花屋喰種   作:みぞれアイス

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Re:第16話 大地ノ化身

 特等捜査官の宇井は部下を引き連れ、2体の喰種が居たビルの屋上を目指して走る。

 宇井としては有馬と行動を共にしたかったが、特等捜査官という立場上、ワガママを言うわけにもいかない。

 それに、相手の遠距離攻撃を潰すことは極めて重要な意味を持つ。それが15区の喰種相手ならなおのこと……。

 

 15区の喰種達は既存の喰種達と異なり、捜査官達が自身の間合いに入る前に攻撃を仕掛けてくる。ゆえに、例えそれが危険だとしても、誰かが止めねば永久にこちらのターンは来ない。

 

 だが……止めに来る事も想定内だとしたら……?

 

「こんばんは、偽りの青空を眺める籠の鳥の皆様」

 

 屋上の一つ下の階層にて、一体の女喰種が待っていた。

 

「私は15区の新入り……『バァル』でございます。以後お見知りおきを」

 

 その女喰種のマスクは、顔の横に蛙と猫の人形を貼り付け、正面にはCCG局長『和修吉時』の顔写真を貼り付けた珍妙なマスクであった。吉時の写真は目の部分がくり抜かれており、代わりにバァルの赫眼が揺らめく。

 

 ソレはまるで、和修吉時が喰種であるかのよう……。

 

「それにしても、その程度の人数で私と『チャッキー』を止めようとは……馬鹿にされてるのか、はたまた人手不足か。それとも、()()()()()()()()()()()()()()()でもあるのかしら? ……ねぇ、白日庭(はくびてい)の裏側を知るハイルさん?」

 

 バァルは宇井の後ろに立つピンク色の髪をした女捜査官を指差す。

 

 彼女の名は『伊丙入(いへいハイル)』……バァルは彼女の事をよく知っていた。

 

 なぜなら彼女は─────半人間だからだ。

 

「ハイル、奴は何を言っているんだ?」

「えーっとですね……」

「……そういうアナタは、去年発売されたゲームの……『柴田勝家』だったかしら?」

「違う! 特等捜査官の『宇井郡(ういコオリ)』だッ!! 饒速水小白主(ニギハヤミコハクヌシ)でも塔矢アキラでも王子クルトナーガでもない!!」

 

 20区戦の時と同じく容姿をいじられ、宇井は怒りのあまりバァルを怒鳴りつけるが……。

 

「はいはい、織田家家臣で囲碁名人のウイコオリコハクナーガさんね」

「こんのっ……!!」

 

 宇井はハルバード型クインケ『タルヒ』を構え、その場で一閃。ギミックによって凍てつく追加の刃が加算され、バァルを切り裂かんとする。

 

「その武器は知ってるわよ? だから対処も容易」

 

 だが、バァルは突如伸びたリーチに焦ることなく、ひらりと身を躱した。

 

「ね、簡単でしょ? それに……」

 

 バァルは鱗赫を1本だけ生やし、氷の刃へと叩きつける。鋭い音と共に叩き込んだ鱗赫は、氷の刃をクッキーのように砕いた。

 

「その刃、案外脆いのよ?」

「くっ……」

「その赫子……そして私を知ってる……もしかして目的は和修家への復讐?」

 

 ハイルは半人間であるため、有馬やニムラと同じく『(ヴィー)』に連なる者だ。

 本来であればハイルはVの深部へ関わる役割では無かった。しかし、深部担当の構成員達が悉く15区で行方不明になった結果、ハイルにまで白羽の矢が立った。

 とはいえ、ニムラが表立って15区担当を担っている今、ハイルは直接15区に関わってはいない。

 

 だが、それでもバァルの正体に心当たりがある。

 

「……ハイル、奴を知っているのか?」

「後で教えますよ? ……疑問だったんよね、なんでキジマ準特等やニムラが死なないのか。レザーフェイスがその気なら、彼らを不意打ちで殺せるでしょ? ねぇ、()()()()?」

 

 ハイルが告げるその名前に、宇井は首を傾げた。

 

「神代リゼ? 奴の赫子は鱗赫ではなかったぞ? まさか奴は三種持ちなのか!?」

「ああいえ、レザーフェイスの偽名ではなく、本来の神代リゼです。『大喰い』と言った方が良いですか?」

「何故生きてるんだ!? 大喰いは死んだハズじゃ……!? と、とにかく総員対S級……いや、SS級用配置に付け!!」

 

 大喰いのレートはS。だが、15区にいるのであれば、かつてと同じ強さであるとは思えない。そう考えた宇井は、SSレート喰種を相手にする配置につくが……。

 

「アハハハハ!! SSS級配置じゃなくて良いのかしら! それとねハイル? レザーフェイスがニムラ達を殺さないのは、私がニムラをブッ殺し、キジマはフレディが殺すからよ! だからレザーフェイスには待ってもらってるの。新人女達の手足をアイツ等の目の前でバラバラにして、お腹の中をかき混ぜて殺す。ニムラ達は目の前で部下を殺される無力さと絶望の中で殺すの。でもそれはもっと後、あの4人組の首を飾るに相応しいのは、和修家と白日庭の死体で作った墓標の上」

 

 リゼはゲラゲラと嗤いながら、『特殊な赫子』を体に纏っていく。

 

「それはあなた達も同じ。貴将の大切にしている柴田勝家と、和修家が大切にしているハイルはまだ殺さない。もっともっと絶望させてから殺さなきゃ、私の怒りは晴れないもの?」

 

 纏わりつく赫子は、どこまでも長く伸びていく。

─────それはまるで大蛇…………否、龍のようであった。

 

「……総員、対SSS級配置に変更しろ!!」

「有馬さん、ハイルです。『リゼ』を確認しました。15区の喰種『バァル』を名乗っています。赫者に至っており、危険度はSSSレートと判断します。至急応援を」

 

 ハイルは有馬班へ応援を要請する。Vにとって15区にリゼがいるのは最悪のシナリオだ。ゆえに、例え戦線が崩壊したとしても、有馬はこちらに来ると踏んでの応援要請だったが……。

 

『こちら有馬、現在ランサー及びフレディと交戦中。そちらに行くのは少し時間がかかる、もちこたえてくれ。それよりも、もう一体の砲撃してくるヤツを止めてくれないか? 戦いづらい』

 

─────有馬もまた、激しい戦いの中にいた。

 

「くくく……貴将を呼ばせるわけないじゃない? 私とチャッキーじゃ貴将には勝てないもの。だから、貴将相手でも勝てそうな二人に任せて私は足止めに徹する……そもそも、ランサー達が貴将を殺して私の応援に来る可能性は考慮してるかしら?」

 

 リゼは『いかに自分たちだけで倒すか』ではなく『いかに有馬達が来るまで持ちこたえるか』と考えているであろう宇井達を嘲笑う。何故なら……。

 

「IXAじゃランサーどころかフレディも貫けない。羽赫のナルカミやサカモトじゃランサーには効かない……つまり貴将のクインケじゃ、絶対にランサーを倒せない」

 

 リゼの宣告に、宇井達は真っ青な顔をするが……ハイルだけはただ一人、涼しい顔をしていた。

 

「ねぇリゼ? 有馬さんがそれに気付いてないと思ってる? リゼも分かってるでしょ? 捜査官の強みは一つの武器に縛られない事」

 

 ハイルは持っていた二つのアタッシュケースを開く。

 片方はハイル愛用のクインケ『T-Human』。そしてもう一つは……。

 

─────有馬が愛用している『ナルカミ』。どちらも電撃を放つ羽赫のクインケだ。

 

「ほら、『ナルカミ』は私が持ってるよ? だから、有馬さんはちゃんとランサーを殺すためのクインケを持ってるの」

 

 ハイルは二つのクインケから電撃を放つ。バチバチと激しい音を立て、変身途中のリゼへ閃光が突き刺さっていく。

 

「ぁぐっ……!! でもこっちも……変身完了よッ!!」

 

 特殊な赫子が完全にリゼを包み込み、赤紫色の鱗を持つ龍が現れる。

 体からパチパチと紫電を放つその姿は、まさに化け物であるが……。

 

「グゥ……シ、シビレ…………」

 

 放つ電気は自前のものでなく、ハイルによって与えられたモノであった。

 

「電気が効いてるのか……? よしっ、羽赫持ちは一斉射!! 持ってない者は尾赫のQバレットを撃て!!」

 

 宇井達は多種多様な弾丸を撃ち込んでいく。飛来する様々な弾丸はリゼの鱗を突き抜け、赤黒い血液を撒き散らす。

 

「ギィヤァァァアアアアアア!!」

「良いぞ! 効いている!!」

 

 鱗赫の喰種であるリゼは、甲赫の個体どころか尾赫の個体よりも装甲が薄い。攻撃力は高いが羽赫のように遠隔攻撃ができるわけでもない。

 だが、鱗赫最大の特徴は再生能力にある。鱗赫の喰種が持つ再生スピードは、他の赫子を持つ個体の追随を許さない。

 

 15区にリゼが連れてこられた2年前、リゼの再生速度はカオリやロウよりも弱かった。だが2年の時を経て、今やリゼも立派な15区の喰種となっている。

 強者の血を継ぐ『和修』の喰種であるリゼは、思う存分に人や喰種を捕食することで、その才覚を遺憾なく発揮し、今や強者……竜へと変わった。

 

「ァァアアアアァァァァッ…………ナーンテネ」

 

 そう、今のリゼの回復速度はカオリやリオをも超越する。その再生速度は、攻撃を受けた直後には治っているレベルだ。

 

「怯むな! 血が出ているなら効いている!!」

「アハハハハ!! ヤッテミロヨォ!!」

 

 赤紫の龍はゆっくりと体をくねらせる。その見た目はゆっくりに見えても、狭い廊下いっぱいに広がる巨大な龍は、動くだけで窓ガラスや壁を破壊し、捜査官達へ迫っていく。

 

「総員後退ッ!!」

 

 宇井達は龍の体から逃れるように、射撃を続けながら後退する。だが……リゼは蛇でも龍でもなく、喰種。

 ゆえにこれはただの移動であり、攻撃はこれから行われる……!

 

「ギャッ……!」

 

 最後方にいた捜査官が小さな悲鳴があがる。宇井達が振り返ると、捜査官は床から生えた無数の赫子に貫かれていた。

 血液がとめどなく噴き出し、ズタズタになった神経が無秩序に体を痙攣させている……もはや助からないのは一目瞭然だ。

 

「くっ……20区でレザーフェイスが使っていた攻撃か……! 有馬さんはどうやって回避したんだ!? やられる前に突っ込むぞ!! 近接持ちは私に続け!」

 

 下がってもジリ貧……よって宇井が選択したのは近接武器による速攻。

 

 

……話は変わるが、鱗赫のクインケはCCG内で最も数の少ない武器である。

 喰種の基本的な特徴として、甲赫は射程の短さと素早さの低さ、羽赫は持久力の無さ、尾赫は決定打の無さ及び羽赫に弱いという弱点があるため、捜査官達には一定のノウハウがある。

 

 だが、鱗赫だけはノウハウが少ない。

 

 鱗赫の弱点は尾赫だが、尾赫という武器の性質上、捜査官達は鱗赫の得意とする接近戦を挑む必要がある。

 そして、鱗赫と相性の良い尾赫のクインケは火力にやや欠けるため、鱗赫の中でも再生能力に長ける個体の場合、討伐難易度が跳ね上がる。

 

 

 そんな鱗赫の喰種において、ほぼ頂点に君臨する強さを持つリゼ。

 

 

 捜査官達の勝ち目は、既に無い。

 

 

──────────

 

 

「1号と5号は周囲へ弾幕掃射! 他従業員は手榴弾とカラシニコフ!!」

 

 鱗赫の喰種『2号』の号令と共に、羽赫を持つ1号と5号は周囲へ赫子をバラ撒き、他の従業員達は捜査官の居る場所へロシア製手榴弾を投げ、AK-47(カラシニコフ)の掃射を開始した。

 2号達がロウから任されている『クインケ鋼奪取作戦』において、最も忙しいのは羽赫の二人だ。普段であればたった一人の鱗赫兼リーダーである2号が一番忙しいのだが、この作戦ではブルーレイ達人工喰種がいるため、鱗赫が最も多い。逆に人工喰種に羽赫の喰種は(キジマという例外を除いて)存在しないため、この作戦では最も忙しい。

 

 なお、この一団の中には1号から7号の幹部以外にも、ロウの風俗店に勤める従業員喰種が多数付いて来ており、その中には羽赫の喰種も一応いる。

 しかし、ヒラの従業員喰種達は普段は人間を相手に体を売る仕事か車の運転しかしておらず、まともな戦闘経験が無く、その能力も脆弱だ。

 それなら例え羽赫であろうとも、殺傷能力がある程度約束されている手榴弾や小銃を使ってもらう方が余程良い。

 

 

「2号ちゃん、そろそろしんどいよぉ!」

「……バテた」

「ちょっと待ってなさい!!」

 

 2号は鱗赫を生やすと、近場にいたブルーレイの両腕を素早く切り落とし、羽赫の二人へ放り投げた。

 

「えーっ、フラワーの肉はヤダよぉ。せめてシルバーが欲しいよぉ」

「んぐ……むぐ……不味い、不味すぎ、パーシーの肉より不味い」

 

 1号はその肉に文句をいうが、5号は顔をしかめながらも咀嚼している。

 5号が咀嚼している『フラワーブルーレイ』は、カオリの赫子から作られた人工喰種だ。

 

 24区のRc細胞壁を多量に捕食したカオリの肉は凄まじく不味い。そして、カオリの赫子を使った人工喰種もまた、凄まじく不味い。

 だが、Rc細胞の吸収効率は人工喰種の中でダントツの肉である。

 

「1号。今は如何に速く作戦を遂行するかが鍵です。文句を言わずに食べなさい」

「こんなことならもっとお弁当作っておけば良かったなぁ……んむ……んぐ……不味いよぉ」

「補給完了、攻撃再開。グラトニーの用意を希望。またすぐガス欠になる」

 

 5号はあっという間にフラワーブルーレイの腕を捕食すると、攻撃を再開する。

 とはいえ5号は自身の素早さに特化した喰種であり、赫子の攻撃力はやや低い。1号は5号よりも出力のある羽赫を持ってはいるものの、つい最近カオリから『14区からいなくなる直前のあーちゃんと同じくらい』と言われる程度の出力だ。

 もちろん直撃すればただでは済まないが、残っているのはベテラン達ばかりであるため、1号と5号の攻撃は容易く防がれる。

 

─────だが、それでいい。

 

 1号と5号の攻撃はあくまでも陽動が目当てだ。そもそもこの作戦は捜査官を全滅させることではなく、クインケ鋼を奪い取ること。

 そのために必要なことは、クインケ鋼運搬係である人工喰種達やヒラの従業員を減らさないことにある。1号達の攻撃を防ぐことに集中するなら、その間は足が止まる。

 そして何より、弾幕を張ることでCRcガスの遠投をある程度防止でき、死体から盾型のクインケを拾う時間ができる。

 

 ロウが脅威だと判断した存在は『CRcガス』と『CRc狙撃銃』だ。

 CRc狙撃銃は数が3本しかなく、そのうちの1つはオークション会場に居る真戸アキラが所持している。残り2つは貸し出し用とキジマ班で1つずつ……。

 CRc狙撃銃は本人認証が無いため、おそらくキジマ班の狙撃銃も作戦に持ち出されていると仮定すれば、この戦場に存在するCRc狙撃銃は1本か2本。

 CRc狙撃銃は盾型のクインケなら防げるため、いかに多くの盾を集めるかが2号達の課題であった。

 

『フレディより各員へ。CRc狙撃銃は特等捜査官の『安浦清子(アウラきよこ)』と『田中丸望元(たなかまるモーガン)』が現在所持しています。今は僕とチャッキーさんに狙いが行ってますが、いつ狙いが変わるかは分かりません。なるべく僕達が引き受ける様にしますが、今から狙撃手の場所を攻撃しますので、みなさん場所を把握しておいてください』

 

 通信が途切れた後、一際大きな水晶弾がフレディより2発放たれる。それらは着弾前に迎撃されてしまったが、2号達は大まかな狙撃手の位置を把握した。

 

「3号、左手側の狙撃手を警戒して。私は右手側の狙撃手を警戒する」

 

 遠距離攻撃に弱い尾赫と忙しい羽赫には狙撃手警戒を任せづらい。必然的に鱗赫の2号が盾持ちの役割を担うことになる。とはいえ、2号達の周りには複数の『重装甲人工喰種(フラワー/ブラッド)』が配置されているため、そこまで危険性は無い。

 

 ゆっくりと、だが着実に連携を取る2号達は、順調に敵を潰していき、ついにはクインケ鋼が落ちているエリアまで到着するが……。

 

 

─────護衛のフラワーブルーレイが突如として爆発炎上した。

 

「ヨォシ!! 俺の読み通りだ! レザーフェイスの弱点は炎と氷で間違いねぇ。花の人工喰種は俺と法寺で駆除する! テメェらは他の人工喰種をブッ殺せ!! 元人間かもしれねぇが、今は敵だッ! 覚悟決めろ!! ガスを投げまくれェェエエエ!!」

 

 羽赫のクインケ『ホロウ』を構えた丸手が高らかに宣言する。

 

 捜査官達は反撃の狼煙(のろし)をあげた……!

 

──────────

 

 これは作戦開始よりも前の日、丸手は喰種対策局対策二課のトップとして、20区掃討戦に現れた15区の喰種達を調べていた時の事。

 

 調査の結果、レザーフェイスに有効なダメージを与えた武器の共通点に、『炎』か『氷』の属性を持つ事が判明する。

 赫子による相性ではなく、特定の属性による弱点……それは今までに類を見ないケースであり、丸出は首を傾げた。だが、丸出はラボ区画の責任者『地行(ちぎょう)』の言葉を思い出す。

 

「赫子は想像力……だったか? ならヤツは『花』という想像力でワザワザ弱点を増やしてるってのか? んな馬鹿な事が……」

 

 まさに愚考。そう思った丸出だが……。

 

「待てよ? もしかすると、もしかするのか?」

 

 丸出は自分の知らない部署『本局特殊捜査官』の調査資料をめくっていく。

 本局特殊捜査官とは、局長と総議長のみが指揮及び管理する特殊部隊であり、その存在は丸出すらも知らなかった……局長から『15区極秘調査資料』を貰うまでは……。

 

「高円寺の花屋……花狂い……そして西荻窪の花屋……そして花の赫者に24区のグールイーター……レザーフェイスは病的な花好きなのか? ()()()()()()()()()()()()()

 

 喰種に花など似合わないと丸出は考えるが、花を好む喰種は確かに存在する。

 

「コクリアを脱獄して()()()()()()()()()『キンコ』……確か奴は花を傷付ける相手に対して知能と赫子出力がハネ上がるんだったか……レザーフェイスも似たようなクチなら、あながちあり得るのか? 試してみる価値はあるかもしれねぇな……」

 

 クインケ鋼輸送作戦の開始が迫る中、丸出は『炎のクインケ』を持つ法寺を呼び出すことにした。

 




 ラ ヴ ィ エ ン テ 
原作と違い元気なリゼドラゴン。

そして宇井班への嘘情報。キジマ班が殺されていない理由をでっちあげています。
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