ウルトラマンティガ 邪神の降臨   作:晩舞龍

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激戦

 市街地にその姿を現したジャグラー魔人態。日本刀に似た彼の武器・蛇心剣を構え、異形の鎧に身を包む彼は、暴走するウルトラマンオーブに戦いを挑む。

「ガアアアアアアアアイ!!」

 

「ウオオオオ!」

 対するはウルトラマンオーブ サンダーブレスター。その呻きにも似た咆哮が街を揺らす。

 ジャグラーの剣による一閃を、オーブは正面から受け、火花が散る。しかし、オーブはひるむ様子もなく、ジャグラーにつかみかかる。

「なめんじゃぁ…ねえ!!」

 強靭な二本の腕を振り払い、ジャグラーが後退する。

 向かってくるオーブに狙いを定め、そして闇を纏う剣先から放つ連続切り、蛇心剣抜刀斬!

 高速の斬撃に、暴走するオーブも思わず後ずさりする。ビルをへし折り、投げつけていくが、ジャグラーはそれを一刀にして切り捨てる。

 業を煮やしたオーブ、が腕を動かし構える。その周りに光の青と闇の赤のオーラがほとばしる。

 放たれる衝撃、ゼットシウム光線!

 ジャグラーはそれをとっさにかわし、剣を薙ぎ払った。その先から、闇のエネルギーが三日月型となって射出される。

「蛇心剣・新月斬波!!」

 オーブに直撃し、火花が散るとともに爆発を起こした。遠くの街まで届いた三日月の波動は、遠く離れたボクラグの体をも両断した。

 

 その巻き上がる煙の後には、オーブの姿はない。

 エネルギーが尽き、ガイの姿へと戻ったのだ。

 そして、ジャグラーもその大きさが縮小していく。

「やれやれ…」

 人間態に戻ったジャグラー。マドカとカーターが、ガイを抱えて迎える。

 ジャグラーはすかさずガイの黒いジャケットを暴く。

「ちょっ…ジャグラーさん、何を…」

 マドカの静止を無視し、ジャグラーはオーブリングを奪い取る。

「貸せ!あいつを足止めする」

 ウルトラマンのカードをリードする。すると、カードに秘められた力がボクラグに向けて放たれる。

 両断された状態から再生するボクラグに、光の輪が巻き付く。ウルトラマンの技、キャッチリングだ。

 腕をも抑え、腕のハサミを使わせない。

「よし、いったん引くぞ」

 ジャグラーに促され、マドカとカーターはガイを連れてその場を後にした。

 

 

 

 大阪に出現したウルトラマンネクサス アンファンス。

 複数体確認できる小さな怪獣に向け、光弾を放ち殲滅していく。瞬く間に怪獣は全滅した。

 そして、安堵の声や感謝の声を上げる人々。その光景に、ユリカの心は不思議な達成感や高揚感に包まれた。

 ―――わたし、救えたんだ…たくさんの人たちを―――

 

 ふ、と我に返ったユリカ。突然巨人に変身し、大阪に来ていたのですっかり失念していたが、東京にも怪獣が出現していたのだった。すかさず跳躍し、東京までマッハ3の速度で飛行する。

 たどり着いた先には、先ほどの巨人の姿はない。そして、怪獣は光の輪のようなもので身動きを封じられている。

 

 街を壊さぬように着地。銀色の巨人は、東京に舞い戻った。

 

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