インフィニットストラトス 皇族の懐剣(投稿休止 再開日未定)   作:のんびり日和

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突然凍結し更に新しく書き始めた事、この場を借りて謝罪いたします。
本当に申し訳ないです。


では、新しく始まる物語をどうぞお楽しみください。


第1章家族
1話


日が暮れ、月が昇り始めた夜。黒塗りの乗用車は急ぐように走らされていた。そしてとある家の門の前へと着くと、後部座席の扉が勢い良く開けられる。降りてきたのは眼帯をした男性で、その顔は焦りを浮かべておりその腕の中には小学生くらいの子供が居た。だがその子供は体中が痣だらけで、腕や脚からは血が流れていた。車を運転していた者は男性の先を行き、扉を開ける。

扉が開いた先には何人もの従者が居たが、子供を抱えている男性を目にした瞬間誰もが驚いた表情を浮かべる。

 

「そ、颯馬様!? い、一体如何なされたのですか? そ、その子供は一体?」

 

「今は説明をしている暇はない! 急ぎ医者を呼ぶんだ!」

 

「ぎょ、御意‼」

 

玄関で出迎えていた一人はそう言い携帯を取り出し急ぎ医者に連絡を取る。その騒ぎを聞きつけたのか、奥から短髪の黒髪で白い着物を着た女性がやって来た。

 

「あなた、如何なされたのですか?」

 

「説明は後でする。今はこの子供に応急措置をせねばならん」

 

そう言い颯馬と呼ばれた男性は子供を急ぎ奥へと連れて行き、女性もその後に続く。

 

 

 

 

「――――これで、大丈夫です」

 

白衣を着た医者は道具を片付けながら、眠っている子供の隣にいた颯馬と女性にそう告げた。

 

「そうか。突然呼び立てて、済まなかったな」

 

「いえいえ、これも仕事ですから。……しかし何とも痛ましい事なんでしょうね。まだ小学生だと言うのにこれほどまで痛めつけられるとは…」

 

医者はそう言いながら湿布や包帯を巻かれた子供に悲観そうな顔を浮かべる。颯馬と女性も悲観と憤慨を含んだ顔を浮かべていた。

 

「そうですね。…あの先生、この怪我以外にもあったのですか?」

 

「えぇ。古いモノでしたが、叩かれた跡でした。しかも複数です。恐らく日常的に虐待を受けていた可能性があります」

 

そう言われ颯馬は組んでいた腕に力がこもる。

 

そして医者は帰って行き、部屋に残ったのは颯馬と女性、そして眠っている子供だけだった。

 

「それで、あなた。この子供は一体何処で見つけられたのですか?」

 

「あぁ、実は――」

 

 

―――数時間前

 

颯馬はある理由でとある廃工場に来ていた。颯馬は一人刀を腰に携えながら歩いて行き、奥へと行くと6人の男女が話し合っていた。

 

「それで、例の物は?」

 

「えぇ、これよ。それよりあの子供が――――」

 

「あぁ。暴れたからな。何か文句あるのか?」

 

そう聞かれた女性はフッと、笑みを浮かべる。

 

「別に。処理が楽になるだけよ」

 

そう言い持っていたアタッシュケースを男達に渡そうとした瞬間

 

「ほぉ、子供の命と引き換えにお前達は薬を貰う。全く反吐が出る様な物だな」

 

「だ、誰よ!?」

 

突然現れた颯馬に男女は驚き、男達は武器を出す。だが、

 

「あ、あれ?」

 

男達は引き金を引いているはずなのに銃声が響かない。それどころか自身の右手の感覚がない事に気付き、自身の右手を見ると其処にあるはずの右手は無く、地面には銃を握った右手が転がっていた。そして颯馬の手には何時の間にか握られた刀があり、刃には血がべったりと付いていた。

 

「あ、あ、ああぁぁぁぁぁぁ!???! お、俺の右手がっぁああぁぁ!!!?」

 

「い、っだいいいぃいぃ?!!?!?」

 

「た、たたたすけてくれぇえ!??!!」

 

男達は何時の間にか無くなった自身の右手から溢れる血を止めようとするも、血は勢いよく噴き出す。その光景を見た女性達は次は自分達だと思い逃げようとしたが、3人は視界が反転している錯覚に陥る。何故反転しているのか、分からなかったが自身の首から上が無い体を見た瞬間斬られたんだと分かり、視界が暗転した。

 

3人の女性を斬り捨てた颯馬は刀を鞘へと戻す。その背後には血を流し尽くし絶命した3人の男性が転がっていた。

 

「さて後処理は任せるとして、子供がどうこう言っていたが」

 

そう言い颯馬はハイエースの後部座席の扉を開けた瞬間血だらけで、息が今にも止まりそうな子供を見つけた。

 

それで颯馬は急ぎ子供を助けるべく家へと連れ帰ったのだ。

 

 

「そうだったのですね」

 

女性はそう言い子供の頭を撫でる。

 

「この子は、その、どうするのですか?」

 

「……この子が何者か分かった後、この子の家族に会いに行く。そして…」

 

颯馬はそう言いながら子供の手を握りしめる。

 

「この子を我が家で保護する事を伝える。もし断るような様子だったら、使える物全てを使ってこの子を保護する」

 

颯馬はそう宣言すると、女性も頷いた。




次回予告
子供を保護した翌日、少年は目を開け辺りを見渡す。そして起きた事に気付いた颯馬は昨日何があったのか聞こうとしたが、少年の口からは信じられない言葉が出た。

次回
無くした思い出~此処は何処?~
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