2日目の朝を迎えた。
予想通り、あまりいい夢は見れなかった。
そして、ゾンビやスケルトンが、周りで燃える音と唸り声が聞こえる。
昼間になると、奴らはみんな燃え尽きてしまうらしい。
まぁ昼間も常に動かれてると、それはそれで困るが。
話を切り替えて、今日こそは洞窟探検にでも行こう。
石のツルハシと剣に松明、それから食料を用意した。
海をまた渡り、少し歩いて、昨日削った洞窟を見つけた。
この洞窟は⋯⋯入口的に大して奥は深くなさそうな気がするが、肩慣らしなら丁度いい。
早速潜り込むとしよう。
入ってみると、案外こじんまりとしていた。
大きな部屋みたいな部分から、2つに道は別れていたが、どちらも出口に通じるもので、面白みなんてちっとも無かった。
そこらにあった鉱石を片っ端から回収しつくして、帰ろうと思ったが⋯⋯。
部屋の壁の奥から、なにやらゾンビのうめき声が聞こえる。
それも大量に。
気になって仕方がないので、音を頼りに掘ってみることにした。
5ブロックほど掘り進めた所で、丸石と⋯⋯苔石が出てきた。
これは一体⋯⋯!?
この中からゾンビの声がする辺り、中に何かあるのだろうか。
丸石を1つ掘ってみると、中央に格子状のブロックが一つあった。
中で小さなゾンビがぐるぐると回っている。
僅かに燃えている中、ゾンビの回転がどんどん速くなったかと思うと⋯⋯。
煙とともに、ゾンビが周りに誕生した。
一直線にこちらへ向かってくる。
しかし、1つだけしか破壊していないので、人型という都合上こちらへ来れない。
しゃがむなんて選択は無いのだ。
そんな訳で、一方的に石の剣で叩き続けた。
雑に作ったのもあって、斬れ味なんて話にならない。
まぁ倒せはするので、特別気になりはしない。
ゾンビを全員倒し、松明を置いてみた。
もうゾンビは周りに現れなかった。
どうやら、暗いところだけやつらが現れるみたいだ。
⋯⋯それと、宝箱が気になる。
開けてみたら、中身はいくつかの種とレコード、本にサドルや馬鎧⋯⋯そしていつのかもわからないパン。
とりあえず箱ごと持ち帰ることにする。
さて、インベントリにはもう何も入れられない。
小さい洞窟の割に、色々とあった。
外がもう暗くなってきたので、帰宅⋯⋯。
松明をいつもケチってしまう悪い癖が直らないので、拠点と洞窟、村以外は基本真っ暗。
夜道の中を走って帰ろうと思ったその時。
クリーパーが後ろにいた。
シューっと導火線の音が、自らの存在を堂々と示している。
少し走っていたので、どうにか爆発からは逃れた。
後ろは振り向かない、振り返る気もしない⋯⋯!!
今はただ逃げるだけだ、防具無しではすぐに死ぬ!!
ひたすら逃げているうちに、明かりが見えてきた。
仮拠点だ。
外からは全方向丸見え、とても開放感がある⋯⋯ただのキャンプ場もどきだ。
必死に泳いで何とか到着。
これは家を作らないと、そろそろまずい。
外の騒音もそうだが、まずは確実な安全を確保出来るスペースが必要になる。
で、マイホームはそれを解決してくれる。
しかし、月はもう真上まで来てしまっていて、島の周りではモンスターが既にうろうろしている。
今はもう寝てしまおう、どうせ敵は来ない。
⋯⋯そのまま寝て、3日目。
朝日に照らされる島の向こう側に、ぽつぽつと炎が見える。
今日も日光消毒が為されている。
いつもの光景を見守ったら、やる事は1つ。
マイホームを作る。
⋯⋯砂の上だから、少し土でも入れた方が島感が増すと思われる。
面倒なので置き換える程度になってしまうが、わざわざシャベルで掘り起こすような輩なんて知らない。
だから、手抜きぐらいいいだろう。
自己満足で済めばいいんだ。
また海を泳いで渡って、ダークオークの木を片っ端から石の斧で切っていく。
1本で大体32個程手に入るから、動く手間はそこまでかからないのがいい。
そのぶん縦方向には動くが。
今回のマイホームは、4×5×3ブロック程度の小さな規模になる。
⋯⋯後で増築が楽なのが利点だ。
もはや装飾なんて無いようなものだが、あまりそこは拘らないので、気にしない。
結果的に2スタックと2個を回収したが、この2個は今から必要になる。
ボートを作る。
3回も泳いで渡るようなアホが、ようやくボートのクラフトを始めた瞬間である。
まずは、原木を2個かちわる。
手刀でふんっとやれば、たちまち綺麗な4つの木材に早変わり。
原理はともかく、気持ちがいい。
木材2つを棒にして、ここでシャベルを作る。
漕ぐためのもの、つまりオールとして使うのだ。
それにしても、本来の目的で使った木のシャベルは、大体すぐ壊れるくせに、何故こっちのオールとして使った方のシャベルは、ピカピカなままを保ち続けているんだ。
本当に謎だらけである。
疑問はさておき、ボートと棒2本が出来上がった。
余ってしまった棒は、後で松明にでもしておこう。
燃料としても、なんとか1つ精錬は出来る。
棒の汎用性は侮れない。
出来たてほやほやのボートで、砂しかない島へ帰る。
と、ここである事を思い出す。
⋯⋯土を持ってきていない。
まだ棒は残っている、ここでUターンしてまた戻る。
そして、石のシャベルを作って午後の昼間に土を2スタック集め、また戻って⋯⋯。
うっかりは本当に良くない。
オールを使えばいいなんて考えも、何故か通用しない。
なぜなら、ボートからシャベルが離せないからだ。
そこで手抜きを指摘されても、こっちは困ってしまう。
余った棒である程度時短は出来ているが、もう夕方だ。
また船を漕いで、2度目の正直、島へ戻ってきた。
ある程度砂を削って、土に置き換えていく。
映えない地味な作業だ。
とりあえず海抜1ブロック分土にした。
ぽつぽつと草が生えてきた。
しかし、もう夜でおまけに真っ暗。
洞窟探検の時に余った松明で、さらっと明るくした。
家を作る第1段階は終わった。
続きはまた明日だ、もう眠くなってきた。
定位置に置いたベッドに向かい、ぱっと転がる。
やっぱりベッドは良いものだ。
Zzz...