これはタイタンフォール3もいつが出るのでは!?
どくんどくんて心臓が鼓動を行う。
バスンバスンてランチャーの引き金を引く。
紅蓮の焔が敵を焼く。
燃え盛るテルミットに、人やタイタンが形を変えて黒くなっていく。
スコーチのヒートシールドに、皆が焼かれて蒸発していく。
ワタシはカレル。
エイペックプレデターズの最年少傭兵。
冷房の効いた心地よいコックピットの中、悲鳴を上げて、燃え盛る業火に飲み込まれていく兵士たちを見て、歓喜に震えている。
死だ、死が雁首揃えて迫ってきてる。
死神が大鎌を振るように、ワタシがヒートシールドを押し付ければ皆が消えてなくなる。
脳内を快楽物質が高速で駆け巡る。
気持ちが良い、クルクルクルクル、キュンキュンする。
死が、死が支配するこの場所にいるときこそ、ワタシは生きてることを実感できる。
薬がなければ苦しくて仕方ないことも、全部忘れて気持ち良くなれる。
見つけたタイタンにまたテルミットを直撃させる。
ジュッて音と一緒に装甲が溶けてなくなる。
クルクルクルクル、お腹の奥が熱くて気持ちいい。
『フレイムコア発動』
『いかん!全員散……うわぁぁぁ!!』
スコーチが両腕を大きく振って地面に叩きつける。
テルミットの津波がタイタンを溶解させて、鉄屑に変える。
一気に3体、まだまだ来る。
打ち込んだテルミットで複数焼けて、コアがまたチャージ完了になる。
もう一発フレイムコア、さらにフレイムコア、とどめにフレイムコア。
終らない焦土が作られて、ワタシ以外は皆死んでいく。
「入れ食い、入れ食いぃ……イッヒヒヒヒヒ」
血液中に
ずっと天井に上って降りてこれない。
プカプカ、クルクルクルクル、気持ちいい。
それなのに邪魔をする獲物が表れる。
大体7体ほど焼き殺したときだった。
空からフォールしてくるタイタンが二機。
ハーベスター級モナーク、おそらくレベル3。
箒のローニンがソードコアを発動させながら、そのうちの一体に突っ込んでいった。
ワタシもワタシで、残った方に向かう。
多分アクセラレータ特化型、アーク弾を使用していて、ヒートシールドのエネルギーを削れるもの。
とすれば当然ワタシから逃げるように距離をとりつつ、アクセラレータを掃射してくる。
鬱陶しいことこの上ない、ヒートシールドも直ぐに空になってしまう。
テルミットランチャーを撃ち込みはするけど、こっちの方が削れるのが早い。
イライラする、あれを沈めたい。
「スコーチ、投擲焼夷トラップ」
『了解』
ワタシの言葉に反応して、スコーチが手元に焼夷トラップを持つ。
でもその焼夷トラップは通常の物じゃない。
BBに改造されて作られた、先端が尖った焼夷トラップ。
これは投擲して、敵に直接焼夷トラップを刺せるようにしたワタシ専用焼夷トラップ。
当たれば常時敵は焼夷トラップに引っ掛かり続けるのと同じになる強力な武装。
今回搭載して貰ったこいつで……。
「つぶれちゃええぇ!!」
綺麗な投球フォームから投げ出された焼夷トラップは、螺旋を描いて見事モナークのコックピットハッチに直撃。
これにはさすがに向こうもこんなカスタムをしてるとは思ってなかったようで困惑。
その隙にランチャーを打ち込み、着火。
一瞬にして火だるまになるモナーク。
その装甲もあっという間に溶けていく。
『冷却が間に合わないっ!あ゛あ゛あ゛あ゛!!』
肉が焼かれる悲鳴が無線越しに聞こえる。
心地良い、酔いしれる。
嗚呼、気持ちいい。
だけれど、そこからワタシに油断が生まれてしまった。
瞬間背後から聞こえる駆動音。
なんだと後ろを向けば、光輝くもう一体のモナーク、それに捕縛された箒のローニン。
あの光は、おそらくニュークリア。
いけない、気づくのが遅すぎた。
もうこの距離だとスコーチの足では逃げ切れない。
このままだとニュークリアで粉々になってしまう。
仕方がない、脱出しよう。
スコーチのコアを回収、シャーシを脱ぎ捨てる。
『やってしまいましたね』
「反省すれば良い……んっあっ……」
ニューラルリンクが外れて、視界がもどる。
脱出機構を作動させて、さあ空へ飛ぶ……その時だった。
衝撃が機体を襲う。
それはあまりに強烈で、スコーチの体が真横に倒れてしまった。
おそらくノーススターの最大チャージプラズマレールガン。
これにより横になったスコーチ。
空へと射出される筈だったワタシとスコーチのコアは、なんと最悪なことに箒のローニン目掛けて吹っ飛んでしまう。
まずい、非常に不味いこれはダメダメ。
ぶっ飛んだ咄嗟に箒のローニンにライドしたけど、どのみちこのままじゃニュークリアで!
「ダメ、死ぬ……死ぬ?」
死んでも良いんじゃないか?
どうせ生きてたって、こんな戦争でしか生きてることを実感できない。
箒の授業は楽しいけど、何故か脱出しようとしない箒。
つまりこのままなら箒も死ぬ。
そうなったら、楽しみが減る。
そして、その楽しみだけがワタシのもう一つの生き甲斐。
なら死んでも良いんじゃないか。
薬の副作用で苦しい日々を過ごすのは、もう疲れた。
ほら、ちょうど薬の効果がキレて、ネガティブになってきた。
もういいじゃないか、死んだって。
悲しんでくれる人なんて居ないんだから。
死を受け入れよう、ワタシは。
ゆっくりと瞳を閉じる。
ニュークリアの爆音が高まる。
世界が白くなっていく。
そして、すべてが熱に溶け込んでいった。
筈だった。
解説コーナ
・IS学園。
ISを学ぶために作られた女子高。
世界中のエリートが集まり、スポーツIS乗りになるための機関。
日本の人工島にある。
受けるだけでも名誉と呼ばれるほど高倍率、ある意味選ばれた人間だけが入れる。
しかし箒からすれば、ここでの三年間より、IMCのフルコンバットパイロット認定証授与試験の方が何千倍とキツイとのこと。
次回・篠ノ野箒