「また光の巨人か!」
ジャグラーの空しい叫びが響く。マドカたちはその銀色の巨人に見覚えがある。
「ネクサスだ!」
一方、ネクサスとなったユリカは、彼らの事情など知らない。
「待て、そいつを攻撃するな!」
ボクラグに攻撃を仕掛けようとするネクサスに、ジャグラーが制止の声を上げる。
キャッチリングが攻撃を加えることで破壊してしまう恐れがある。
「そこで待ってろ」
そう吐き捨て、ジャグラーはマドカの持つスパークレンスを奪い取った。
「何するんですか」
「やっぱりな、見ろ」
先ほどまで真っ黒に染まっていたスパークレンスに、わずかだが銀色の光が戻っている。
「不完全な状態だが、変身できないよりマシだろ」
「はい…でもどうして」
「俺が巨大化するときに、周りの闇の力を拝借した。おそらくその影響だ」
そう言いながら、ジャグラーはマドカにスパークレンスを投げ返す。そして、今度はガイのオーブリングを奪い取る。
ジャグラーは怪獣に向かい立った。
「行くぞ、三人ならまだあのバケモノを倒す勝機はある」
「は、はい!」
慌ててマドカも構える。そして、二人が闇に包まれる。
そして、闇をまとった巨人・ティガダークが顕現した。
(変身できた…あれ?ジャグラーさんは、いったい…)
ジャグラーはオーブリングを自分の前にかざし、ニヤリと笑う。
「これは奥の手だったんだがな」
ジャグラーの手には二枚のカード。
「ゼットンさん!」『ゼットン!』
「パンドンさん!」『パンドン!』
「闇の力…お借りします!」『超合体!ゼッパンドン!』
赤と黒の肉体をもつ、凶悪な容貌の怪獣がその姿を現す。
その様子に、二人のウルトラマンも困惑している。
「何やってんだお前ら。行くぞ!」
そう言って合体魔王獣ゼッパンドンへと変貌をとげたジャグラーがボクラグに向かっていく。
俺たちも行こう、とアイコンタクトをとり、ティガダークとネクサス アンファンスも大海魔に向かっていく。
ゼッパンドンの鋭い鍵爪が、キャッチリングごとボクラグの体を引き裂く。上半身と下半身が切り離された様子を見て、ジャグラーが合図を出す。
「全力で吹き飛ばせ!!」
ゼッパンドンの火球が敵の体を焼き尽くす。それを援護するように、ティガダークも光線を放つ。ネクサスは必殺のクロスレイ・シュトロームで追撃を加えた。
その攻撃をしばらく続けた後、ようやくボクラグは沈黙した。
ゼッパンドンはその場で消滅、ジャグラーの姿へと戻った。
「やれやれ…やっぱ正義の味方なんてやるもんじゃあないな」
そこに、ティガダークから人間体に戻ったマドカが駆け寄る。
「お疲れ様です!」
ジャグラーはマドカの尊敬の眼差しを手で振り払う。
そして、ネクサスも人間の姿に。それを見たマドカが驚きの声を上げた。一方ユリカも、知っている人物が巨人になっていたと分かり驚愕の表情を隠せないでいる。
「うっ…」
そこに、暴走から解放されたガイが意識を取り戻した。
「…ジャグラー。なんでお前がここに」
ここに、四人の戦士が集結した。倒すべきは、邪神とその配下の怪獣たち。彼らは立ち上がる。この世界を、宇宙を守るため。