ウルトラマンティガ 邪神の降臨   作:晩舞龍

10 / 46
ウルトラマンネクサス ジュネッスルージュは、ナイトレイダーの凪副隊長が変身した姿としてデザインされたものだそうです。
本作のナギ・レンジは男性なので、似て非なるものだと思っていただければ。


ディープワン

「つまり、その『ディゴン』という魚人たちが、『ダーラムとヒュドラ』という神を召喚させようとしてるってわけか」

 ガイはいままでの話による荒唐無稽な事件の要点をまとめた。もちろん、四人とも嘘だとは全く思っていない。この世界には、現に異形の存在が現れているのだから。

 

 怪物ゾイガーの進行は三人のウルトラマンが食い止めたが、ライフラインの被害により東京、大阪の二都市では避難した人たちが行き場を求めていた。日曜日ではあるが、コンビニは品薄になり閑散としている。ユリカは非番だったが、この後応援に行くことになったといい、昼飯を持って出ていった。

 

 残ったガイ、マドカ、ナイトウ。レンジからの連絡はない。

「この怪物がいるとして、いったいどうすればいいんでしょうか」

 マドカがつぶやく。彼の脳裏には、怪物と戦ったときの光景が映し出されていた。自分が巨人となって戦う…そのことに対する、恐怖や不安が渦巻いていた。

 そんな気持ちを打ち消すように、ガイは強い口調で話しかける。

「あんたたちは、もうこの件から手を引いた方がいい。真相に知りすぎるのは危険だ」

 そう言って、ガイは部屋を出ていった。

 

 ぼーっとするマドカを横目に、ナイトウは部屋に置いてあるテレビをつけた。

「お、ついた」

 昨日から変わらず、怪物被害のニュースが放送されている。

 三体の巨人が、怪物を倒した、と。

 マドカは考える。三人もいるならば、自分は戦わなくてもよいのではないか?確かに、東京に現れた怪物を倒すことはできた。しかし、自分の前に現れたもう一人の巨人は、上空にいた無数の怪物を一撃で倒して見せたのだ。彼一人でも十分ではないのか…

 

 

 同日 大阪

 

 レンジは、病院のベッドに横たわっていた。

「ハハ、情けない。君を助けようと大阪まで来たのに、君に助けられてしまうなんてね…」

 彼女に助けられたレンジは、突然の体の不調によって病院で手当てを受けていた。

 その不調は、ウルトラマンネクサスとして過剰のエネルギーを使ってしまったことが原因だった。

 倒れた時にスマホを落としてしまい、壊れてしまった。マドカたちの連絡先がわからなくなり、連絡できないでいたのだ。

 

 

 

 

 翌日 月曜日 東京

 

 マドカは大学へ登校。ナイトウも自分の大学に出勤した。ユリカも警官として仕事にあたっている。

 一方、ガイは風来坊。今日もこの世界の異変について調査を続けていた。

 

 これまでにガイがこの世界で倒してきた怪物のミ=ゴやティンダロスの猟犬。彼らは、一個体や一種族として活動していた。しかし、今回のゾイガーとディゴンには、何か裏でつながっているような気がした。

 そんな疑念を抱きながらガイは、ユリカの言っていた怪しい宗教団体の建物を探した。

 やがて、その建物の前に到着するガイ。

 その建物を観察すると、団体の名称がわかった。

 

 その名は、『ダゴン秘密教団』

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。