ウルトラマンティガ 邪神の降臨   作:晩舞龍

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第一章
ロイガー族


 昼 東京

 

 ニュースの映像をみて、ナイトウは

「これは!!伝承にあったロイガー族ではないか!!!」

 と叫ぶ。

 マドカは、『象牙の書』にその怪物が描かれているのを確認した。

 そこにはゾイガー、と記されている。

 

 レンジは、二人に

「さっきの電話で、彼女が大阪にいることを知った…俺は大阪に行く」

「危ないですよ!それに、間に合いませんって!」

 そうマドカは諭すが、

「さっき警官と連絡先を交換しておいた!やつの『銀の鍵』に賭ける!」

「今から『門の創造』を始めますから…」

 マドカは引き止めるが、レンジはもう走って行ってしまった。

 

 朝日か夕日に、呪文を唱えて。

 混乱したレンジにそのことを考える余裕はなかった。

 

 

 

 マドカは恐怖に襲われ、ナイトウの忠告も聞かずに『門の創造』の呪文を唱え始める。すると、少し力が抜けたような感覚の後、部屋に亀裂が走った。

「ナイトウさん!!やりましたよ!!!」

「どうなっても知らんぞ…」

 亀裂からは光が漏れ出し、一瞬、部屋を光が包んだ。

 

 

 目を開けると、そこに光も亀裂もなかった。

 代わりに、マドカの手に何やら不思議なものを手にしていた。

「なんだこれ…音叉?いや、トンカチかな?」

「それで戦えってことじゃないのか?」

 ナイトウが茶化すが、そんなことを言っている余裕はもうなかった。

 ゾイガーと呼ばれる怪物が、もう東京に飛来していたのだ。

 

 マドカの体が、ひとりでに動き出した。大いなる意思に従うように。ナイトウを置いて、建物の外に出る。そして、光より現れた不思議なもの――――スパークレンス――――を高く掲げた。

 

 身体が光に包まれる。そして、怪物が降り立つ街、東京に――――

 

 

 光の巨人、ウルトラマンティガが顕現した。

 

 

 

 

 レンジは彼女のもとへ向かおうと必死だった。そんな彼のもとに、ミズオ・ユリカがやってきた。二人は合流し、ユリカは「逃げましょう!」という。

 しかし、レンジは銀の鍵を要求する。

「頼む!彼女のもとへ行かせてくれっ!!」

 ユリカは、迫りくる怪物ゾイガーを目の前にして、早く逃げたいという気持ちに飲まれていた。

「ああもう!勝手にしてください!わ、わたしは逃げますっ!」

 二人はそれぞれ逆方向に走り出した。

 

 

 レンジは無我夢中で鍵を捻る。

 呪文もなく、使い方も間違えた銀の鍵は暴発し、時空を超えた彼方へとレンジを引きずり込んでしまう。

「うおおああああ!!!」

 しかし――――その強い思いが宇宙を超えたのか…

 

「諦めるな!」

 

 激しい光に飲み込まれるレンジ。大きな力が、彼をもとの世界に引き戻す。

 

 

 ――――それは受け継がれてゆく魂の絆――――

 

 

 東京を超え、同様に怪物の飛来する大阪に、銀色の巨人・ウルトラマンネクサスが出現した。

 

 

 

 

「うわああっ!」

 現職警察官のユリカでも、このような怪物の飛来する光景に、目をふさがずにはいられなかった。

 

「嫌あああっ!!!!」

 

 

 そこに、男が現れた。

 

 黒いコートを身にまとい、

 

「おい、暴れんなよ」

 

 そう言ってユリカをつかみ、跳躍した。一瞬で市街地から離れたところに到着し、ユリカは混乱する。

「いったい何が…あのっ」

 

 そう話しかけたときには、男の姿はもう見えなかった。

 

「あれ…?」

 

 

 

 男は、その様子を確認し、懐から短剣を取り出した。

 それを大きく振りかざす。

 

 

 光り輝く短剣。そして、三人目の巨人が降り立った。

 

 

「俺の名はオーブ!ウルトラマンオーブ!!銀河の光が我を呼ぶ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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