「終わりを見た目」
私はとある村を訪れた。
とても深いジャングルの中で、そこには多数のクラフターが暮らしていた。
そんな中で、私はとある話題を耳にした。
なんでも、この世界にはジ・エンドと呼ばれる、また別の世界へ向かえる扉を作っているらしい。
早速私は、それについて近くにいた男(ここではAと呼ばせてもらう。)に詳しく聞かせてもらった。
「すみませんが、今の話はどういった物か詳しく教えてもらえますか?」
「あぁ、いいとも。
⋯⋯だが、これは命の危険もある。
危なくなったらすぐに避難しろ。」
これはとても興味深く、そして命懸けの事案に触れることになりそうだ。
早速、Aに案内してもらったのは、村から1000ブロック程離れた草原だった。
1つの堀跡がある以外に何も無いただの草原だ。
本当にこんな所に命に関わるような物が存在しているのだろうか?
「ついてこい、本題はこの地下だ。」
そして堀跡をAは指さし、また歩き出す。
地下は既に開拓されていて、洞窟にあわせて階段や松明が規則正しく並んでいた。
地下奥深くを進むにつれて、重苦しい空気が私を苦しめにやってくるが、美味しいネタを手に入れた以上、引き返す訳にもいかない。
そう思って耐え抜いた先に、本題と言われたそれが見えてきた。
そこには、石レンガ造りの部屋の中に、溶岩に照らされて見えた檻と異様なゲートだった!!
ゲートには、今までに見た事がないような⋯⋯目玉のような模様が入った緑の水晶が、穴にぴったりと嵌っていた。
全部で11個あったが、完成にはあと1つ必要らしい。
「見てくれ、こいつがそのあと1個だ。
今から嵌めるぞ。」
「は、はい!!」
偶然にも、このゲートが開く瞬間に立ち会うことが出来た。
私はなんてラッキーなクラフターなんだろう!
そう思っていたが、この考えが続いたのはほんの数秒だった。
なんと、嵌めた瞬間!轟音と共に大きなモンスターが顔を覗いてきたのだ!!
その顔は私たちが普段見るようなそれとは全く違う、見たことが無いもので、全身は黒く、大きな翼がゲートの向こう側で羽ばたき、こちらに向かって大きく咆哮した。
そして、息を思い切り吸い込んでから、思い切り紫の煙を吐き出してきた!!
吸い込む段階から嫌な予感がしていたので後ろに逃げたが、この判断は正しかった。
現にAは、ブレスの中から出てこない。
その後、モンスターはゲートから顔を引っ込めるが、その時にゲートにあった水晶のうち4つが吹き飛び、1つは溶岩に落ちてしまった。
残った3つは、これ以上被害がないようその時に来ていたらしい村人が、1つずつそれをもって村を出ていった。
なんでも、神殿を建ててそこに安置するとか。
とんだ災難だったが、私は最後までいい物を見つけたと思った。
「災いを呼ぶ黒いモンスター」
これは本に挟まれていたメモである。
本自体はそこそこ厚みがあり、題名は「別世界について」という物だ。
内容は、この世界の地下深く、底の底に存在する世界について書かれていた。
いずれ訪れる事になるだろう。
この本はジョンソンに、調査の名目で取られてから返ってきていないために詳細は掴めないが、どこかしらのタイミングで読ませてもらいたいものだ。
それはさておき、本を取られた際にメモが落ちるのを自分は発見した。
恐らく裏表紙に誰かが描いて挟んだのだろう。
ベッドから起きて、手に取って中身を見てみた。
その内容は、本の中身よりも恐ろしいものだった。
今追っている黒いモンスターの作り方という物だ。
その作り方はこうだ。
材料:ソウルサンド4つ ウィザースケルトンの頭3つ
①ソウルサンドを、Tの字に積み上げる。
□□□
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□■□
②積んだソウルサンドの上に、ウィザースケルトンの頭を1つずつ丁寧に乗っける。
☠☠☠
■■■
□■□
③自動的にウィザーが復活します、大爆発に注意。
という、材料はともかく、作成難度が低すぎる代物だった。
今のところ見かけたのが1匹だと祈る他ない。
あれが群れを為して襲ってきたら、その時が本当の最期だろう。
「ヘロブライン」
この本は伝記である。
しかし、年代は不明であり、さらに後半は誰かに破り捨てられている。
相当ないわく付きとみた。
肝心の中身について話していこう。
彼はこの世界の作られたばかりの頃に生まれた存在であり、自分達の遠い祖先だとも言われている。
彼は自分達と同じように土や石を掘り、ゆったりとした生活を送っていたそうだが、ある時突然全知全能の力を持っていた事を知ったらしく、それを平和の為に利用していた。
ところがある時、彼と同じようなクラフターと呼ばれる存在が点在し始めた頃、そのクラフター等が戦争を始めたそうだ。
それにヘロブラインが巻き込まれた結果、彼もその力を次第に戦闘に転用していったが、その時には既に彼の作った物や家などは、破壊し尽くされた後だったらしい。
⋯⋯ここよりあとのページは、文字の判読すら出来ないほどに破られてしまったので、結末は想像するしかない。
彼もこの時点では、自分と同じ心境に立っている。
予想するのであれば、それより後は何かしら功績を残しているはずだ。
そうでなければ、このような本は作れない。
しかし、破壊し尽くされたと書かれていたので、その過程をただただ長く書いて、ちょっと凄いことをしただけの可能性もある。
こうして少しの考察をしたものの、所詮とうに死んだ人物だ。
単に人生の道が偶然似ただけだ、それを自分に投影しているだけかもしれない。
真実を知る日は、果たしてくるのだろうか⋯⋯。