花屋喰種   作:みぞれアイス

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神代利世とノロも15区入り!(DbDキラーのスキンとして実装)
リゼさんはシーナちゃんとして15区入りしてますが、ノロさんはもう死んじゃったなぁ……
でも、アンノウンは別の人がちゃんとやる予定だよ!


Re:第29話 Undone

 ペニーワイズの赫子がクインクス達へ飛来する。

 

「今度は切り落としてやる……!」

 

 瓜江は赫子を展開し、蛇腹剣を迎撃する。蛇腹剣は衝突と共に勢いを弱めるが、瓜江の赫子はゴリゴリと削られていく。

 

「無駄だ。あの方の甲赫ならともかく、その程度の甲赫で俺の赫子に耐えられるワケがなかろう」

 

 瓜江にペニーワイズ赫子が届く……その瞬間にムツキのカバーが入る。ムツキは蠍ような尾赫でペニーワイズの赫子二つを打ち払った。

 

「ほならね、尾赫(自分)が戦えって話でしょ?」

 

 やや口調がおかしくなっているムツキが、ペニーワイズの赫子を破壊する。

 

「北斗百裂拳ッ!」

 

 才子は自らへ飛来する蛇腹剣に対し、鱗赫を拳型に変換。蛇腹剣を削りにかかる。鱗赫同士の激突により、互いの赫子は少しずつ粉々になっていく。

 

「今度はこっちから行くのじゃ! ゴムゴムのバズーカ!」

 

 才子は一対の赫子を再展開し、ペニーワイズへ向けて放つ。長く伸びた一対の赫子に対し、ペニーワイズは同じく二本の赫子を展開、才子の赫子を迎撃した。

 

「俺も班長としてしっかりしないとな!」

 

 シラズは赫子から無数のロケットを射出。数の暴力によってペニーワイズの赫子を破壊し、残りをペニーワイズ本体に向かわせる。やはりペニーワイズは赫子を再展開し、ロケットを次々に貫き、空中爆破させていった。

 

「そうこなくては面白くない。俺は鱗赫しか使えないから、尾赫である野獣の力こそが俺を倒す鍵だぞ。それにしても、触手仙人もターミネーターも中々どうして練度が上がっているじゃないか。他の15区メンバー相手は無理そうだが、俺なら倒せるかもな!」

 

 攻撃の合間を縫うように飛んでくるフエグチの蛇腹剣を、同じく自身の蛇腹剣で打ち返しながら、ペニーワイズは楽しそうに笑っている。

 黒磐も目、口、性器、肛門といった粘膜を狙い、突きを繰り出すが、攻撃が当たる前に赫子で弾かれてしまう。

 

「ふぅむ。脅威度を再評価するのであれば、『野獣』>『仙人』>『ターミネーター』>『セイバー』>『あいさつ』>『黒磐』といったところか。だが、ターミネーターはライダーのクインケを持っているから、総合的な脅威度は一番上か? ともあれ、あいさつと黒磐は脅威にならんな」

 

 そう呟くペニーワイズ。瓜江の心に、ドス黒い何かが吹き出していく。

 

「クソピエロ絶対殺す……ッ!(俺が脅威にならないだと? 許せん。使うか? フレーム4……いや、ダメだ。いくら何でも真戸の目の前で許可無く使ったら、どんな処分を下されるか分かったもんじゃない……)」

 

 瓜江が怒りを(たぎ)らせている間も、ペニーワイズの攻撃は続く。脅威にならない黒磐と瓜江は無視し、手近にいるムツキと才子を狙い始めた。

 

「北斗羅漢撃じゃッ!」

「爆砕かけますね!」

 

 迫り来る無数の蛇腹剣を、片や枝分かれさせた無数の赫子で凌ぎ、片や一本の尾を振り回し、赫子を破壊していく。

 

 だが、いくらRc促進剤ありでも、ペニーワイズの赫子の方が強いようだ。二人はジリジリと後退を余儀なくされ、背後には壁が迫る。

 

「消し飛べ! ペニーワイズッ!!」

 

 シラズが弾幕を張り、才子達を援護するが、ペニーワイズは止まらない。ペニーワイズは再生力に優れた鱗赫の喰種なのだ。多少被弾したところで、たちどころに再生してしまう。

 

「真戸准特等! このままでは全滅する! フレーム4の許可を!(俺の手柄だ……誰にも渡すモノか……!)」

 

 瓜江が叫ぶ。アキラは僅かな時間逡巡し……。

 

「やむを得ないか……瓜江と不知(シラズ)は各自の判断でフレーム4の使用を許可する。だが米林(よねばやし)六月(ムツキ)はダメだ。既に口調が怪しくなっている」

 

 シラズと瓜江はフレーム4を解放した。さらに上乗せされた赫胞の力と、そこに潜む狂気も合わせて解放されていく……。

 

「いい音でしょう? 余裕の音だ。馬力が違いますよ!」

 

 シラズが先程よりも大きく、数の増えた弾幕を放つ。次々とペニーワイズに着弾し、爆発を繰り返す。ペニーワイズの足が止まった。

 

「おはよう! ぼくうりえ! さようならぺにーわいず!」

 

 瓜江は凄まじ勢いでペニーワイズへと駆け寄り、赫子を一閃。ペニーワイズの肩からナナメに引き裂いた。ペニーワイズは即座に再生するが、たまらず後方へ引き下がった。

 

「おーう、中々やるじゃないか。だがどいつもこいつもフレームアウトギリギリだな? あまり使い続けると戻れなくなるぞ? セイバーも非情な決断をするものだ。それとも、流石騎士王と褒めるべきかな?」

 

 衣装は爆発や斬撃でボロボロになりつつあるが、ペニーワイズの肉体はまだまだ健在。先は遠い。

 

若人(わこうど)共、わしに任せるのじゃ!」

 

 才子がペニーワイズに肉薄し、ぼくさつ2号を叩き付ける。鱗赫特有の強度の低い生身では受けきれないと判断。蛇腹剣を盾のように展開し、ハンマーの一撃を防ぐ。

 

「モードチェンジ─────砂縛柩(さばくきゅう)からの砂漠葬送(さばくそうそう)ッ!」

 

 才子の攻撃は止まらない。ハンマーを防がれたと同時に赫子を展開。砂のように広がる赫子はペニーワイズを包み込み、握りつぶす。

 

 ペニーワイズは握り潰されてクシャクシャになるものの、即座に体を復元。才子から距離を取ろうとする。

 

「まだまだじゃ! 赫子キャンセル! そんでもって転輪する勝利の剣(エクスカリバーガラティーン)!」

 

 横薙ぎの一撃がペニーワイズを真っ二つにする。だが、斬られた両断面からは赫子の様なナニカが伸び、ペニーワイズは体を再結合させる。

 

「赫子キャンセル! 影首縛りの術!」

 

 才子はロープの様な赫子を展開。ペニーワイズの全身を締め上げていく。

 

「シラギン! 宝具を使うのじゃ!」

「OK!」

 

 シラズはナッツクラッカーを射出。

 

「さらばじゃ道化師! シラギンの騎英の手綱(ペルレフォーン)を受けてみよッ!」

 

 ナッツクラッカーはペニーワイズに着弾。大爆発を起こす。

 

 ペニーワイズもノロ同様粉々になり、あたりに散らばる。

 

「皆の者! すぐに肉片を叩き潰すのじゃ! 何処かにペニーワイズの赫胞(かくほう)が落ちとるはずじゃ! それさえ潰せば(わし)らの勝ちじゃ!」

 

 それを聞いたアキラ達は、あたりに散らばるペニーワイズの肉片をクインケや赫子で叩き潰しはじめた。

 

 だが、無数に散らばったペニーワイズの肉片は、意思を持っているかの様に自立し、攻撃を避け始める。

 

「……本体はどこだ?」

 

 アキラは肉片が集まる場所を探す。無軌道に見える肉片の動きは、徐々にアキラ達から遠ざかって居るようにみえる。

 

「お前達! 奥側の肉片を狙え、手前の肉片はダミーだ! シラズ! 奥側に弾幕をバラ撒け!」

「野郎オブクラッシャーー!!」

 

 シラズは弾幕を放つ。幾つもの肉片が弾け飛び、あたりをベチャベチャと汚す。

 

「まだだ、攻撃を続けろ! どこだ……どこに本体の赫胞がある……!?」

 

 必死に肉片を叩き潰していくアキラ達……。

 

─────だが、時間切れだ。

 

「ペニーワイズと聞いたら、真っ先に地下を思い浮かべないか? どうやら誰も気付かなかったようだな? 原作を知っている米林一等が正気(シラフ)だったら危なかったかもな」

 

 ペニーワイズが顔を覗かせた。その場所は、ペニーワイズが出てきた穴の中……床に散らばっていた肉片は、全てダミーだったのだ……!

 

「……さて、戦力は把握できた。残念だが、ここで何人かには脱落して貰おう……『サウンドカード』にはクインクスの肉体が必要でな。プロトタイプは既に幾つも作っているが、そろそろ本番に取り掛かっても良いだろう」

 

 ペニーワイズの姿が消える。

 

You float too(お前も浮かび上がれ)!!」

 

─────ペニーワイズの赫子が、瓜江の腹部を貫いていた。

 

「ごふっ……っ!」

「さて、このままでは再生されてしまうだろう。ゆえに俺はこうするわけだ」

 

 ペニーワイズは瓜江の手に手錠をかける。その手錠はCCG謹製のRc抑制剤を注入するクインケ鋼で作られた特別製手錠だ。捜査官として潜入している15区陣営は、CCGの色々な備品をこっそり盗んでいた。

 

「こ……こんに、ち……は……」

「まずは一人目」

 

 続いてペニーワイズは近場に居るムツキへ迫る。

 

「頭にきますよ!」

 

 ムツキは赫子を展開し、ペニーワイズの脳天目掛けて放つ。だがペニーワイズは素早く首を傾けて回避すると、一気にムツキへ肉薄する。

 

「野獣の赫子は取り回しが悪い。ホモはせっかちだがガバガバだからな」

「ンアッー!」

 

 ペニーワイズはムツキへ手錠を嵌める。急速に力を失ったムツキは、べしゃりと床に倒れ込んだ。

 

 ペニーワイズは次の狙いである才子の元へ。

 

「モードチェンジ! ウルトラブルカノ砲!!」

 

 才子は赫子を大砲型に変形、分離型赫子の要領で、赫子の砲弾をペニーワイズに射出。

 轟音と共に飛来する赫子の大玉は、ペニーワイズの上半身を吹っ飛ばす。だが即座にニョキニョキと体が生え、次弾装填前へ才子に肉薄する。

 

「三人目」

「ぐぬぬ……無念じゃ……」

 

 飛来するフエグチを弾き返し、果敢に挑んでくる黒磐を蹴り飛ばし、最後に残ったシラズ目掛けて、ペニーワイズは走る。

 

「地獄に落ちろ、ベネット!」

 

 今までに無いほど無数のロケット弾幕が展開される。だがペニーワイズは赫子を盾のように展開し、弾幕を防いでいる。そのままシラズに接近すると、その手に手錠をつけた。

 

「さぁセイバー、黒磐。頼りのクインクスは全滅したぞ。速度の遅いドクターと、火力の無い刀でどこまでやれるかな?」

 

 

─────そこからは蹂躙であった。

 

 ペニーワイズはフエグチの攻撃を避けきり、幾度もアキラを拳で殴りつける。

 黒磐の刀は避けるまでもなく赫子で弾き、蹴りを腹部に叩き込む。

 

 やがて、出血とダメージでアキラと黒磐が動かなくなった頃、ペニーワイズはゆっくりと無線機を取り出した。

 

「こちらペニーワイズ。クインクスを片付けました。()()()()()()()()()()?」

 

『じゃー、ウリィとシラギンを持ってきてよ。屋台骨を両方失ったクインクスが、今後どうなるのか興味あるし』

 

 ペニーワイズはシラズと瓜江を担ぐ。

 

「仙人と野獣は動けないだけで意識はあるんだろう? ターミネーターとあいさつは貰っていくぞ。お前達がこのまま負け犬(ルーザーズ)クラブとなるか、それとも俺に一矢報いる弾丸となるかは、お前達次第だ。俺達を憎悪し、もっと強くなるといい。そうして最後はとびきりの食材になれ。俺が美味しく調理してやろう」

 

 ペニーワイズは穴から去っていく。

 

 ムツキと才子の目からは、止めどなく涙が流れていた……。

 




 火 力 不 足 の 黒 磐 
どれほど身体能力が高くても、クインケが弱いと15区相手には何もできない。

Q.瓜江はともかく、不知もフレーム4使えるの?
A.15区とかいうとんでもない敵がいるので、クインクス達はみんなフレーム4まで使えるようになっています。

モブばっかり脱落していた本作ですが、ついに物語のメインキャラが脱落してしまいました。
不知さんの脱落は原作通りですが、本作では瓜江さんもここで脱落です。むっちゃんと才子ちゃんは二人で頑張ってね!

……でも出番はまだあるゾ(愉悦の笑み)

今まではほぼ原作沿いでしたが、ここから少しずつ原作と話がズレていく予定です!

瓜江さんがいないことで、色々なフラグが消え、色々なフラグが立ちますねヾ(*´∀`*)ノ


カオリ「ねぇ小林?マユちゃんのクインケは回収した?」
小林「あっ……」
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