Re:第31話 Dramaturgy
月山家殲滅作戦が終わり、マツリは約束を守ったらしく、臨時の
結果、隻眼の梟を単独撃退したことで、佐々木
回答は『眼帯の喰種及びそれに付帯する全情報を、通常の捜査資料と同様の閲覧権限に戻す』である。
つまり、捜査官であれば誰でも閲覧できるようにするということだ。
そうすると問題になるのは、佐々木ハイセが記憶を取り戻し、危険な喰種に戻った場合どうするのか。上からの回答は、佐々木ハイセをS3斑・有馬
CRc狙撃銃をペニーワイズに破壊された今、狙撃銃は2丁しかない。2つのうち1つは射撃のトップである
よって、上層部はいざとなればハイセを即殺すべく、有馬の斑に付けるという決定を下した。
なお、レザーフェイスを撃退した功績として、
有馬と鈴屋に対しては、2つ目となる『
宇井にも初めての龍吉賞が贈られ、大層喜んだという。
なお、キジマには何もなかった。有言実行のマツリである。
ノロを討伐した真戸斑と黒磐は、ノロの討伐だけで臨時昇進はさせられないと判断され、昇進は来年4月の定期査定まで持ち越されることとなった。
ハイセが要注意対象となったことで、ハイセはクインクスのメンターを解任。ハイセの保護者をつとめていたアキラも、佐々木ハイセ監督の任を解かれた。
引き続きアキラがクインクスを指揮するかと思いきや、アキラは『自分はハイセと違い、喰種の生態には詳しくないため、自分では指導することは難しい』と難色を示す。
ならばクインクスはどうするかとなったとき、手を挙げた者がいた。
ニムラである。ニムラは『佐々木ハイセを除けば自分が一番喰種に詳しいと思うので、クインクスをキジマ斑の配下とし、自分がメンターになる』と名乗り出た。
だが、
これに伴い、クインクスの
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2016年10月。半年の新人研修を終え、新たに3人の新人がキジマ斑配下のクインクスに配属された。
「最も危険な喰種が潜む15区へようこそ。私は特等捜査官の『キジマ
続けて、ニムラ、カオル、シーナと自己紹介をしていく。
「この3人が私キジマの直属の配下となる。君達クインクスは
才子が立ち上がり、皆に頭を下げる。
「うちはクインクス班長、一等捜査官の
「同じく一等捜査官の
そして新人達が紹介を始める。始めはアジアンビューティーなレディから。
「ニーハオ。『
続いては長い前髪で前が見えなそうな青年。
「『
最後は、ピンク髪のショートヘアな青年。
「初めまして『
クール、もの静か、元気いっぱいと、三者三様の新人達はクインクスに明るく迎え入れられた。
「さて、捜査官にはクインケが支給されるのだが、だいたいは『ツナギ』という刀型のクインケになる。だが君達は危険極まる15区の捜査官であり、そんなモノを支給していたらあっという間にヤツらの腹の中だろう。よって、君達には特等捜査官レベルのクインケを用意した。まずは米林一等から渡していく。順番に並びたまえ」
クインクス達はキジマの前に並んだ。
「これは甲赫のハンマー『ローゼングルトン』だ。米林一等はハンマーが慣れているだろうから、ハンマー型のクインケにさせて貰ったよ。レートはSS-。ギミックとしてトゲから薬液を注入する機構が付いている。Rc抑制剤などを入れると効果的だろう。薬液は後入れ式なので、補充を忘れないように」
薔薇のトゲをモチーフとしたハンマーを手に、才子は目を輝かせる。
「
才子とムツキのクインケは、松前の赫胞から作られたクインケだ。松前の赫子はSS-レートという評価になった。
「
これなら殉職したハイル姉様どころか、有馬さんやニムラ兄様を超えられそう! と
「さぁどんどんいこう。次は
アウラはおずおずとクインケを受け取る。清子さんのゼビスに匹敵しそうな程のクインケを前に、アウラは自分が凄まじい部署に配属されたと悟った。
「最後は
「はい! その刀の名前は『
トウマ、掟破りの名称変更……!
「キヒヒ! では後で名称変更の届出を出しておこう。髯鬼丸のレートは尾赫のSS-。これも先輩達のクインケ同様に薬液を仕込むギミックが搭載されている。アカデミーで特待生だった髯丸二等なら、刀が一番使いやすいかと思ってね。柄の部分にRc抑制剤を入れてから切り付ければ、理論上Sレートの鱗赫程度なら一撃で戦闘不能にすることができる。自身の赫子とも合わせれば、髯丸二等は半年前までメンターだった佐々木准特等を圧倒できるだろうね。まさに鱗赫キラーだ」
トウマは元気よくクインケを受け取る。
「うぉー! 鱗赫の喰種をバッタバッタ薙ぎ倒して、尾赫がハズレじゃないって事を証明してやるぜー!」
皆新しいクインケに喜んでいる。そんな中、キジマの洗礼が行われようとしていた。
「さて、親睦の証として、旧多くんが佐々木准特等と違う教育方針であることを伝えよう。旧多くん、
ニムラが、食事を持ってきた。皿に盛られているのは、良く焼かれた……レバー? のようなものだった。
「えー皆さん。僕がメンターになったので、これからは佐々木准特等のやり方ではなく、僕のやり方で皆さんには強くなって貰います。というわけで、これ食べて下さい。昨日僕らキジマ斑が狩ったばかりの喰種の赫胞を焼き肉のタレで焼いたモノです。美味しそうでしょう?」
喰種の赫胞……そう言われると途端に不味そうに見える。
「皆さんが知ってるかどうか分かりませんが、喰種は喰種の赫胞を食べて強くなります。現に15区の喰種達は人間よりも喰種の方をよく食べているようです。詳しい原理は今度座学で教えますので、今はまぁ、食べると強くなるとだけ覚えてくれれば良いです」
喰種の捕食による強化。喰種を必要以上に痛めつけなかったハイセのやり方とは違う。これがニムラのやり方だ。
クインクス達は恐る恐る赫胞の炒め物を食べる……案外味は悪くなかった。
「ふむ。
こうして、強力な武器と強力な上司を持ったクインクス達は、あちこちに駆り出され、アオギリのメンバーを捕まえ、時に殺していく。
駆除したうちの何割かはその日の食卓に並び、そしてクインクス達はメキメキと力を付けていった。
喰 種 を 食 え
勿論ニムラは座学でRc細胞のコントロールをレクチャーしています。そうしないと本当の喰種になっちゃうからね。
味が案外悪くなかったのは、ニムラが小林直伝の調理術を学んでいるからです。
流石汚いジャムおじさんこと小林だぜ!
なお、焼き肉のタレをかけてしまっているので、ニムラ達にとってはクソ不味い。
原作との相違点
・ニムラが准特等捜査官になる。
・瓜江が居ないため、才子が班長。班長の責務ゆえ、才子が原作よりもしっかりするようになった。
・クインクスに打倒ペニーワイズという明確な目標ができる。
・シャオが一等捜査官ではなく二等捜査官からスタート。
・トウマが三等捜査官ではなく二等捜査官からスタート。
・瓜江がいないため、ニムラがメンター。
・ニムラがハイセの部下にならないため、ハイセはソロ。野放しで大丈夫か?
・クインクスがマツリ配下ではなくキジマ配下。
・クインクスの武器変更。そのうえ共食いによりどんどん強くなる。
・ラボとべったりのニムラが上司なので、お薬使い放題。武器にもガンガン使おう!
●作成裏話
原作ではクインクス所属時点でシャオが一等、安浦が二等、トウマが三等となっていましたが、どこを読んでもその理由が書いてませんでした。
アカデミーで劣等生だった安浦が二等で、特待生だったトウマが三等なのは、今までの『優秀者は二等スタート』という設定とズレますし、同じ白日庭出身者の有馬でさえ三等から始まってるのに、シャオだけ特別待遇過ぎて不自然では?ということで、みんな二等スタートにしました。
……まぁ、コネ。と片付ける事もできますが、そうすると同期の中でシャオと安浦にヘイトが集まりそうですよね(ノ)'瓜`(ヾ)