俺の転生先がワキ巫女なわけがない!(凍結/リメイク中)   作:Lv.零の素人

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日常回Ⅲ

※※※※※

 

私は縁側でお茶を飲みながらふぅ、と

ため息をついた。

 

目の前の庭で仲良く遊んでいる

二人の吸血鬼姉妹を見ながら。

 

なんで吸血鬼なのに太陽の下で

遊んで無事なの?

とか気にしてはいけない

 

「なんで今度はアンタらが

ちっちゃくなってるのよ!」

 

そう。

私の身体が元に戻った二日後

咲夜がこの二人を連れて

博麗神社にやって来たのだった。

 

 

「悪いわね霊夢

他にどこに行けばいいか分からなかったのよ。

あなたの時と違ってお嬢様達は記憶まで

消えてるみたいだしね。」

 

だからといって家に来られても困るのだが

 

「なら、例のスキマ妖怪を読んでちょうだい。」

 

それこそ無理な話だ。

アイツは基本自由だから

呼んだからといって確実に来る訳では無いのだ。

本人曰く、大妖怪は忙しいのよ!との事だが。

ホントのことはどうか知らないけどね。

 

どうしたものかと頭を悩ませていると、

 

「ねえ、れいむお姉ちゃんも一緒に遊ぼ?」

 

幼児化して気取った感じの消えたレミリアが

遊びに誘ってきた。

反応に困っていると、

 

「もしかして、れいむお姉ちゃん私達と遊ぶの

いやだった?」

 

幼児化したフランが涙目でそう聞いてくる。

それを見て思考を放棄した私は

この二人の相手をして上げることにしたのだった。

 

「あーもう!分かったわよ。

遊べばいいんでしょ?

で、何で遊ぶの?」

 

「なら、鬼ごっこしましょ!」

 

「いいわねおねーさま!

れいむお姉ちゃんも、それでいい?」

 

「分かったわよ。

それで誰が最初の鬼?」

 

「霊夢

そういう話なら私が鬼になるわ。」

 

今まで姉妹のことを一歩引いた所から見守っていた

咲夜がそう申し出てきた。

 

「わぁ~!さくやお姉ちゃんも

遊んでくれるの?」

 

「やったわね!おねーさま!」

 

二人は咲夜も遊んでくれると知って

喜んでいる。

 

 

「それじゃはじめますよ。

今から三十秒数えますから

お嬢様方と霊夢は逃げてくださいね。

あっ、逃げていい範囲は

神社の敷地の中だけですよ?

宜しいですね?

では、早速カウントします。」

 

咲夜が早速カウントを始めた。

とりあえず私は一応神社の敷地当たる

裏山に隠れることにした。

あそこは慣れていないと自然の迷路の様に

感じるはずだ。

 

レミリアとフランは………

 

どうやら既にそれぞれ捕まらない様な場所に

いるようだ。

 

カウントが残り十秒を切った。

少し急ぐとしよう。

 

何とかカウントが終わる前に

逃げ込む事が出来た。

 

そして、暫く潜んでいると

レミリアが潜んでいたあたりの場所から

 

「きゃあ!

ちょっと咲夜お姉ちゃん

時を止めるのは反則だよ!」

 

どうやら早くも鬼が交代したようだ。

 

にしてもえらい早く見つかったわね。

アイツもうまいこと隠れてる様に見えたけどね。

まあ、時を止めて探されたらねぇ?

と言うか遊びにそこまで力を入れるかしら?

大人気ないわね。

 

 

そして、レミリアに鬼が移ってから

少ししてフランを見つけたレミリアだったが

肉体のスペックがほぼ同じなのもあり

なかなか捕まらなかったが、先にフランの

スタミナが切れレミリアに抱きつかれ

鬼がフランに移ったようだ。

 

「はあ、はあ、

ちょっとおねーさま!

少しくらい手加減してよ!」

 

「ふふん。

フランいい事を教えてあげるわ!

たたかいはひじょーなのよ!」

 

どこでそんな言葉を覚えてきたのだろう?

まあ気にしたら負けか。

 

これでフランが鬼になったわけだが、

みんなコツを掴んだようで

なかなか捕まらないようだ。

このままだとフランが泣きそうなので

鬼を変わってあげることにする。

 

「ほら、フラン鬼交代よ。私が追いかけるから

はやく逃げなさい。」

 

「ほんと?霊夢お姉ちゃん!

ありがと!」

 

「いいから

ほら、早く行った行った!」

 

フランが急いで逃げていく。

 

そして、十秒数え終わったので

三人を探しに行くことにする。

 

子供は単純なもので

勝たせてあげると喜ぶ。

そう思ってわざと勝たせようとしたのだが、

なかなか見つからない。

思ったよりも三人はうまく隠れているようだ。

少しだけ裏技を使うことにした。

霊力の波を周囲に飛ばし、

三人にぶつかるまでの距離を測ったのだ。

すると、割と近くから咲夜と思わしき気配が

見つかった。

よし!捕まえに行くことにしよう。

私は、霊力を身にまといその場所に走っていった。

咲夜は、まさか見つかると

思っていなかったようで突然現れた私に

対応出来ず、捕まえることが出来た。

 

さて、もう一度隠れることにしようとしたら、

咲夜がレミリアと、フランを呼び

 

「お嬢様方!そろそろお夕食の時間ですよ!

紅魔館に帰りましょう!」

 

それを聞いたレミリアとフランが

集まってきた。

 

「あら、もうそんな時間なのね。

思ったよりも熱中してしまったわ。」

「今日は遊んでくれてありがとうね。

このお礼はお嬢様方が元に戻ったら

必ずするわ。

じゃあ今日の所はこれで失礼するわね。

お嬢様?お別れの挨拶を。」

「れいむお姉ちゃん今日は遊んでくれて

ありがとう!

またいつか遊んでくれるとうれしいわ!」

 

「わたしも忘れちゃやーよ?

れいむお姉ちゃん!

今日はほんとにありがとね!」

 

三人は仲良く手を繋ぎ帰っていった。

 

 

「子供ってやっぱり元気ね。」

 

そんなどうでもいい事を

一人になった後でそっと呟いた。

 

騒々しい筈だったのに、

いざ三人が帰ると少し寂しい気がする。

今日はさっさと寝てしまおうと決めて

夕飯を食べて布団を敷き、さあ寝ようとした時

どこからか声が聞こえた。

 

 

「久しぶりだな。霊夢!

元気にやっていたか?」

 

 

その声はスキマから出てきた

もう一人の私の育て親 藍の物だった。

久しぶりに見た

藍に抱きついてしまった。

 

「おっとっと。どうしたんだ霊夢?」

 

藍が優しい声で私に何があったのかを

聞いてくる。

 

私は、ゆっくりと首を横に振り

 

「なんにもないの。

ただなんか今すこし甘えたい気分なの。

もう少しこうしててもいい?」

「ああ、もちろんだとも。」

 

藍はそう言うと私の頭を撫でてくれた

私は昔からこの感触が好きだったのだ。

 

少しして、藍から離れる。

 

「改めて、おかえりなさい藍!」

 

「ああ、ただいま霊夢。」

 

「藍!私、藍に聞いて欲しいことが

沢山あるの!」

 

「それはいいが私も霊夢に話したい土産話が

沢山あるんだ!

おっと、忘れる所だった。

はい、お土産のマフラーだ。

これからは必要になるだろう。

私の手編みだぞ?

しっかり使って身体を

壊さないようにしてくれよ?」

 

「わぁ!ありがとう藍!

大切に使うわね!」

 

 

それから二人で夜がふけるまで

話をしていたのだった。

 

 

 

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