カオスキリエロイドはFERの登場キャラクターです。キリエロイドを出したのでこちらも出さずにはいられない、と思ってカオス云々の設定をこねくり回しました。もともとはカオスヘッダーのカオスなんですけどね。
日本 東京
「私はニャルラトホテプより
互いに向き合う二体の魔人、ジャグラーとカオスキリエロイド。その大きさは人間と同じながら、激しい圧力が周囲を包む。
「お前はそちら側につくか。だが、俺は正義の味方をしてやるって言っちまったからなあ」
ジャグラーが不敵そうに言い放つ。その手に握られた剣の切っ先がカオスキリエロイドを捉える。
「愚かな」
腕に、足に、青い炎を纏わせてカオスキリエロイドは接近する。ジャグラーも剣を構え、臨戦態勢になる。闇夜の決闘が始まった。
炎の連撃を剣先で薙ぎ、ジャグラーは打撃の間合いを取らせない。一方、カオスキリエロイドも足を大きく振り上げ、多彩なキックでジャグラーを惑わす。すぐさま反撃に出ようとするが、すると逆足の蹴りが入り、それを防ぐので手一杯となる。こうして、両者ともに譲らないまま、時間が過ぎていく。
その攻防がしばらく続いたが、先に折れたのはジャグラーだった。ジャグラーは間合いを一気に取り、蛇心剣・新月斬波を放とうとする。しかし、その隙を見逃さなかったカオスキリエロイドは、右手を高く掲げ、その手に集まる炎をまとめた。素早く球状の火炎を高く投げ上げ、落下させる。
それはボクラグを倒したキリエロイド必殺の炎、炎魔地獄。それも、青い炎へと強化されている。火炎の柱が地面から空へと昇り、何本も空へと伸びてジャグラーを囲む。
「ぐっ…」
苦しむジャグラー。嗤うカオスキリエロイド。
そこに、騒ぎを聞いて飛び起きたガイが駆けつける。
「ジャグラー!」
ミ=ゴの銃でカオスキリエロイドを牽制し、飛び蹴りを放つ。しかし相手はキックの達人。強靭な蹴りで吹き飛ばされる。
「ぐおっ…」
壁に叩きつけられるが、懐からオーブカリバーを取り出しながら起き上がる。それを振り上げ、オーブオリジンに変身。長剣形態に変化させたオーブカリバーでカオスキリエロイドに向かっていく。
得意のキックで応戦しようとするその後ろには、炎から解放されたジャグラー。最強のコンビが追い詰める。
マドカの世界からはるか遠く…
ひとりの男が、機械をいじっている。それは、とても大きく、トラックをゆうに超えるほどだ。
男は慣れた手つきで、その大きな機械の内部機構を組み立てていく。
「よーし」
手で汗をぬぐい、起き上がる。そして、腕に巻いた時計のようなデバイスで、ミスがないか念入りにチェックしていく。しばらくして、異常は見つからなかったのか、安堵の声を漏らす。
「よかった、これで…」
そう言いかけたところで、後ろで作業していたもう一人の男が話しかけてくる。
「行けそうか」
「ああ、すぐ出発しよう」
そういって、目の前の大きな物体を二人の男は見やる。
男たちの前にあるその機械、それは乗り物だった。大きな車輪を両脇につけた異質な形。人を別の世界へと連れていく、科学の英知を詰めた乗り物。
その名前は。
「アドベンチャーEX、完成だ」
「行こう、藤宮」
「ああ、我夢」