バイアクヘー
ボクラグと同じくドリームランドから出現。ウルトラマンや他の怪獣より小さいが、群れで襲撃し苦しめる。
ガイ、カーター、ユリカの三人はナイトウを訪ねて彼が研究をしている都内の大学へとやってきた。
「ナイトウから貰った名刺によると、ここだな」
『円谷学園』という石碑がある。それをみて
「えんや学園?」
と首をかしげるユリカ。彼女を引っ張って大学の窓口へ。ナイトウ教授の知り合いだと自称し、研究室の場所を教えてもらう。
「よし…」
部屋の前までやってきた三人。部屋に踏み込もうとノックする。しかし、反応はない。
ガイが強引に部屋を開け、三人は中へ進む。するとそこには、膨大な本の山が築かれていた。
「すげえな、学者ってのは…しかし、ナイトウがいないのは困ったな」
ガイがそう言いながら本をあさっていると、カーターが何かを見つけたと声を上げる。
「これは…こんなものがなぜここに!ガールン断章、エルトダウン・シャーズ、黄衣の王、水神クタアト、エメラルド陶片、怪物とその眷属、グラーキの黙示録…」
ガイとユリカにはちんぷんかんぷんだ。
「なに言ってるんだ…?」
「これらは、全部魔導書だよ!この世界の宗教学者は、こんなに多くの魔導書を集めているものなのか!?ああ、ザンツゥー陶片、屍食教典儀、サンの七秘聖典まで!」
ガイが探していた書斎付近には、つい最近まで読まれていたであろう本が一冊確認できた。
「ルルイエ異本…」
カーターがやはり、といった表情でその本の表紙を見る。
「ルルイエとそこに眠る邪神ガタノゾーア…そしてその眷属について書かれている本だ」
「ガタノゾーア…」
「この魔導書の量…この星には無いはずのものまで揃っている。このような事ができる者を、私は知っている」
「それは誰です、カーターさん」
カーターはじっと目をつぶり、そして答える。
「その名は――――」
「――――ニャルラトホテプ」
ナイトウという偽りの仮面をかぶり、無貌の神・ニャルラトホテプは地下祭壇に立った。
目の前には、ガタノゾーアの配下・ダーラムとヒュドラの模造品であるスパークドールズ。前回の現界でウルトラマンティガの力と素早さを奪い、準備は整った。
この世界は闇が足りなかったのだ。ゾイガーやディゴンを駆使して闇を増やしていき、そしてティガからエネルギーを吸い取り、いまようやくダーラムとヒュドラの復活を実行に移すことができる。
イス人の犯行は想定済みだったが、ティンダロスの猟犬やミ=ゴでなくドリームランドから横やりが入るとは思わなかった。今もビヤーキーが好き勝手暴れているが、それもこの二体、そしてガタノゾーアの復活の前には些細な事。
そうして、ニャルラトホテプは、ディゴンたちに命じる。ディゴンたちが何匹も、ダーラムとヒュドラのSDに集まっていく。その体は吸い取られ、邪神の現界のための血肉へと化す。この世の理を逸した醜悪な惨状の末、そこに闇のエネルギーが充填されていき、そして――――
二体は完全復活を果たした。
大きな音とともに地震のような揺れを感じたガイたち三人は、避難する人々と一緒に建物の外に出た。すると、以前彼らが見た二体の巨人、ダーラムとヒュドラが目視で確認できた。
「いくぞ、ユリカ」
「はい!」
二人は巨人の出現場所のより近くへと向かっていく。
しばらく走る。そのうちに、二人の巨人が動く気配は無かった。
「いったい何が目的だ…?」
すると、ガイは見覚えのある人影を発見した。
「あれは…ナイトウ!いや、ニャルラトホテプ!」
人影が振り返り、くっくっと嗤う。
「その名前を軽々しく口にするとは、面白いじゃないか」
そういって手をすっと上げたかと思うと、二体の巨人が動き出した。
巨人が街に向かって攻撃を仕掛けようとする!
「おおおおっ!!!」
ユリカが叫び、巨人へと――――ウルトラマンネクサスへと変身した。その混乱に乗じ、ガイはニャルラトホテプに向かって突っ込む。ニャルラトホテプはそれを見越し、瞬間移動で躱した。しかし、
「そこだ!」
ガイはとっさに後ろを向き、ミ=ゴの銃で敵を打ち抜いた。
「ぐっ!!さすがはO-50の戦士といったところか…」
ガイはニャルラトホテプが落としたカードを見逃さなかった。以前奪われたウルトラマンギンガのウルトラフュージョンカードだ。
オーブリングを構え、三枚のカードを宙に投げる!ガイの周りを回遊するカード。それを一枚ずつ手に取っていき、力を開放する。
「ギンガさん!」『ウルトラマンギンガ!』
「ビクトリーさん!」『ウルトラマンビクトリー!』
「エックスさん!」『ウルトラマンエックス!』
『トリニティフュージョン!』
「三つの光の力、お借りします!オーブトリニティ!!」
三人のウルトラマンの力を借りて変身するガイ。
「俺はオーブトリニティ。三つの光と絆を結び、今、立ち上がる!」
右腕に専用武器・オーブスラッシャーを構え、巨人・ダーラムに立ちふさがる。
ヒュドラと戦うネクサスも、右腕を振り払い、エネルギーを開放する。体に流れる紫の光!
ウルトラマンネクサス ジュネッスビオレへと変化を遂げた。
一方でカーターが、もう一方でニャルラトホテプが見据える中、決戦が始まった。
怪獣紹介
ディゴン
ダーラムとヒュドラを崇拝する魚人属。ダゴン秘密教団として、秘密裏に活動を行っていた。ニャルラトホテプの指示に従い、この世界のダーラムとヒュドラの復活の贄となった。