ウルトラマンティガ 邪神の降臨   作:晩舞龍

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光の巨人

 駆けつけたティガ、ネクサス、オーブが邪神ガタノゾーアと交戦する。しかし、黒い霧にさえぎられ攻撃は届かない。

 ネクサスが光の剣で霧を打ち払おうとするが、すぐさま新たな霧が大気を覆う。

 オーブのオーブカリバーも効果がない。

 それどころか、霧に包まれてネクサスとオーブも大きなダメージを受けてしまう。二人は変身解除に追い込まれてしまった。ティガは霧に呑まれないように遠距離から光線を放ち、何とかガタノゾーアの進行を食い止める。その後ろには、避難する人々の姿。

 つい数か月前までは、普通の生活を送っていた人々の顔は、今は恐怖によって塗り固められている。それを解きほぐすことができるのは--

(ウルトラマンの力をもつ…自分たちだけなんだ!!)

 迫りくる触手を打ち払い、光線で焼き払うティガ。だが、ついに霧によって生命力を吸い上げられ、地面に倒れてしまう。

 すると、どこからか声援や掛け声が集まってきた。逃げ惑う人々だ。恐怖におびえながら、それでもなおウルトラマンに希望を託している。その目は、まだ諦めてなんかいない。

 ウルトラマンティガの雄姿は、TV中継やネットを通して急速に拡散。その戦いを日本中、世界中の人々が固唾をのんで見守る。子供たちも、大人も。そして、徐々にそうした人々からも声援が届く。その声はもちろん届かない。

 

 --しかし、その意思は届いている。ティガを、人類を、地球を信じる意思が--

 

 その意思は力となり、光となり、ティガのもとに集まっていく。闇の雲が、闇の霧が晴れる。街を、ビルを、木々をなぎ倒す邪神の姿があらわになる。しかし、人々は恐れない。

 

 その邪神の前に相対する巨人は、黄金に光り、人々を照らし、世界を照らしていたのだから。

「あれは…」

「なんて、神々しい--」

 

 光の巨人、グリッターティガ。

 黒い霧の無くなったガタノゾーアが、触手を伸ばし攻撃してくる。それは超高速の手刀によって霧散する。スカイタイプを凌駕する速さ、グリッターティガ スカイタイプ。

 急接近するガタノゾーア。両の腕部の鋏でティガを断ち切ろうと襲い掛かる。しかし、ティガはそれを真正面から拳で粉砕する。パワータイプを超える強さ、グリッターティガ パワータイプ。

 

 人々の、生き物の、そして地球すべての光がティガに結集する。それが腕に集中し、放たれて邪神を溶かしていく。グリッターティガの最強光線、グリッターゼペリオン光線。

 光に呑まれ、体を保つことができない邪神は―

 

 

 

「終わったのか…!?」

 見上げるユリカ、ガイ、我夢、藤宮、そしてカーター。通常のマルチタイプの姿に戻ったティガが振り返る。後ろには、光線によって打ち倒されたガタノゾーアの残骸。

 その雄姿に、周りの人々が、そして世界中の人々が喜び合う。もちろん、最初にネクサスに変身し戦ったレンジも。

 

 空には青色が広がり、そして黒い霧が…

 

「ティガーーーーッ!!!!後ろだーーーーッ!!!!!」

 誰が言ったか、大きな叫び声。その警告も空しく、ティガは後ろから触手によって叩き付けられる。

 

 ガタノゾーアの残骸が動き出し、ティガは変身を解除させられた。

 ガタノゾーアの体が再生、いやどんどん大きくなっていく。空は再び霧に包まれ、そして女の笑い声が鳴り響く…カミーラだ!

 

 

 

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