ちゃんと説明をやっておかなければとなったのがEp9です。
自分は早速、ジョンソンの部屋の物色を始める。
この家は肉屋だ。
その証拠に、石のテーブル(石のハーフブロックを2個重ねただけと言ったらそれまでだが。)がある。
そして、その隣の庭には豚が野放しにされている。
製図家なのに、何故豚なんかを飼っているんだとジョンソンに聞いたら、前の主人は黒いモンスターに襲われた時に天高く飛んで煙になってしまったらしい。
豚は、たまたまその時目をつけられなかったお陰で奇跡的に助かり、今はジョンソンが暇な時に様子を見ているそうだ。
それから、肉屋の家をわざわざ依頼を受け取る施設に改装したのも、他の小さな家は、残念ながら中にいた村人ごと木っ端微塵に吹き飛ばした上に、それを直すクラフターも存在しない。
そんなわけで、比較的綺麗に残ったここに移動したようだ。
ただ⋯⋯彼も結局は村人、クラフターのように自由な活動は出来ないはずだ。
ましてや、物を壊したりも不可能⋯⋯。
彼は一体何者なんだ?
考え事をしていると、ジョンソンは顔を覗いてある事を聞いてきた。
「今、何を考えていたんだ?」
「あぁ、ここの部屋の物をどう移動するか考えていたところだ。
⋯⋯それからもう1つ。」
「もう1つ?
なんだ?」
「お前、本当に村人なのか?」
それを言い切った途端に、驚きの目を向けてきた。
そりゃ当たり前だ、どこをどうみたって村人だ。
それ以上でもそれ以下でもない、なのに疑う。
だが、答えはその疑惑通りのものだった。
「あぁ、言うのを忘れていた。
身なりは村人そのものだが、中身は一応クラフターだ。」
「どうりで⋯⋯。
この家だけ無傷だし、おまけにそこの物だって、本来なら村人は移動なんて出来ない。
まさか疑惑が真実だったとは、不思議な事もあるな。」
「観察眼は優れているんだな。
偶然とはいえ、いい出会いをしたものだ。」
衝撃的な雑談をこの後半日してしまった。
一見すると無駄に見えるが、ジョンソンについてもっと深い事がわかった。
クラフターは、どうやら言葉には表せないような力が働いているらしく、死ぬと目覚めた場所に戻る。
しかし、彼は例外だったようで、モンスターの攻撃を食らって死んだ瞬間、同時に死んだ製図家の村人と、どういう訳か融合してリスポーンしてしまったらしい。
結果、魂はクラフターで身体は村人という奇妙な状態として復活、一応生活はこなせるものの、肝心のクラフトに制限がかかってしまった。
道具を使う事が出来なかったり、インベントリは9スタックで限界が来てしまったり、クラフト自体が出来なかったり⋯⋯。
目覚めてからこんな壊滅的状況だったので、急遽無人の肉屋を改装し、その後を考えている中で自分と出会い、今に至ると⋯⋯。
そしてこれから、この村の復興に加えて、例のモンスターの正体を掴み、そして復讐を終わらせる。
その為に、前にクラフターとして生きていた頃からやっていた依頼という形で、情報収集を行うことになったそうだ。
これが、依頼の根幹にあたる。
これは、雑では済まされないほどに有意義な雑談だった。
彼を知る、そして⋯⋯彼の失った力になる事が自分に課せられた目的だったと。
お互いの利害が一致したのも、もしかしたら運命なのかもしれない⋯⋯。
夜になってしまったので、1度寝て翌朝に移る。
早速ベッドを窓際に移して、部屋の隅に階段を増設する。
やり方は至って簡単。
床を崩す、階段を置く、違和感無いように木材で土壁をカモフラージュ。
そして新しい部屋を作る。
(これはとりあえず木材で囲むぐらいにしておいて、張り替えを希望されたら素材を集めることにする。)
終わり。
シンプルイズベストである。
実際、これは半日もしないうちにあっさり終わった。
⋯⋯しかし、ここで問題が起きてしまった。
目的の丸石が全く回収できなかったのだ。
それもそのはず、4ブロック掘った程度では、石の床で精一杯。
これはある意味で困った。
そして、よくよく考えたら、ここを軽く掘ったぐらいで壁で囲める程の石を回収するのは到底不可能。
⋯⋯眠気が祟ったか。
とりあえず一通り作業自体は終わったので、地上に戻る。
そうして依頼の整理をしているジョンソンを見つめた。
彼は、自分が相当ガッカリした様子なのを見て、心配してくれた。
そして、新しく地下室を作ってくれた事に感謝をして、その後ある事を聞いてきた。
「あぁ、そういえば1つ聞きそびれた質問があったのを思い出した。
地下関連の事だが⋯⋯。
スティーブ、洞窟で金を採掘した日はあるか?」
「無いな。
リスクを冒してまで冒険をする気が起きない。
俺にはゆったり暮らす方が、性にあっている。
⋯⋯多分な。」
「そうか⋯⋯。
金やダイヤモンドは、あんたにこれから来るであろう危険な依頼をこなすのに、必要にならざるを得ない状況が来る。
いつまでも鉄に頼ったところで、苦しくなる日は近づくだけだ。
⋯⋯そこでだ。
あんたに元クラフターの俺から、1つテクニックを教えよう。
お礼のエメラルドは、この授業料にあてようではないか。」
そんなわけで、地下を掘らない輩に、ブランチマイニングというテクニックの授業を開いた。
ここからは、ジョンソンの話をじっくり聞こう。
〜ここからは 「ジョンソン直伝! ブランチマイニング講座!!」 の内容になります。〜
あー、少しメタな所に首を突っ込むが、ブランチマイニングは、読者もMinecraftをやった事がある人なら、1度ぐらいは耳にした事があるはずだ。
やった事が無い人は、いつかやる時に思い出して、是非とも活用して欲しい。
さて、ブランチマイニングとは効率良く鉱石を集める方法である。
世の中、時間を短縮する為に効率を良くする事が当たり前のように行われているので、このテクニックも当然のように生まれた。
とりあえず、俺が今持っているこの本をもとに、基礎の説明でもしよう。
まず、このブランチマイニングを行う場所からだ。
基本的には、岩盤から11ブロックほど上の部分から始めるのが一番だ。
ここなら、溶岩に当たらずに済む。(運悪く溶岩溜まりに当たったら⋯⋯自分を恨め。)
場所を決めたら、中心となる仮拠点を作る。
動ける場所、石や鉱石を入れる為のチェスト、精錬用にかまど、ツルハシをすぐ作れるよう作業台、念入りにベッドを用意。
これら全てが出来れば、あとは掘るだけだ。
掘り方はたくさん種類がある。
一番簡単なものなら、ひたすら真っ直ぐに掘ったあと、枝を生やすように1マスあけながらまた奥に掘っていく。
これを仮拠点を中心にやれば、誰でも効率良く鉱石を回収する事が出来る。
しかし、この掘り方には弱点がある。
掘れば掘るほど、帰り道が遠くなることだ。
一応、これを解決出来る掘り方があるが⋯⋯。
それはまた別の時に話そう。
〜ここで講座は終了。~
「一応言っておくが、今すぐに活用しろとは言っていない。
いつか地下を本格的に掘る日が来るのなら、知っておいて損は無い。」
「わかった、その日が来たのなら活用させてもらおう。
⋯⋯もう今日は夜も深い、俺は帰るぞ。」
「あぁ、気をつけるんだ。」
ジョンソンの家から出て、石を採るために穴でも掘ろうかと思い、立地を探してみる。
近くには山か⋯⋯。
山⋯⋯山⋯⋯。
あの山を削ってみるか⋯⋯?