東方半喰種   作:魔狼の盾

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自分のイメージ上の魔理沙は料理はできるけど洗濯と掃除はできなさそう


3話 普通の魔法使い

 -某日、宴会中-

 

 琲世が宴会に参加するようになってから何度目かの宴会…そこでは酒に酔い、普通に談笑しながら盛り上がるグループもあれば、酔った勢いで口論、力比べ、挙げ句弾幕ごっこが始まる等、非常に盛り上がり過ぎて阿鼻叫喚な地獄絵図も一部では広がっていた。

 そんな中、自称普通の魔法使いである霧雨魔理沙は八雲家の面々と飲んでいた。世間話をしながらもやれ泥棒やらやれBBAと弄り合いに見せた罵り合いを繰り広げる紫と魔理沙だったが、ふと魔理沙の目に見覚えのない…と言うか宴会ではたった1人の男が目に映る。

 

「…なあ、アイツ誰だ?今までに来たことあったか?」

 

 この宴会に参加しているのならば何処かの勢力の関係者なのだろうが、

しょっちゅう色々な所へ飛び回る魔理沙がその情報を知らない事に、紫や藍も少しばかり驚いていた。

 

「ん~?ああ、琲世ね。佐々木琲世。1年くらい前に幻想郷に来たのよ。そして私の…未来の旦那様です」

 

「ただの式モドキでしょうに…テキトーな事を言わないで下さい」

 

 紫が自らの頬に手を添えて『ポッ』と顔を赤らめる。しかし隣に座って呑んでいた藍はデマを吹き込む紫に呆れ顔でツッコミを入れる。

 

「だろうな。それから紫、乙女ぶった所でBBAはBBAなんだぜ?いい加減歳を考えたらどうだ?」

 

「なっ?!ひどい!!私はまだピチピチの17歳よ?!本気出せば琲世だってすぐに落とせるわよ!!」

 

「僕がどうかしましたか?」

 

 琲世の名を出して騒ぐ紫の元に、料理を両手で持った琲世が現れた。何の事か気になりはしたが、取り敢えず片方の皿を藍に渡しながら、琲世は話の内容を紫に尋ねる。

 

「ふぇ~ん琲世ぇ~魔理沙がいじめるぅ~」

 

「わわっ?!」

 

 突然紫が琲世に抱きつきてきた。琲世は驚いて声をあげながらも残った皿を落とさないよう上手くバランスを取って料理を守った。

 

「紫様、あまり琲世を困らせないでくだい。琲世も迷惑なら突っぱねてもいいんだぞ」

 

 琲世が残りの料理を藍に手渡す中、『あ~!!藍までそんなこと言うんだ!!ひどーい!!』と、紫が琲世にしがみついたまま泣きわめく。

 

「はじめまして…だな。私は霧雨魔理沙。見ての通り普通の魔法使いだぜ!!」

 

「僕は佐々木琲世と言います。紫様の式のようなものです。以後、お見知り置きを…」

 

「固い挨拶だなぁ…それも紫が仕込んだのか?」

 

「教え込んだのは私だ。紫様がそんな事できる訳ないだろう?」

 

 藍が琲世を教育したのは自分だと伝えるついでに、普段の自由奔放っぷりに鬱憤が溜まってるのか、主であるはずの紫にチクリと嫌味を言う。

 『えっ…酷くない…?』と信じられないと言いたげにわりと真面目にショックを受けた紫が癒しを求めて琲世に泣き付いた。しばらく琲世に慰められた後、『これでも食べて落ち着いて』と料理を差し出される。紫は箸を手に取り食べてみる。

 

「あ、美味しい…また腕を上げたわね、琲世」

 

「ありがとうございます」

 

「え?これ作ったの琲世なのか?」

 

 今の今まで旨い旨いと食べていた宴会料理を作っていたのが目の前に居る男だと分かると魔理沙は少し驚いた顔になった。

 

「ああ。今日は琲世が主体で料理をしている。その証拠…と言う程でもないが、私や十六夜咲夜、魂魄妖夢に鈴仙・優曇華院・イナバも今日は厨房に立たずにずっと呑んでいるからな」

 

「へ~…」

 

「変…ですかね?男が料理するのは…」

 

 幻想郷は一昔も二昔も前の時代に結界によって外界から隔絶されている。ここ最近で外の文化を取り入れ浸透し始めた事で薄れつつはあったが、人里では未だに炊事は女性の仕事という習慣が残っていた。

 琲世もこの事は知っていたので、料理人でもないのに宴会料理を作る変わり者と思われているのではないかと思い、愛想笑いしながら頬をポリポリと掻く。

 

「んにゃ。そんなことないぜ。驚きはしたけど」

 

 対して魔理沙はだからなんだとでも言いたげに、特別変わった反応をする事もなく、『ん~…』と顎に手を当てながら唸っていた。

 

「よし、琲世!!明日魔法の森に来い!!私の探し物を手伝ってもらうぜ!!」

 

 何を思い付いたのか、魔理沙は唐突に琲世を探し物に連れていく事にした。何の脈絡もないお誘いに琲世は一瞬固まったが、紫と藍はいつもの事だからと気にも止めず、人里に集合するとして琲世に外出の許可を出した。その後すぐに琲世は仕込みの途中だった事を思い出し、慌てて厨房に戻っていった。

 

 -翌日、人里-

 

 翌朝、人里には紫のスキマが開いてその中から琲世が出てきた。琲世は約束通り人里に来たが、魔理沙が人里の何処に居るのかを聞き忘れていた事を思い出す。魔法の森に行くのだから、きっと門の所に居るだろうと思い近場の門に向かうと、既に魔理沙が来ていた。

 ただ余程暇だったのか、特徴的なトンガリ帽子を箒にひっかけてクルクル回して遊んでいた。そして琲世が来たと気が付くと回していた帽子をかぶり直した。

 

「よう、来たか」

 

「こんにちは、魔理沙ちゃん。遅くなってごめんね」

 

 琲世はいつものように挨拶したのだが、魔理沙はその挨拶に何か納得してないのか、不満そうな顔をしていた。

 

「…ちゃん付けはやめてくれないか?私のキャラじゃない」

 

「あぁごめん。気を付けるよ。それで、昨日言ってた探し物って?」

 

「おうっ!!この先の魔法の森にはな、調合する事で魔力を高める薬草が生えてるんだ。今日はその薬草集めを手伝って貰うぜ」

 

 どうやら魔理沙は自身の研究材料を探しに行きたかったようだ。帽子を脱いでトンガリ部分に手を突っ込むと、どこぞのポケットのように数冊の分厚い本を取り出して『はいこれ、図鑑やらの資料な』と言って琲世に手渡した。

 

「最終的に魔法薬の材料になるかは私が判断する。琲世はそれらしいのを片っ端から集めてくれ」

 

「わ、分かった」

 

「よーしっ!!それじゃぁ出発だぜっ!!」

 

 結局は魔理沙が集めたものを使えるか判断すると聞いて、図鑑を持たせた意味があまりない様な気がした琲世だった。その後、魔理沙は箒に跨り、琲世には後ろに乗るように言うと琲世も箒に乗った。琲世が乗った事を確認すると、箒は浮き上がり、そのまま魔法の森に飛んでいった。

 

 -魔法の森-

 

 魔理沙は琲世を乗せているにも関わらず、遠慮なく箒を高速でブッ飛ばした為、目的地の魔法の森には10分もかからずに到着した。普段から高速での移動に馴れている魔理沙とは違い、初めての箒飛行、しかも超が付くほどの高速移動で琲世は既にグロッキー状態だった。

 そんな琲世を見て『カカカッ』と笑って琲世が回復するのを待っていると、『あ、そうだ』と言って帽子の中に手を突っ込んだ。

 

「これ飲んどけ」

 

 魔理沙が持っていたのは怪しい色の液体が入った小瓶だった。見る限り薬だろうが、ドス黒さを醸し出す紫色の液体なんて普通の感覚を持った人ならば進んで飲もうとはしないだろう。

 

「…こ、これは?」

 

「魔法の森には毒性や幻覚作用のある茸が多いからな。この薬を飲んどかないと下手したら死ぬぜ」

 

 行きも絶え絶えな琲世が疲れた様相で小瓶を受け取ると、魔理沙が魔法の森では薬が無いと死ぬかも知れないと説明する。それを聞いた琲世は思わず硬い表示になって息を飲んだ。

 

「わ、分かった…でも魔理沙ちゃんの分は?」

 

「私は長いことここに住んでるからな。耐性が出来てるから大丈夫なんだ」

 

 当然魔理沙にも薬が必要だと思っていたが、自分には耐性があるから大丈夫と、魔理沙はその薄い胸を張って得意気に自慢する。

 その後、琲世が薬を飲むのを見届けると2人は魔法の森に入っていった。入るや否や、キノコに手足が生えた珍妙生物に襲われたため、七色に輝く極光の極太レーザー、魔理沙の代名詞的なスペル『マスタースパーク』で一掃する。すべてをゴリ押す魔理沙らしい豪快な一撃で、文字通り消し炭になった謎のキノコマン達を哀れに思う琲世…思わず手を合わせて追悼の意を送ると、上機嫌で森の奥へと進む魔理沙を追いかけていった。

 

 -アリス邸-

 

 森の中に入ってからしばらく経った。鬱蒼としてどんよりした空気の場所で、魔理沙は目に付く薬草やその他の雑草を片っ端から引っこ抜きカバンに詰めていた。対して琲世は図鑑を片手に薬草とそれ以外の雑草を区別しながら、魔理沙の欲しがる植物達を少しずつ集めていた。

 琲世がそこからもう少し進むと、ようやく鬱蒼とした森を抜けた。抜けた先は日当たりも良く、少し開た場所だった。そんな所だからか、広場の中心には小さいながらも奇麗に手入れされている洋館が建っているのが琲世の目に映った。

 

「あれ?こんなところに屋敷が…」

 

 琲世の声に反応した魔理沙が新発見かと思い、期待しながら琲世の横に立つ。屋敷を見ると少し驚いた様子で『およ?』と言って以外そうな顔をしていた。

 

「いつの間にかアリスん家まで来ちまったか。ちょうどいいや。休憩ついでにお茶でも貰おうぜ」

 

「あっ!!ちょっと…」

 

 いつもとは全然違うルートで森の中を回っていたせいか、館のある所まで来ているとは思っていなかった。なにせ館の裏手に生える木々かき分けてたどり着いたのだから、少し驚くのも当然の事だろう。

 予定にはなかったが、せっかく来たのだから館の主の所で休憩がてらお茶を集ろうと魔理沙はスタスタと玄関まで歩いていく。琲世はそれを止めようとするが叶わず、魔理沙が先に玄関までたどり着いた。

 

「たのもぉ!!」

 

 魔理沙は威勢の良い掛け声と共に玄関と扉をドンドンと叩きまくる。琲世がやめさせた方が良いのかと思いわたわたと慌てていると、しばらくして扉が開いて屋敷の主が現れた。

 

「何よ…うるさいわね」

 

「ようっ!!アリス!!遊びに来たぜ!!」

 

 中から金髪の美少女、アリス・マーガトロイドが相棒の人形上海を携えて現れた。だがその表情は不機嫌そのもので、早く帰れと言いたげな雰囲気だった。

 

「はぁ、また来たの?」

 

「突然すいません…」

 

 わざと大きなため息をつき、トゲのある言い方で魔理沙を睨む。いつもならばそこで魔理沙が無理やり家に上がり込んでお茶を要求するのだが、今回は魔理沙の後ろから琲世が頭を下げて謝っているのが目に映ったため、アリスは目をぱちくりさせた。

 

「あら、琲世さんじゃない。いらっしゃい。立ち話もなんだからお茶でもしていく?」

 

 突然、しかも予想外な来訪者に面食らったアリスだったが、さっきの不機嫌な顔はどこへやら、すぐに柔和な雰囲気の表情に変わり琲世をお茶に誘った。

 

「…なぁ、私と琲世で対応違ってないか?」

 

「彼は貴女みたいに泥棒しないもの。それどころか人形劇の手伝いをしてくれるような優しくて人当たりもいいしっかりした人よ?対応が変わるのは当たり前じゃない」

 

「ぶーっ!!不公平だぁ!!」

 

 地団駄を踏む魔理沙を無視してアリスは琲世を自宅に招き入れる。琲世としても少し休憩したかったので、ありがたく誘いに乗る事にした。それに続いて呼ばれてないはずの魔理沙もアリスの家に上がり込む。なんやかんや言って誘ってないはずの魔理沙の分も用意して、この日は結局3人でのお茶会となった。

 

 -霧雨魔法店-

 

 結局もう時期に日が沈み始める頃までアリス邸でお茶会をしたあと(琲世とアリスが片付ける中魔理沙は早く帰ろうと駄々をこねてた)、採ってきた薬草を魔理沙の住処…霧雨魔法店に運びに来たのだが、そこには想像を絶する光景が広がっていた…

 

「…ねぇ、ここは…一体…?」

 

「ん?私の家だけど?」

 

 一応は店…のはずなのだが、玄関を開けるとカウンターと部屋の隅の戸棚には整理されないままの物が値札も無しに乱雑に置かれていた。魔理沙に案内居住スペースには入っても本や拾ってきた物品、自作したであろうマジックアイテムが棚以外にも床に乱雑に置かれている上に換気もしてないのかホコリっぽい。そんな散らかり放題な部屋を見た琲世はワナワナと震えながらこの惨事について魔理沙に問いかける。

 

「…魔理沙ちゃん…」

 

「何だ?」

 

「…掃除していい?」

 

 琲世の発言を聞くと、魔理沙は顔を真っ赤にして怒りと羞恥で慌て始める。

 

「なっ?!乙女の部屋を物色しようってのか?!ちっとはデリカシーってもんを…」

 

「お願い!!掃除させて!!」

 

 魔理沙が掃除を拒否しようとするが、それよりも先に琲世が魔理沙の肩を掴む。その時見せた琲世の目は余程我慢できないのか、ものすごく血走っていた。

 と言うのも主である紫が怠惰と自堕落が具現化した様な生物であるため、琲世が片付けては散らし、また琲世が部屋を片付けると言うのが日課になっていた。そんな主夫生活をしているせいか、散らかった部屋を見ると無性に掃除したくなる衝動に駆られる様になっていた。

 

「ヒッ…わ、分かったよ。め、目が…目が怖い…」

 

 男子も裸足で逃げ出す男らしさは何処へやら、琲世の迫力に圧されて半泣きになった魔理沙は気味の悪さに恐怖を覚えて怯えるか弱い少女となっていた。

 ビビりながら掃除の許可を出すと、琲世は何時もの表情に戻り、腕まくりをして掃除の準備をする。

 

「触って欲しくないものがあったら教えてね。そこは手を着けないから」

 

「は、はい…じ、じゃあ2階と地下室、それからそこら辺…」

 

「この辺り?」

 

 どこからともなく箒にチリトリ、ゴミ袋を用意した琲世が掃除が触っていい場所を聞くと、魔理沙が部屋の隅にある戸棚とその周囲に散らばるガラクタを指差した。

 

「ああ…そこは用途不明だったり試作品のマジックアイテムとかがあるから触らない方が身のためだぜ」

 

「うん。分かった」

 

 魔理沙から触っていい範囲を聞き出し、琲世は掃除を始める。マヨヒガの様な畳部屋ではなく、板の間と言う事もあって物を仕舞ってからの掃き掃除とテンポよく進めていると、ある物を発見する。

 

(…ん?この本は…)

 

 琲世がガラクタの中に半分埋まっていた本を取り出してタイトルを確認してみた。

 

(『魔力と薬草学の相互関係』…確かパチュリーちゃんの図書館から持ち出された本がこんなタイトルだったはず…)

 

 いつだったか悪魔の居城『紅魔館』のに行った時に、館内の図書館に住む『パチュリー・ノーレッジ』がよく本を盗まれるとボヤいていた事を思い出す。その時に聞いた、大量の本のタイトルの中に似たような名前の本があった事を思い出していると、そこら中にそれらしい本が散乱している事に気がついた。

 

(…後で聞いてみるか)

 

 取りあえず今は掃除を先にやってしまいたい。それらしい本を1度1箇所に集めて掃除を再開する。手際よく掃除と整理をしていると2時間程で済ませリビングを片付けた。

 

(この辺は終わったか。あとは台所か…)

 

 2階の寝室と怪しい地下室は魔理沙にも言われたのでスルーして、琲世は台所を片付けに行った。

 

(う~ん…これはこれで…)

 

 台所を見た琲世はどうするかと頭を掻いて悩ませる。一応炊事周りはある程度は綺麗に掃除されていた。しかし洗い物がそのままになっていたり、調味料が整理されておらず、規則性もなく乱雑に置かれていた。

 

(…整理するだけでもだいぶ変わりそうだな)

 

 シンクそのものはそれなりに綺麗だったので置いてある物の整理と軽い拭き掃除をして台所の片付けを終え、魔理沙に集めた薬草を渡して早めの夕飯を作ると、紫の夕飯も作るからと言ってその日は帰っていった。

 数日後、食事を作っていた魔理沙はある事に気がついた。

 

(…前と配置が違うのに何処に何があるか分かりやすい…)

 

 琲世によって使用頻度や大きさ、種類を基準に整理された調味料のおかげで、特に何も考えずに欲しい物を手に取れるので、料理中に調味料を探す時間を大幅に短縮できている事に内心驚きながら料理をしていた。

 

 -現在、博霊神社-

 

「…てな感じだったね」

 

 一通り魔理沙と出会ってからの事を話し終えた琲世は一息つく、ついでにまだ熱いお茶をゆっくりと一口飲んだ。その間も霊夢と魔理沙は琲世との出会いについて話を振ってきていた。

 

「てかその頃には紅魔館にも行ってたんだな」

 

「うん。一番最後に会ったのが魔理沙ちゃんだったから」

 

 『霊夢ちゃんはその前だね』と付け足す。霊夢や魔理沙と出会った頃には大きな勢力とは顔見知りになっていたので、琲世がどのように知り合ったのか2人は気になっていた。

 

「なあ、紅魔館や他の連中とはどんな風に会ったんだ?教えてくれよ!!」

 

「はぁ…そん根掘り葉掘り聞くんじゃないわよ。琲世さんだってひと息つけないでしょう?」

 

「そうは言っても、琲世がこっちに来てから何をしていたのか気になるだろ?」

 

「まぁ、それは…」

 

 琲世がどんな風に生活していたのか気になった魔理沙は好奇心に任せて聞いてみたが、霊夢は迷惑だと止める。しかし魔理沙の勢いに負けて最終的には霊夢も琲世の過去を聞きたくなってた。

 

「だろ?!もうこの際最初から全部聞いちまおうぜ!!」

 

「わ、分かった分かった。となると、そうだなぁ…初めて紫様の屋敷で目を覚ました所から話そうか…」

 

 魔理沙が目を輝かせて琲世に詰め寄る。琲世がその勢いに少し驚きながらも自身の過去を話し始めた。




次からは琲世が目覚めてすぐの頃の話しです。結構辛辣な藍しゃまになる予定
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