IS FALL~紅蓮の剣~   作:しじる

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今回タイタンフォール編の伏線(?)回収回です。
本格的に戦闘するのは次回になります。


ACT9 ブリーフィング

あの補給作戦迎撃戦から数日後、惑星【アルデメス】にて私達はIMCの連中とブリーフィングを行っていた。

なんでも、ミリシアによる大攻勢が近々行われるそうだ。

あの補給作戦はその大攻勢のための補給で、潰された場合の予備の補給を受け取っていたらしい。

そして、その大攻勢を受ける場所がここ【アルデメス】。

デメテルに並ぶレベルのIMC惑星間中継拠点があり、残存艦隊の唯一の生命線とも言われてる場所だ。

ここが潰されたら、さらにIMC補給線に大打撃は与えられ、ミリシアへの攻勢が厳しくなる。

何としてもここを守り抜きたいというのがIMC側。

防衛設備は十分であるが、それを突破してくるのがミリシアの恐ろしいところ。

タイフォンでは突破不可能だろうと思われていたアーク運搬所の防衛を、いくつかのタイタンに突破されたし。

私は出会わなかったが、中でもあるヴァンガード級タイタンの動きは凄まじく、当時私達(エイペックスプレデターズ)のエースであったバイパーや、スカーの同僚のスローンがやられたのもそいつだとか。

会ってたら死んでいたかもしれないな…

バイパーは今の私でも勝てるかわからない凄腕パイロットだった。

同じ軽量級使いとして、私の憧れでもあった。

そんな彼が堕とされたと聞いた時は、何かの冗談かと皆で困惑したのも覚えている。

しかも彼の独壇場である空の上でだ。

流石にあの時はブリスクも、鳩が豆鉄砲を受けたような顔になっていたな。

なんせブリスクと肩を並べれたのはバイパーだけだったのだから。

…何故がバイパーのことばかり考えてしまったな。

あの時のショックから立ち直れてないのかもしれない。

さて、気を取り直して作戦の概要だ。

大攻勢を仕掛けてくると言っても、細かい内容まではわからない。

しかしこの基地は立地場の欠点に、在来生物が大量にいることがある。

それが基地を荒らさないように、特殊な電磁波を飛ばす塔を立ててるのだが、おそらくそれを狙ってくるだろうとよんでいる。

よって今回の作戦は、その塔を護衛することになった。

勿論防衛が目的故に、私達も最初から出撃することが決定してる。

今回は守り抜けた時のみ報酬を払うとのことだ。

それだけこの基地の防衛は重要も言うことでもあった。

塔は3つあり、どれかひとつでも欠ければ大惨事。

私はその中の東側、その最終防衛ラインを担当することになった。

勿論カレルも一緒だ。

口には出さないが、カレルのことはローニンと同じくらい信頼しているからな。

相棒と言っても差し支えないかもしれない。

年こそ少し離れた姉妹レベルで離れてるが。

…姉妹か……

姉さん、元気にしてるだろうか…

…いかんいかん、今までの依頼で三本指に入るほどの大仕事だ。

ぼーと別のことを考えている場合ではないな。

集中しなければ。

そうして私は自身の意識をゆっくりと落ち着けた。

ミリシアの作戦開始まで三日前の出来事……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな、よく聞いて。ついにIMCの大規模惑星間中継拠点が判明したわ」

 

ミリシア本拠ハーモニー、その大会議室にて多くの兵士たちが真剣に話を聞いていた。

その場を取り仕切るのはサラブリックス司令、傍に6-4のゲイツやエンジェルシティエリートのバーカーなど、そうそうたる面々が集まっている。

それもそのはず、ここで話される作戦は、ミリシア大攻勢の足がかりになるかもしれない作戦だからだ。

 

「エデンで賞金稼ぎに見せかけた情報収取で得た情報と、この前の補給作戦襲撃地点から割り出した座標を合わせ、奴らの拠点はここ、【惑星アルメデス】だと分かったの」

 

「そんで攻める方法だが、俺が見つけてきた」

 

そう言って、バーカーが情報を全兵士達が座る座席のHUDにアップする。

それは特殊な電磁波を発生させる塔が3つ、赤色でマーキングされた基地の地図であった。

 

「この施設は前にお前らが潰した施設とおなじ、在来生物を寄せ付けないようにタワーで電磁波を飛ばすタイプだ。タワーを潰せばあとは在来生物がしっちゃかめっちゃかしてくれる訳だが…あの時と違うのは、それは相手も分かってることだ」

 

そう言って、1杯酒を煽るバーカー。

真面目な会議の席で飲むのもあれだが、これが彼だから仕方ない。

それは置いとき、彼は続けた。

 

「何より奴らにはエイペックスプレデターズがいる。IMCも必死なのか、フルメンバーを雇いやがった。これまでの数だけのパイロット達と違って、奴らは本物だ。怪物と言ってもいい。だがやるしかない」

 

バーカーの言葉に兵士たちは頷く。

流石にどの塔にどの傭兵が着くまではわからなかったようだが、それは仕方ないと皆声を上げる。

むしろ良くやってくれたと。

 

「いい?この作戦はミリシアの今後の運命を左右するかもしれないの。大攻勢に出れるか、それとも疲弊して消えていくか。一世一代の大博打にも近いわ。それでも、私たちにはIMCと違って時間と資源が無い。無限に補給が続くIMCの補給路にトドメを指すのよ!」

 

司令の言葉に兵士たちが奮起する。

士気健旺、皆が勝利を願っての咆哮が響き渡る。

 

「よっしゃぁ、じゃあ前祝いと行こうぜぇ!」

 

「バーカー、あなたが飲みたいだけじゃないの?」

 

最後のバーカーで笑いが生まれるが、それはそれでいいのかもしれない。

ミリシア大攻勢まで三日前の出来事……




タイタンフォール解説
・リーパー

タイフォンの戦いにて導入された新型機械兵。
小型タイタンと言っても差し支えないサイズの体躯を持ち、両手にプラズマカノンを搭載したクローを持つ。
俊敏で軽快に動き、その戦闘能力は並大抵のパイロットでは生き残れないとされるほど。
いずれはタイタンに変わる兵器とされると噂されているが、それでもそれはIMCがタイタンを作れないほど疲弊した頃の話になるだろう。

余談だが、オンライン対戦では敵でも味方でも邪魔で仕方ない存在である。
敵ではポイントが美味しくない割に強く邪魔で、味方ではタイタン判定のため通路を塞がれるなど、それによって退路を絶たれることもしばしば。
作者も割と本気で殺意がわくレベルで嫌いである。
でもデザインは好き。

次回・在来生物
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