ウルトラマンティガ 邪神の降臨   作:晩舞龍

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 お気づきの方も多いでしょうが、サブタイトルは「元ネタとなるクトゥルフ神話の用語」縛りです。そろそろネタが尽きそう。


象牙の書

 鮮やかな赤色の戦士が、そこに立っていた。

 

 ウルトラマンネクサス ジュネッスルージュ。

 ナギ・レンジを適能者として変身した強化形態。

 

 再度、怪物ロイガーのうちの一体に必殺光線、クロスレイ・シュトロームを放つ。

 怪物はうなり声をあげながら爆散した。

 もう一体に目を向ける。

 怪物が口から光弾を発射。それを足ではじき、ネクサスは両腕を交差させた。腕を上げ、そしてL字に組む。

 必殺光線、オーバーレイ・シュトローム。

 強大なエネルギー波が放たれ、怪獣は爆散。それとともに、力を使い果たしたネクサスは消滅する。

 

 人間体に戻ったレンジの手に、鞘に収まった短剣のような不思議なものが握られていた。これが光の巨人に関係する”何か”だとレンジは直感した。

 彼は、恋人を救うため、大阪の街を駆けだそうとする。しかし、力が入らずに倒れこむ。そして、上空に無数の怪獣がいるのを見た。

「はは…。この数は無理だ」

 そう彼は思った…

 その時。

 

 

「オーブスプリームカリバー!!!!」

 激しい光の衝撃が、上空を横切った。後には、怪物たちは跡形もなく消え去っている。空には、大剣を持った巨人、ウルトラマンオーブ オーブオリジン。

 

 この日、世界が巨人の存在を認知することになった。

 日本を救った、三人のウルトラマンを。

 

 

『東京に怪物と巨人出現 大阪にも』

『三人の巨人 人間の味方か?』

『怪物の群れ 目的は謎』

 

 

 翌日、大きな見出しで、各メディアにより怪物と巨人の交戦が報じられた。

 超古代戦士ウルトラマンティガと接触し、融合した大学生ゴダイ・マドカもまた、その記事を読んでいた。

「昨日の人たちも、みんな無事だといいけど」

 土曜日の事件から一夜明け、彼は昨日集まった全員にもう一度集まれるかメールで聞いていた。しかし、返答は来ていない。

 そこに、ガチャリ、とドアが開いた。

 宗教学者のナイトウが現れた。

「無事だったんですね!」

 マドカはホッと胸をなでおろす。

 ナイトウは、

「きみが巨人ってことは、だれにも言ってない。きみも気を付けたほうがいいよ」

 と、耳打ちしてきた。

 やはり、あの時ナイトウさんには見られていたのか、とマドカは頭を掻いた。

 

 すると、再びドアが開いた。

 警官の女性、ミズオ・ユリカ。彼女は無事にその姿を見せた。

「ミズオさん!あなたも無事だったんですね。よかった…」

 そんなマドカの言葉を聞いて、ユリカはドアの向こうを手招きした。

「?」

「彼が、私を怪物から守ってくれたの」

 そこには、精悍な顔つきの、黒いコートに身を包んだ男が立っていた。

「俺はクレナイ・ガイ。よろしくな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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