俺の転生先がワキ巫女なわけがない!(凍結/リメイク中)   作:Lv.零の素人

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紅魔郷Ⅲ

※※※※※

彼女は自らの妖力で作り上げた

神槍「スピア・ザ・グングニル」を

振り上げてこちらに突進してきた。

どうやら接近戦をお望みらしい。

私は、結界を何重にも張った大弊を

構えてそれを待ち受けていた。

重い!体は小さくても、やはり妖怪

ということだろうか。

正直こんな攻撃を何度も受けていたら

こちらの体力が無くなってしまうので

最初から全力で行かせてもらうことにする。

 

「なるほど。吸血鬼の名は伊達じゃない

という訳ね。仕方ないわね。

私も本気を出すわ。 」

 

『無想天生』

 

「?何をしたのかわからないけど

さっさと倒れなさい!」

 

レミリアが、グングニルをこちらに

投げてくる。

 

先程までの私ならば、少し焦っていた

かもしれないほどの威力だ。

だが、今発動したスペル

『無想天生』は、このスペルは一定期間

無敵になり、相手の全ての攻撃を

無効化するというものだ。

これに勝つ方法は、時間切れしかない。

本来なら使用するつもりはなかったが

レミリアが思ったよりも強かったのだ。

しかたないだろう。

 

自分の攻撃が私に当たらなくて

戸惑っているレミリアに

私はゆっくりと近づき、二度、三度と

弾幕を直撃させる。

 

「ちょっ!何よ、そのスペル!

チートじゃないの!」

 

「ちーとが何かは知らないけど、

このスペカはしっかりルールに

則った耐久型のスペルよ?」

 

そしてそのまま確実に決めるために、

私はもう一枚スペカをつかう。

 

「とどめよ!霊符『夢想封印』!」

 

「えっ?えっ?ちょったんま!」

 

彼女は先程咲夜がこのスペカに

やられているのを見ていたのか

しゃがみこんで頭を抱えこみブルブルと

震えている。

興が削がれた私は

 

「あー!分かった止めるから。

もう!私が悪者みたいじゃない。

でもその代わりこの異変は

止めてもらうわよ!」

 

「分かった!分かったから、早く

その恐ろしいスペカをしまいなさい!」

 

立ち上がり顔を上げたレミリアは

部屋の中央にあった魔法陣を叩き壊した。

 

「これでいいかしら?」

 

そのまま彼女は

こちらを見て警戒するかのように

うー、と唸っている。

 

なんとも締まらない終わりだった。

 

そう言えば、魔理沙はどこにいったのだろうか?

ふと気になった私は、目の前の吸血鬼に

聞くことにした。

 

「ねえ、レミリア

白黒の魔女を知らない?」

 

ときいた。

すると、レミリアは

 

「白黒の魔女?うーん?

いたかしらそんな人間?

知らないわね

紫色の魔女なら私の友達だけどね。」

 

館の主と言えど、やはり

知らないことはあるようだ。

 

「あっ、でも待ちなさい。

私の能力を使えばもしかしたら

分かるかもしれないわ

調べてあげましょうか?」

 

他に手がかりもなくレミリアに

調べてもらおうとした時だった。

 

突然地下から衝撃が突き抜けた!

 

「な、なに今の!?」

 

「今の衝撃は地下から?

まさか!?フラン!」

 

突然叫んだレミリアは犯人が分かって

いるようだ。

 

「ちょっと!レミリア説明しなさいよ!」

 

「霊夢、あなたは早く逃げなさい!

いくらあなたでも、

フランを相手にしたら死んじゃうかもしれない!

早く逃げなさい!」

 

「そもそもフランってだれよ!?

いいから説明しなさい!」

 

「フランって言うのは少し気が触れてて、

地下室に閉じ込めてる私の妹よ!

能力は、

ありとあらゆるもの破壊する程度の能力なの!」

 

「レミリア アンタ一人で勝てるの?

私の能力の本質を体現したさっきの

スペル『無想天生』なら

その能力も無効化できると思うわ。

だから私も手伝ってあげる。

早くそのこのところに案内しなさい!」

 

「分かったわ。 霊夢お願いするわね!」

 

そして二人で先ほどの衝撃の発生地であろう

地下室に向かう。

 

※※※※※

 

私たちは図書館に向かい、その奥にある

地下室へと繋がる扉の前まで来た。

その扉は閉じていなければ

ならなかったが、既に開いており何者かが、

侵入した形成があった。

まさか、魔理沙だろうか?

 

急いで中に入り階段の先にあった部屋に

飛び込んだ。

すると、

「お姉様?」

 

「霊夢?」

枯れ木のような外殻に

宝石みたいななものがぶら下がっている翼を

持つ『フラン』と思しき女の子と和やかに談笑している白黒の魔女

魔理沙の姿があった。

 

※※※※※

 

二人の間に何があったのかを聞くと、フランが

魔理沙に弾幕ごっこを仕掛け

それに魔理沙が勝ったことで

フランが魔理沙に興味を持ち私達が来るまで

二人で話をしていたのだという。

 

先ほどの衝撃はその時の弾幕ごっこで、

魔理沙が地下室だろうとお構い無しに

マスタースパークを撃ったことが原因だった。

だが、地下室には何の被害もない

何故だろうか?

まあいい。

全く人騒がせな魔女だ。

 

幻想郷を覆っていた紅い霧は、

いつの間にか収まり元の夜空が戻ってきた。

 

ところで、幻想郷にはもう一つルールがある。

それは異変が解決したら異変の関係者を招待した

宴会を異変の首謀者が執り行うというものだ。

何故かその宴会は、毎回博麗神社で行われるが。

 

 

※※※※※

 

 

その宴会から数日後、

博麗神社に吸血鬼姉妹が入り浸るようになった。

 

なぜかと言うと、どうやらあの二人に

と言うよりフランに懐かれてしまったらしい。

というのも、

レミリアの妹であるフランドールに憑いていた狂気

を、私の能力でこの世から浮かせたのだ。

これで彼女に憑いている狂気は、

かなり希薄なものになったはずである。

だが、そのお礼が神社に

入り浸ることなのはいただけない。

フランはまだいい、純粋に感謝の気持ちから、

何か私の手伝いをしようと神社にくるのだが

レミリアはいけない。

アレは私とフランの掛け合いを見て

楽しんでいる節がある。

 

本当に、何故こうなった。

 

※※※※※

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