記体で、それも特に読みづらい二〇世紀前半当時のアメリカビジネス界でよく使われていたスぺリアン体で構成されていたから。

 ただでさえ神世紀時代のアメリカ人でも読めない筆記体なのに、それをわざとローマ字による日本語で書き進めることで、逆に一層読むのが困難とさせた為、さっさとドローンバーテックスを引き下げさせたくらい、赤嶺たちは全く読めずに終わった。

 お邪魔虫を払って向こうにせめてもの一泡を吹かせ、特宿敵の真矢(イリス)の某アカイアクマに似た美貌を悔しがらせている姿にニヒヒと微笑み。

 

「Be The One (DA!)~Be The One~~All right! I don’t wanna give it up~fighting for tomorrow~~♪」

 

 作業用BGMとしてコンポから流れる音楽を歌いながら、清書作業も終え、プリンターのスキャナーでデータ化してそれを暗号メール形式で静音に送り、書面本体はシュレッダーで粉々にした。

 敵にこちらの内情を少しでも悟られない為とは言え、めんどくさい流れなのは確かだが………自分らと連中との〝パワーゲーム〟だと思えば、相応に張り合いがあって個人的にはそれほど苦には感じていない。

 

「(ただいま)」

「おかえり、今日はどうだった?」

「(ここ数日と変わらず、あっちも特定されない様慎重にこっちの様子を盗み見と盗み聞きしようとしてた)」

 

 レポートの執筆作業を終えた直後、トトが霊体からお馴染みの可愛らしい姿に実体化して〝パトロール〟から帰ってきた。

 先日赤嶺たちが使役できるバーテックスの一部をドローンとしてこちらの様子を監視盗聴していると分かってから、向こうにそれを存じていると悟られないようトトをリーダーとした精霊たちに私たちは、ドローンバーテックスの数と同行を調査させてもらっていた。

 

「(予定通り午後はローンドック訓練?)」

 

 日頃のスクールライフとお年頃のガールライフらの日常の傍ら、日々実戦(おやくめ)に備えて鍛錬は欠かさないのだが、日によってはチーム戦主体で他のメンバーと、万が一のアクシデントで単騎戦闘(ローンドック)になった場合を想定し、時に一人で実戦と想定した模擬戦闘込みの修練に励むことがある。

 

「そのつもりだったんだけど、トトも気づいてるでしょ?」

「(まあね)」

 

 当初の予定では今日のランチの後はその単独戦闘訓練(ローンドックトレーニング)を行うつもりではあったが――私とトトはドア越しに気まずい視線を部屋の中へ、本人も意図せず送っている今の状況に苦笑を交し合った。

 このままだと木綿豆腐も満足に取れない、翼並みに不器用武骨な刑事兼仮面のヒーローみたいな立往生が続きそうだったので、玄関に向かった私は扉を開け。

 

「あっ……」

「何の御用かな千景? 立ち話の何だから遠慮せず入って」

「は……はい、おじゃまします」

 

 訪問者である案の定……外では気まずい様相たっぷりに佇んでいた西暦メンバーの一人で、後にひなたの手で一度存在を抹消されることになる哀しき運命を辿った少女――郡千景を、自室へと招き入れた。

 

 

 

 

 

 今日は訳あって……自分もこの神樹様が生み出した世界にいる間の住まいとして使わせて貰っている寮の草凪さんの部屋を訪ねるとした。

 けどいざ、扉の前にまで辿り着くと………立ち尽くしてしまう。インターフォンのボタンを押して音を鳴らす、ただそれだけのことなのに………それだけのことができず、踏み出せない。

 今まで自分は、他人の家に訪ねると言う経験が、一切なかった……勇者に選ばれて丸亀城で建てられた勇者用の寮での生活すら、高嶋さんの部屋にすら、自分から訪れたことがない。

 だからこんな簡単なことさえ、足踏みしてしまう、かと言って意地だけは一丁前な私は、ここまで来て引き返すこともできずにいて………もしこんなところを乃木さんたちにでも見られたら。

 

〝何の御用かな千景? 立ち話の何だから遠慮せず入って〟

 

 ――意地で動けないまま不安が過った矢先、部屋の主ご本人の方から扉が開かれて、これ幸いとお言葉に甘えておじゃまさせて貰った。

 でも今度は、草凪さん本人に訪問した理由を言わなければならないハードルに差し掛かった………一難去ってまた一難とはこのことね。

 

「ランチはまだ食べてない?」

「はい……」

「じゃあ趣味のゲームでもしながら待っててくれ、イヤホンは付けなくていいよ、むしろプレイ中のメロディは心地いいくらいだし」

 

 一方で草凪さんは、特に私が訊ねてきた理由を訊く素振りを見せずに昼食を作り始め、まだ彼女に〝相談〟したいことを言葉として纏められてない私は、またお言葉に甘えて日頃から持っている携帯ゲーム機を立ち上げて、珍しくイヤホンは使わずにプレイし始める。今回はいわゆる〝死にゲー〟――難易度が高過ぎてコンティニューを繰り返して攻略するコツを掴んでクリアしてゲーム――なダークファンタジー兼オープンワールドガタRPG、実際ゲーマー歴が長い私でも最初のステージでゲームオーバーするほど苦戦させられたが、今はコンティニュー回数をこれ以上増やさず、初期装備のまま着実に進められる様になっている。

 今は探索パートなので、主人公のモンスタースレイヤーを走らせる傍ら、ふと周囲(このへや)を見渡してみた。

 草凪さんがこの部屋で住む様になってそれなりに時間は経っているのに、部屋を見渡すと、まるで住まい立て同然に綺麗に整理整頓されてて、インテリア全体のデザインのセンスもこう……装飾し過ぎず、かと言って味気無さもなく調和がとれていて素敵で、それなのに毎日ここで生活している感じが、何と言うか〝匂い〟で分かるし、室内なのに自然豊かなバルコニーみたいな解放感と喩えられるくらい、良い香り。

 その匂いも含めて父と母の、とても家とは言えない息苦しいゴミ屋敷とは比較するのも失礼なくらい雲泥の差で真逆な上に、ちゃんとこの部屋は、草凪さんと言う人物(ひと)の〝家〟だった。

 部屋を見るだけでは、とても前世の、それも怪獣(ガメラ)の記憶を小さい頃から持っている境遇を抱えているとは信じられなくなるくらい。

 ゲーム内のクエストよりも、この部屋の探索の方に意識が向きつつあった私の耳は、食材を包丁で切る音が聞こえてきて、思わずキッチンで調理中の髪をアップで纏めた草凪さんの後ろ姿を目にした。

 誰かが料理を作っている様を目にするなんて、もう何年も見ていなかった。空から降って来るバーテックスに襲われた恐怖が染みついたトラウマで発症する心の病気――《天空症候群》に母まで患う以前、自分が生まれた家庭は壊れてしまっていたから。

 

「千景?」

 

 今や〝大嫌い〟の気持ちしかない、あの家とあの人でなしの父、そんな父と結婚しながら不倫に走った母、離婚もできず親権を押し付け合い、生んでおきながら私を腫物扱いしてきたあんな両親と、故郷なんて思いたくないあの村の記憶が再生されそうになって口の中が苦くなりかけた最中、背とうなじを向けていた草凪さんが、顔をこちらに向けて……翡翠の宝石みたいに煌びやかな瞳から目線を私に送って来る。

 

「ど、どうしました?」

「いや、君が趣味のゲームそっちのけで私をじろじろ見てくるからちょっと気になってね」

「すみません……」

「謝ることじゃないよ、今ゲームする気分じゃなかったらラジオでもどう?」

「あの……私」

「まだ私に訊きたいことは纏まってないだろう? 焦らずにゆっくり頭の中を整理整頓していけばいいさ、それにこれは受け売りなんだけど、『お腹空いてる時に限って、嫌なことばかり考えてしまう』ものでね」

 

 そう草凪さんが言った直後、私のお腹が空腹だと鈍い音を立ててきて………恥ずかしさで顔が赤くなり出して縮こまりそうになる。

 

「だからランチができるまで、もう少し待っててね」

「っ………分かり、ました」

 

 一度キッチンから離れた草凪さんは、窓を少し開けてコンポの電源を入れてラジオ番組を流し出すと、調理を再開させた。

 私はゲームをセーブさせて電源を切り、ほとんど何もせず座ったまま、昼食ができるのを待ち始める。

 

〝~~~♪〟

 

 今ラジオからは歌番組が流れてて、その中で取り上げられた歌を草凪さんは調理したまま歌い出しだ。長いこと料理に触れてきたのは伊達ではなく、歌いながらなのに背中越しでも分かるくらいの手つきの手早さと的確さが全然落ちない。

 そんな草凪さんがラジオから流れる音色に合わせて歌ってる曲は、私も昔テレビ番組か何かで聞いた覚えはあるけど曲名は知らない、外国の歌。

 私はお世辞にも英語が得意と言えないので、せいぜいサビ辺りの『それが人生』くらいしか分からない。

 歌詞に〝人生〟って言葉がある辺り、明るく軽快なメロディと裏腹に決して明るいだけの歌ではなさそう、多分ネガティブな意味合いも入ってる………けれど、それを草凪さんの歌声で奏でられると、ゲームをしていないのに、不思議と心が落ち着いて、どこか穏やかな気持ちにすらなってきた………今でも傷痕が残って時々疼く感覚が過る……昔クラスメイトからの虐めで、ハサミで傷つけられた身体のある部分すら、癒されている様にも感じられてしまう。

 そこに部屋の外から、開けられた窓を通じて入ってくるそよ風や、色んな音。

 ろくでなしの両親に巻き込まれる形で〝阿婆擦れの子〟だの〝淫乱女〟だの………〝ロクな大人にならない〟、〝ウザい〟〝根暗〟〝キモい〟〝髪がうっとおしい〟〝親がアレ〟だのと、学校どころか村中から蔑まれて虐待されていた私にとって………外の世界の音なんて、煩くて忌々しくて………それこそ呪いたいくらいの雑音(ノイズ)でしかなくて、イヤホンを付けてゲームをするのは、そんな冷たすぎる〝世界〟をシャットアウトしてどうにか身を守る為の手段でもあった。

 そうでもしていないと、何も感じられないわけない自分の心が、壊れてしまいそうで、今までの私にとっては〝恐怖〟そのものだった。

 なのに……今草凪さんの歌声と一緒に聞こえてくる〝世界の音〟から、そんな気持ちが全然沸き上がらない………むしろ聞き入ってしまっている自分がいることに気がつく。

 でも、そう感じるのも、何だか悪くないと思えてきた、その時。

 

と――。

 

「(あれ? ゲームの続きしないの?)」

「え?」

 

 頭の中で中性的であどけない声が響いてきた。

 

「貴方は……えーと……」

「(さんは付けずにトトで良いよ)」

 

 テーブルの板の真上の、丁度私の目線と合う高さでふわりと浮く、お腹に〝炎〟って漢字に見える模様をした亀の姿をした精霊――トト。

 その正体は、神樹様が異世界から精霊の形で召喚された、ガメラ。

 草凪さんにとっては、造反神側にいる立花さんと同じ、平行世界の自分にも等しいけど……戦闘でも息ぴったりで、日常でも仲が良い、どこか昔自分もゲーム作品で触れたことのある電子世界のモンスターに近い間柄な、彼女の〝パートナー〟と言えた。

 

「(朱音に相談したいことを直接伝え辛いなら、まず僕が聞いてあげようか?)」

 

 え? そのトトからの提案に、私は応じるべきか、それともしないべきか返答に困った。

 

「(僕のテレパシーを使えば、ゲームでも結構取り上げられてる〝思念通話〟もできるし)」

 

 じゃあ試しに心の中で、トトへ思念を送るイメージで。

 

「(どう? 聞こえる?)」

「(うん♪ ばっちしくっきり♪)」

 

 確かにこれなら……行けるかもしれない。

 

「(じゃあ、前からトトのことで気になってた質問に答えてくれたら、私の相談したいこと、先に話してもいいわ)」

「(OK、どんなこと?)」

「(なんでトトって名前なの?)」

「(あ、それはね、僕生まれたての頃はまだ飛べなかったし、上手く歩くこともできなかったから)」

 

 そのトトが卵の頃に見つけてくれて、なまじガメラゆえに成長の速さ(たった数日で体長八センチから一メートルにまで大きくなるくらい)で短い期間だったけれども、育ててくれた男の子が『トトトと歩ける様に』との意味合いで名づけられたそうだ。

 なんともまあ、そのまんまな名づけ方だろうと、私は呆れそうになったけど、すっかり大人と言うか成体になり、バーテックスやギャオスの様な人間を襲う怪物たちと戦う〝ガメラ〟として戦っている筈なのに……今でもその名前を使っていると言うことは、それだけ親代わりになってくれた男の子含めた子どもたちから愛情を貰っていたのだと、そのトトの映画を見ていなくても窺えた。

 

「(あ、ごめん………千景には辛い気持ちになる話だったよね?)」

「(いいの、むしろ私の身の上のことでトトが辛くなってほしくないから、気にしないで)」

 

 確かに羨ましい気持ちも無いわけじゃない。

 トトが生まれた港町とあの村、どっち田舎であることに変わりないのに、なんでこうも違うんだろうって………でもだからって私が受けた痛みの数々で、時に自分の緑色の血に塗れてボロボロになりながらも〝守る為戦う〟――〝勇者〟以外の何ものでもないガメラなトトと、そして草凪さん………高嶋さんに負けず劣らず豊かな感受性を持っている彼女たちに辛い気持ちに陥らせたくなかった。そんなことしたら、私が勇者になる前の村の連中と、同じ穴の狢だ。

 

「(じゃあ、今日草凪さんに相談したいこと――)」

 

 さっさと自分の境遇を話題にさせない為に切り上げ、私はまずトトに〝相談〟の内容を打ち明け始めた。

 

 

 

 

 

「(そういうわけで………)」

「(好きなゲームと親友の高奈と遊ぶのを差し置いて、朱音のところに来たってわけだね)」

「(うん……)」

 

 どうにかまずトトに、今日草凪さんを訪ねた理由、どうしても訊ねておきたいことを伝え終えた。

 自分でも嫌なくらいコミュニケーション能力に難ありだと自覚しているので、話せた自信が全く無いけど………トトがつぶらで潤いたっぷりな瞳をぱちぱちと瞬きしてる様子を窺う限り、私の下手くそな言い方でも自分の意図は届いたみたいで、ほっとしていると。

 

「トトも千景もおまたせ」

 

 私が説明に四苦八苦して注力している間に、いつの間にか草凪さん、料理をできあがらせていて、自分の分含めた料理お皿三人分をテーブルに置いてきた。

 高知生まれだけど、自分も香川県民並にうどん好きなのを踏まえたのか、メインは野菜と炒り卵と豚肉たっぷりかつ鰹節と刻みネギが中央に添えられた、外食も余り経験がない自分でも鉄板焼きのお店で見かけそうなイメージが浮かんでくる出来栄えをした焼きうどんが、食欲をそそる香りを煙と一緒に立ち昇らせていて。

 

「このおにぎりって?」

「餅麦ごはんにごま大葉と昆布とごま油を混ぜた焼きおにぎりさ」

「(今日のランチも美味しそう♪)」

 

 こちらの焼きおにぎりからも香ばしい香りが立って、トトが口元から涎こそ出さなかったけど、すぐに食べたそうに瞳のつぶらさを一層増させていた。

 

「じゃあ、いただきます」

「(いただきま~す♪)」

「いっ……いただきます」

 

 何だかお祈りしてる様にも見える綺麗な合掌と会釈で食事の始めの挨拶をした草凪さんと、うきうきとしてるトトに釣られる形で、私も手を合わせた。

 

 

 

 

 

 

24.5B-千景からの相談 後編

 

 

 神樹様から時間と次元の壁を越えて呼び寄せられた装者と勇者用の寄宿舎屋上にて、私はフェンスにもたれながら空を見上げ、今日の蒼穹と雲海が奏でる〝音色〟に耳をすましていたけど。

 

「トト、今の千景の様子はどう?」

 

 そろそろ……かな? と思ってトトに思念を送る。

 ついさっきのランチの最中、泣きだしてしまった千景……人前で涙が零れる程、心が揺れた状態では今日私たちの下に訪ねてきた理由を訊けそうになかったので、落ち着くまでの時間を設け、その間はトトに寄り添わせた方が良いと判断し、私は屋上で待っていたのだ。

 たとえ記録には残らなくても、ましてゲームに日頃打ち込む彼女自身の口から一切語られなくても、郡千景の心には明確な〝人間不信〟がこびり付いている………と、日頃から彼女が無意識に発している〝サイン〟を目にしていれば、微かな片鱗でも手にはできる。

 私もそんな人間である以上、訪ねてきた理由を打ち明けるだけでもハードルは高いだろう。私の部屋の前にまで来るのに、相当量の勇気も消費した筈、あの立ち往生がその証明だ。

 

「(大分落ち着いてきたし、朱音のランチを全部食べれちゃうくらいには元気になってきたよ、もう少ししたら一緒に屋上(そっち)に行くね)」

「分かった」

 

 さて、一体千景の口から、何が語られ……私に、何を伝えようとしているのか?

 その内容(なかみ)がどんなものであれ、彼女のささやかな勇気に、敬意を以て応じないとね――と思っていると、屋上に近づく足音を耳にした。

 来た……屋上の出入り口へと目線を移せば、まだ少し目元の赤味が残っている千景が丁度、ここに足を踏み入れていたところだった。

 

 

 

 数時間後――。

 

 

 

 陽の光が差してくる屋上に入って、一瞬の眩しさの後、私の目は私を見つめる朱音さんの、本物の翡翠みたいな瞳を捉える。

 突然、碌に理由も話さないで訪ねてきた挙句、せっかく作ってくれた料理を食べ始めた矢先に泣き出してしまってことの………気まずさと恥ずかしさで頬の熱を感じる私は、顔を俯かせたまま、そそくさと朱音さんの隣まで、人一人分の間を空けて並び立つ……これなら身長差もあってまだ腫れ気味の目を見られずに済むからだ。

 

「すみません……折角美味しいご馳走も振る舞ってくれたのに、私……」

「謝ることじゃないよ、それに話す準備がまだできてなさそうだから、もう少し待つとするよ、後、私のことは遠慮なくファーストネームで良いから」

「は、はい、くさな……あ、あ……朱音さん」

「Sure♪」

 

 下の名前でどうにか呼ぶと、朱音さんは高嶋さんに負けない晴れやかさを持った嬉しさを、微笑みと一緒に見せた。

 

「私としては父と母がくれた名前で呼んでくれた方が嬉しくてね」

「その朱音さんの両親は?」

 

 あっ……しまった。

 つい思わず尋ねた私は、すぐに今の問いは〝触れてはいけない〟ものだと思い知らされる。ほんの一瞬だったけど、朱音さんの瞳が……悲しそうに見えたのを、確かに目にしてしまったから。

 どう、弁明すれば良いのだろう?

 

「〝今ここにいる私〟と、〝ガメラとしての記憶(おもいで)〟はね……私を生んでくれた二人の命と引き換えに手にしたもの……とだけ言っておくよ」

 

 また空を見上げて、間接的でちょっと詩的な言い回し粛々とそう答えた。

 

「ごめんなさい……」

 

 自分の至らなさが恨めしい……その言い方だけで、朱音さんの身の上が、大体把握できてしまった。

 

「謝らなくていいよ、私はただ千景の質問に応じただけさ」

 

 と言ってくれたけど、申し訳ない気持ちが治まってくれない……こんな気まずさから、一体どうやって用件を話そう。

 トトには朱音さんを訪ねてきた理由をどうにか話せたのに、いざ本人へ直接となると……口がどうしても力んで、上手く開いてくれない。朱音さんは遠回しながらも、私の質問――自身の境遇を、私への気遣いで遠回しに明かしてくれたのに。

 今まではこんな口下手な自分を気にしなかった………故郷(あのむら)の誰も彼も、父さえ、私とまともに言葉を交わそうなんてしてくれなかったから、自分の短所を気にする余地なんて無かったし………逆に高嶋さん相手だと、彼女の社交力の高さに甘えていたから。

 でも今は、自分の方から言葉を発することもできない自分への悔しさが、口の中で苦味になる中、こっそりと朱音さんの端整な横顔を見上げる。

 彼女は目を瞑ったまま、私の目からは風を感じている様にしか見えないんだけど……。

 

「Graceful World~~こうして僕らの~心は~今勇者になった~~♪」

 

 晴れ晴れとして澄んだ水色な空の下で、空にちなんでいる上に〝勇者〟も入った歌詞を……空に負けない透き通って広々とした歌声で歌う朱音さん………こんな感受性が豊かで、歌をここまで愛している人が、風だけを感じているわけがない。

 自分には〝恐怖〟でしかなかった……ゲームに没頭して殻にでも籠っていなければ身も心も潰される〝残酷〟ばかりの〝外の世界〟を全身で、心の隅々まで味わって感じ入っているのだと……私でも何となくだけど、見て取れた気がした。

 正直……〝羨ましい〟……一瞬、日頃から乃木さんに感じている〝気持ち〟がぶり返してして………また罪悪感が押し寄せてきた。

 

「~~♪――千景?」

「っ――な、なんでも……」

 

 歌うのを止めてこっちに目を移してきた朱音さんの目線に対し、今抱いてた気持ちを気づかれまいと咄嗟にそっぽへ向いた………でもこの人くらい察しが良い人なら、むしろ逆効果だと気がつき、余計頑なに自分の真意を明かそうとしない自分自身が嫌になって、歯ぎしりしたことで余計堅めな自分の口が硬くなりそうだ。

 

「(やっぱり、僕の方から要件を伝えようか?)」

「(ダメ……そこまでトトにも、朱音さんにも甘えられない)」

 

 さっきから私は、ガメラである彼女たちの厚意を受けてばかり……これ以上甘えてばかりじゃいられない。

 親切を貰った分だけちゃんと、自分の口から直接、伝えたい相手に話したいことを話さないとダメだ。

 心臓が……初めて勇者としてのお役目に投じた時ぐらい、どきどきしてる中、深呼吸を繰り返して、少しばかり落ち着きを取り戻せたところで。

 

「この前の……解放戦の時のことなんです、今日……朱音さんに聞きたかったことは」

 

 ようやく本題の入り口に入れた私は、その時のことを思い返す。

 赤嶺友奈たち造反神側の勇者と装者たちが差し向けた、私たちの精神を乗っ取ろうとする精霊に憑依されたメンバーの中に、朱音さんもいた。

 

〝お前の目論見もここまでだ、朱音は絶対にあんな精霊になど負けはしないッ!〟

〝朱音(あいつ)も戻ったら、一緒にお前ら全員とっ捕まえる!首を洗って待ってることだなぁッ!〟

 

 同じく憑依されながらも、鷲尾さんの時の様な暴走を起こさずに〝心の中〟で精霊との問答(たたかい)に勝ち抜いた翼さんと雪音さんも含めて、メンバーの誰もが、朱音さんも勝つと信じていた。

 

〝I’m Back〟

 

 そしてみんなが信じていた通り、朱音さんは精霊に打ち勝ち、帰還し。

 

〝信じてましたよ!〟

〝朱音(あやみー)先輩さすが♪〟

 

 心からの祝福で……迎えていた。

 

「あの時だけじゃありません……」

 

 神樹様から平行世界より召喚されてからたった数か月で、朱音さんは共に造反神に立ち向かう――静音さんら年長から、鷲尾さんら年少、暁さんら同年代――の仲間たちから、確固とした信頼を得ている。

 その理由は、単にガメラだった前世からの修羅場を潜り抜けてきた戦士の実力だけじゃない。

 朱音さん自身の……高嶋さんたちに勝るとも劣らない優しさ、包容力、気高さ、勇敢さと言った人柄が為しえてきた……賜物なんだと、私でもよく分かる。

 

「さすがに私への評価、盛り過ぎてない?」

「そんなことありません!」

 

 朱音さんは謙遜してきたけど、今言った通り――そんなことない!

 自分でもびっくりするくらい、朱音さんも呆気に取られるくらい、語気を強めていた。

 私がこれくらい声を大きく上げることなんて………高嶋さんが大けがをして乃木さんを攻めた時みたいに、他人を糾弾する時ぐらいだったから。

 けど驚きはしたけど、朱音さんへ送った自分の言葉を撤回する気は全く無い。

 

〝だって貴方は――勇者だもの〟

 

 今思い返せば、私と、あれでも一応家族であるろくでなしの父と、そんな奴に惹かれてしまった母ら家族を散々迫害しておきながら………白々しいにも程がある故郷(あのむら)の連中の掌返しの〝称賛〟に、まんまと真に受けて、浮かれて、舞い上がってしまった自分と比べるのもおこがましいくらい………朱音さんは――勇者で、ヒーローだと言い様がない。

 

「千景、自分を卑下した上で褒められても、私は嬉しくない」

 

 連中への忌々しさと、自分を不甲斐ないと思う気持ちが顔に出てしまっていたらしく、朱音さんは目尻と眉を少し吊り上げて、若葉(のぎ)さんのものとよく似た、厳しめの声で戒めてきた。

 

「っ………すみません」

 

 けど、何かと度々喧嘩腰になったり反発したりしてしまう彼女には悪いけど……私は素直に朱音さんの叱責を聞き入れ、碌に叱られる経験がなかったのに、厳粛とした翡翠色の瞳から発している視線を受け止めることができていた。

 今の朱音さんの厳しい言葉は、私を思いやっているからこそなのだと………理解できたからだ。

 

「ここからが、やっと本題なんですが、私の生まれた村は、高知の――」

 

 私は自分が受けてきた迫害のことを伏せた上で、バーテックス襲来後の事情も含めた、忌まわしいけどそれでも生まれ故郷と言う事実は変わらないあの村のことを大まかに話した。

 

「絵に描いた村根性剥き出しのディストピアだな……もしギャオスに壊滅されても、実情が明らかにされたら、同情する人間はさぞ僅かだろうさ」

 

 村のことを聞いた朱音さんは、アメリカの帰国子女ならではかつガメラならではのきつめなユーモアでそうはっきり断じ、口元こそ皮肉たっぷりの笑みを浮かべていたけど………翡翠色の両目と眉間が皺で歪む寸前なくらい、義憤が駆られているのを私は捉えていた。

 

「常にテレビゲームにご執心でも無ければ………向精神薬漬け間違いないね」

 

 さすが朱音さん………村の大まかな実情を聞いただけで、私がゲームを〝趣味にするしかなかった〟理由を………見抜いちゃってる。

 少し前の私なら、高嶋さんにさえも触れられてほしくなくて……拒絶する気持ちが沸いた………でも今は朱音さん相手に相談したいこととは、ある程度は思いきって自分の身の上をも話す必要があると足踏みを繰り返している内に気づき、その上で敢えて当人の了承を得ない限りは踏み込まないとその人となりと洞察力をある程度分かった上で、勇者部の五箇条を借りるなら〝悩んだら相談〟を、思い切ってこの人に実行したのだ。

 

「それで、いざ千景が勇者になったら綺麗ごととは比較するもの馬鹿らしい、都合と虫と耳触りの良い言葉の数々で掌を返してきた――私に聞きたかったことは、それで間違いないかな?」

「アクションゲームなら、クリティカルヒットの大当りです」

 

 これも予想できていた通り、回り道な説明でも朱音さんなら〝相談〟の内容に行き着いていた。

 

「じゃあ、その村人たちの賛辞の言葉の意図含めた私の意見も、はっきり言わせて貰っていいかな?」

「はい、遠慮なくお願いします」

 

 朱音さんからの前置きを、私は頷いて応じる。

 

「………」

 

 そこから、少しの間を置いて。

 

「千景、遠慮なく言って………君の村の人間は君を一切――〝見ていない〟」

 

 控えめに言っても絵に描いた村八分そのものと言い切れる私の故郷の人々を、厳しめかつ辛辣な声音と口調で、両腕を固く組んだ態勢で……評し始める。

 

「当時の時勢をいくら考慮しても、千景からの話を聞くだけでもその村の人々は村八分と言う重度のモラルハザードに陥ってる………村全体の秩序と理性を保持する為なら、個人を虐げることも平気でするくらい……それこそ何の落ち度もない幼い子ども含めた一家まるごと、村人の誰も彼もが暴虐に加担するなんて日常茶飯事だった……」

 

 朱音さんのあの村の人達の実態の説明は、非の打ちどころがない程……的確なものだったので、私は声も出さずに頷いて〝その通りです〟と返し。

 

「そしていざ千景が勇者となったら、グルになって選ばれた君を讃えたけど、そこに千景と言う〝一人の人間(おんなのお)〟を気遣い、案じ、思う気持ちなんて皆無で……自己保身の為、誰が選ばれようが変わらず………その勇者の殻の中の心中なんて全く察しようともしていないのが、嫌でも手に取るように分かるよ」

 

 大社の計らいで故郷に帰省させられた時の村人たちの態度を思い返して私は………朱音さんを通じて……やっぱりあの言葉の数々からは、微塵たりとも私には向けられず、その優しさは〝偽り〟そのもので、村の内の誰が選ばれても同じことをやっていたんだと、痛烈に感じさせられた。

 

「私が千景の立場だったら、村人(れんちゅう)の上辺しかない掌返しには間に受けるだけ無駄だとブラックジョークでやり返して己が過ちをこれでもかと味あわせて、もしバーテックスが襲われたらお役目として必死に守りはし、万が一間に合わず全滅したら相応に悼みはしても………それは文字通り天の神から下された天罰だと突きつけてやるね」

「人との繋がりを断ち切れなかったガメラにしては、随分と手厳しいですね」

 

 さすがにここまで朱音さん――本来は地球全体の生態系の守護を優先しなければならなかったのに、それでも人間に対する〝愛〟を切り捨てることができなかった守護神(ガメラ)だったこの人のシビアな表現には、あの村の人たちが哀れにさえ思えてきた………まあどちらかと言えばこの哀れみは、我ながら冷淡なものだけど。

 

「今の私は一人の人間でもあるから、今でもガメラとしての自分が種族としての〝人間(ひと)〟を愛し続けていても、個人としての自分にはどうしても………好き嫌いが別れてしまうものさ」

「朱音さん個人としても………思いやりを向ける気が無くなるほど、底辺ってことですか?」

「そうなるね」

 

 逆に清々しいまでの、忖度を微塵も入れない直球な即答と。

 

「もしも、私が大社(おおやしろ)の長だったら、その権力でその村を吸収合併させて、村人たち全員を散り散りにさせて、虐げられる側の〝よそ者〟に突き落とすだろう―――なんてね」

 

 続いて朱音さんの口から発せられたこの皮肉(ブラックユーモア)は、あの村人たちこそ……人間社会の中では奈落のそのまた下の最底辺で、蔑まれ、疎まれ、何より無価値だと同然に言い表していた。

 

「でしたら、そんな村で育った私も……勇者である資格なんてないですね………他の皆と違って、私は周りからちやほやされたくて……今までお役目に没頭してましたから」

 

 私はついに……今まで誰にも、乃木さんたちどころか、高嶋さんにも明かしたことの無い。自分が勇者として〝戦う理由〟を――。

 

〝自分は勇者だから価値がある、勇者として頑張ればみんなから好きになってもらえる〟

 

 遥か未来のこの時代に呼ばれるまで自覚していなかった……でもたくさんの勇者と装者と共に戦う中で知ってしまった………自分が勇者として〝戦う理由〟を、初めて自分以外の誰かである朱音さんを前にして、足下が見えるくらいに俯いたまま………告白した。

 

「千景……」

「大丈夫です、むしろ胸の中の靄がはっきり晴れました」

「まだそうには見えないけど」

 

 図星を刺された……確かに胸中の靄はある程度晴れたけど、まだどこか淀みみたいなものが残っている様な、気がしていたから。

 

「千景、誰かに自分の尊厳を認めてもらいたい、存在を認めてほしい気持ちのことを〝承認欲求〟とも言うんだけど、それは誰だって、ましてや勇者と装者のみんなの心にも、持っているものだよ」

「え?」

 

 今の朱音さんの発言を耳にして、頭がその意味をある程度理解した瞬間、俯いた顔は彼女の方へと見上げていた。

 

「それって………静音さんや立花さんたちも、結城さんたちも、乃木さんたちも………高嶋さん、にも……」

「多少の個人差と、自覚してるか無自覚の違いはあっても、私含めて、承認欲求を持っていない人間なんていないよ、大体神樹様含めた神様たちだって信仰と言う形で承認されないと力が出ない輩ばっかりなんだ、なのに人間にはそんな欲求なんて持つのはダメとか、頓珍漢が過ぎるよ、どんな気持ちであれ、それを生かすか殺すかは……〝付き合い方〟次第なのさ」

「つきあいかた……しだい……」

「That’s right(その通り)」

 

 鸚鵡返しをした私へ、朱音さんは温かさがたっぷり籠った微笑みを見せる。

 端整で麗しい、その大人びた美貌も相まって、息を呑むくらい………私は朱音さんの……高嶋さんのとはまた違った晴れやかな笑顔に、魅入られていた。

 

「自分の中の気持ちと向き合えている時点で、千景はちゃんと付き合えている方だよ、そんな勇気を持ってる人間(ひと)なんて、実はそんなに多くない、私だってシンフォギアの形で蘇った自分(ガメラ)の力を手にするまで………ずっと面と向かって立つことができなかったしね」

 

 一度、その笑顔が自嘲染みたものへと変えて、改めてガメラの前世(きおく)を持っている自分自身も……〝承認欲求〟を抱えた人間の一人なんだと私に示しつつも。

 

「だから千景、どんなに君が自分に自信を持てなくても、私は己の心を対話できている君を――〝勇者〟だって、讃えるよ」

 

 また温もりが肌全体で感じるくらいの笑顔で、朱音さんは………私を〝勇者〟だと………〝承認〟して………〝祝福〟してくれた。

 

「あ、あの……」

 

 顔中どころか、身体全体は火照ってきて……目はどっちに焦点を向けていいか分からず泳いでばかりで、うっかり朱音さんと目が合わさった瞬間、翡翠の瞳に映った頬が赤くなっている自分の顔を見てしまい………恥ずかしい気持ちが増して反射的にまた目を伏せてしまった。

 すると、私の手が……包み込まれる感触と一緒に、温かくなる。

 

「これでちょっとは、落ち着いたかな?」

 

 朱音さんと、トトの両手が、私の手を優しく握ってくれていたのだ。

 

「はい……でも私……こういう時、どうすれば良いのか……分からなくて」

「でも、嬉しくはあるでしょ?」

「はい……」

「(それじゃあ千景、嬉しいならその嬉しい気持ち、存分に味わおう)」

 

 一度はもう痛くないと思っていた………あの村で過ごしてきた日々で身体の一部と、そして心に刻まれた傷の数々。

 だけどその感覚は錯覚で………きっと一生、痛みそのものは消えてくれないかもしれない。

 それでも………確かなことがある。

 

「あ……ありがとう……朱音さん、トト」

 

高嶋さんに続いて、私は自然と感謝の気持ちを言葉にできて……嬉しさがまた一段と増した。

 この温かな気持ちを忘れなければ………そう遠くない先の未来(さき)で乃木さんたちと手を取り合え………それ以上にいつになるか分からないけど、そのいつかの未来で私は――私と言う存在を、きっと〝承認(うけいれる)〟ことができる。

 

「You are not alone」

 

 だって私は、朱音さんたちを通じて今、知ることができた。

 私は――〝独りじゃない〟――ってことを。

 その事実を噛みしめる様に、私の顔もまた自然と……笑顔になれたのだった。

 

 




今回朱音が歌った曲。

PANDORA feat.Beverly / Be The One
Every Little Thing / Graceful World

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