IS FALL~紅蓮の剣~   作:しじる

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メインの方がクライマックスになってきたので投稿。
前々から書きたかったタイタンフォールとIS物。
駄文ですが、どうかよろしくお願いします!


第一章・タイタンフォールの世界
ACT1 プロローグ


___________俺が見てきた戦場の中でも、パイロットほど優秀な戦士はいない。

どんな状況でも、臨機応変。

華麗で、圧倒的。

常に冷静で、冷酷。

パイロットの手に掛かれば、ただの壁でさえ、戦術の一端となる。

様々な技術で敵を翻弄する、戦闘も段違いだ。

だが…パイロットと一般兵の1番の違いは………

 

 

 

 

 

 

 

パイロットとタイタンとの、【絆】だろう_________

 

ミリシア所属、英雄となったライフルマンのログ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球より遥か離れた、とある外惑星。

そこで人間同士の殺し合いが起こっていた。

片方はミリシアと呼ばれ、もう片方はIMCと呼ばれている。

両者の銃撃は激しく、多くの命が散っている。

しかし、その弾丸の雨の中、駆け抜ける存在がいた。

そのものは、腰に大きなブースターのようなものを持ち、そこから火を吹かせながら、【壁を走っていた】。

懐から1本のナイフを取り出し、眼前の建物の壁面へ投げつける。

微弱な振動(パルス)が、壁の向こうに隠れる存在を、その者にだけ照らし出す。

腰から小型の爆弾をさらに投げつけ、その壁面を吹き飛ばす。

爆音と共に室内に突入し、その手に持ったショットガンで、中にいた兵士たちを一瞬で撃ち倒す。

【マスティフ】と呼ばれるそれは、射ち出した弾を平行に射出し、兵士たちに一直線の線穴を開ける。

あらかた兵士を撃ち殺したそのものは、弾が切れたのか、ショットガン下部から弾を装填しつつ走る。

しかしその速度も常人では追いつけない。

腰のブースター、ジャンプキットと呼ばれるそれが炎を吹いて、その走りを加速させていた。

一直線の通路を駆け抜け、奥の窓を蹴り割り外に出れば、そこにいるのはやはり敵。

腰からさらに手裏剣のようなものを投擲する。

それは空気に触れると同時に燃えだし、溶けた鉄を撒き散らす。

ファイヤースターと呼ばれるテルミットを撒き散らすそれは、見事兵士たちの集団中央に着弾。

熱と痛みで混乱する兵士たちに穴を開け、更に走る。

しかし同じような姿をしたものが、前方から壁を走りながら現れる。

そのものの手には、小型の機関銃。

【オルタネーター】と呼ばれる、二連装の銃身(ダブルバレル)のサブマシンガンが火を吹き、青い軌跡と共に命を食らおうと凶弾を放つ。

しかしそれに動じることなく、ショットガンを持つものは地面を滑走…スライディングを駆使し、自らの頭に向かってきた弾を避けつつ、サブマシンガンの所有者の頭。

そこに弾丸をぶち込んだ。

赤と共に、粉砕されたヘルメットが宙に舞う。

サブマシンガンの所有者、その亡き骸が地につくより先に、ショットガンのものは更に走り、壁へ飛ぶ。

ジャンプキットがさらに炎を吹き、壁を高速で走り抜けていく。

すれ違いざま、自身の下方に見える兵士たちにショットガンを撃ち込みながら、止まることなく走る。

 

「敵のパイロットを発……!?」

 

言葉は続かず、発しようとした兵士の頭が割れる。

敵対する兵士たちは、皆パイロットと呼ばれたショットガンの持ち主を狙い、そして撃ち始めるが当たらない。

正しく蝶のように舞い、蜂のように刺す。

弾の縫い目を掻い潜るように、パイロットは兵士たちを、そのショットガンで撃ち抜く。

 

『パイロット、タイタンの準備は出来ているぞ。指示を待つ』

 

男の声が、パイロットの耳に入る。

それと同時に、パイロットの前に現れる巨影。

およそ5~6メートルあるだろうか。

ずんぐりとした、だが複眼が目立つ鉄の巨人。

タイタンと呼ばれる存在、その中でも重量(オーガ)級と呼ばれる【スコーチ】であった。

通信がパイロットの耳に入る。

それは【スコーチ】のパイロットからだ。

 

『覚悟しろ、エイペックスの傭兵め!』

 

スコーチの手に持った、テルミットランチャーが吠える。

大量のテルミットが放物線を描いて、パイロットへと向かう。

直撃は死、骨すら残らん。

知っているパイロットは、それを鮮やかに壁を使い避ける。

壁へ壁へと跳ね回り、【スコーチ】にろくに狙いを付けさせない。

 

『ええい、ちょこまかと!!』

 

痺れを切らした【スコーチ】の搭乗者は、スコーチの左手を前に押し出す。

すると炎の大盾が現れる。

ヒートシールドは【スコーチ】の持つ最高火力の防御兵装でもあり攻撃兵装。

生身で受ければまず灰だ。

それを大きく振り払い、飛び回るパイロットを焼こうとした時だった。

【スコーチ】の頭上から、何が堕ちてくる音が聞こえた。

それが最後に聞く音となった。

 

「……遅いぞ、【ローニン】」

 

パイロットの呟きとともに、【スコーチ】は何かに潰された。

その何かは、【スコーチ】と同じタイタン。

しかしスラリと細いその姿は軽量(ストライダー)級と呼ばれ、機動力が売りであった。

 

『申し訳ありませんパイロット』

 

自身の胴部を縦に開く。

そこはコックピットがあり、乗れとパイロットに指示していた。

そう、この【ローニン】は、このパイロットのタイタンだ。

パイロットも、何も言わずにローニンに飛び乗り、ハッチを締めた。

 

『剣を委ねます、パイロット』

 

その言葉を残して、【ローニン】が消える。

白いモヤが残され、それからまたローニンが現れる。

そこは敵の背後。

【スコーチ】であった。

当然搭乗者も、先の機体とは別人だ。

背後を取られた【スコーチ】は、慌てて後を向こうにも、【ローニン】の背負った巨大な剣が振り上げれると同時に放たれた、電気の柱に撃ち抜かれ、その行動を阻害される。

その隙に、【ローニン】は手に持ったショットガンを至近距離で撃ち込み、【スコーチ】の装甲を削りとる。

既に他のものに痛めつけられてたのか、【スコーチ】の装甲は全て禿げ、コアパーツが剥き出しになる。

 

処刑(ターミネーション)、斬鋼』

 

ローニンが剣を振るい、【スコーチ】の胴体を斬り揺らす。

ハッチが跳ね飛び、バランスが崩れる。

すかさず二撃、脚部を切り飛ばす。

地に伏せる【スコーチ】、トドメと言わんばかりに剣を突き刺した。

中にいたパイロットごと、剣は【スコーチ】を貫き、引き抜けば爆散。

鉄屑とかした。

 

『敵タイタンを撃破』

 

【ローニン】が搭乗者に伝える。

それと同時に、男の声がパイロットに伝わる。

それには喜びが混ざっていた。

 

『臆病者が撤退していくぞ、良くやった!』

 

それを聞いて一安心したか、ヘルメットを脱ぐ。

鉄の仮面、その素顔は整っており、凛とした表情に1つに束ねた長い髪。

釣り上がった瞳には強い意志が見える。

侍、彼女にはそれが似合う風貌であった。

 

『敵の脱出艇は俺たちに任せて休んでろエース!』

 

『アウトローは皆殺しだぁ!フゥー!!』

 

彼女と、彼女の乗る【ローニン】を、他のパイロットやタイタンが走り抜けていく。

どうやら彼女は、撤退していく敵には興味が無いようだ。

ほぅ、と一息つき、深く座席に腰をかける。

終わったという達成感と、戦場からの解放感、そして仕事を果たしたという充実感。

それらが同時に来たことが、彼女の今の行動に繋がった。

また生き残れた…そう心に思いながら、彼女は迎えの艇を待った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして数分もすれば、脱出艇はたどり着き、自分たちの戦艦へと連れていく。

それはこの外惑星より離れた宇宙空間に漂う物。

【エイペックスプレデターズ】と刻まれたロゴとエンブレムが目を引く。

これが彼女の所属する場所。

非道で冷酷、残虐極まりない傭兵団として知られる【エイペックスプレデターズ】。

そこが彼女の帰る家であった。

彼女が家路に付き、食事にありつこうとする頃、船内は既に宴会状態。

むさ苦しい男どもが酒を飲みあってた。

 

「お、今日のMVPのお帰りだ!!」

 

皆が彼女に駆け寄る。

彼女は迫る酒気に嫌な顔をするが、すぐに笑みになる。

いつもの事だからだ、ここでは。

男どもが彼女に聞く、今日の戦績(スコア)を。

彼女はそれを得意気になることもなく言う。

謙虚であるとだれかが言う。

そうかもしれないと彼女がつぶやく。

それでまた皆が笑う。

これもまたいつもの光景。

そうして1人がジョッキを掲げる。

いわゆる乾杯の音頭だ。

 

「あ〜、既にみんな出来上がってるが…改めて乾杯だ!今日のMVP、【篠ノ之箒】に乾杯!!」

 

皆がその名を口にして、ジョッキを大きく振り上げた。

そう、これはこの世界に渡ってきてしまった彼女の物語。

彼女がここでは生き、元の世界に戻り、そしてその生涯を終える。

それまで綴られる物語。

 

------------紅蓮の剣の物語---------------




解説コーナー

ここはタイタンフォールやISの世界の用語を解説していくコーナ。
次話より解説していきます!

次回解説内容はタイタンフォールの世界!
お楽しみに!
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