ウルトラマンティガ 邪神の降臨   作:晩舞龍

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怪獣紹介

キリエロイド
この世界では、イースの大いなる種族=キリエル人の戦闘形態。炎を操り強敵ボクラグを破るなど、戦闘能力は極めて高い。地球の美しさに感化され、人間やウルトラマンに味方する。


二体の巨人

 東京 新宿

 

 東京に出現した二体の巨人。似ているようで異なる炎の戦士たち。

 彼らは、人類の敵なのか、味方なのか。マドカはその様子を見定めようとする。

 どちらを助ければ、人々を守れるか。

 大地が揺れ、雨が降り注ぎ、キリエロイドが走り出す。ビルの合間を縫って近づいていくその先には、もう一人のキリエロイド――――キリエロイドⅡ。

 

 走り出したキリエロイドが自分の前方に体を投げ出す。瞬時に空中で回転し、そのまま敵にドロップキックを放つ。刹那、周辺一帯に走る衝撃波。

 その両足は、しっかりとつかまれていた。

 マドカの目にもはっきりと見えた。

 キックを受け止めた巨人の腕。それが、先ほどまでよりも強靭なものに変化している。よく見れば、その全身が筋肉質になっており、体色にも赤みがさしている。それはさながらティガのタイプチェンジのようで。

 キリエロイドⅡはつかんだ足を捻り上げ、地面に叩き付ける。そして、その強化された腕で殴りつけ、足で蹴り飛ばす。

 負傷で立ち上がれない相手を見下ろす形になった戦士は、その動きを止め、腕を大きく広げた。

 雨が降り続く中、その光景にマドカは目を見張った。

 キリエロイドⅡの広げた腕部の筋肉は収縮し、その代わりに大きな翼が出現した!

 ティガと同様に三種の姿を見せ、キリエロイドを圧倒していく。

 大きな翼を利用して高く上昇した後、急降下し、一撃を見舞おうと接近する。

 ふらふらと立ち上がったキリエロイドの背後には、人々の住む街並み。かわせば彼は傷を負わずに済む。しかし、それを彼の信念が許さなかった。

 彼は攻撃を受け止めた。高所からの直撃。街を破壊しないように倒れこむ彼の体は、強大な運動エネルギーによってその姿を維持できなくなっていた。

 溢れだす光の粒子、それが彼の消滅の合図。

 

 そして、マドカはやっと倒すべき敵がどちらなのか見定めた。

 スパークレンスを高く掲げる。キリエロイド――――街を守って消えた勇敢な戦士に、そして彼の戦いに敬意を表して。

「ティガ――――ッ!!!!」

 赤と紫に身を包む白銀の巨人、ウルトラマンティガが参上した。

 

 地面から足を持ち上げ、そのままドロップキックを繰り出す。

 キリエロイドⅡは、再びパワータイプにチェンジして受け止めようと立ちふさがる。

 だが、瞬時にティガはスカイタイプにチェンジ!

 猛スピードで敵のもとへと進んでいく。そして、高速でキックが放たれるその瞬間、先ほどの戦いよりも激しく大きな衝撃波、飛び散る火花!

 ティガのキックを受け止めきれず、敵は遠く離れた山の方向へ吹き飛ばされていく。

 その時敵は理解する。キックの直撃するまさにその瞬間、ティガの体色は赤く変化し、高速キックの爆発的な威力を更に高めたのだと。

 

 敵にキックを放った赤きティガはそのまま飛行し、山中に着地する。

 雨が一段と強くなる中、大きな翼を広げ山を飛び立つ敵。

 すぐにスカイタイプに変化し、後を追いかける。

 上空は薄暗い雲に包まれ、視界が悪い。放ったハンドスラッシュが空を切った。

 




怪獣紹介

キリエロイドⅡ
高度な知的生命体キリエル人の生き残りの一人。ティガと同様、三種の姿を使う。一人目のキリエロイドと異なり、邪神側に加担する。
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