ウルトラマンティガ 邪神の降臨   作:晩舞龍

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邪神降臨

 マドカ、ガイ、ユリカの三人がカミーラとの交戦中。

 調査で残った我夢と藤宮は、マドカの脳をスキャンした結果を解析していく。すると、意外な事実が発覚した。

「これは…!藤宮、見てくれ」

「この電波は、異空間にいた怪物から出ているが…」

「ああ、だがさらに別の発信源があったんだ。ここから怪物を介してマドカ君たちの脳へ干渉してきたんだ」

 どうやら、謎の電波の発信源は太平洋の深海のようだ。ゾイガーがいつも出現する場所と一致しており、さらに細かい座標が絞り込めた。

「この場所を叩けば、邪神ガタノゾーアを封印できるかもしれない」

 そう言った我夢だったが、そこに気味の悪い声が響いてきた。何を言っているのかはわからない。わかるのは、自分たちに向けられた怨嗟の感情。そして、這い寄る闇の力。

 

 足元に、暗い影が走った。

「まずいっ!!」

 我夢と藤宮が間一髪でかわし、その場所に黒い柱が出現する。

「これは…」

 そこに立った柱がだんだんと人型に変化していく。黒い人影となり、二人と対峙した。人影が二人にむかって腕をむける。すると、相手の思考が二人の中に向かってきた。二人は瞬時に、敵がニャルラトホテプであること、二人の考えは見透かされている事、そしてこの場所にガタノゾーアを召喚しようとしている事を知る。

「やめろっ!!」

 

 止める間もなく、邪神はその場所に姿を現す。全長は100mを超える巨体。鋭い腕や足、無数の触手。巻貝のような体部。下あごについた不気味な目。異形の怪物が街を襲う。邪神の周囲には、黒い霧が発生し、周囲の木々が生命力を失って枯れていくのが見えた。避難所に避難している人たちが逃げ惑う。それを背に、我夢と藤宮がそれぞれの道具を手に構える。

「ガイアーーッ!!!」

 エスプレンダーの光を受け、我夢はガイア V2に変身。

「アグルーーッ!!!」

 アグレイターの光で藤宮はアグル V2に変身した。

 二人の巨人が同時に地面に着地。巻き上がる土砂をかき分け、二人はガタノゾーアの巨体をおさえにかかる。しかし、強烈な力でなすすべなく吹き飛ばされてしまう。

 闇に覆われかけているこの地球では、ガイアやアグルは全力を出せない。ガイア最強の姿スプリーム・ヴァージョンへのカット・チェンジも行うことができなくなっている。

 二人はそれぞれアグルブレード、アグルセイバーを構えて触手に応戦。しかし、黒い霧に攻撃を阻まれてしまう。

 

 ガイアとアグルは息を合わせ、必殺光線クァンタムストリーム、アグルストリームの同時発射を繰り出す!

 しかし、これも黒い霧を打ち払うには至らない。ガタノゾーアの大きな腕で二人は首をつかまれ、地面に落とされてしまう。

「がはっ!!」

 ついに二人は変身解除に追い込まれてしまった。黒い霧から逃げる二人。そこに、カーターが助けに入る。転移魔術で安全な場所に二人を連れていった。

 

 そして、カミーラを撃破したティガ、ネクサス、オーブが駆けつける。空を飛ぶ三人の巨人の雄姿に、逃げ惑う人々の目にも光がともる。

 




怪獣紹介

ガタノゾーア
この世界において、ダーラムやヒュドラの上位に位置する邪神。黒い霧は攻撃を無効化し、生命力を吸収する。なお、この世界では観測されていないさらに高位の邪神・クトゥルフの息子であり、クトゥルフの娘であるカミーラとは兄妹関係にある。
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